[main] GM : はい!では!自爆支部キャンペーン第2話「Second Step/Diabolos Penetrating」始めていきます!
[main] GM : よろしくお願いします!
[main] 黒耀 真澄 : よろしくお願いします
[main] 華園 瑠璃 : よろしくお願いいたします!
[main] 玖珂 ゆかり : よろしくお願いします!
[main] GM : ではでは~ 新たな自爆戦士(自爆しない)の瑠璃さんに自己紹介をお願いします
[main] 華園 瑠璃 : はーい!
[main] 華園 瑠璃 : 2話からの追加枠で参戦いたしましたPC4担当の「」です!
[main] 華園 瑠璃 : スレで何度か楽しそうな感想がさらさらされてたり、ログを拝見して面白そうって感じたた飛び入り参加しました。
[main] 華園 瑠璃 : 中の人はDX経験はそこそこありますが、ココフォリアはあまり慣れていないのでその点ご容赦のほどを…。
[main] 華園 瑠璃 : そして担当するPC4は華園瑠璃(はなぞのるり)!明るいお調子者の女性エージェントです!
[main] 華園 瑠璃 : settei的にはマスターエージェント討伐経験もある遺産持ちのバリバリ戦闘要員!
[main] 華園 瑠璃 : データ的にはサイレンのシーン攻撃と、援護の風+エンジェルボイスでミドルの判定もどんと来いの万能PC(自称)!
[main] 華園 瑠璃 : 中学生ズと支部長の年齢のあいだに挟まる中堅層として、支部に新しい風を吹き込んでみせます!ハヌマーンだけに!
[main] 華園 瑠璃 : 以上、よろしくお願いいたします!
[main] GM : よろしくお願いします!GMもココフォリアまともに触り始めたの10月からだから不慣れです!
[main] 黒耀 真澄 : よろしくお願いします 支部長もTRPGそのものを超久しぶりに触ったの8月からです
[main] 玖珂 ゆかり : よろしくお願いしますー! 私はずっとココフォリアでした!
[main] GM : プロだプロがいたんだ
[main] 黒耀 真澄 : プロココフォリラー
[main] 華園 瑠璃 : ココフォリアの大先生!
[main] 玖珂 ゆかり : でもなんとなくでやってたので仕様とかよく分かっておりません!
[main] GM : 習熟度は同じ、ということか……!
[main] 黒耀 真澄 : BGMとかカットインの仕様とかこっちのが便利だけどルビだけがね
[main]
GM :
ルビどうにかならんか…!
では次、成長報告に入りますゆかりちゃんからお願いします
[main]
玖珂 ゆかり :
はーい。
シンプルに、ウルトラボンバーとデモンズウェブのレベルを最大まで上げつつ、射撃技能値を0から4にしました
[main] GM : 紫信はこれから先生き残れるのか
[main] 玖珂 ゆかり : ちゃんと仕留めていきたい所存です。よろしくお願いします
[main] GM : ちゃんとの概念が壊れてしまう
[main] 黒耀 真澄 : ちゃんと(味方も敵も)仕留めていく
[main] GM : 次はPC2の紫信~
[main]
稲倉 紫信 :
ペインエディター5→7、アタックプログラム2→4,偵察ドローン取得、知覚0→1
耐久上げて攻撃の達成値も上げて、シナリオで使いやすかったのでドローンエフェクトをさらに追加、偵察の方は知覚なので知覚もちょっと上げつつの4点貯金
[main] 稲倉 紫信 : もうペインエディターは上げられないから今回のミドルで生き残れなかったらミドルで生き残る姿は見れ無さそう
[main] GM : 最後おじさん~
[main]
黒耀 真澄 :
はい
アレキサンドリア最強 お前もアレキサンドリア最強と言いなさい
取得しました
[main]
黒耀 真澄 :
あとは導きの華を1レベル上げただけでこれといって変化はないです
[main] 黒耀 真澄 : 支援ビルドは支援ビルドらしく徹底して今後も支援特化ですな
[main] GM : 成長報告ヨシ!
