トレーラー
キャラクター/ハンドアウト
“血染めの復讐姫”朱星 朔姫
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ブラム=ストーカー/エグザイル
- Dロイス
- 復讐者
君はN市公立高校に通う高校生のオーヴァードだ。
君には桜井若歌という友人がいた。彼女は3年前に事故で亡くなった。そう、彼女は君がオーヴァードとして覚醒するに至った事件における犠牲者だ。
仮にあの時の君にもっと力があったなら救えたはずだった。君がオーヴァードとして弱々しかったばかりに救えなかった人だ。君は今もそう思っているかもしれない。
しかし、ある春の日、君は若歌と再会する。3年前に喪われたその姿そのままで、3年が経って成長した君の目の前に彼女は現れた。
記憶を失っているようだが、その少女は間違いなく桜井若歌だった。
“他ならぬ誰か”姫花つつじ
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- キュマイラ/ハヌマーン
- Dロイス
- 複製体
君はUGNのN市支部と関わりを持っているイリーガルのオーヴァードだ。
君は“ソードキャッスル”桜井暁都というチルドレンと知り合いだった。当時彼はN市とは違う支部でエースと目されていた優秀なオーヴァードだった。
君はイリーガルとしてその支部の抱えた事件解決に協力したことがあり、その際に彼と優れたオーヴァード同士として交友関係を結んだことがあった。
しかし彼はその後別件において家族を失ったショックで戦えなくなり、前線からは退いたはずだった。
そんな彼が突然N市に現れた。暁都はUGNの監視を振り切り独自行動を起こしているという報告を君は受けている。彼の目的を知らねばならない。
“羅睺氏”九条 鈴
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- オルクス/バロール
- Dロイス
- 亜純血
君はUGNのN市支部の支部長だ。不祥事により退いた前任の支部長に代わり、これからN市支部を纏めねばならない。
ある日、赴任先の春の街を歩いていた君は不気味なオーヴァードと遭遇した。花を咲かす直前の桜の幹と向かい合う、黒い靄めいた陰のような存在だ。
それは己をシャドウカインドと名乗り、やがてこのN市を亡者の街に堕とすと告げて去っていった。当然ながらそのようなことを看過するわけにはいかない。
君は急遽赴任したばかりのN市の日常を守ることができるだろうか。
“日常の支配者”風見 澪
- ブリード
- ピュアブリード
- シンドローム
- ウロボロス
- Dロイス
- 輪廻の獣
君はN市に住むUGNの協力者のオーヴァードだ。
今回君はN市で起きている怪事件の調査をN市支部から委託された。死んだ人間が街中で目撃されるという話だが、N市には古くから死者復活の逸話があるらしい。
任務ではあるがせっかくの桜だ。愛する幼馴染と共に花見に興じつつ花見客から聞き取りを行なっていたところ、この春から正式にN市所属となったエージェントがやってくる。
君と同等に君の幼馴染とは古い付き合いである彼女は君たちの関係を誂いつつも、レネゲイドによる異変について真剣に話し合うのだった。
“燃える天空” 榛原 慧一
- ブリード
- クロスブリード
- シンドローム
- ウロボロス/サラマンダー
- Dロイス
- 古代種
君はN市に住むUGNの協力者のオーヴァードだ。
ある時、ゼノスの都築京香が君に接触してきた。彼女はシャドウカインドというジャームがN市を狙っていると告げる。
君へはそのように情報をただ伝えるだけで、その情報がどのように必要になるかということについて伝えることはなかった。
とまれ、彼女が語るその陰謀を阻止するには千年桜という桜が鍵となるらしい。ジャームの陰謀からN市を守るつもりがあるならば、京香の思惑に乗せられるのも手だろう。
第一夜/プリプレイ
セッション開始前(クリックで展開)
姫花 つつじ:わは~
GM:準備ヨシ
わはー
姫花 つつじ:アイスだ
GM:アイスです 80円
姫花 つつじ:当たりが出たらもう一本?
GM:当然
姫花 つつじ:わぁい
姫花 つつじ:あ、それと多分普通の時のPL+GMくらいの人数だと問題ないとは思うんだけど
アックスのRP卓で重くなるとちょっとリログしなきゃいけない時あったからひょっとしたらちょいちょい反応遅れるかもとあらかじめ
GM:了解
改良に次ぐ改良でだいぶ軽くなったとも聞きますから大丈夫と思いたい
GM:せっかくなので積極的に使っていきたい次第です アックス
姫花 つつじ:ありがたいですね
GM:ありがたいです
姫花 つつじ:支部長はひつじスタンプであったがもこもこだろうか
もこもこだといいな
姫花 つつじ:というか今日は全員ひつじスタンプだ
うれしい
GM:ひとり空気を読まずに[忍 殺]する人いませんしね
姫花 つつじ:あの毎回のバラバラ具合好きですよ
GM:そういえば新しい部屋まだスタンプ登録してませんね いずれしておこう
姫花 つつじ:わは~
GM:わはー
GM:ハチャメチャに怪しいやつがきた
九条 鈴:わはー
姫花 つつじ:もこもこ……ではないが着こんでいる
GM:あ、立ち位置は6へどうぞ
九条 鈴:はーい
姫花 つつじ:好感度微プラスからスタートです
九条 鈴:こんな不審者相手に好感度上げちゃだめだよ!
姫花 つつじ:ロングコートの材質次第ではもうちょっと上がる
九条 鈴:秋冬ものなのでまあそれなりの厚着
姫花 つつじ:↑↑↑
GM:しかし3話の作中季節は4月上旬ですが4話以降は…おそらく初夏~夏…
九条 鈴:ダメだって!
九条 鈴:PC的には肌を晒すのが好きではないので夏場は地獄を見ながらもあんまり脱がないかもしれない
九条 鈴:PL的には厚着の方が胡散臭さ出しやすくて……
姫花 つつじ:とても仲良くできそうだ
GM:そこは…薄手の上着はおるとか…
九条 鈴:まあ夏になったら差分が増えることでしょう たぶん…
GM:(絶対この人サングラスはずした差分こっそり用意してる)
姫花 つつじ:王道ゆえにハズレなしだ
九条 鈴:あるけど問題はいつ晒すかということ…!
九条 鈴:頑張って恰好よく外せるようRPに尽力いたします…
GM:よろしくお願いします…今回2連続で3年前時空シーンなので現在時間RPはあなただけです…
姫花 つつじ:回想シーン~
GM:ひつじちゃんがトップバッターです…
姫花 つつじ:中学生時代の服用意しようかと思ったけどひつじちゃんずっと同じ服着てそうだなと思ったのでそのままです
姫花 つつじ:ものもち……
九条 鈴:体格もあまり変わってないタイプか…
姫花 つつじ:伸びず肥えず
九条 鈴:完成されているとも言えよう
姫花 つつじ:ずんど~
朱星 朔姫:わは〜
九条 鈴:わはー
姫花 つつじ:わは~
GM:わはー
風見 澪:わはー イモゲリウムじゃなかった!
GM:わはー
九条 鈴:わはー
姫花 つつじ:わは~
GM:せっかくなので積極的にアックスを使っていく所存です
GM:あ、でもこっちだと接続切れますという方いらっしゃいましたら申告くださいね
九条 鈴:今のところは問題なし!
朱星 朔姫:はーい
姫花 つつじ:おっけ~
風見 澪:大丈夫でーす
風見 澪:アックスはすでにテスト済みなので接続環境に影響はありません!
朱星 朔姫:てすと
GM:kawaii
風見 澪:KAWAII
姫花 つつじ:中学生時代朔姫ちゃんだ~
九条 鈴:kawaii!!
姫花 つつじ:とってもかわいい
風見 澪:そして九条さん胡散臭い!!!
朱星 朔姫:中学時代はこっちで
姫花 つつじ:シルエットいいよね……
九条 鈴:いい…
九条 鈴:今度の支部長は胡散臭さ全振りです
風見 澪:胡乱な支部長ばっかり遭遇するなぁ!
姫花 つつじ:(「今回の」っていうけど天狗支部長とかちょくちょくうさん臭さ全振り支部長やってるような)
GM:ウィンドウまとめられるの超便利だなアックス
風見 澪:タブ変更で確認できるのすごいですよね
九条 鈴:まともなPC1-2あたりが難しくて…
九条 鈴:新機能多過ぎて全然使い切れてない気がするぜ……
GM:ジカンダ
風見 澪:イモゲリウムの新機能は馬に乗れるということです
風見 澪:ジカンダ
姫花 つつじ:おじかん……
九条 鈴:ヨシ!
GM:では改めまして
GM:いろいろありましたが
GM:第1回にしてyugiriさん欠席ですが
GM:月曜DXサンプルリレー 3話 始めていきたいと思います
GM:よろしくお願いします
九条 鈴:よろしくお願いします!
風見 澪:よろしくお願いします!
