ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
では……お手々を繋いでビーチパラソルの下までやってきた
クロナ [砂浜・海2]
「で、それをどうする訳?」
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
よっこらせ……とサングラスを外しつつ
「肌に塗り込むんだけどー……立ったままだとやりづらいし、寝っ転がっちゃって!」都合良くシートもベンチもある……いや、ゼーニャが持ち込んだものなのだが
クロナ [砂浜・海2]
「ふうん」変な薬じゃねえだろうな? などと思いつつもあおむけに寝転がる
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「おっと……」いきなり仰向けに?えっちだな……と思いつつ瓶の蓋を外して粘性のある白濁した液体を手に取る どろり……
クロナ [砂浜・海2]
「なんか…寝かされて何か塗られるって凍傷になった時みたいだわ」一つは変な事だった場合即拳を飛ばす為、もう一つはうつ伏せは胸が邪魔でやりづらいからである
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「あー、そっか……ダイケホーン出身だもんねぇ。雪に反射する陽光は馴染み深いかもだけどシンプルに強い直射日光はあんまり馴染みがないのかな」手に塗り広げ……まずクロナの脇腹に手をつける。液体とバジリスクの体温で少しひんやりしている
クロナ [砂浜・海2]
「ひゃっ」ひんやりとしたものがわき腹に辺り声が漏れる
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「はーい、我慢してねー♡ちゃんと塗り込むからねー♡」手付きがいやらしい……ことはないが、細長い手指が動くとそれだけでくすぐったいかもしれない。脇腹からお腹、胸の下、太もも……と適宜液体を追加しながら塗り込んでいく
クロナ [砂浜・海2]
「あ、あんまりべたべた触らないでよ…くすぐったいわ」
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「そんなこと言ってもー、ちゃんと覆うように塗らないと意味ないしー?」ニコニコ笑顔のまま豊かな双丘にも手を伸ばす……
クロナ [砂浜・海2]
「それはそうだけど…っ」着やせするタイプなので大きい
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「こっちもくすぐったいかもだけど我慢してねー♡」そのまま塗る……がそういう場ではないので手付きは控えめ ちょっと水着の下も塗るけど必要なことなので……という態度をしている
クロナ [砂浜・海2]
そういう場ではないので大人しく塗られている
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
水着の下もお顔もちゃんと塗り込み……若干薬草の匂いを感じるだろう。
「はい、前終わり!次はお背中でーす♡」
クロナ [砂浜・海2]
「やりにくいのよねこの姿勢…」ちょっと肌がヌルテカ、うつぶせになると胸で上半身が浮く
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「……………………」一瞬理性が負けかけた。危ない。クロナちゃんがうつ伏せでよかった絶対に目が捕食者モードになっていた……
「んー……じゃ、ちょっと上の紐ほどいちゃうね。大きく塗った方が楽だしー」まぁこれくらいは許されるだろう。紐に手をかける
クロナ [砂浜・海2]
「変な事しないでよね」パラっと紐が外される
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「…………」そういう意味か……?
「やだなーもう♡大事なことはは真面目にやるゼーニャちゃんだよ♡」違うな……危ない……
背中に直接液体を注ぎ……適量になったら大きく塗り広げる。ちゃんと首も太ももも……理性が負けかけてるけどお尻もちゃんと塗り込む。
クロナ [砂浜・海2]
「っ…!」尻はされると思っておらずビクッと身じろぎ
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「……」ちょっと心配になるくらいの反応だな……
「……クロナちゃん、知らない人が日焼け止め塗ってあげるって言っても許可しちゃダメだよ?マッサージとかもダメ。知ってる人に頼んでね……?」一応言っておく
クロナ [砂浜・海2]
「する訳ないでしょ、アンタ(知ってる人)だから許したのよ」
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「…………」やっぱりそういう意味か……?
「……もー♡アーシを喜ばせてどうしちゃう気ー♡」いや違うな……抑えろ……頑張れアーシの理性……!