[main] GM : ではではシナリオに入っていきます~
[main] GM :
[main] GM : OP1 シーンプレイヤー:黒耀真澄 他:登場不可
[main] GM : “赤い月”の事件から約1カ月後の、午後。“リヴァイアサン”霧谷雄吾から、緊急の連絡があると連絡が入った。今は支部のオフィス内で彼からの電話を待っているところだ。
[main] 黒耀 真澄 : ───アポを取ってまで待機していろ、というからにはよっぽどの理由なんだろう。
[main] 黒耀 真澄 : 新聞の字面へ適当に視線をすべらせながら待っていた。支部長なんて忙しい時以外は待つのが仕事のようなものだ。
[main] 黒耀 真澄 : コーヒーを啜る。ぬるくなっていた。そういえば淹れたのはもう20分も前だった。
[main] 黒耀 真澄 : 稲倉くんはまだ学校かな。まあ、必要な情報以外はこちらで判断して渡したほうが都合がいい。いないならいないで結構だ。
[main] 黒耀 真澄 : 淹れ直そうかと、重い腰を上げたところで固定電話の呼び鈴がけたたましく鳴った。
[main] 霧谷雄吾 : 「まだぎりぎりこちらでしょうかね、こんにちは黒曜支部長。お待たせしました」
[main] 黒耀 真澄 : 「ああ、ご苦労さまです霧谷日本支部支部長」
[main] 黒耀 真澄 : 耳に入ってきた声はいつもの通り落ち着いていた。だがわざわざ待機を命じるくらいだ。かなり向こうは忙しない状況なんだろうな。
[main] 黒耀 真澄 : こないだ耳にした噂に関係しているかどうかは、さて。
[main] 霧谷雄吾 : 「時間も惜しい。早速ですが本題に入ります」
[main] 霧谷雄吾 : 「FHが動きました」
[main] 黒耀 真澄 : 「ああ、やっぱり」
[main] 黒耀 真澄 : おっと、失言。
[main]
霧谷雄吾 :
あえてスルーして。
「予想はしていましたが、想定よりも早い」
[main] 霧谷雄吾 : 「現在、K市には”ディアボロス”春日恭二が侵入しているとの情報を掴みました」
[main] 霧谷雄吾 : 「あなたもこの業界は長い、彼との交戦経験もあるかもしれませんね」
[main] 黒耀 真澄 : 「ううん。彼か………ま、そりゃね」
[main] 黒耀 真澄 : 「昨今はUGNでも彼を軽んじる風潮があるとか。とんでもないことです」
[main] 黒耀 真澄 : 「“悪魔”はどこまでいっても“悪魔”ですよ」
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、全くその通りです。彼自身は目的を遂げられていないものの、失敗続きの中でもずっと生き延びて活動を続けている。これは恐ろしいことです」
[main] 黒耀 真澄 : そう。“ディアボロス”春日恭二。関わる事件のことごとくに失敗している、ということでUGNでも若い者たちの中には彼を侮る者がいるらしい。馬鹿なことだ。
[main] 黒耀 真澄 : 我々が身を置くこの世界において、幾度も追い詰められては生き延びているというだけで超一流のオーヴァードであるというのに。
[main] 黒耀 真澄 : 「そうですか。やはり狙いは……玖珂家に関係することでしょうな」
[main] 霧谷雄吾 : 「恐らくはそうでしょうが……今回のFHの動きの真意を捉えることは出来ませんでした。我々も調査は続けますが……現場にいるあなた方の方が先に知ることになるでしょう」
[main] 黒耀 真澄 : 「承知しました。彼の狙いを探るのがまず第一」
[main] 黒耀 真澄 : 「排除を目的に動くかどうか、ということについては次点に置きましょう」
[main]
霧谷雄吾 :
「どのように対処するかは、現場の判断に任せます。人手が足りていない支部ですから」
後半は申し訳なさそうに、声が少し小さくなった。
[main] 霧谷雄吾 : 「……良い報告と悪い報告が1つずつあります。どちらからお話しましょうか」
[main] 黒耀 真澄 : 「個人的な勘ですがね。その報告はどちらもそれぞれに関係がある気がしますね」
[main] 黒耀 真澄 : 「………ま、せっかくですから良い方から聞きましょうか」
[main] 霧谷雄吾 : 「私の元に派遣されている本部エージェントを一人、応援としてK市支部に送ることが決定しました」
[main] 黒耀 真澄 : 「ほぉ」
[main] 黒耀 真澄 : 散々渋っていたのに───という言葉が喉から漏れかかったが、出る直前で氷解した。別の可能性に思い至ったからだ。