姫花 つつじ:よろしくお願いします~
朱星 朔姫:よろしくお願い致しますわ〜
GM:では今回新しいPCがいますので彼に簡単に自己紹介してもらいましょう
GM:HO3 九条鈴くん 起立
九条 鈴:はい
九条 鈴:(教壇に立つ音)
九条 鈴:「やあ、足元の敷居は踏まないでおくれよ、気の巡りが乱れるからね」
九条 鈴:「……実に胡散臭いものを見たという表情だなぁ! ま、怪しい看板に怪しい店主、看板に偽りなしってやつさ」
九条 鈴:「改めまして、九条 鈴と申します。見ての通りの風水師であり、見ての通りじゃないほうで言えば……不審者が一番近いかな、うん」
九条 鈴:「男なのか女なのか、いくつに見えるか、とかは好きに推し量ってくれて構わないよ」
九条 鈴:「どう見てくれるかで、こっちも勝手にあんたを計るからさ」
九条 鈴:「で、えっと今日はどっちだっけ? 占い? それとも……超常?」
九条 鈴:そんな感じの胡散臭い風水師支部長!
九条 鈴:《妖精の手》《赤方偏移世界》で後押ししつつそこそこの行動値から3体にC5アタック硬直付与をバラまく射撃型です
九条 鈴:ミーミルの覚書もあるから情報収集で置物になったりはしない…はず!
九条 鈴:以上! よろしくお願いします!
風見 澪:よろしくお願いします!
姫花 つつじ:よろしくお願いします~
GM:なかなか醸し出せない胡散臭さですよ よろしくお願いします
朱星 朔姫:よろしくお願い致しますわ〜
GM:じゃ自己紹介も終わったことだしマスターシーンから始めていきましょう
GM:今回シーンは3つだけなのでゆっくり進行でいきます
姫花 つつじ:なんと彼なのかどうかすら不詳なのである
風見 澪:風水師!?
風見 澪:胡散臭い!
九条 鈴:風水師への偏見で出来ているPCです
姫花 つつじ:秋冬もののロングコートということでひつじちゃんの好感度は+30程度からスタートです
朱星 朔姫:風水自体はまぁ……おそらく実用的な理屈もなくはないんでしょうけどね……
九条 鈴:もっと警戒心をもって付き合う人を選ばないと駄目っすよつつじさん……!
マスターシーンⅠ
GM:森は静かだった。
GM:真夜中ともなれば森に投げかけられる光は月光以外に無く、木々の重なりは地上まで届く光を細かく砕き、森の奥には薄暗い緑の影が幾重にも折り重なっている。
GM:風が梢を渡る。葉擦れの音が遠くから近づいてはまた遠ざかっていく。鳥の声も、獣の気配も、どこか遠い。
GM:その森の奥まったところに、一本の桜が立っていた。
GM:老いた桜だった。長い年月を生きてきた幹は太く、幾度となく季節を越えたことを物語るように、樹皮には深い皺が刻まれている。
GM:それでも────その姿は朽ちてはいなかった。
GM:地中深くへ根を張り、太い幹から伸びた枝は森の空へ向かって大きく広がっている。これほど見事な威容を誇る桜の巨木は稀だろう。
GM:ただそこに生えているだけで幽玄の気配が漂い、周囲の木々もそんな桜へ敬意を示すかのように間隔を開けて並んでいる。
GM:月明かりに照らされて巨木は淡い燐光を放っているかのように神秘的に佇んでいた。あるいは────本当に自ら光を放っているのか。
GM:そして今、その枝々には無数の蕾が膨らんでいた。淡い色の花弁が、固く閉じた蕾の隙間からわずかに覗いている。
GM:ひとつ。またひとつ。まだ咲ききらない花々が、春の訪れを確かめるように、ゆっくりとその身をほどいていく。
GM:風が吹く。枝が静かに揺れる。そのたびに、いくつもの蕾がかすかに震えた。
GM:まるで長い眠りから目を覚ましたものが、まだ明るさに慣れない目を開くように。少しずつ時間を費やしながら、己の役割を思い出すかのように。
GM:森の中には人の姿はない。ただ、この老木だけがいる。
GM:幾度の春を見送り、幾度の春を迎えてきたのかも分からないまま、今年もまた同じ季節を迎えている。
GM:やがて────ひとつの蕾が、静かに開いた。
GM:続いて、その隣でも。枝の先でも。幾重にも重なった枝々の奥でも。花は少しずつ、その数を増やしていく。
GM:まだ満開ではない。けれど、それももう遠くはない。
GM:森の静寂の中で、老いた桜はただゆっくりと、春の盛りへ向かっていた。
GM:まるで長い長い時間の果てに、何かを待ち続けていたかのように。
GM:それは桜咲く頃に始まった、まるで白昼夢のような物語。
GM:N市にはある伝説があった。
GM:古い桜が思いをつなぎ、亡くなった大切な人ともう一度会えるという。
GM:しかし、いまその伝説を悪用し、ある兄妹をもてあそぼうとする陰謀がうごめく。
GM:桜吹雪がN市を包む時、思い出の中の誰かがそっと振り向く。
GM:ダブルクロス 3rd Edition 『サクラ・デイドリーム』
GM:ダブルクロス─────それは裏切りを意味する言葉。
風見 澪:桜シナリオなんだけど、こいつら厚着だ……!
朱星 朔姫:私は薄着寄りなのであまり好まれてなさそうですわね
姫花 つつじ:もこもこ好きに悪い人はいないから……
朱星 朔姫:ストールがわずかに加算ポイントでしょうか
姫花 つつじ:朔姫ちゃんも厚着似合いそうなのになぁ~って思ってるよ~
風見 澪:あえて薄着を維持
朱星 朔姫:厚着すると……太って見えてしまうので……
姫花 つつじ:ただでさえ細いのに~
朱星 朔姫:ウエストを絞る必要がありますの
見学3rd:わはー
見学権限だと発言できなかった
姫花 つつじ:わは~
九条 鈴:わはー
朱星 朔姫:わは〜
風見 澪:わはー!
風見 澪:本日は一人抜けでセッション、私は出番なしでお送りしております
見学3rd:アックス!
告知見て条件反射でイモゲリウムでお部屋探したけどなかったんだぜ
風見 澪:びっくりですよね
GM:わはー
見学3rd:わはー
(GMのアイコンが)ヴァニラ・アイスだ……
風見 澪:わはー!
風見 澪:ガオン!されちゃうんだ…
九条 鈴:わはー コワイ!
オープニングⅠ 前半/PC2 姫花 つつじ
GM:●OP1 前半 シーンプレイヤー:つつじ 他PC登場:なし
GM:シーン終了条件:3年前の記憶の回想を打ち切る
GM:三年前。
GM:その日、君が応援要請に応じて出入りしていたUGN支部はひどく静かだった。いっそよそよそしいまでに。
GM:人の営みが途絶えたわけではない。廊下には職員の姿があり、遠くではキーボードの打鍵音も聞こえている。それなのに、支部全体が息を潜めているようだった。
GM:誰もが声を落としている。誰もが何かを恐れるように、ひとつの部屋を避けている。
GM:────桜井暁都が、そこにいる。
GM:そう聞かされて、君はその部屋の前に立った。
GM:“ソードキャッスル”。
GM:かつて幾度となく同じ戦場に立ち、その剣を振るう姿を目にしてきた少年。
GM:敵を前にすれば一歩も退かず、どれほど不利な状況であろうとも勝機を拾い上げる。そんな勇猛果敢で頼りになるUGNチルドレンの彼の姿を君は知っている。
GM:だからこそ。扉の向こうにいる彼がいつもの彼ではないことを、開ける前から感じていた。
GM:軋む音を立てて扉を開く。
GM:部屋の中には、冷めきった空気が淀んでいた。窓から差し込む光さえ、まるで居場所を失ったように床へ細く伸びている。
GM:その中央に、桜井暁都がいた。
GM:椅子に腰掛け、俯いたまま動かない。握りしめた両手には、何かを掴もうとしてそれでも指の隙間から零れ落ちてしまったものを、今もなお追い続けているような力が込められている。
GM:君の知る彼は、そこにはいなかった。
GM:戦場で見せた鋭さも。仲間と交わした軽口も。優れたオーヴァードとしての自負も。それらすべてが、誰かに一息で吹き消された蝋燭のように失われている。
GM:ただ、そこにいる。大切なものを喪った人間として。
GM:君が部屋へ足を踏み入れたことにも気づかないまま────あるいは気づいていたとして反応も返さぬまま、暁都は俯いていた。
GM:では登場とRPをどうぞ
このシーンは3年前の回想なので登場による侵蝕率増加はナシです
姫花 つつじ:おっと、了解です~
姫花 つつじ:『────』
姫花 つつじ:たしか────あの時の自分は。
姫花 つつじ:そんな彼の様子を目の前に、はじめ何も口にすることができなかった。
姫花 つつじ:オーヴァードとして覚醒して、ほんの1年ほど。
姫花 つつじ:イリーガルとして活動し、UGNへ協力することはあっても────
それは、どこか。
姫花 つつじ:漫画やアニメ、ゲームの中のような。
どこか、現実離れしたものとして受け止めていた。
姫花 つつじ:だから────きっと。
姫花 つつじ:本当に、大切なものを喪ってしまう人を目にするのが。
以前からの知人が、そうした人になってしまうのを目にするのが。
姫花 つつじ:────どうしようもない現実が、こうした風に降りかかりうるものだと知るのが。
その時初めてだったのだと、思う。
桜井 暁都:「────────────」
桜井 暁都:部屋の真ん中で、暁都は一言も発さずに扉を開いたつつじを迎えた。
桜井 暁都:君が見てきた彼の背中は、君が感じていた漫画やアニメ、ゲームの中のような。そんな世界から現れたような人物だった。
桜井 暁都:剣を手に、いつも先陣を切り。世を乱す悪を率先して討ち、勝利の栄光よりも傷ついた仲間のことを気にかける。
桜井 暁都:そんな彼の姿は、どこにもなかった。
風見 澪:こんな濃厚で陰湿なシーンが二人確定しているのに
この雰囲気をブチ壊すヤツが一人確定しているですってよ、奥様
九条 鈴:許せねえぜ……いったい誰なんだ!
