《花術師》の女が攻められながらも必死に術を保ち続けていた。
術は〈花の輪舞曲〉と呼ばれる花術師固有のスキルで、『全味方の防御と回避率をアップさせる』という効果を持ち、身動きを封じられた《花術師》ができる唯一の抵抗だった。

――ここで一度でも気を緩めれば取り返しのつかないことになる。

その予感が《花術師》の意志を固くし、彼女の中で折れそうになる何かを必死に支えている。
歯を食いしばり拳を握る。《花術師》は腕も足も魔界の植物の蔦に絡めとられ、体の自由は効かず相手の攻撃に耐えるしかない。
一方、行動に制限のないPTリーダーの《プレイヤー》は、健闘する《花術師》の残MPを把握し、
自身の二回の行動権のうちひとつを使い、『PT内の1人を選び、そのキャラクターに手番を消費させずにスキルを使わせる』という効果のスキルを発動させる。
指定するのは《花術師》の持つ〈萌芽の子守歌〉。『毎ターンHP回復の効果フィールドを作成する』スキルだ。
《花術師》が〈花の輪舞曲〉を使い続けるのなら、これが最も効果的だと《プレイヤー》は判断し、一度目の行動で〈萌芽の子守歌〉を使わせ、二度目の行動で攻撃を行う。
先程からこの手順を繰り返し、持久戦を挑む相手を《プレイヤー》は時間をかけ攻略する。

すらりとした細身で際立つのは、女の盛りを見せつける下半身のむっちりとした肉。
その弾力に富んだ豊尻の柔肌を力強く掴む《プレイヤー》の両手指が、跡を残さんばかりに沈んで獲物を逃がさない。
捉えた獲物を引き寄せながら腰を巧みに使い、パンッパンッとリズミカルに攻撃を叩きこむ。
仕留めてやると意気込み一撃一撃を正確に行う。連続攻撃を前に相手の肉が屈服していく手応え。
そうした甲斐あってか、《プレイヤー》の形を覚え始めた肉穴は、突いてやるたびに牝襞をうねらせ、その成果に喜び肉棒は猛りに猛る。
太さを増す怒張が蜜壺を掻き混ぜ、結合部から溢れた蜜が牝の香りを放ちながら肉花弁を濡らす。
香り立つ媚蜜は潤滑液の役割を果たし香気は膣奥へと誘う道標。
ぐちょぐちょと淫靡な音を奏でる牝の花弁は、既に開花を見せて最深部にオスが欲しいと《プレイヤー》の本能に訴えかけていた。
牝の本分は既に恭順を示しており、それに準ずる形で肉体も他者である《プレイヤー》の物になってもいい段階。
しかし、完全にそうならないのは、相手が理性とスキルで支配を跳ねのけようとしているからに他ならない。
それならそれでいいと、牝蜜が導くまま膣道に深くペニスを挿し込んで、《プレイヤー》は現在の最深部へと亀頭を到達させる。

「はあァ、ひっ……ひうッ！！」

びくん、と。膨張した肉傘の震えを膣内で感じ《花術師》の声が上擦った。
魔界の植物で拘束され、宿屋のベッドの上で尻を高くあげるポーズで犯される《花術師》が、胎から背中に伝わり脳天を目指すむず痒さに耐えかねた《花術師》が、食いしばりを緩ませたのだ。
その刺激は耐え凌がなければいけない襲撃の予兆でもあり、自然にゆっくりと上下に開いていく口を閉じ意識を強くもたねばならないのだと《花術師》は自分に言い聞かせる。

「ふっ……、くっ、ふうぅ……ッ」

〈花の輪舞曲〉の効果を解いてはならない。何故ならば今しがた膣内に感じた震えは、女の最深部を犯す忌むべき行為の前触れなのだから。
《プレイヤー》が肉棒の抽挿を中断し、《花術師》の涙滴型の背面、細越から続く下に行くほど膨らみを増す臀丘の丸みに腰を密着させ動きを止めた。
いや、正確には腰を引くという行為を排除し前身のみを行っている。
《プレイヤー》が止まるはずがないのだ。彼の望みはこの行為の先にあり、既に実行されたプロセスがより効果的な状況で発揮されるためにも、《花術師》の腰を引きよせ自身の腰を押し付けるのが最善と心得得ていた。
肉の隙間を限りなくゼロに近づようと、求め繋がる欲望を感じさせる強い押圧で《花術師》の整った尻肉の形は外に広がりながらたわみ、男女の深い結合を許してしまう。