[main] 霧谷雄吾 : 「資料はこの後すぐにお送りしますが……CNは”サンダーストラック”。”ディアボロス”と幾たびにも及ぶ交戦経験を持つ凄腕のエージェントです」
[main] 黒耀 真澄 : 「すばらしい。うちにとってはまたとない人材だ」
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、人柄もK市に送るに申し分がない。時間は掛かりましたが最善の1人と呼べるエージェントです」
[main] 黒耀 真澄 : 「そうですか。だが霧谷支部長。悪い方の報告をあててみせましょうか」
[main] 霧谷雄吾 : 「どうぞ」
[main] 黒耀 真澄 : 「────君の胸三寸で送り込んだエージェントではないな、霧谷くん」
[main]
霧谷雄吾 :
「ふ」
「流石ですね、その通りです」
[main] 黒耀 真澄 : 「もっと“上”からですか?」
[main] 霧谷雄吾 : 「”サンダーストラック”は元々、評議員のアッシュ・レドリックが私の元に送り込んだエージェントです」
[main] 黒耀 真澄 : 「かつての僕のように、か」
[main] 霧谷雄吾 : 「丸きり同じ、というわけではなさそうですが。”サンダーストラック”に腹心がなくとも彼には考えはあるでしょうね」
[main] 黒耀 真澄 : 「なるほど。そういう子か。しかし本部からもそれだけの注目を向けられていると知れば、玖珂家の若き御当主も心中穏やかではないでしょうな」
[main] 霧谷雄吾 : 「そうですね、今回の件も察知しないということはないでしょう。彼からのコンタクトがある可能性も想定すべきでしょう」
[main] 黒耀 真澄 : 「わかりました。春日恭二にアッシュ・レドリック。僕にとっては懐かしい名前をよく耳にする日だ」
[main] 黒耀 真澄 : 「せいぜい気を払っておきましょう。わざわざ直接電話までしてお伝えしてくださりありがとうございます」
[main] 霧谷雄吾 : 「緊急の事態ですから」
[main] 霧谷雄吾 : 「”サンダーストラック”は明日、K市に到着します」
[main] 黒耀 真澄 : 「出迎えの用意をしておかにゃなりませんな」
[main] 霧谷雄吾 : 「お願いします」
[main] 黒耀 真澄 : 「近所のケーキ屋の味が舌に合えばいいのですがね。そこはうちの在籍局員の方が詳しいな」
[main] 黒耀 真澄 : 「────対応の用意は整えておきます。玖珂家にしろ、FHにしろ、“上”にしろ、ね」
[main] 霧谷雄吾 : 「K市──いえ、玖珂家との関係はUGNにとって重要です。百も承知でしょうが、改めて。お願いします」
[main] 黒耀 真澄 : 「ええ。……12月に入ってだいぶ冷え込んできました。〈ソラリス〉の霧谷支部長には仏陀に教えを説くようなものかもしれませんが、御自愛ください」
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、気を付けます」
[main] GM : そこまで霧谷が言ってから、電話はぶつりと切れた。
[main] 黒耀 真澄 : 「………………。春日恭二にアッシュ・レドリックねぇ」
[main] 黒耀 真澄 : 前者は半ば予想は立てていた。後者はさすがに初耳。この立場からだと本部の動きはなかなか耳に入ってこないな。
[main] 黒耀 真澄 : 稲倉くんが四方に飛ばしているドローンの観測結果から、FHのエージェントがこの街に流入しつつある情報は既に掴んでいた。
[main] 黒耀 真澄 : 玖珂家の総本山がある以上弱小セルなどにK市を任せるとは考えにくい。となると、それなりの立場の者が出張ってくることは明白だ。そのリストの中に春日恭二も入っていた、という程度の予想だったが。
[main] 黒耀 真澄 : 「うーん。アッシュ評議員はともかくとして、彼とは久しぶりの再会になるかもしれんな。元気だったかな?」
[main] 黒耀 真澄 : ひとりごちながら再び読みかけだった新聞を開く。マグカップを傾けかけて、そういえばコーヒーを淹れ直そうとしていたことを思い出した。
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : OP2 シーンプレイヤー:玖珂ゆかり 他:登場不可
[main] 玖珂 ゆかり : 1d10 (1D10) > 9
[main] GM : たかくない?