風見 澪:いったいだれなんだ……!
姫花 つつじ:躊躇いながら、歩を進めた。
どこまで近づけば反応してくれるだろう、というよりも。
姫花 つつじ:どこまで近づいても、反応を返してはくれないだろうと。どこまで近づいたら、自分でもそう分かってしまうのだろうと、思いながら。
桜井 暁都:「────────ひつじか」
桜井 暁都:そうやって、しばらくして。沈黙は続いて。永遠にそれは破られないのではないかというほど重々しくて。それでも。
桜井 暁都:唇を微かに開き、彼がぽつりと声を漏らす。……言葉というより、吐息だった。
姫花 つつじ:「っ」
姫花 つつじ:びく、と。
返ってきた言葉に、安堵というより。
姫花 つつじ:その言葉に籠ったものを────あるいは。
何も籠っていないのを、感じ取って。
姫花 つつじ:歩を、止める。
姫花 つつじ:「……おねむのところだったかな~。邪魔しちゃってごめんね~」
桜井 暁都:「いや………………」
桜井 暁都:「………………その反応だと、もう話は聞いてるんだな」
姫花 つつじ:かろうじて……作ろうとした、虚勢の空元気を、霧散させながら。
姫花 つつじ:「……うん」
姫花 つつじ:こくり、と。ただ頷く。
桜井 暁都:「…………大切な、妹だったんだ」
桜井 暁都:「生まれた時から親父はいなくて、そのうちおふくろは病気で死んじまって」
桜井 暁都:「爺さん婆さんの家にふたり預けられてな」
桜井 暁都:「………俺が。俺が見守ってやらなきゃ。そう、思ってた」
姫花 つつじ:言葉を返すこともできないまま。
うん、うん、と。何にもならない相槌を、ただ打ちながら。傷口から流れ落ちるような言葉を、ただ受け止める。
桜井 暁都:ぽつり、ぽつりと。暁都の口から幽霊の囁きのような声が発せられる。でも、そんなこともう君は知っている。
桜井 暁都:だって暁都が何度も繰り返し口にしてきたことだ。照れくささを誤魔化す淡々とした素振りで、でも誇らしげに。
桜井 暁都:「でも、俺がこんな身体になっちまってさ。そばにいてやることができなくなって」
桜井 暁都:「………それでも、いい。離れたところから見守ろう。あいつには寂しい思いをさせてしまうが……」
桜井 暁都:「……あいつが平穏無事に生きていける世界を、俺が陰から守ろう」
桜井 暁都:「そう、思っていたのに」
姫花 つつじ:「……」
姫花 つつじ:知っていた。
以前の彼を知っていれば、今の彼の状態を知っていれば。
姫花 つつじ:どのような思いを抱えているかなんて、容易に想像が付くことだ。
姫花 つつじ:────それでも、それは共感たり得ない。
知ったような口を利いたところで、彼の抱く気持ちには到底届かない。
姫花 つつじ:私は、彼と同じ傷を負うことはできない。
朱星 朔姫:ひつじさんがどんどん曇っていかれますわ……
九条 鈴:これがOPの曇り方か……!?
見学3rd:後は上がるだけ……いやむしろもう少し落としたって……
風見 澪:底まで落ちていく……
姫花 つつじ:澪君がバランス取ってくれるらしいから……つい……
風見 澪:よし、バランスとりは任せろ……!
桜井 暁都:その独白を吐き出す相手は、この部屋に訪れた何者かなら誰でも良かったのか。
桜井 暁都:それとも、共にUGNの任務にあたる中で背中を預けて戦ったつつじが相手だからなのか。
桜井 暁都:────────暁都以外に、誰にも分かりはしない。
桜井 暁都:「なんであいつが死んだと思う? 例えば、交通事故による不慮の死────納得はできないが、間が悪いというのはそういうものなんだろう」
桜井 暁都:「…………わざわざレネゲイド事案でだぞ。学校の校舎でジャームが暴れたのに、巻き込まれたんだそうだ」
桜井 暁都:机の上に置かれていた暁都の拳が固く、固く握り込まれた。爪が刺さって血が滴るのではないかと思わせるほどに、固く。
姫花 つつじ:────思い返す。
今までだって、きっと。
姫花 つつじ:自分が、自分達が。対応するまでに出た被害者たちの中にも。
その人を想う人が、こうしていたはずなのだ。
姫花 つつじ:────それを、"最小限の被害"と呼んだことも。何度だって、ある。
桜井 暁都:そうして、つつじが文字で、数字で、データで、そうして流してきたちっぽけで不幸な被害者が────目の前にいる。
桜井 暁都:「────だというのに、俺は仇討ちにも行けないんだと」
桜井 暁都:「事案の起こった区域が、このUGN支部の管轄外だから」
桜井 暁都:「行方不明という扱いにされている俺が直接現地に赴けば、証拠隠滅のための手間が増えるから」
桜井 暁都:「ハ────────────」
桜井 暁都:一瞬、可笑しそうに微かな笑声を零したあと。
桜井 暁都:「────────どうなってるんだ!! この世界は!!」
風見 澪:そうだねx1
朱星 朔姫:敵討ち、しに行ったら仇を前に冷静さ失って危ないことになる可能性もあれば、我慢させることで苛立ちからジャーム落ちの危険性もあって、上層部も対応が難しそうですわね……
姫花 つつじ:優秀なエージェント一人無気力状態に置いておくのかってのはあるけど許可しても敵討ち終わったら元に戻るかって言われるとまた怪しいしねえ
風見 澪:人員不足が悪いんだ…
桜井 暁都:突然激昂し、机を拳で叩いた。叩かれた部分が粉々に砕け、机はその一部が“机だったもの”に姿を変える。
姫花 つつじ:僅かに、悲しそうに眉を寄せた。
桜井 暁都:「…………………………」
桜井 暁都:「………すまん。ひつじ。本当にすまない」
桜井 暁都:「お前が悪いわけじゃない。もちろんだ。お前が悪いわけじゃない……なのに怒鳴ってすまない……」
姫花 つつじ:「ん。……いいよ~」
姫花 つつじ:「ほら、ひつじちゃんはとっても毛皮が分厚いので~」
姫花 つつじ:無理矢理に、笑顔を形作る。
姫花 つつじ:「ちょっと大きな声を出されるくらい、全然へいちゃらだからさ~」
朱星 朔姫:ひつじさんは無理に作った下手な愛想笑いが似合う御方で……とても悼ましいですわね……
姫花 つつじ:「……」
姫花 つつじ:「……だから、さ」
姫花 つつじ:「……今すぐに、じゃなくていいから」
「また、もとの暁都くんに戻ってくれたらいいな~、って思ってるよ」
桜井 暁都:「…………。いいやつだよ、お前は。優しいやつだ」
桜井 暁都:一瞬だけ、暁都はいつものように────いや。いつものものよりも、どこか寂しげに微笑んだ。
姫花 つつじ:ううん、違うよ。違うんだよ。
姫花 つつじ:私は、そんな人じゃないよ。
姫花 つつじ:だって、今。
風見 澪:第一人称変更!