「ハア……ァ、ああっ、ひっ、ふっ……あ、ああッ！？」

肉結合だけでなく互いの肌が重なり合い、男女の距離を縮められて《花術師》の体温があがる。女の理性をオスの熱がじわりじわりと蝕んでいく。
女の下半身に体重ごと欲望を傾けて圧し掛かり、《花術師》と深く繋がろうとする《プレイヤー》の姿は媚肉を隅々まで貪らんとする捕食者の姿。
男と女の関係におしべとめしべの例えはまったくの的外れだと思わせる、ケダモノじみたオスの形が《花術師》の背後に存在した。

「ああ、ああっ、ひ、ぃっ、や……ああァ……っ、あッ！？」

びゅくっびゅくっ！　どろぉぉぉっ……びゅくくっびゅるううぅぅぅッ！　びゅるるるっ、びゅるッ！！　
《花術師》の胎に《プレイヤー》の精液が注がれていく。
膣道を満たした肉棒の先端、亀頭は子宮口に押し付けられ蓋の役割を心得ていた。
射精先はそこ以外にないと出口と入口を接続してしっかりと確保し、一滴も零さず孕ませ汁を出し切り子宮を内から白濁の溺れさせる算段。
四度目ともなると慣れたもので、カリは子宮口をぐりぐりと弄びポルチオの快感にも目覚めさせながら種付けを行う新たな手管で女を堕としにかかる。、
そして四度目なのは《花術師》も同じ。ただ異なっているのは、膣内射精を受けるたびに性快楽によって忍耐を削られながら、スキルを使い続けないといけないという問題。
その状態で〈花の輪舞曲〉を使い卵子の防御と回避を高め、子宮内での戦いに四度目の勝利を得なければ、《花術師》は《プレイヤー》の子を孕んでしまう。
祝福の効果で《プレイヤー》の生殖速度は向上し、膣内射精を行い精子が卵子に辿りつきさえすれば一日で受精と着床を果たすとわかっていたからだ。
《プレイヤー》がクエストで手に入れていた魔界の植物の種を成長させ、《花術師》を襲ったのはその祝福の力を使ってみたいたいという一点にあり、恐ろしいことに彼は正気だった。
《花術師》から見て《プレイヤー》は魅力的な男性であり、異性としても若干の好意を抱いていたが、流石にいきなり性行為を求められ、懐妊を目的とされれば拒むしかない。
そんな格好で拒まれても困るというのが《プレイヤー》の言い分で、双方の意見の不一致からこの戦いは続いている。
《花術師》が数少ない希望を持てるとすれば、祝福は今日一日で切れるという点と、祝福は精子の行う仕事の速度の向上に留まり精子の生存能力は据え置きだという点。
だからこそ《花術師》は犯される今の状況を辛うじて飲み込み、防御と回避を高めて受精だけの凌ぎ続ければいいという活路に希望を預けていたのだった。
対し《プレイヤー》は彼のスキルで《花術師》にスキルを強制発動させ、〈萌芽の子守歌〉の『毎ターンHP回復の効果フィールドを作成する』効果フィールドを彼女の子宮内に指定し重ね掛けを行っていた。
つまり《花術師》に都合四回放たれた精液は、〈萌芽の子守歌〉の効果により、全て新鮮なまま彼女の子宮内を漂い続けているのだ。
膣道内のペニスが精を放つた度に激しく脈打ち、この射精で尿道に精液を一滴も残さないという執念を感じさせる力強い握力で《プレイヤー》の手が《花術師》の下半身を掴んでいる。

（ああっ、《プレイヤー》くんの子種……っ、子種が……私のお腹の中で、いっぱい……泳いでるっ！）

たったひとつの卵子に数億の精子が隙間なく何度もアタックを繰り返しているイメージが《花術師》に容易く想像された。
そうなる程に《プレイヤー》は《花術師》の臀部を弄び、肉穴を掻き混ぜ膣襞が甘い切なく疼く媚肉へと、自分という男を覚え込ませ、女の一番深い場所に射精を重ね、《花術師》に牝と牡を強く意識させていった。

（負けちゃ、絶対負けちゃだめ……っ。私が頑張って耐えきれば、いつもの関係に戻れるか……らっ。私の卵子、負けちゃ駄目ぇ……っ！）

だが意識をそこに傾けてしまえば、イメージは卵子との接触を望み増え続ける精子の群れを連想させた。
阻まれても挑みことを止めない、女を孕ませるという目的を一貫するその行為で埋め尽くされた胎内の想像図は、求められた牝という本能からくる幸福感を十二分に刺激してしまう。