[main] 黒耀 真澄 : 1d10 (1D10) > 5
[main] system : [ 玖珂 ゆかり ] 侵蝕 : 29 → 38
[main] system : [ 黒耀 真澄 ] 侵蝕 : 35 → 40
[main] GM : 朝、登校の準備を済ませて靴を履く。履き終えて、顔を前へと上げた時、ドアの前に人の気配を感じた。
[main] GM : ガラリと扉が開いて──見えた姿はよく知る人物だ。
[main] 玖珂 縁 : 「ただい……ゆかり!出迎えてくれたのかい!?」
[main] 玖珂 ゆかり : 「お帰りなさいませ、兄様。もう登校の時間ですので、道をお開けくださいな」
[main] 玖珂 ゆかり : 暗に出迎えてないよという発言。
[main] 玖珂 縁 : しっかりと伝わっているのでがっくりと肩を落としてから。
[main] 玖珂 縁 : 「今日は。いやいつもそうして欲しいけど、学校が終わったらすぐに、真っすぐに帰ってくるように」
[main]
玖珂 ゆかり :
「? 分かりました……?」
首を傾げつつも、とくに否定する理由もないため頷く。
[main] 玖珂 ゆかり : 「……なにかあったのですか?」
[main] 玖珂 縁 : 受け入れてくれたことに胸をなでおろす。いつだって我が妹は目に何人入れても痛くないほど可愛いが、最近は少し我がままにもなって来た。それ自体はいいことではあるが……。
[main] 玖珂 縁 : 「FHのことは、少しお前には話したね。先月、事件に巻き込まれてしまった時に、UGNからも聞いただろう」
[main]
玖珂 ゆかり :
ふぁるすはーつ……。
「はい。正直なところ、よく分かっておりませんが……。とりあえず、紫信さんや黒耀さん、ゆーじーえぬの方々と敵対していることは、把握しております」
[main]
玖珂 縁 :
当然、玖珂家の現当主としてK市支部とは関わりがある。直接やり取りをしているのは支部長たる黒耀真澄だけだが、たった一人の部下である稲倉紫信についても把握している。それもゆかりの同級生だと言うのだから猶更だ。それをゆかりが名前で呼んでいる──ということに眉をぴくぴくと反応させながら。
「そして、僕が当主になる前の玖珂家が属していた組織でもある」
[main] 玖珂 ゆかり : 「私達とも関わりが深いと……。……その口振り、兄様自身は、あまり気に入っておられなさそうですね?」
[main]
玖珂 縁 :
「あまり、ね」
「とはいえ、玖珂家はFHの方針とは真逆の方針を取っていたようだから今のFHとの関わりが深かったとは言い難いかもしれない」
[main]
玖珂 ゆかり :
「ふむ……」
思うところがあるのがありありと伝わってくる。
しかし……。
「分かりました。本日はできる限り早めに帰りたいと思います。では、行って参りますね」
玄関で長話することではないでしょう。遅刻してしまいます。
[main] 玖珂 ゆかり : 会話を打ち切るように、一歩踏み出した。
[main]
玖珂 縁 :
では家を出るその背に向けて。
「今のFHが、K市に入ってきている。UGNが見逃すはずもない、戦闘は必ず起こる」
[main] 玖珂 縁 : 「もう、巻き込まれないように」
[main]
玖珂 ゆかり :
「……ありがとうございます、兄様」
心配してくださっているのでしょう。少々うっとおしいところはありますが、優しい兄様です。
「兄様も、あまり朝帰りはなさらぬよう。大変なのは分かりますが、ご自愛くださいませ」
[main]
玖珂 ゆかり :
「ゆっくり、休んでくださいね?」
そう言って、送迎の車に乗り込みましょう。
[main] 玖珂 縁 : 「くぅ!今日はゆかりが心配してくれた……!」
[main] 玖珂 縁 : 「行ってらっしゃい」
[main]
玖珂 ゆかり :
車内で、思う。
これまで、全然知らなかった裏のこと。れねげいどのこと。
兄様は、あまり教えたがらないから。近付けさせたがらないから。触れる機会が、なかった。
紫信さんも、同じ。守るためと言って、遠ざけようとする。
「……何も知らないままでは、対策のしようもないではありませんか」
[main]
玖珂 ゆかり :
とはいえ……心配を振り切って、勝手に自由気ままに動けるほど、考えなしにもなれなくて。
「……はぁ。私は、どうすればよいのでしょう──?」
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : OP3 シーンプレイヤー:花園瑠璃 他:登場不可
[main] 華園 瑠璃 : 1d10 登場 (1D10) > 9
[main] system : [ 華園 瑠璃 ] 侵蝕 : 32 → 41
[main] 華園 瑠璃 : 初手から高い