姫花 つつじ:この話を聞いている間だってずっと。
姫花 つつじ:私の頭の中にあるのは。
姫花 つつじ:────お父さんとお母さんが死んじゃったら。
私は、こんな風に悲しめるだろうか、って。
姫花 つつじ:どこまでも、自分勝手な思いだから。
桜井 暁都:君の胸中を彼が知る由もなく。再び暁都は机に両肘を突き、頭を抱えて項垂れた。
桜井 暁都:離れ離れになっても心の底から大切に想っていた妹を喪った深い悲しみが、その大柄な身体を覆っていた。
桜井 暁都:「ひつじ。すまない………俺はそいつに応えられない」
桜井 暁都:「俺はここまでだ。これ以上………戦えない。いや、戦うための理由を自分の中で見つけられない」
姫花 つつじ:「……」
姫花 つつじ:「……そ、っか」
姫花 つつじ:誰かにとっての、"助けてくれる誰か"になりたかった。
自分にとっての行動原理は、それがすべてだ。
姫花 つつじ:望んでくれる相手として。誰かがいるなら、それだけでいい。
姫花 つつじ:だけど。
姫花 つつじ:だけど……彼が、望まれたい相手は。
喪った妹、ただひとりだったのだろうから。
姫花 つつじ:「……」
姫花 つつじ:「……じゃあ、さ」
姫花 つつじ:「戦う、じゃなくてもいい」
姫花 つつじ:「何か、そうだな……例えば、カラオケとか」
「ゲーセンとか、ボウリングとか。フードコートでの、買い食いとか」
姫花 つつじ:「……何でもいいから。何かしたい、って思った時には、付き合うからさ~」
姫花 つつじ:「その時は、是非是非ひつじちゃんに声をかけてほしいな~、って」
「……ケータイの番号、知ってるよね~?」
桜井 暁都:「ああ………」
桜井 暁都:「そう、だな。………気が向けば、かけてみる、いずれそういう気分にもなるだろうから………」
姫花 つつじ:「……ん。今は、それを覚えててくれたら大丈夫~」
桜井 暁都:………暁都の曖昧な返事。それはきっとそんな出来事が未来に訪れることはないだろうという予感を覚えさせる。
桜井 暁都:「………UGNの方にはもう伝えてある。処遇は……追って知らせるとだけ聞いている」
桜井 暁都:「………………………。何度も謝るばかりで悪い。少し………ひとりにさせてくれないか」
桜井 暁都:俯き、君に視線を合わせないままぽつりと暁都は言った。
姫花 つつじ:「……ううん、大丈夫~。暁都くんも、お年頃の男の子だもの~」
姫花 つつじ:「……」
姫花 つつじ:「何か、あったら」
「遠慮なく、頼ってね」
桜井 暁都:「ああ……」
姫花 つつじ:届いたのか、届いていないのかすら曖昧なその返事を最後に。
その時の会話は、ふつりと途切れて。
姫花 つつじ:後ろめたさを抱えたまま、その場を去ったと、記憶している。
桜井 暁都:その記憶の最後。そうして去ろうとして部屋を出ようとした君の背中に、暁都の声が投げかけられた。
桜井 暁都:「ひつじ」
桜井 暁都:「………最後まで、ひつじ“ちゃん”と呼んでやれなくて悪かったな。………照れ臭くて」
姫花 つつじ:「ん」
朱星 朔姫:何が最後ですか! 今後呼び方を変えればよいではありませんか!
風見 澪:そうそう、これからちゃんづけしよう
姫花 つつじ:「……それは」
「次会った時は、呼んでくれるってことで。いいのかな~?」
九条 鈴:そして3年後…
姫花 つつじ:だって。
まるで────今生の別れみたいな、口振りじゃないか。
GM:────返事は返ってこなかった。
GM:壊れた机に向かい合い、誰とも視線を合わさず沈黙している。それが君が3年前のあの日に見た、かけがえのないものを喪った青年の残骸だった。
GM:GMからは以上です
GM:あとはいい感じに〆てくだされば
姫花 つつじ:はぁ~い
GM:3年後は次週でーす
姫花 つつじ:「……」
姫花 つつじ:「次会った時は、呼んでもらうよ」
姫花 つつじ:返事がないなら、と。
念押しのような形に言い換えて。
姫花 つつじ:……それにも返事が返ってこないことを知りながら、少しだけ待って。
それから、やっと。部屋を出た。
姫花 つつじ:あの時、他に何ができただろう。
姫花 つつじ:あの時、他に何が言えただろう。
姫花 つつじ:それでも────今、いくらそれらを考えても。
姫花 つつじ:その時に在った会話の、それがすべてだった。
姫花 つつじ:ということで〆~
GM:ありがとうございましたー
姫花 つつじ:ありがとうございました~
姫花 つつじ:ふーっ
GM:では続いてOP2前半 朔姫ちゃん3年前のシーンです
朱星 朔姫:かしこまりましたわ
姫花 つつじ:凄いですよねGM
ひつじちゃんRPあっさりめをウリにしているのに1時間もいただいてしまった
風見 澪:凄いGMですよ、恐ろしい…ハードルが高くて…
九条 鈴:あっさり…あっさり…?
風見 澪:こってりですよね
姫花 つつじ:あっさりだよ~
風見 澪:我々は薄口らぁめんRPでいきましょう、支部長
姫花 つつじ:アレーッ
九条 鈴:つまりわれわれは端麗醤油味…というわけだ
オープニングⅡ 前半/PC1 朱星 朔姫
GM:●OP2 前半 シーンプレイヤー:朔姫 他PC登場:なし
GM:シーン終了条件:3年前の記憶の回想を打ち切る
GM:三年前。
GM:まだ君がレネゲイドに纏わる様々な非日常を知らなかった頃。世界に陥穽などなく、見たままの日常だけが広がっていると思っていた時分。
GM:かつて君が通っていた中学校の放課後の校舎には、一日の授業の終わりを告げるべく淡い西日が差し込んでいた。
GM:教室から生徒たちが次々と吐き出され、廊下には帰宅を急ぐ足音と、名残惜しそうに交わされる話し声が重なっている。
GM:そんなまだまだ幼く姦しい少年少女たちが帰路に就く中を、君もまた桜井若歌と並んで歩いていた。
GM:彼女は、君にとって得難い友人のひとりだった。
見学3rd:JCお嬢ですって!
GM:現在とは違い────あるいは、現在も装っているだけで────当時の君は気弱で控えめな性格の少女だったからだ。
GM:資産家の娘であるという肩書と身体に流れる血が故の金髪。君の周囲はそんな特徴を持つ君を異物として距離を置き、君自身も周囲のそんな態度に甘んじてしまっていた。
GM:教室の隅の透明な壁の中で黙って本を読んでいた君へ、そんな壁の存在などまるで知らないような素振りで話しかけてきたのが若歌だった。
GM:誰かと話すことが特別なことではないように。友達になることが何かを乗り越えなければならないような大したことでもないように。
GM:いつの間にか君の隣にいて、当たり前のように話しかけてくれる。そんな彼女と過ごす時間は、不思議なくらい自然で温かみに満ちたものだった。
GM:校門を出る。夕暮れを迎えるにはまだ日は高く、学生たちの中には真っすぐ帰らずに放課後の時間を遊興に費やす者もいるのだろう。
GM:君にとってそれはあり得ないことだった────のは、若歌がいつの間にか君の友人となっていたことで必ずしもそうではなくなっていた。
GM:若歌が何気ない話をする。
GM:学校であったこと。くだらない噂話。明日の予定。帰り道に見つけた小さな出来事。
GM:世界を揺るがすようなことなど、何一つ起こらない。
GM:ただ、少女と少女が仲良く並んで歩き、明日もまた同じように学校へ行く。そんな穏やかな日々の1ページに過ぎなかった。
GM:当時の君は知らなかった。この帰り道がいつまでも続くものではないことを。
GM:この少女と過ごす時間が、やがて君にとって二度と戻らないものになることを。
GM:────この日には、まだ何も起きていなかった。
GM:では登場とRPをどうぞ
このシーンは3年前の回想なので登場による侵蝕率増加はナシです
朱星 朔姫:はい
朱星 朔姫:──あの日、私は。迎えを寄越すという連絡を、初めて、要らないですと断って。
朱星 朔姫:若歌さんと一緒に、のんびりと、通学路を歩いていた。
朱星 朔姫:「──それで、若歌さんは、どうしたのですか?」
朱星 朔姫:彼女の体験談に、思わず笑いを零しながら、そう尋ねていた。
桜井 若歌:「んーと。今日はどれにしようかなー。……よし、これにきーめた。おばちゃーん、これちょーだいっ」
桜井 若歌:「え? もちろんぶん殴ってやったよ。誰が『クラスの中だと4番目くらいに付き合いたい系』だよ、ふざけちゃってさ!」
桜井 若歌:などと。ぷりぷりと怒りながら駄菓子屋のクーラーボックスをかき回している。
姫花 つつじ:思ったよりアグレッシブな子だ
九条 鈴:ひでえ口説き文句!
姫花 つつじ:せめて本人の前で言うなし!
風見 澪:こう、ずいぶんとファンキーな子だ……
見学3rd:クラスで4番目……某型月主人公の次席と考えれば
桜井 若歌:そうしてアイスクリームのバーを2本選び出し、小銭を渡して受け取る。
朱星 朔姫:その様子を物珍しそうに見つめていた。なにせ、駄菓子屋なんて来るのは初めてだったから。
桜井 若歌:そのうちの1本を「はい、これ朔姫ちゃんの」と差し出すのだった。
朱星 朔姫:「……え?」
姫花 つつじ:お嬢様ムーブだ
見学3rd:庶民のアイス
朱星 朔姫:戸惑いながら、目線を若歌さんとアイスへ、交互に移しながら。受け取るまで引かない、と言わんばかりの彼女の気迫に押されて、受け取った。
朱星 朔姫:「え、と。ありがとうございます。ええと、お代を……」
桜井 若歌:「いいのいいの。今日は朔姫ちゃんが一緒に帰ってくれるからね。お祝いだ、受け取ってくれたまえ~」
朱星 朔姫:「……小銭を持っておりませんので、ひとまずこちらで」千円札を渡そうとします。
朱星 朔姫:「お、お祝い……?」そんなことで……?
