「あ…」 アルティメットまどかはいつも通りレコードを眺めながら過ごしている時 「まどか、お誕生日おめでとう!!」 「わぁー、ありがとう!!」 誕生日を祝われている自分を見つけた 「誕生日…」 今の自分には関係なくなってしまったものの一つ 祝ってくれる人などいない、かつては楽しみにしていた日 「鹿目さん!誕生日おめでとう」 「マミさん!」 「ふふ、プレゼントもあるわよ」 別のレコードでもまどかの誕生日が祝われていた 「…いいなぁ」 そう呟いたと同時に、一つのレコードから光がまどかに向かって飛んでくる 「喰らえなのクソ女神!!」 「…え?」 ガキン!! 咄嗟にまどかは攻撃を防御し 「何するの月奏ちゃん!!」 攻撃してきた月奏に質問する 「あたいの姉妹があんな腑抜けたレコードに送りやがってなの!!大人しく殴られろなの!!」 月奏は性懲りもなく攻撃を続けるがすべて回避されたが 「わわっ!?」 「ちょ!?」 転んだまどかが月奏を巻き込んで倒れてしまい 「…お前こーゆー趣味があるなの?」 キスできそうなほど互いの顔が近づいており…身体も絡み合ってて… 「無いよ!そんな趣味は無いよ!!」 そう言ってまどかは急いで月奏から離れて顔を全力で横に振る 「…だったらいいなの、殴りたかっただけだからレコードに戻るなの」 そう言って月奏は元のレコードに帰っていき 「月奏ちゃん、拾った時は優しかったんだけどなー…ん?」 レコードを見ようと辺りを見渡すと 「…手紙とケーキ?」 机の上にケーキと手紙が置かれているのに気が付いた 「なんだろう、これ」 まどかが手紙を開く 「手紙の書き方とか知らねーなの、だからフリースタイルで行くなの」 どうやら月奏からの手紙の様だ 「まずは誕生日おめでとうなの、ほむらから今日まどかが誕生日って聞いたから祝ってやるの…産まれなかったあたいに祝われるのを苦痛に思うといいなの!……一緒にケーキを入れておいたの、安売りのケーキだから文句言うななの、たまには休みよこせなの」 短い手紙はこれで終わっており、まどかはケーキの箱を開ける 「………」 入っていたのは、初心者が作ったようなホールケーキの上に職人が作ったバースデープレートが乗っている物だった 「月奏ちゃん、ありがとう…!!」 そのケーキは少し…砂糖と塩を間違えていたため大分しょっぱかったらしい