「ここぞ」 「ここが狐お姉ちゃんのおうち?」  カヨウに連れられた少年が、心細そうに呟く。  少年が連れてこられたのはとある稲荷神社であった。  すでに日が落ち、赤い鳥居の先には静寂と闇が広がっている。 「くはは。獲って食いなどせぬ」  少年の様子にカヨウはおかしくてたまらないといった様子で笑う。  カヨウが手を引くと、少年はおどおどしながらも歩き出す。  鳥居をくぐると目的の社はすぐ目の前だ。  その短い道中でも、少年はかすかな物音や風音に怯え、カヨウの手をぎゅっと握り返した。 「さあ、着いたぞ」  カヨウが社の戸を開けると、少年はほっとしながら社に足を踏み入れる。 「わあ…」  中の様子を見て、少年が思わず歓声を上げた。  暗く寂れた様子だった外観とは打って変わって、中は豪華絢爛、煌びやかに光り輝いている。  磨き上げられた床はまるで鏡のようで、踏むのを躊躇するほどだ。 「さあ、王子。今日はもう遅い。今宵はここに泊まって明日王国に送り届けてやろうぞ」  少年…幼い姿に戻ってしまった王子は素直に頷いた。  妖術によって子どもの姿にされた王子が行方不明になり、王国総出の捜索から半日。  自身の住処の近くで隠れている王子をカヨウが見つけ、ここに連れて来たのだった。 「どうだ?口に合うか?」 「うん」  目の前に出されたサンドイッチを頬張りながら、王子が答える。 「そうか。ゆっくりと食べるのだぞ」  普段は王子に手土産としている手作りのサンドイッチを、幼い姿で嬉しそうに食べるその姿にカヨウは 目を細める。 「食べ終えたら寝床に行くぞ」 「あ、あの…えっと…」 「どうした?寝床は一つしかない…お主も来ぬか」  夜具の上で着物を乱し、カヨウが甘く誘いの言葉をかける。  それを見て戸惑う王子の様子に、カヨウは何か胸の奥でくすぶるものを感じていた。 「ふ…くくく…心まですっかり幼子に戻ったか?」  カヨウは艶めかしく腰をくねらせて、裾を持ち上げ真っ白な太ももを晒す。 「あ…」  王子の目が露わになった白い肌に釘付けになっている。 (わらわもここまで昂るとは…はて…幼子を手籠めにする趣味などなかったが…)  かつて人の姿を取りあちこちの村々で愛らしい顔立ちの少年を見かけては、今のようにわざと生の足や胸元の肌を見せつけ反応を愉しんでいたことはある。  少年は初めて見る美女の肢体に見惚れ、股間に小さな膨らみを作るか子によっては衣と摺り合った刺激で精が通じてしまうものまでいた。  とはいえこれまで一度も実際に襲い掛かったこともなく、このようなまで体が火照ったことも無い。 (ふむ…やはり相手が王子であるから…かの…)  見ると幼い王子もズボンの前がすっかり膨らんでしまっている。  それを見た途端、カヨウの胸が強く張るのを感じた。 「ン…これは…ああ…」  カヨウはその正体に至り、ほうっと甘い吐息を漏らす。 「王子…こっちに来てわらわの乳を吸うておくれ」 「え⁉」  カヨウが着物をはだけ、絹が細い肩を通りその大きな乳房を露わにする。 「このように、胸が張って仕方がない…自分で絞っても良いが…吸うてもらうのが一番良い」  カヨウは自ら両乳房を持ち上げ、幼い王子に差し出す。  その淡い色の乳首から濃い色の母乳がぴゅっと音を立てんばかりに飛び散った。 「あ…あ…」  目の前の光景に目を丸くしていた王子は、カヨウの胸元に抱き寄せられる。 「さあ…好きなだけ吸うが良いぞ」 「ん…!」  王子が小さな口をいっぱいに開け、母乳にまみれた乳房を吸う。 「ああ…!」  敏感に張った乳房を吸われ、カヨウは体を震わせ喘ぐ。  普段の王子とは違ったたどたどしい乳吸いにも関わらず、吸われる度に全身が熱く火照って仕方がない。  その火照りは王子が乳房を吸いながらも、幼い勃起を柔肌にぐいぐいと押し付ける様を見て頂点に達した。 