桜井 若歌:などと言って千円札は受け取る素振りも見せず、自分の分の包装を破って駄菓子屋の店先でぱくりと咥えた。
桜井 若歌:当然ながら、朔姫が家で口にするような高級なアイスクリームとは雲泥の差、と言うのもおこがましい。
桜井 若歌:1本100円にも満たないような、安っぽいアイスクリームバー。
桜井 若歌:若歌はそれを「うん、今日も美味しい!」などと満面の笑みで頬張っている。
朱星 朔姫:戸惑いつつも、外装を剥がして、じっと観察する。……そして、えいっと口に含んだ。
朱星 朔姫:「ひゃっ……冷たい、ですね……」
朱星 朔姫:美味しい、と言わないところがアレだった。
姫花 つつじ:GMが食べられた
風見 澪:GMを口に含んだ
姫花 つつじ:えっちな卓か?
九条 鈴:ほな今日は終わりか…
風見 澪:終わっちゃダメだーっ
桜井 若歌:「でしょー。私はこれを春夏秋冬、季節を問わず常食してるのだ~」
朱星 朔姫:「冬は……寒いのでは……?」
桜井 若歌:「だからいいんじゃん。寒い中で凍えながらアイスを食べる! それが醍醐味なんだよ」
桜井 若歌:朔姫の含みのある発言にもまるで気がついた素振りなく、けらけらと笑っていながらぱくぱくとアイスクリームバーを頬張っている。
桜井 若歌:………ちょっと変なところのある子だった。だがまあ、人間なんてそんなものだ。誰であろうとどこかしら変なところがある。
朱星 朔姫:「それは、風邪を引いてしまいそうです……」はむはむ。小さな口でちびちびと食べ進めていく。
桜井 若歌:「でも嬉しいな。ずっと朔姫ちゃんと一緒に帰りにここへ寄って食べたかったんだ、アイス」
朱星 朔姫:「そう、なのですか?」
姫花 つつじ:←へんなところがある
朱星 朔姫:分かりません。何故そうも、私なんかを気にするのか。
桜井 若歌:「うん。朔姫ちゃんはお迎えが下校時刻ぴったしに校門前へビターッ! って到着しちゃうもんね」
桜井 若歌:「ずっと残念だな~って思ってたの。やっぱりアイスはさ、友達と一緒に食べるほうが美味しいから」
朱星 朔姫:「友達と一緒が……美味しい……」
朱星 朔姫:なんの芸もなく、オウム返しにしてしまって。
朱星 朔姫:「では今は……美味しいのですか?」話の流れからして、そういうことだろう。もしかしたら、私の勘違い、自惚れかもしれないけれど。
桜井 若歌:「あっっっったり前じゃん! ……あれ?」
桜井 若歌:「むむむ。というようなことを聞くということは、朔姫ちゃんはひょっとして美味しくない? つまり私のことを友達とは思ってない?」
朱星 朔姫:食べ進めるのが遅いため、少し溶けてきているアイスに苦戦しながら。
朱星 朔姫:「そ、そんなことはありませんよ」
朱星 朔姫:慌てて首を振る。
朱星 朔姫:「若歌さんは……私のお友達だと、思っております……」
朱星 朔姫:アイスが美味しい、とは言わなかった。嘘になってしまうから。
姫花 つつじ:なんか兄妹でアイスだと倒れる方は違うけど某ライダーを思い出すな……
朱星 朔姫:奢ってもらったものに文句をつける、なんて高飛車な女……
風見 澪:うーむ、お嬢様……
桜井 若歌:「そっかー。良かった~。むぅ、そういえば朔姫ちゃんとはいつ友達になったんだっけ。……………あはは、分かんないや!」
桜井 若歌:もう3分の1ほどしか残っていないアイスバーを手に、わははと若歌はひょうきんそうに笑った。
桜井 若歌:────こういう子だった。容姿は美人というよりは可愛いとか、愛嬌があるとか、そういう感じで。それはそれで人好きのする要素ではあるのだろうけれど。
桜井 若歌:それ以上に、人当たりが穏やかで優しかった。まるで温かい空気のようにいつの間にかそばに寄り添っている。
朱星 朔姫:それが、とても心地良かった。私は引っ込み思案で、人見知りだったから。グイグイ来るようでいて、不快感があるような迫り方ではなくて。
朱星 朔姫:気付けば、側で笑っている。そんな彼女のことが……私は、好きだった。
姫花 つつじ:キテル?
九条 鈴:キテル…
姫花 つつじ:《原初の赤:氷の塔》を立てるか
風見 澪:マカセロ
姫花 つつじ:頼もしいぜ
桜井 若歌:「あ、あれ高校の制服だ。……高校生かぁ。なんか先生はもう受験の話始めたよねぇ。まだ3年生にもなってないのに」
朱星 朔姫:「私は……そのまま高等部に上がりそうです」
朱星 朔姫:成績によって、高等部に上がれない人も居るけれど。また、あえて別の高校に行く人も居るけれど。
朱星 朔姫:私は多分……幼稚園から大学まで、この学園に居るのだろう。
桜井 若歌:歩道のフェンスにだらしなく寄りかかりながら、車道を挟んだ先を歩いている学生に目をやって何の気なしに口にする。
桜井 若歌:そして傍らの君の発言を耳にして驚いたような表情で勢いよく振り返るのだった。
桜井 若歌:「え!? 朔姫ちゃん、もっと遠いところのもっといい進学校に行ったりしないの!? すっごく頭いいのに!!」
朱星 朔姫:頭がいい、という発言に苦笑する。私はそんなに賢くない。中学生の今は、ちゃんと授業を受けていれば点くらい取れるでしょう。問題は高校や大学に行ってから……そう、聞いています。
朱星 朔姫:「今の学園も、良いところですからね。大学までそのままだと思いますよ。勿論、授業について行けなくなったらそうもいかないでしょうが……」
朱星 朔姫:勝手に幼稚園から大学までエスカレーター式の名門にしてGMを困らせる──
風見 澪:ラノベにありがちなのでヨシ!
桜井 若歌:中学編入だったんでしょうね若歌は
桜井 若歌:ちょっと無理して入った
姫花 つつじ:お兄ちゃんが学費頑張ったんだろうか
朱星 朔姫:UGNのお仕事してたらお金貯まるでしょうしねぇ
姫花 つつじ:めっちゃ残してる
朱星 朔姫:自分が近くにいられない分良いところに……! というのもありそう
風見 澪:あんまり食べてないのわかる
姫花 つつじ:お兄ちゃんがオススメして入れたんだったらそこがピンポイントで狙われたの凄い罪悪感在りそう
桜井 若歌:「────そっかぁ。ふふふ、授業についていけるかだいぶ怪しいラインのお馬鹿さんが今朔姫ちゃんの目の前にいるわけですが……」
桜井 若歌:「……でも、予定がちょっと狂っちゃったな。や、どちらかというとラッキーなんだけど」
桜井 若歌:なんてことを、溶けかかったアイスクリームバーを行儀悪く舐めながらぽつりと言う。
朱星 朔姫:「……どうなさったのです?」
朱星 朔姫:2/3が残っているアイスが溶けて手に垂れてきている。困ってティッシュで拭き取りつつ、慌てて食べ進めている。
桜井 若歌:「ん? ああ……」
桜井 若歌:「朔姫ちゃんがね。このままエスカレーターで上がるんじゃなくてよその学校を受験するんだったら、私もいっちょ頑張って同じところ行こうかなーって」
桜井 若歌:そう思っていたから、と。
桜井 若歌:君からすれば、理由を思いつくのに苦しみそうなことを言った。
朱星 朔姫:「……えっ?」
朱星 朔姫:何故でしょう、と問おうとした口を噤んだ。流石に、そう言われることの意味くらいは分かる。……いつ、そんなに好いて貰えたのかは分からないけれど。こんな根暗で、教室の隅で本を読んでいるだけの私に。
朱星 朔姫:「……えと、その。ありがとう、ございます?」
朱星 朔姫:だから、頓珍漢な返答になってしまった。
風見 澪:本人が路傍の石と思い込んでて、高嶺の花になってるパターンきたな…
姫花 つつじ:自分は好いているって言ってたのに向けられる側だと思わない朔姫ちゃんクオリティ
桜井 若歌:「うむ。苦しゅうないぞ」
桜井 若歌:「なーんてね。朔姫ちゃんといると楽しいしさ。でも、今の学校で頑張るだけでずっと一緒にいられるならあんしんあんしんだ~」
桜井 若歌:落第しないように勉強頑張らないと、と何故か楽しそうに若歌は笑う。
朱星 朔姫:「……私も、若歌さんとこうしてお話ししているのは……楽しい、です」
朱星 朔姫:照れ臭くてはにかみながら、そう応えた。
桜井 若歌:「ほんとぉ? やったぁ! 朔姫ちゃんにそう言ってもらえてうれしー♪」
桜井 若歌:「…………。ここだけの話、さ」
桜井 若歌:ふと。いつも明るい若歌が、笑顔はそのままに少しだけ昏い色合いを滲ませる。
桜井 若歌:「中学に上がったばかりの頃かな。前にも話したと思うけど、ずっと私のことを可愛がってくれてた兄さんが行方不明になってさ」
桜井 若歌:「学校じゃいつも通りにしようと思ってたんだけど、やっぱりキツいとこあったんだよね」
朱星 朔姫:「…………」聞いたことはあった。明るく振る舞っている若歌さんに、わざわざそのことを持ち出すことはなかったけれど。
桜井 若歌:「でもあの時、朔姫ちゃんがさ。『大丈夫ですか?』って心配してくれたよね。私その時ニコニコ笑ってたはずだったのに」
桜井 若歌:「────────あれ、嬉しかった。朔姫ちゃんって素敵な子だな、とも思った」
朱星 朔姫:「それは……その、すいません。覚えていません……」
朱星 朔姫:申し訳なくて、シュンと頭を下げる。
姫花 つつじ:つみなおんな……
風見 澪:そういうところだぞ、お嬢
朱星 朔姫:何故叩かれているんですの……!?