（……負け、ちゃっ……だめぇ！）

「あ、くっ……んんっ、ふっ、はぁ……っ❤」

尿道内の精液を抱き出し終え、射精の余韻を楽しんだ《プレイヤー》がずるずるとペニスを引き抜く動きに、媚襞は素直な反応を返し、《花術師》は僅かに甘い声を漏らしてしまう。
スキルで受精を耐えることはできても、繰り返される肉結合と膣内射精が《花術師》の肉体を開発していくのは避けられず、仕方がないことだと《花術師》は割り切ることで状況を耐え忍ぶ。
最後まで卵子を守り切り、《プレイヤー》の精子で受精しないければ問題はないのだと、《花術師》が己に課したルールは最初から現時点まで厳守されていた。
MP消費量で比べれば《花術師》に分があった。快楽に身を任せスキルの発動を誤らない限り、持久戦で勝利するのは間違いなく彼女だった。
前提が間違っていなければの話である。

「ぁ……っ、な、に……？」

《プレイヤー》が五度目の挿入を前に、《花術師》の体に覆いかぶさりながら彼女の耳元である事実を囁いてみせた。
仲間の行動権を使わずスキルを強制発動時させる際、《プレイヤー》が消費MPを肩代わりしていたのは普段の戦闘ではそうだった。《プレイヤー》はそう告げたのだ。

「……っ、あっ……ぇ？　えっ…？」

《プレイヤー》が強制発動を促すスキルを同名で二種類取得しており、もうひとつのスキルは仲間の行動権を消費しないだけで、指定されたスキルを強制使用する本人がMPを消費しなければならない。
《花術師》が知り得なかったスキル効果の解説。戦闘の際に使い分けしていた程度。そんな内容も今の《花術師》にとっては重要すぎる。そして知るには致命的に遅すぎた。
《プレイヤー》がタネ明かしをしたのは、相手のMPを削り終えて最早取り返しのつかぬ時点にまで状況は達し、後は《花術師》がどのタイミングで孕むのか……という彼にとっての勝利が確定したからだ。
一度目や二度目で妊娠してしまうかもしれないリスクを冒し、序盤に戦闘終了まで持続するMP回復系のスキルを《花術師》が掛けていればこの状況は完成していなかった。
行動の自動化は《プレイヤー》の得意とするところであり、この先にミスはない。つまり《花術師》がスキルを中断するか否かが全てを決定する。意味はどのタイミングで孕むのかだ。

「ッ！！　う、嘘でしょ……嘘だって、言って《プレイヤー》くん！？」

嘘ではないですよ。そう言って《プレイヤー》は己の行動を宣言する。絶対に孕ませる。オスの意地を掛けて五度目の挿入が開始されていく。
赤く膨らんだ亀頭部が牝蜜で濡れた膣口をちゅくちゅく鳴かせて沈んでいく。充血した肉花弁と肉雌蕊がぴくぴくと震えて結合の悦びを表現する。
桃色肉蜜壺の襞が《プレイヤー》の侵入を歓迎しペニスに隙間なく絡みつく。四度の射精で貯めた精液をたぷたぷと揺らし成果に満足する胎内は、新鮮な精子の到来を待ちわびている。
全てが《花術師》を裏切り、全てが《プレイヤー》の味方。

「ダメっ、ダメだっ、って！　お姉さん……ッ、このままじゃ《プレイヤー》の赤ちゃん、妊娠しちゃうッ！！」

過去に《花術師》から「お姉さんと受粉ごっこしてみない？」と本気とも冗談ともつかぬ言葉で誘われた際、断って良かったと《プレイヤー》は当時の決断の正しさを確認した。
こんな具合のいい牝肉穴を使って“受粉ごっこ”などあり得ない。真似事、達成されない受粉などに意味はない。
《花術師》の薄桃色の粘肉を欲棒で掻き混ぜ胎の最奥にぶちまける射精こそ受粉に、いや孕ませセックスに相応しい。
迸る情熱を女の尻にぶつけ、叩きつけ、《プレイヤー》は腰を振る。《花術師》の嬌声が耳朶に届き、にんまりと微笑みながら五度目の射精を想像して《プレイヤー》は蜜壺を抉るペニスを硬くする。