「そのように膨らませて…いけない子じゃ」  カヨウの細い指がその膨らみを妖しく撫でさする。 「あう…!」 「愛いやつ」  王子の甲高い声を聞き、カヨウは子宮がひどく疼いて仕方がなかった。 「さあ、わらわに全て晒すがいいぞ」  カヨウの手で一枚ずつ衣服を脱がされても、王子は抵抗の様子を見せない。  ついに最後の一枚が脱ぎ去られ、毛の一本も生えぬ股間から皮に覆われた小さな勃起が姿を見せた。 「ほぅ…」  長く生きた自分を翻弄し、膣内まで専用に作り替えた王子のそれとはまるで違う。  それでも、ピーンと反り上げるそれを見ると子宮の疼きがさらに増した。 「ああ…王子…お主の初めて…わらわに捧げるのだぞ」 「や…何するの…」  カヨウが体制を変え、王子の小さな体を夜具に押し付ける。  先ほどまでとはまるで違うカヨウの変貌に、王子は少し怯えた様子を見せた。 「なに…至上の快楽を味わうだけ…幼子にはちょいと刺激が強かろうが…もうわらわは辛抱ならん」 「え…あ…あああ!」  カヨウがもはや熱く濡れ切った陰部に、王子の小さなモノを押し当て一気に腰を落とした。 「ああああ!」  小さくも火傷せんばかりに熱いモノを受け入れ、カヨウはよがり狂う。 「ひああ…うそ…僕の…どこいっちゃったの…」  一方、無垢な王子は何が起こったかも理解していないようだ。カヨウとの結合部を見ながら、自分のペニスが姿を消したことに目を丸くしている。 「くふふ…お主のはちゃんとおう…わらわの中に…ほら」  その初心な物言いにぞくぞくとした興奮を感じながら、カヨウが腰を軽く上げる。  すると愛液に塗れた小さな竿が見え、王子はようやく自分の身がどうなっているかを察したようだ。 「や…狐お姉ちゃん…僕のおちんちん食べないで…」 「ん…フフ…お主の初物はすでに喰ろうてしもうた。けれどお主のモノは無くなりなどせぬ…そら…ほうら」 「あぅうう!」  カヨウが腰を卑猥にくねらせ、硬いその感触を堪能する。  その膣粘膜は幼く小さな勃起にも容赦なく食らい付き、愛液を絡ませ快感へと導いていく。 「あ…あう…狐お姉ちゃん…出ちゃう…僕…変だよ…何か…出ちゃうよぉ…」  王子が途切れ途切れに切羽詰まった声を上げる。 「おお…出るのじゃな…精液が…わらわの膣で精通するのじゃな」  王子の初めての全てを奪い、上書きできる。  カヨウは全身に激しい愉悦を覚え、その瞬間に向け激しく腰を振りたてる。 「ああああ!だめぇ!狐お姉ちゃん!僕…あ…あーーーーー!」 「あああああ!」  胎内の幼いペニスがぐんと固く反り上がり、敏感な場所を抉られカヨウは絶頂と果たす。  それと寸分違わず、王子の初めての精液が熱く火照りきった子宮に叩きこまれ、カヨウはさらなら快楽へと達するのだった。 「ンフ…ふ…う…ふふ…これで初めての口吸いもわらわのものぞ…ふふ」 「ん…あう…」  いまだ繋がったまま、ねっとりと舌を絡ませあう濃厚な口付けを交わす。 「ふふ…このまま眠るとよいぞ」 「うん…」  刺激的な体験の連続で、王子の幼い体は限界なようだ。  しきりに瞼が閉じ、次第にカヨウと繋りながらその大きな胸に抱かれ寝息を立て始めた。 「くくく…なんとも愛くるしい…このまま返すのも惜しいくらい…」  とはいえ、本当にこのまま閉じ込めておくわけにもいかないだろう。 「では…たまには遊ばせてもらおうかの」  カヨウは眠ってしまった王子に、覚えたての妖術を施す。  効果は極めて限定的で、これならば王国の誰もが気付くことすらないだろう。  それはカヨウと二人きりになった時に、またこの幼い姿に戻るというもの。  再び初めてを奪ってもいいし、今のように懐かせ続けても面白い。  さて次はどう楽しもうか…。  妖しい微笑みを浮かべ、カヨウも静かに眠りに落ちていった。