[main] GM : 女性組テンション高いね
[main] GM : 新幹線から降りたあと、急行に乗り換えて数駅。看板にはK市の文字。今日からの君の任務地だ。それは昨日、“リヴァイアサン”霧谷雄吾から齎された指令のためだ。
[main] 華園 瑠璃 : 「ふーむ。ここがK市ですか。平和そうでいいところですね!」
[main] 華園 瑠璃 : 右手には百貨店の紙袋。中身はちょっとお高めのクッキー。初めてのご挨拶になるのだから準備は怠らない、それがUGN本部エージェント。
[main] 華園 瑠璃 : 「それで…支部の場所はどこでしたっけ…」
[main] 華園 瑠璃 : 「……。ちょっと離れたところだけど歩いて行ける距離! 様子見がてら、このまま歩いていきましょう」
[main] 華園 瑠璃 : 誰と話してるでもなく、ここまで独り言を垂れ流すUGN本部所属の敏腕戦闘エージェント。
[main] 華園 瑠璃 : そんな彼女がこの地方都市に降り立ったのは、昨日、霧谷雄吾から指令があったからだった…
[main] 霧谷雄吾 : 「K市、という街はご存じでしょうか。”サンダーストラック”」
[main] 霧谷雄吾 : 開口一番が、それだった。
[main] 華園 瑠璃 : 「はい!知りません!」即答
[main]
霧谷雄吾 :
いつも通り明朗快活な答えに少しだけ微笑んで。
「こちら、資料になります」
[main] 霧谷雄吾 : K市、関東の一都市。しかしそこにあるのは所属2名の零細支部。周辺の支部も似たような状況であることが記載されている。
[main] 華園 瑠璃 : はい、読みます!と渡された資料をざっくり見せてもらって
[main] 華園 瑠璃 : 「……。え、左遷ですか私?」
[main] 霧谷雄吾 : 「周囲からは、そう見えるでしょうね」
[main] 華園 瑠璃 : 「まあ、この規模ですし。見た感じ切った張ったの多いところでもなさそうですし」
[main] 華園 瑠璃 : 「もしかして、また私なんかやっちゃいました?」
[main] 霧谷雄吾 : 「いえいえ、そんなことは。むしろ逆です。あなたの能力を見込んでのことです」
[main] 霧谷雄吾 : 「資料の後半を見てください。K市にある玖珂家というオーヴァード家系について書いてあります」
[main] 霧谷雄吾 : 玖珂家。一説には平安より続いているという陰陽師を名乗るオーヴァード家系だ。
[main] 華園 瑠璃 : 「ええと…ふむふむ。陰陽師さんの家系」
[main] 華園 瑠璃 : 「古くからオーヴァードを伝える一族ってたまに聞きますが、日本でもあるんですねこういうの」
[main]
霧谷雄吾 :
「ええ、それ故に厄介なのです」
「3年前、若い当主に代わり緩いものですが親UGNと鞍替えしました」
[main] 霧谷雄吾 : 「それまでの所属は、FHです」
[main] 華園 瑠璃 : 「FH寄りからUGN寄りに! そりゃ私たちからしたらありがたいことですね」
[main] 華園 瑠璃 : 「…てことは、その陰陽師さんの裏切りを許さないFHの奴らがなんかしでかしてる…ってとこでしょうか!」
[main] 霧谷雄吾 : 「そんな所です」
[main] 霧谷雄吾 : 「さらにいえば、玖珂家の現当主は玖珂家全体の意志をコントロール出来ているわけではない。ということも問題を複雑にしています」
[main] 霧谷雄吾 : 「資料にある通り、玖珂家の中にレネゲイドの力を操るものは通常当主の一人のみ」
[main] 霧谷雄吾 : 「当主の判断こそが家の判断になるのも頷けるところですが、それまでFH派としてやってきた者たちが内心でどう思っているかまでは制御しきれていないでしょう」
[main] 華園 瑠璃 : 「いやー…大きい規模になると派閥争いもあって大変ってことですね。うちら(UGN)と同じですね!」
[main]
霧谷雄吾 :
「全くです」
心当たりがありすぎる溜息をついて
[main] 霧谷雄吾 : 「さらに、我々にとっても玖珂家にとってもイレギュラーが数か月前、発生しました」
[main] 霧谷雄吾 : 「資料の最後の頁です」
[main] 華園 瑠璃 : 「はいはい」ペラペラめくって最後のところを見る
[main] 霧谷雄吾 : そこには現当主の妹である玖珂ゆかりがオーヴァードとして覚醒したこと。さらに先月同級生がジャームとなり事件に巻き込まれたことが記載されている。
[main] 華園 瑠璃 : 「……。あれ、でもさっきレネゲイドパワー使うのは当主だけって」
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、ですから玖珂家で代々伝わってきた方法ではなく、自然と覚醒してしまった。そういうことかと」