姫花 つつじ:いやぁ……
姫花 つつじ:ちょっとこれは言い訳できないかな~
桜井 若歌:「そうなんだ? でも覚えてないならそれはそれで、朔姫ちゃんはそういうこと当たり前にできるってことだよね」
桜井 若歌:「やっぱりそれって素敵だなって思うな」
朱星 朔姫:「そういうものでしょうか……?」
朱星 朔姫:……あぁ、なんとなく思い出してきました。確かあの時若歌さんが、外部生特有の緊張だけでなく、妙な憂いを帯びていたようだったので、心配になったのです。
朱星 朔姫:緊張であれば、ほぐせば良いですし、いずれ時間が解決しますが。何やら、少々無理をしている様子だったので……。
桜井 若歌:「そ、そうなのっ! とにかくあの時のことは感謝してますってこと! あーもう、これ以上マジトーンは無理っ! 限界っ!」
桜井 若歌:「あ、勘違いしないでほしいんだけどそれと友達になった理由は別だからね。そっちはあくまで朔姫ちゃんのこと好きだから、だから」
朱星 朔姫:「は、はい。ありがとうございます」
朱星 朔姫:「私も、若歌さんのこと、好きですよ」
見学3rd:はい言質!
風見 澪:こんなクラスメイトが自分を卑下して距離バグって立ち回るなんて……
そりゃあダメですよね
九条 鈴:脳を灼かれてるクラスメイト多そうだな…
朱星 朔姫:「ふふ。良いお友達ですね、私達」
桜井 若歌:「うん! なかよしなかよしだ~」
桜井 若歌:あっけらかんとそんなことを口にしつつ、自分の分のアイスクリームバーを食べきる。『当たり』じゃなかったねぇ、とぼやきながら。
桜井 若歌:「良ければさ、またたまにこうやって一緒に帰らない? お迎えに来る人には悪いかもだけど」
朱星 朔姫:「若歌さんがよろしいのでしたら、是非とも」
朱星 朔姫:こちらは、アイスが溶けて大変なことになっていますが。べとべと……。
朱星 朔姫:それでもなんとか食べ切りました。
朱星 朔姫:「……あ」
朱星 朔姫:そこで、気付く。
朱星 朔姫:「……あたり……?」
朱星 朔姫:棒に書いてあった文字に、目を丸くする。
桜井 若歌:「えっ、マジ!? 私一度も当たったことないのに!!」
桜井 若歌:「こ、これがビギナーズラックというやつかぁ~……!」
朱星 朔姫:「このあたりというのは、どういう意味なのでしょうか」
桜井 若歌:「これね、お店でもう一本同じのと交換してもらえるってこと!」
朱星 朔姫:「なるほど……では、そうですね」
朱星 朔姫:「若歌さんは、こちらをいつも食べているほどお好きなのですよね?」
桜井 若歌:「え? うん。そうだね」
朱星 朔姫:「では、本日、このアイスを頂いたお礼として。こちらで代わりになりますでしょうか?」
朱星 朔姫:ティッシュで棒を拭って綺麗にしてから、そっと差し出した。
桜井 若歌:「え、ホント!? いいの!? やった~!! おばちゃん、もう一本────」
桜井 若歌:と、受け取った当たり棒を渡そうとして────はたと止まり、そして。
桜井 若歌:「────いや、やめとこう」
朱星 朔姫:「本日はもう食べましたものね。また後日にしましょう」
見学3rd:これが【D:罪人】ちゃんですか
風見 澪:朱星が気があるのは俺(私)だ
…みたいな思考のクラスメイトズ
姫花 つつじ:言い値で買いたいクラスメイトいそう
桜井 若歌:「え? あ、うん。それもそうなんだけど」
桜井 若歌:「この当たり棒は私たちの友情の証として大事に取っておこう、と思って」
桜井 若歌:「たぶん、この当たり棒を見るたびに今日一緒に帰った日のことを思い出すと思うから」
桜井 若歌:「……なーんて。ちょっと大げさだったかな?」
朱星 朔姫:「……そ、うですね。大げさでしょう」
朱星 朔姫:照れ臭くて、恥ずかしくて、少し頬を朱に染めながら。
朱星 朔姫:「……一緒に帰るなんて、これから沢山行うことなんですし」
桜井 若歌:だよねぇ、これが友情の契の証でござる! なんて大げさだよねぇ、ただのアイスの当たり棒なのに、だなんて。
桜井 若歌:君の返事に破顔しながら、若歌はどこまでも楽しそうにこれからのことを語る。
朱星 朔姫:思い出すまでもないでしょう? と。
姫花 つつじ:魔性の女では?
風見 澪:そうだねx2
朱星 朔姫:普通の引っ込み思案で人見知りがちで大人しい陰キャ女ですが……
九条 鈴:(俺だけは魅力を分かってるけどな……)
姫花 つつじ:>((((((俺だけは魅力を分かってるけどな……))))))
桜井 若歌:────今から3年前。どこにでもあるような、取るに足らない、少女と少女同士による他愛のないワンシーンだった。
GM:少なくとも。その時までは。
GM:GMからは以上かな あとは〆てくだされば前半終了です
GM:残りは来週
朱星 朔姫:若歌さんが楽しそうに話すその未来を、私もにこにこと微笑みながら聞いていた。
朱星 朔姫:……そんな日々が、ずっと続くんだって。そう思っていた。
朱星 朔姫:──なんとも愚かで、呑気で、蒙昧だったのでしょうね。私は。
風見 澪:何やってんだあいつら、みたいな顔をしてた側としては
割と気安く話しかけるだけで噂されそうだ……
見学3rd:しかし……日常はすでに崩壊していた
朱星 朔姫:以上で。ありがとうございましたわ
GM:こちらこそありがとうございました
GM:いいシーンだった はず
九条 鈴:良いシーンでしたぜ…!