クロナ [砂浜・海2]
「どうもしやしないわよ…」
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「さて……と」そうこうしているうちに大体塗りおえた
「はい、これでおっけー♡上の紐結んじゃうね」かわいくリボン結び……うっかりほどけたらイヤだしちょっと硬めにしとこう
「……よし、紐も大丈夫!一応動いて確認してみて♡」
クロナ [砂浜・海2]
起き上がって軽く動いてみる
クロナ [砂浜・海2]
「どうにも薬がべたッとしてて慣れないわね、ほどけはしないと思うけど」
「まあ…ありがとうゼーニャ」
お礼はちゃんと言う
ゼーニャ・レグリーナ [砂浜・海2]
「んふふ……どういたしまして♡じゃ、海で遊ぼっか♡」再び手を引いてとてとて……
クロナ [砂浜・海2]
とてて
ラケルナ [砂浜・海2]
しばらく泳いで。周囲には誰もいなくなった。波の音ばかりが聞こえる海の只中を二人で浮かぶ。
リコット・スープ [砂浜・海2]
「───」しがみつきながらも、海を漂う感覚に身を委ねる。空に浮かぶ太陽が眩しく感じる中、ふと考える
「ラケルナさんって……どうして冒険者をなさっているんですか?」本当に、ただの思いつきだった。だが今まで不思議と聞く機会を逃していた事を、改めて尋ねる
ラケルナ [砂浜・海2]
「────話してませんでしたか、まだ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「あっ、いえ、ノスフェラトゥを倒す……というのは覚えていますよ?ただ……」
「それだけの為に、ここまでストイックになる必要はあったのかと……思いまして……」
ラケルナ [砂浜・海2]
「────まあ、そうですね。私の年齢なら、ノスフェラトゥを狩るにも焦る必要はありません」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……じゃあ、何か、他に理由が?」恐る恐る、尋ねる。こういった理由には何があってもおかしくはない
ラケルナ [砂浜・海2]
「寝た切りの母がいるんですよ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「えっ」
「……っと、その、ラケルナさんのお母さんが……?」
ラケルナ [砂浜・海2]
「ええ、そうです。ノスフェラトゥの子を孕んだ母が、です」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……!」その言葉で改めて現実を突きつけられる。ラルヴァが生まれるということはそういうことだと
ラケルナ [砂浜・海2]
「私には義父と義母がいましてね。ノスフェラトゥと、人間の夫妻です。とても奇妙なことですが、愛し合っている夫妻です」
「彼らの息子であるラルヴァが、ノスフェラトゥの被害者を救い出し、その一部が彼らに預けられていたんです。私と母もそのうちの一人、ということですね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「そう……だったんですか……」
「でも、ラケルナさんと……お母さんは助けられたんです……よね?」
ラケルナ [砂浜・海2]
「ええ、そうです。でも、助けられたということは傷つけられたということです。ノスフェラトゥに襲われ、しかも子を孕んでしまった母は、心を壊しました」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……」心を壊す。その言葉は重く響く。自分もまさにそうなる寸前、いいや今もまだ、壊れたままなのかもしれない
ラケルナ [砂浜・海2]
「助け出されてから、今もずっと。母は物言わぬ人形のような状態です」
「────そのような人間は、痩せこけていきます。生きるための気力など、ありませんからね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「ラケルナさん……」思いつきで尋ねるには、触れられたくない過去だっただろうか、そんな事を考えてしまい、言葉が上手く出てこなくなる
ラケルナ [砂浜・海2]
「リコットさんは……覚えていないでしょうかね」
「家族に愛された記憶は、どうでしょう。母に抱きしめて貰ったことは?名を、呼んでもらったことは?」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……」自分の中にも、愛情の痕跡は残っている。はっきりと思い出せないだけで、温かい感情は残っている。けれど、彼女にはそれが、それがない事を理解してしまう
ラケルナ [砂浜・海2]
「たった一度でいいんですよ」
「抱きしめて欲しいんです。名前を、呼んで欲しいんです。私の本来の名を、頑張ったねと」
ラケルナ [砂浜・海2]
「────ノスフェラトゥに辱められ、心を壊した母の心を取り戻すためには、ノスフェラトゥを殺すことが1番だとは思いませんか?」
「私はそのために戦っています。衰弱し続ける母の命脈が、尽きてしまう前に」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「───」言葉が、出なかった。命をとして、危険を伴って、人生を捨てて、それでも戦う理由など、壮絶でないはずがない。だが、それを知らなかったことに、それを知ってしまったことに、出せる言葉が見当たらなくなる
でも、それでもただそれだけで終わりたくなくて、しがみつくのではなく、彼女を抱きしめる
ラケルナ [砂浜・海2]
「……リコットさん?」
リコット・スープ [砂浜・海2]
憐憫などではない。相棒と呼んでくれる相手に大して、共に歩む者として、強く抱きしめる
リコット・スープ [砂浜・海2]
「ラケルナさん」遅れて言葉が出る
「あのその……まずは……」
「話してくれてありがとうございます」
ラケルナ [砂浜・海2]
「大したことではありませんよ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「いえ、わたしにとっては大したことです。ラケルナさんがこうして話してくれて、わたしは嬉しいですから」
「それと……わたし、ラケルナさんのためにやれることが何か、ずっと考えてました」
「わたしがラケルナさんに返せることはなんだろうって」
ラケルナ [砂浜・海2]
「一緒に戦ってくれているではありませんか」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「それだけじゃ返しきれないんです」
「それで……もし、もしですよ?ラケルナさんが、一度でも……お母さんに見てもらいたいなら……」
「わたし、ラケルナさんの力になりたいです」そう言って、顔を合わせる。真剣な眼差しで赤い瞳を覗き込む
ラケルナ [砂浜・海2]
「もうなってくれていますよ」
見つめ返す。
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……ラケルナさん」
ラケルナ [砂浜・海2]
「はい」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「ラケルナさんは全部壊れて、何もなくなっていた、わたしを拾ってくれた、救ってくれた大事な人です」
「ラケルナさんはわたしの全部です」
「だからわたしは、わたしの全部で、ラケルナさんを助けます」
「ラケルナさんは……本当にわたしを頼ってくれますか?」
ラケルナ [砂浜・海2]