[main] 華園 瑠璃 : 「ふむふむ…そりゃあ…この妹さんってのも大変でしょうねえ。もしかしたら当主の対抗として担ぎ上げられちゃったりして」
[main] 霧谷雄吾 : 「そしてこの妹君、ゆかりさんですが」
[main] 霧谷雄吾 : 「現当主の玖珂縁氏が大変ご執心であると、現地の支部長から報告が上がっています」
[main] 霧谷雄吾 : 「つまり──彼女の判断次第で、玖珂家が動きかねないのです。恐らく、現当主が最優先とするのはゆかりさんでしょう」
[main] 華園 瑠璃 : 「うひゃー、それは厄ネタというかなんというか」
[main] 華園 瑠璃 : 「兄妹仲がいい分にはいいことなんですけどねえ、一般的に」
[main] 霧谷雄吾 : 「そうですね。大変微笑ましいと言いたいところなのですが」
[main] 霧谷雄吾 : 「さて、そのK市に現在。”ディアボロス”春日恭二が侵入しています」
[main] 華園 瑠璃 : 「あー。春日かー」
[main] 華園 瑠璃 : 最近の若手にディアボロスを軽視しがちなエージェントがいるというが、華園瑠璃はどちらかといえばそっち寄りであった。
[main] 華園 瑠璃 : 「いえ、軽んじてるというか…軽んじてるんですが、あいつは何度倒してもやってくる面倒な男と言いますか…」
[main] 霧谷雄吾 : 「その粘り強さで、K市、玖珂家に介入してくるかもしれない……これは脅威です」
[main] 華園 瑠璃 : 「まあ…そうですね。この規模の支部じゃあ、あのディアボロスをなんとかするってのも無理なもんですし」
[main] 霧谷雄吾 : 「そこで、あなたです。”サンダーストラック”」
[main] 華園 瑠璃 : 「……ま、今回も軽く揉んでやるとしましょう! サンダーストラック、了解です!」
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、お願いします。出立は明日すぐにお願いします。K市支部には話を付けておきますから」
[main] 霧谷雄吾 : 「今日はもうあがってください。準備もあるでしょう」
[main] 華園 瑠璃 : 「はーい。出来る女はつらいZE!」
[main] GM :
[main] 霧谷雄吾 : 「ああいえ、すみません。もう一つ」
[main] 華園 瑠璃 : 「? はいなんでしょ」指令を受けて退室しようとしたところで足を止める
[main] 霧谷雄吾 : 「現地に着いたあとは現地の支部長──”バックインブラック”黒耀真澄の指示に原則、したがってください」
[main] 華園 瑠璃 : 「支部長……ああ、この人ですか」資料をぺらぺらめくって確認
[main] 華園 瑠璃 : 「……。…………。この人、経歴すごいですね!」
[main] 霧谷雄吾 : 「今は、K市の安定のために力を借りています」
[main] 霧谷雄吾 : 「玖珂家との関係は非常に繊細なバランスのもと、成り立っています」
[main] 霧谷雄吾 : 「彼なら任せられると私が判断し、そしてこの3年間彼はその期待に応えてくれた」
[main] 霧谷雄吾 : 「ゆえに、本部エージェントとしてあなたには権限も与えられていますし、その能力もありますが」
[main] 霧谷雄吾 : 「それでもこう指示します。”バックインブラック”の指示下に入ってください」
[main] 華園 瑠璃 : 「ふむ。なるほどなるほど。……つまり、霧谷さんはこの支部長さんのことをとても買っていると!」
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、その通りです」
[main] 華園 瑠璃 : GM!イージーエフェクト<真偽感知>使います!
[main] GM : ちょっとまってね
[main] GM : RCか、侵蝕値増加なしで使っていいよ。援護の風ウィンドブレスも
[main] 華園 瑠璃 : ざっくり、本当に霧谷さんが黒曜さんを信用してるかの度合い確認の意図です。
[main] 華園 瑠璃 : わーい。それじゃあフルで乗っけてRC判定
[main] 華園 瑠璃 : 10dx10+11+15 RC (10DX10+26) > 10[2,2,2,3,4,5,8,9,10,10]+7[1,7]+26 > 43
[main] GM : うお……すっげ……
[main] GM : では瑠璃さんは霧谷が真澄の能力を非常に高く買っていること、彼にならK市を任せてもいいと思っているのは本心からの言葉だということが分かりますそして
[main] GM : しかし決して油断してはいけない人物だと思っていることも分かりました
[main] 華園 瑠璃 : 了解です!