GM:では続いてOP3であります
姫花 つつじ:お疲れ様でした~
朱星 朔姫:お時間を沢山いただいてしまいましたわ。お付き合い頂きありがとうございました。
姫花 つつじ:いいシーンだった
風見 澪:いいシーンでした
オープニングⅢ/PC3 九条 鈴
GM:●OP3 シーンプレイヤー:鈴 他PC登場:なし
GM:シーン終了条件:“シャドウカインド”と名乗るレネゲイドビーイングがその場から消失する
GM:『N市支部という多くの厄介事を抱える支部の支部長が不祥事で退くこととなった。君にはその後任をお願いしたい』
GM:そんな辞令が君へと下され、半ばなし崩し的にN市へ赴任することになって、まだ幾日も経っていない。
GM:新たな任地となったこの街を知るために君は夜のN市を歩いている。
GM:昼間とは違う顔を見せる街には、仕事を終えて家路を急ぐ人々の姿があり、通りの店々からは穏やかな明かりが漏れている。
GM:まだ見慣れない景色。まだ歩き慣れない道。どの路を進めばどこに辿り着くかも感覚としてきちんと把握できていない。
GM:それでも、この街でこれから多くの人々の日常を預かることになるのだと思えば、ひとつひとつの風景にも自然と目が向いたことだろう。
GM:“ニードル・ポイント”。“ダダイスト”。N市は直近の数カ月で2つの凶悪なレネゲイド事案に晒された。
GM:どちらも仮に解決できなかったとすれば大規模な情報統制が必要になるほどの甚大な被害が発生したであろうことは君に渡された調書からも明らかだ。
GM:この街は街そのものが奇矯な運命の只中にある────そのように君が解釈しても不思議のないことだろう。
GM:やがて、君の視界にN市中央公園────街の中心地にある最も大きな公園が入ってくる。
GM:等間隔で並ぶ街灯の明かりに照らされて薄ぼんやりと漂う色合いがあった。今は夜桜の季節だ。
GM:公園の内外を取り囲む桜は夜の闇の中に淡い花明かりを浮かべている。昼間ならば多くの花見客で賑わうのだろうが、夜の公園は昼間よりもずっと静かだった。
GM:それもむべなるかな。まだ桜は満開というわけではない。全ての蕾が目いっぱいに花開いた頃合いにはきっとこの公園には夜通し人々の歓声が満ちるのだろう。
GM:風が吹く。枝先がかすかに揺れ、幾枚もの花びらが夜空へ舞い上がっていく。君はそんな公園の傍らを通り過ぎようとしていた。
GM:────N市で迎える、最初の春。
GM:それは、まだ何の変哲もない夜の出来事だった。
GM:登場とRPをどうぞ
九条 鈴:はーい
GM:軽く綴ってもらえれば状況が進行します
GM:具体的に言うと突然ワーディング発生します
九条 鈴:──気脈とは何か、というのを説明するのは難しい。
九条 鈴:それは土地の生命線であり、都市のレイ・ラインであり、宇宙における血脈であり……。
九条 鈴:つまり、解説するだけでも休憩時間が丸々欲しくなる程度には複雑な概念なのである。
九条 鈴:そして……"風水師"はその手の説明を、更にややこしくする達人だった。
九条 鈴:「斯かることは自明である。つまり──」から始まる、土星の成り立ちから剥きエビの調理法まで縦横に飛び回る解説。
九条 鈴:これに耐え切れなかった支部の方々は、結局"風水師"の言う「気脈の探索」の許可を出した。
姫花 つつじ:剥きエビの調理法まで!?
見学3rd:風水ってスゲー!
風見 澪:風水すげー!
風見 澪:今度占ってもらおう……恋愛運!
GM:ちょっと彼が何を言ってるか分かりませんね
朱星 朔姫:占われるまでもないのではなくて?
見学3rd:(咳き込む声)
九条 鈴:という感じでよろしいでしょうか…!
GM:ありがとうございます!
九条 鈴:……もっとも、奴にとってそれは、単に散歩の延長線上に過ぎないのだが。
九条 鈴:そして事実、風水師は夜の街を楽しんでいた。
九条 鈴:春の夜の気配に浮かれ、ぺたぺたと歩き回り……
九条 鈴:掌に落ちた花弁をにやにやと眺めていた時。
九条 鈴:……"それ"は起きた。
九条 鈴:PLも正直何いってるのかわかんね……
姫花 つつじ:駄目だった
GM:その時────。
GM:────不意に、空気が変わった。
GM:風が止まったわけではない。音が消えたわけでもない。まして時間が止まったわけでもない。
GM:けれど、確かに何かが違う。
GM:つい先ほどまでそこにあった街の気配が、薄い膜を隔てた向こう側へ遠ざかっていく。
GM:人の声も、車の走る音も、夜の街を形作っていたあらゆるものが急に現実感を失っていく。
GM:まるでそれは大気が色も香りもそのままに全く別の物質へと変換されていくかのようだった。
GM:オーヴァードであるならばその能力の多寡を問わず、誰にでも何が起こったのかすぐに分かる。
GM:────《ワーディング》。
GM:周囲にレネゲイド由来の化学物質を散布することで人間の識閾下に作用し区域内から排除、または無力化する能力。
GM:誰かが、この街の一角にその力を放った。そして、その発生源は────。
GM:君のすぐ目の前にある、N市中央公園の中だった。
GM:という感じで 公園内部に突入していただければ状況進行です
姫花 つつじ:何言ってるか分かんないは恋人持ちで恋愛運占ってもらおうとか言ってる方だからご安心~
朱星 朔姫:ペラペラと自分でも分からないことを立て板に水の如く……
風見 澪:彼女がいても恋愛運って興味あるじゃないですか?
朱星 朔姫:不義を行えば振られるやもしれませんものね
朱星 朔姫:千尋さん、けっこう頻繁に澪さんの周囲に女性が多いことを気に病んでおられるようですし。
風見 澪:この女子二人に自覚がないから大丈夫じゃないかとタカをくくっています
姫花 つつじ:もしもし澪君かい
君が油断している隙にちっひーに
姫花 つつじ:もこもこを着せる
風見 澪:もこもこちっひーに
姫花 つつじ:澪君にも着せる
風見 澪:グワー!暑いー!
見学3rd:でもちっひーはペアルックになれてうれしそうです
姫花 つつじ:ほら……澪君時々ひんやりしてるから……
姫花 つつじ:ちょうどいいかなって……
姫花 つつじ:仮にも輪廻の獣に対してこのくらいの認識の女
風見 澪:いいんだ…
九条 鈴:慣れたくはないものの、この手のアクシデントには何度も対処してきた。
九条 鈴:目の前の一般市民を気にかける必要は……少なくとも、今この瞬間消え失せた。
九条 鈴:すべきことは事態の把握、そして流れの把握。
九条 鈴:掌の花弁を指先で擦り潰すと、足取りはふらふらとしたまま、曲線を描きながら"それ"の元へと歩き出す。
九条 鈴:こういう時、"支部長になんてなるものではない"という気持ちを、特に強く感じながら。
GM:────程なくして“発生源”は見つかった。
GM:今年の冬にだろうか。積雪の重みによるものか、あるいは自然にそうなるものだったのか。桜の古木が倒れたままになっている。
GM:その倒木の前に────“それ”はいた。
GM:明らかに人間ではなかった。黒い靄、としか形容のしがたい“何か”。
GM:だというのにその靄の蠢くさまは人のカタチというものをどことなく連想させる。
GM:“それ”は、倒木を見下ろして────見下ろす目があるのかどうかすら疑わしいが────何やら観察をしているようだった。
GM:あとは近寄ってもらえれば話が進みます
九条 鈴:「やあ、ご同輩。春の桜の樹の下で何を話し込んでいるのかと思えば……」
九条 鈴:不定形、けれども人の形を保とうとしている気配があり、何かを"観察"する意識を持つ。
九条 鈴:「……あー、ずいぶんと黒い影を背負い込んでいるじゃないか」
九条 鈴:レネゲイドビーイング、の可能性は高そうだ。
“シャドウカインド”:「ン────────────」
“シャドウカインド”:振り返った────たぶん、振り返ったのだろう。黒い靄が宙空を蠢くだけでは、おそらくそうなのではないかとしか分からない。
“シャドウカインド”:「おや。これはこれは」
“シャドウカインド”:「厄介払いをしたつもりだったのだが、かえって呼び込んでしまったか。……おっと、こちらの話だよ」
九条 鈴:「はっは、いやいや……我ながらそういう気配には敏感なタイプでしてね」
九条 鈴:声かけに反応あり。対話の意志はあると見て良い。言語能力は成人程度。
九条 鈴:「何かしていたようだが……ふむ、小生の鑑定で見立ててあげようか?」
九条 鈴:ただし、企みあり。
“シャドウカインド”:「おお、興味深い。私がこうしてここにいたというだけで可能な推測を是非聞かせてもらいたいな」
“シャドウカインド”:黒い靄はどこから発声しているのか分からないが、君へとはっきりとしたカタチの言語を伝えてくる。
“シャドウカインド”:いやに親しげで、いやに愛想が良さそうだった。
風見 澪:“シャドウカインド”か……なんだろう、くらやみのくもっぽい
九条 鈴:「ずばり……君は桜を見、人生の儚さとその美しさを偲んだことで……」
九条 鈴:不穏、不快。
九条 鈴:「……人類、特にこのN市の人々を幸せにしようと、桜を満開にする開花計画を立てているのだ!」
九条 鈴:早急に対応すべき可能性は高い。
“シャドウカインド”:「────────素晴らしい」
“シャドウカインド”:返ってきたのは称賛だった。それも侮りや嘲りといった色合いはない。どうやら、純粋に感心している。
“シャドウカインド”:「まったくもって正解だよ。私はそういうつもりでここにいるんだ。………ああ、すまない。人間は初対面の際に名乗り合う風習があったね」
九条 鈴:死ぬほど適当なこと言ってるのに褒められて逆に怖い!
見学3rd:“正解”!
姫花 つつじ:なーんだシャドウカインドってすげーいいやつじゃん!
風見 澪:いいやつじゃーん!
