ユラ・モリオン [静かな林]
木々の隙間から柔らかな日差しが降り注ぐ。
風が枝葉を揺らし、さわさわと心地よい音を立てていた。
ユラ・モリオン [静かな林]
「……んぅ。いい場所、見つけたぁ」
「……日差しもちょうどいいし、風も気持ちいいし……」
ユラ・モリオン [静かな林]
大きな木の根元に腰を下ろし、幹に背中を預ける。
ユラ・モリオン [静かな林]
「これはもう、お昼寝するしかないよねぇ……」
ふわぁ、と大きな欠伸をひとつ。
ユラ・モリオン [静かな林]
「おやすみなさぁい……」
そう呟いて、ゆっくりと瞼を閉じる。
ユラ・モリオン [静かな林]
( ˘ω˘)スヤァ
ジェイド・アストラム [静かな林]
かさ、と僅かな木の葉を踏む音を立てて。
その傍へと現れる。
ユラ・モリオン [静かな林]
( ˘ω˘ )スヤスヤ
ジェイド・アストラム [静かな林]
(あれは……ユラ?寝ている、のか)
(何とも不用心な)
ジェイド・アストラム [静かな林]
と思いつつ、そっと傍に近づいていく。
周囲を見る。危険はあるまい、が……
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……リビィと、ブーちゃんの代わりくらいなら俺にも果たせよう」
ひとまず、見張りとして立つことにする。
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……」
じっと見る。
穏やかに、幸せそうに眠っている。
ユラ・モリオン [静かな林]
「……すぅ……すぅ……んふふ……」
ジェイド・アストラム [静かな林]
笑っている。幸せな夢でも見ているのだろうか。
何だか、見ているだけでこちらも少し口元がほころぶ。
ジェイド・アストラム [静かな林]
……つい先日、彼女が言っていたことを思い出す。
ジェイド・アストラム [静かな林]
ただ、傍にいるだけでいいと。そう言っていたことを。
言葉がなくとも、それだけでいいと。
ジェイド・アストラム [静かな林]
……今なら、少しわかる気がした。
……少しだけ。
穏やかな日差しと、心地よい風の中。
ジェイド・アストラム [静かな林]
ほんの少し……ここで、休息を取るのも悪くないか、と。
ジェイド・アストラム [静かな林]
彼女の対面の木の根元に腰掛ける。
じっと、彼女の表情を見る。
飽きることはなさそうだった。
ユラ・モリオン [静かな林]
「……んぅ……ふぁぁ……」
ゆっくりと瞼を開き、長い欠伸をひとつ。
ジェイド・アストラム [静かな林]
「――起きたか」
「いや、起こしてしまった、か?」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……あれぇ。ジェイド君だぁ」
「……おはよぉ。いつからいたのぉ?」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「おはよう。とはいえ、俺が来たのはつい先ほどだ」
1d6 ×10分前
[静かな林]
SwordWorld2.5 : (1D6) → 1
ジェイド・アストラム [静かな林]
「放置するのも心配だったし、邪魔をするのも忍びなかったので見守っていた」
「……とはいえ、最後には起こしてしまったが。すまないな」
ユラ・モリオン [静かな林]
「んー? 全然気付かなかったけどなぁ」木漏れ日を見上げ、のんびりと伸びをする。
ユラ・モリオン [静かな林]
「……それよりさ。ねぇ、ジェイド君も一緒にどうかなぁ?」
ぽんぽん、と自分の隣の草地を叩く。
ジェイド・アストラム [静かな林]
その言葉に、少し目を丸くする。
ジェイド・アストラム [静かな林]
「い……いや、しかし」
「……いいのだろうか」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……んふふ。ここ、すっごく気持ちいいんだよぉ」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「それは……そう、だろうな」
「……眠っている時のユラは、とても心地よさそうにしていた」
ユラ・モリオン [静かな林]
「気持ちよかったよぉ。だからジェイド君もいっしょに、どう?」
ジェイド・アストラム [静かな林]
逡巡。
いいのだろうか、とは思ったが……自分の心情だけで考えるのであれば、その申し出はむしろとても嬉しいものだ。
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……では、失礼する」
ゆっくりと腰を上げ、さふ、さふと草を踏みしめ。
隣に腰を下ろして、樹へ背をもたれる。
ユラ・モリオン [静かな林]
「……ん。いらっしゃあい」
隣に座ったジェイド君を見て、満足そうに微笑む。
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……お邪魔する」と、そちらを向いてぎこちなく
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……」
「……ユラ」
ユラ・モリオン [静かな林]
「んー? なぁに?」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「この前言っていたこと、少し分かった気がする」
「言葉を交わさずとも、傍にあるだけでいい……というのが」
「……ただ」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……ただ?」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……やはり、言葉を交わせる方が。俺は、嬉しく思う」
「ほんの一言二言でも」
「言葉を交わせなければ満たされない、という訳ではなくて」
「そうできれば、もっと満たされる、という意味で」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……んー。そっかぁ」
ジェイド君の言葉を聞いて、ゆっくりと頷く。
ユラ・モリオン [静かな林]
「……うん。わたしも、そうかもしれないねぇ」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……そうか」少し、ほっとする。自分の過去の発言を否定されればあまりいい気はしないだろうか、と少し心配になっていたので
ユラ・モリオン [静かな林]
「……わたしも、こうしてジェイド君とお話するの、楽しいもの」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「……そう、言ってもらえるのは」
「俺にとって、何より嬉しい」
「今、君とこうしている時間は」
「とても、心が満たされる」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……ふふ。それは、とても素敵なことだねぇ」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「俺がそう思えて、君にそう思ってもらえている」
「……そうだな。とても、素敵なことだ」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……ふふ。じゃあ、また一緒にのんびりしようねぇ」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「ああ。……叶うことなら、ずっとでも」
「……瞼を閉じると、君が見えなくなってしまうのが些か寂しいが」
ユラ・モリオン [静かな林]
「ふふ。じゃあ夢の中で会おうねぇ」
ジェイド・アストラム [静かな林]
「ああ。……夢の中でも、君を見るとする」
「……おやすみ、ユラ」
ユラ・モリオン [静かな林]
「……おやすみ、ジェイド君」
再び、ゆっくりと瞼を閉じた。