[main] 華園 瑠璃 : ……華園瑠璃は耳がいい。相手の心拍、手や足の動き、それらを聞いて、嘘かどうかも気付ける。
[main] 華園 瑠璃 : UGN本部の政治闘争に巻き込まれつつ、なんとか中立を標榜できているのもこの耳の良さも一因だ。
[main] 華園 瑠璃 : 「…………」
[main] 華園 瑠璃 : 「……OK!了解です!それじゃ、向こうの支部長さんのこと、大いに頼らせてもらいましょう!」
[main] 華園 瑠璃 : そのうえで快活さを示す。これもUGN本部で培った振る舞いの一端。もちろん、素の性格が明るいのも多分にあるが。
[main] 霧谷雄吾 : 「ええ、お願いしますよ”サンダーストラック”」
[main] 華園 瑠璃 : 「ええ!ちゃちゃっと解決してくるので、お土産期待しといてくださいね!」
[main] 霧谷雄吾 : 「いいですね、それでは私が紅茶を淹れましょう」
[main] 華園 瑠璃 : 「わーい!霧谷さんの紅茶は絶品ですからね!楽しみにしてます!」
[main] GM : ──というやり取りがあって、今、K市の地を踏んでいる。
[main] 華園 瑠璃 : 「……黒曜真澄、なーかなか油断ならなそうなお人っぽいですね」
[main] 華園 瑠璃 : 「ふふふ、ルリちゃん楽しみですよ!」
[main] 華園 瑠璃 : そのまま、楽しげな様子でK市支部へ向かうのだった…
[main] GM :
[main] GM :
[main] GM : OP4 シーンプレイヤー:稲倉紫信 他:玖珂ゆかり登場
[main] 玖珂 ゆかり : 出番だー?
[main] 玖珂 ゆかり : 1d10 (1D10) > 5
[main] system : [ 玖珂 ゆかり ] 侵蝕 : 38 → 43
[main] 稲倉 紫信 : 1d10 (1D10) > 3
[main] system : [ 稲倉 紫信 ] 侵蝕 : 35 → 38
[main] GM : チルドレンは──学業と任務の二足の草鞋を履く。故に。昨夜FHエージェントとの戦闘があろうと翌日には学校に登校していなければならない。
[main] 稲倉 紫信 : そういうわけで今、このような恰好をわざわざして登校している。怪我は本当にしている、ただわざとリザレクトで治していないだけだ。
[main] 稲倉 紫信 : 昨日──学校から帰ってすぐ、支部長からFHエージェント”ディアボロス”春日恭二がK市に侵入しているとの報せを受けた。そのため昨夜はドローンだけでなく自身もパトロールに回ったのだが……。
[main] 稲倉 紫信 : そこで幾人かのFHエージェントとの交戦があった。撃退はしたものの本命の”ディアボロス”の姿はなく。
[main] 稲倉 紫信 : 怪我も即座に治そうと思ったのだが、そこで一つ閃いた。
[main] 稲倉 紫信 : 先月から同級生となった玖珂ゆかりのことである。先月の事件以降、同級生としての交友は持っているがそれはレネゲイド絡みのことはなしにしている。話したがらない自分に配慮しているのか、彼女も踏み込んでは来ない。
[main] 稲倉 紫信 : そして今。このK市にFHが入り込んできている。まだ解決できていない。事件はまだ続いている。
[main] 稲倉 紫信 : そこでこの如何にも治療途中ですといった風の装いだ。
[main] 稲倉 紫信 : 先月、痛みを感じないだとか、身体の動きに支障がないなら問題がないと、散々彼女が嫌がることを言ってしまった自分が動きを制限される腕を吊ったままにしている。
[main] 稲倉 紫信 : これは間違いなく事件はあったが既に解決済みである、という印象を齎すことができるはずだ。名案だ。
[main] 稲倉 紫信 : そう思いながら登校してきたところ、見覚えのある車がちょうどやってきた。玖珂家の送迎車だ。
[main]
玖珂 ゆかり :
車を降りて、視界に紫信さんが入る。……腕を、吊っている。
目を丸くして、慌てて近寄った。
[main] 玖珂 ゆかり : 「し、紫信さん、そのようなお怪我を……。一体何が、いえそんなことより大丈夫ですか……!?」
[main]
稲倉 紫信 :
「おはようゆかりさん」
意図的に、のんびりとした口調で話す。
[main]
稲倉 紫信 :
周囲を見渡して──見渡すまでもなく登校中の生徒は周囲に多い。
「こっちこっち」
人気の少ない所に歩いて行く。
[main] 玖珂 ゆかり : 心配そうに眉をひそめつつもトテトテと付いていきます
[main]
稲倉 紫信 :
人気がなくなったところで。
「当然レネゲイド案件なんだけど」