“シャドウカインド”:「はじめまして。私はシャドウカインド」
“シャドウカインド”:「キミたち人間でいうところの────────友人に相当する存在だ」
“シャドウカインド”:靄が蠢く。………まるで、恭しく一礼したかのように。これからサーカスの幕を開こうという道化師のように。
九条 鈴:「ふふん、見て分かると思うが小生は超級風水師でね」
九条 鈴:"あくま"に関する知識がある。こちらの妄言に皮肉を返すだけの教養がある。
九条 鈴:「この程度の観察眼がなけりゃ、喰っていけない商売ってやつなのさ」
九条 鈴:応援を呼ぶ暇は……たぶん、ない。
“シャドウカインド”:「風水師────なるほど。大陸から伝わる思想を用いて、土地の選定や建物の間取りなどの方位などを鑑定し、環境を整えて吉凶を導く専門家、だったかな?」
“シャドウカインド”:「人間は面白い。“それ”が“そこ”にあるという、ただそれだけの事象にすらそのように意味合いを与え、力を与えてしまう」
“シャドウカインド”:「私もまたそうしたものでね。キミたちによって育まれ、キミたちによってここに陰を為している」
“シャドウカインド”:「だから、私はキミたちが私に与えた私のカタチのままにすべきことをしようと思っていてね。……おっと」
“シャドウカインド”:ふと靄が揺らめく。何かを察したかのように見えたのは、合点がいって頷いたかのように蠢いたからだ。
“シャドウカインド”:「私を警戒し、応援を呼ぼうと思っているね。ははあ、なるほど。キミはひょっとしてUGNに関係するオーヴァードじゃないか?」
朱星 朔姫:思い込みを力にできる。レネゲイドであれば
風見 澪:レネビだとたやすく具現化しますからね…
九条 鈴:……一瞬、胡散臭い笑みが崩れ、冷や汗が垂れる。
九条 鈴:「ほう、そうなると風水師よりも専門家だねぇ」
九条 鈴:「いや流石の観察眼だ、大したもんだ、明日から君も風水師になれるぜ」
九条 鈴:"風水師"はゆっくりと距離を詰める。
九条 鈴:「……ところで、その幸せ開花計画にはまだボランティア枠など空いているかな?」
九条 鈴:"支部長"として、目の前の"それ"が何をするつもりなのか、見極めなければならない。
九条 鈴:「UGNの手だったらいくらでも貸せるんだがねぇ……」
“シャドウカインド”:「いや、悪いね。その枠についてはもう“埋まっている”」
風見 澪:うーん、渋いやりとり
でも席は埋まってる
姫花 つつじ:桜の木の下には~というのを思い出した
九条 鈴:コワイ!!
“シャドウカインド”:君が躙り寄ることを察知しているのか、それとも気づいていないのか。靄は倒木の前でゆらゆらと揺蕩うだけで何の動きも見せない。
“シャドウカインド”:「じきに面白いものを見せてあげられると思うよ。ああ……だが、その過程でキミたちにも協力してもらうことになるかな」
“シャドウカインド”:「ということは、キミたちは既にボランティアとして私に協力してくれる立場であるということか。いやはや、これはこれは。先に御礼申し上げる」
九条 鈴:「キミィ、そりゃ嫌味ってもんだぜ? よく居酒屋のトイレとかに"綺麗にご利用いただきありがとうございます"って貼ってある類のやつ!」
九条 鈴:逃げ出さないのは、既に仕込みが完了しているからか?
見学3rd:ボランティアに報酬は出ぬ!
九条 鈴:まあボランティアって本来そういうものである
“シャドウカインド”:「そう聞こえたのなら申し訳ない。だが、そら。先程も言った通り、私はキミたちにとっての────」
“シャドウカインド”:「────キミたちの楽しい想像が育んだ、友人なものでね。多少の戯れは許してくれ給え」
“シャドウカインド”:「ま、そう遠くない内の話だ。期待して待っていて欲しい。実に愉快なことになるはずだよ。生者にとっても────死者にとっても」
九条 鈴:「っ……死者……?」
九条 鈴:"風水師"でも、"支部長"でもない、"九条"の声が漏れた。
“シャドウカインド”:「おっと」
“シャドウカインド”:ずっと穏やかで愛想の良さそうな調子で喋っていた黒い靄は芝居がかった素振りで言った。わざと、だなんて言うまでもないだろうと。
“シャドウカインド”:「喋りすぎたね。ここから先はまだ台本の中だ。観客は次の幕が上がるのを首を長くしてお待ちいただきたく存じ上げる」
風見 澪:死者って何する気だ……!
姫花 つつじ:支部長も一人称で自分を覆ってる系だねぇ
姫花 つつじ:素直なのはひつじちゃんと澪君くらいか……
朱星 朔姫:ま。私も素直でしてよ
風見 澪:君たち、全員一人称で変えてるだろうが!
見学3rd:この仮面舞踏会がよ……
姫花 つつじ:アックス君長めの傍点ルビがちょっとやりづらいのだけ難点かもしれない
姫花 つつじ:短めならまだいいんだけどね
風見 澪:君とかならいいんですが
風見 澪:あなたとか3文字以上になると怪しくなりますね
姫花 つつじ:うむり
姫花 つつじ:要望出したら通るかな
ちょっと出してみようか
九条 鈴:「……こりゃあ、愈々腰を据えてお話を伺う必要がありそうだな」
九条 鈴:「どうです、ウチでお茶でも? こっちは招待主になってもいいんだがね」
九条 鈴:射程圏内に入った。今なら……届くはずだ。
九条 鈴:ジャケットの裏に隠した銃を、そっと握る。
“シャドウカインド”:「なかなか興味深い誘いだが、悪いね────」
“シャドウカインド”:「────こちらも、次の幕の準備で忙しい身でね。今宵は失礼させてもらうとしよう────」
“シャドウカインド”:君が自身のレネゲイドの力を発しようとした、その一呼吸前。それを読んでいたかのように黒い靄がどろりと蕩けた。
“シャドウカインド”:まるで水の中に一滴の墨を垂らしたかのように。空気の中へと霧散し、夜闇へとシャドウカインドは溶けていく。
九条 鈴:……黒い残り香が消えてゆくのと、銃口がジャケットから"影"のいた位置に収まるのとは、殆ど同時だった。
九条 鈴:まるでこちらの思考全てを読んでいたような……嫌な予感を、勘違いだったことにしてしまいたくなる。
九条 鈴:「……パーティは何時に開始なのさ」
九条 鈴:「ゲストにはもう少し優しくしてやるもんだぜ」
九条 鈴:苦々しい表情で、そう吐き捨てる。
姫花 つつじ:洒落た言い回しの会話だった
九条 鈴:読んでおいてよかったぜ…スペースコブラ!
姫花 つつじ:ヒューッ!
風見 澪:ヒューッ!
姫花 つつじ:ダークブラスターって左手に仕込まれてます?
GM:返事はなかった────おそらくこの一瞬の間にシャドウカインドは立ち去ったのだろう。
GM:同時に《ワーディング》が解かれ、レネゲイドの粒子による薄いヴェールによって覆われていたN市中央公園に春の清浄な空気が戻ってくる。
GM:あとには何もなかった。シャドウカインドと名乗る怪しい黒い靄も。それがそこにいたということを、君だけが知っている。
GM:GMからはこのシーンは以上です いい感じに〆てもらえればOP3終了です
九条 鈴:はーい
九条 鈴:長い、長い溜息を吐いてから、桜の幹に手をやる。
九条 鈴:「……前任が不祥事で放り出したツケにしては、初手から引く貧乏くじの度が過ぎる!」
風見 澪:獺……
GM:いやまったくごもっとも
九条 鈴:一体何を企んでいるのやら、そもそもアレは何なのか?
九条 鈴:支部に戻ったら、まずは報告。そして資料の再確認と、それから警戒範囲の設定……。
九条 鈴:「……適当なこと言って、仕事をサボると……」
九条 鈴:「ロクなことにならないんだなぁ……」
九条 鈴:そう、酷く実感の篭った溜息を零した。
九条 鈴:という感じでOKでしょうか!
GM:ヨシ ありがとうございました
風見 澪:初支部長お疲れ様でした!
GM:第1回はここで終了です
GM:お疲れ様でした
姫花 つつじ:お疲れ様でした~
風見 澪:お疲れ様でした~
九条 鈴:お疲れさまでした! ひどい目に逢いそうな気配がする!
風見 澪:へへっ
朱星 朔姫:お疲れ様でした
姫花 つつじ:お疲れ様でした~
九条 鈴:これから先がもう怖いんですけど!
見学3rd:お疲れさまでした~
風見 澪:見学さんもお付き合いありがとうございました!
朱星 朔姫:お疲れ様でしたわ〜
九条 鈴:お疲れさまでしたぜー
姫花 つつじ:見学の方もお疲れ様でした
ログ制作にあたり、お借りした素材
キャラクターシート作成・出力 ゆとシートⅡ(ゆとらいず工房)
各PL様のPC・NPCキャラクター立ち絵
朱星 朔姫様
姫花 つつじ様
九条 鈴様
榛原 慧一様
GM/澄様 ご用意のNPCの数々
lute様 【論破素材】初登場カットイン風(V3)
文責
風見 澪の中の人