「当然じゃないですか。頼りにしているからこそ、相棒と呼んでいるんですよ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「辛いことがあったら、言ってくれますか?」
ラケルナ [砂浜・海2]
「もちろんです。リコットさんも、そうしてくださいね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……分かりました」
「わたし、ラケルナさんが望むなら、ラケルナさんのお母さんに……せめて、声が届くように、頑張ります」
ラケルナ [砂浜・海2]
「……………………」
「ありがとうございます、リコットさん」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「ラケルナさん、物語を作りましょう」
「ラケルナさんの……わたし達の物語を」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「これまでの旅を、これからの旅を、ラケルナさんの戦いを、してきたことを、感じてきたことを」
「それを……それをお母さんに届けましょう」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「わたしはラケルナさんに勇気を貰えました。向き合うための、まだ切っ掛けでしかなくても、強い勇気を」
「きっとラケルナさんのすることにはそんな力があります。だから……」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……」そこからは言葉が出てこなくて、僅かに黙る
ラケルナ [砂浜・海2]
「…………だから?」
続きを、促す。
リコット・スープ [砂浜・海2]
この行いが、本当に望んだ結末を生むか、言い切ることが出来なくて、本当に彼女のためになるのか、考えて
「こんな……わたしを……信じてくれますか?」それでも、彼女の力になる方法を、決して意味がなくても、何か、足掻く方法を、信じて欲しいと、頼むしか出来なかった
ラケルナ [砂浜・海2]
「────愚問ですね」
「あなたは私の相棒ですよ、リコットさん。信じないわけ、ないでしょう」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……」
「はい、そうでしたね」今はただ、微笑んでその言葉を受け入れる
ラケルナ [砂浜・海2]
「ええ、そうです」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「じゃあ、沢山の思い出を作らないとですね。ラケルナさんのお母さんが目を覚ましたくなるくらい、素敵な物語にするためにも」
ラケルナ [砂浜・海2]
「ええ。……………………そうですね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
もう一度、強く抱きしめる
ラケルナ [砂浜・海2]
「ん…………もう、どうしたんですか?甘えん坊さんですね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「ラケルナさん、わたしの方がお姉さんなんですよ?」
「だから───わたしが、こうしてあげたくなったんです」
ラケルナ [砂浜・海2]
「2歳しか変わらないじゃないですか」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「わたしは成人してますから」
ラケルナ [砂浜・海2]
「…………まあ、いいです」
「リコットさんがお姉さん風を吹かすのも珍しいですからね、吹かさせてあげます」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「もう……ラケルナさんは素直じゃないですね」
「でも、いいです。それでいいです」
「わたし、待ってます。それまで出来ることをしながら」
ラケルナ [砂浜・海2]
「何を、待つんですか」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「何もかもです」
ラケルナ [砂浜・海2]
「何もかもですか……」
「大きく出ましたね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……まあ、そこは、お姉さんですから……?」その言葉に、急に自信がなくなってくるも、お姉さんであろうとするのはギリギリ持ちこたえる
ラケルナ [砂浜・海2]
「お姉さんならネァさんの方がかなりですけどね」
「──まあ、頑張ってください」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「むぅ……それは……そうですけど……」
「……はい、頑張ります」
「まずはラケルナさんに甘えてもらえるようになるところからですかね……」
ラケルナ [砂浜・海2]
「…………」
「甘えるってなんでしょうね」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……」
「ラケルナさんは……知らないわけじゃないと思いますよ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「ただ、どうしたらいいか、分からないだけですよ」
「あるはずですから、誰にだって寄り添ってもらいたいものも、弱いところも」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「だから、その方法がわかったら、いつでも言ってください」
「まあ……わからなくても、なんとか力になりますけど……」
ラケルナ [砂浜・海2]
「今のままで、十分だと思います」
「一緒に居てくれて、戦ってくれて。思い出を作ろうと言ってくれて」
「ねえリコットさん。私の初めての友達は、あなたですよ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「じゃあ、ラケルナさんはご存じないんですね」
「わたし達、まだまだ全然、始まったばかりなんですよ」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「これからです。これからいっぱい、沢山思い出を作って、沢山一緒に戦って、沢山同じ時間を過ごすんです」
「十分だなんて、満足なんて、してくれなくていいですから」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「沢山頼って、欲しがってください」
「わたし、それに全部応えます」
ラケルナ [砂浜・海2]
「────」
「分かりました」
ラケルナ [砂浜・海2]
「頑張って貰うことにします、リコットさんには」
「…………戻りましょうか」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「はい、そうしましょう」
ラケルナ [砂浜・海2]
「私が何を欲しいと思うのか探しに行きましょう」
リコット・スープ [砂浜・海2]
「……そうですね!」
ラケルナ [砂浜・海2]
再び、今度は砂浜を目指して泳ぎ始めた────二人で。
サンスベリア=ソロモン [砂浜・海2]
「───ふふん」
サンスベリア=ソロモン [砂浜・海2]
「支えあう仲間がいるのは、いいものじゃろ」
遠くで見ていた監視員の言葉は、波の音に消えていった