[main] 稲倉 紫信 : choice[週一,二週に一回] (choice[週一,二週に一回]) > 週一
[main] 稲倉 紫信 : 紫信は週に1回は学校を休む。以前何故かと聞かれた時には素直に周辺の街の支部の手伝いに行っているとゆかりに伝えている。
[main] 玖珂 ゆかり : 「確かに、昨日はお休みしておりましたね。では、その負傷はそのお仕事で……?」
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稲倉 紫信 :
「そう。ちょっと街にFHのエージェントが入り込んでて」
全てを嘘にはしない。真実を話すところでは話すのだ。嘘をつくのは真実の中でだ。
[main] 玖珂 ゆかり : 「たしか……りざれくと? というもので、治せるのではないのではありましんでしたか? それも追いつかない程の大怪我だったのですか……!?」あわあわしてる。
[main] 稲倉 紫信 : 「ただの骨折だから、それで治そうと思えば今すぐにでも」
[main] 稲倉 紫信 : 「ただ、まあ。事件も解決したからね。無暗に侵蝕を重ねることもないな、と」
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玖珂 ゆかり :
「……解決した……?」
その言い方に違和感を覚える。紫信さんは、そんな安易に断言するような方だったでしょうか? 治せる負傷を放置しておく方だったでしょうか?
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玖珂 ゆかり :
……いえ。どちらかといえば、いざというときのため、備えておくような、常に気を張っているような方でした。
あまつさえ、自分のことなんて度外視して、身を粗末にして動く方でした。
そのような方が、侵食を考えて……“自分を大事にして”まで、有事の際のとっさの反応が鈍くなることを許容するでしょうか?
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玖珂 ゆかり :
「…………」
じとー、と紫信さんを見つめる。
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稲倉 紫信 :
その思考には、気付くことがなく。一見、自分の身体を気遣う行為は彼女の意に沿っているものだと自負しているからこそ。
「しばらく見苦しいかもしれないけど」
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玖珂 ゆかり :
「……いえ、見苦しいだなんて、そんなことは。どうぞ無理せず、ゆっくり休まれてくださいな」
本当に休む気があるのなら、ですけれど。
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稲倉 紫信 :
「治るまで、もう事件が発生しないといいんだけど」
よし、この作戦は成功したようだ。納得してくれている。何より怒ってない。
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玖珂 ゆかり :
白々しい。お馬鹿。おたんこなす。
浮かべた微笑の裏で、そんなことを考えながら。
[main] 玖珂 ゆかり : ええ、ええ。そっちがその気なのでしたら、自分で調べて差し上げましょう。
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稲倉 紫信 :
「じゃあ、教室行こうか」
説明責任は果たしたとでも言わんばかりに。
[main] 玖珂 ゆかり : 「はい。遅刻しては困りますからね」
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玖珂 ゆかり :
……とりあえず、放課後はこっそり紫信さんに着いていきましょう。
兄様、ごめんなさい。約束、破ってしまいます。
[main] 稲倉 紫信 : 「見ての通りこの腕だから、ゆかりさんに何か手伝って貰うかもしれない。その時はよろしく」
[main] 玖珂 ゆかり : 「ええ、ええ。存分に、色々と、何もかも、お手伝いいたしますとも」
[main] 稲倉 紫信 : 「いやそこまでは……」
[main] 玖珂 ゆかり : 言質を頂きました。ゆーじーえぬのお仕事も、手伝ってほしいと。
[main] 稲倉 紫信 : 言ってない言ってない。
[main] 稲倉 紫信 : 言ってません!
[main] GM : 勘違いしたまま、2つの影が教室へと向かっていった。
[main] GM :
[main] GM :