1/1 皆様あけましておめでとうございます 当学会は本年も変わらずタキオンとモルモットくんの関係性の真理を見出すべく研究と発表に勤しみ初日の出に劣らぬ発光を皆様にお届けする所存です さて今年最初の議題はタキオンと初詣についてとさせていただきますが正月に限らずタキオンは年中行事に興味を示さないことは想像に難くないことと思います 彼女にとって正月はグレゴリオ暦の便宜上の第一日でありバレンタインデーはハッピー甘味物の日なのですが今日はそんなタキオンがモルモットくんと一緒にどんな正月を過ごすのか検討していきましょう まずいきなり前言を撤回するようで申し訳ありませんがタキオンが年中行事に興味がないというのは正確な分析ではない可能性があると私は考えています より正確に言うならタキオンは僅かに年中行事を嫌悪しているのではないかというのが私の意見です なぜそのように考えるかという根拠は彼女の実家にあります タキオンは3代に渡ってG1ウマ娘を輩出してきた名家の御令嬢なわけですから年末年始となればそれなり以上に大規模な催しがあったかもしれません 子供の頃は親戚の応対は煩わしいがパーティーの茶菓子の味はなかなかいいものじゃないかくらいに思ってたタキオンなんですが自分の脚のことに気づいてからは研究の邪魔になることに対して単なる煩わしさではなく嫌悪を抱くようになってもいいのではないかと思うわけです 無論これはアプリのシナリオで語られたわけではなく私の推測に過ぎませんがお菓子はいいけど大人の相手は退屈という無邪気な子供の心が本当に欲しいものが自分には手に入れられないかもしれないという仄かな焦りに塗り替えられていくというのはタキオンの精神に少なからぬ影響を与えたのではないかと思います このような経緯に元からの性格も相まってモルモットくんと出会った頃には好奇心がざわつくのに盆も正月もありはしないのだよと嘯くようないつものタキオンが出来上がっていると思うのですがモルモットくんの存在は運命と一緒にそんなタキオンの心も再び変えてゆくのかなと思います モルモットくんは始めのうちは普通に担当と正月を祝って有意義な一年のスタートを切りたいという気持ちでタキオンに接するのでしょう しかしタキオンがあんまりそういうことに興味がないと知ってからは無理に普通に合わせようとしないでタキオンがしたいようにさせてあげるし正月だろうと何だろうと研究が最優先とタキオンが言うならそのとおりにするのだと思います でもタキオンもモルモットくんといて自分の気持ちや行動が徐々に変わっていって最後にはあの菊花賞を越えて運命を克服してからは少し周りのことを見てもいいかと思うこともあるかと思います とはいえ別に新年にやりたいこともないし周りがそういう行事を楽しんでいるのは少し気になるけどタキオンにとっての新年はまだしばらくモルモットくんがちょっと豪華なお弁当を作ってくれるだけの日であり続けるんですよね でもそうしてまた月日が経って何度目かの冬にはモルモットくんがタキオンの首にマフラーを買って巻いてあげるようになるしタキオンもただ温かい以上に胸の奥が少し苦しいのに満たされたような感覚を覚えるようになるのかなと思います そうやってお互いがお互いのそばにいることが気に留める価値もない日常ではなくかけがえのない幸せだと思うようになってくるときにいつもならあっさり過ぎていく正月にも変化が生じるのではないでしょうか そんなふうにお互いを特別な存在として意識し出してずっと一緒にいたのに少し緊張した面持ちで「…初詣に行ってみない?」ってさも当たり前のことを言ってるだけと言いたげな口ぶりで訊くモルモットくんに「…まあ、構わないよ」ってぎこちなく返すタキオンは中々趣深いものであると思います 今まで正月なんて全然興味なさげだったタキオンを勇気を出して誘ってみたけど楽しんでくれてるだろうかとちょっと不安だったモルモットくんですがタキオンは「願掛けの心理は前から気になっていたのだよ。前触れなく自分に好都合なことが起こるよりも、このように事前に願って報われたと思うほうが報酬系が刺激されるのかもしれないねぇ」となんだかんだで楽しそうだしモルモットくんも「じゃあ、願掛けがどのくらい叶ったか記録しないとね」って笑ってるんですよね でもモルモットが意を決したように「…今日はなんで来てくれたの?」って訊くとタキオンはにたにた笑うのをやめて「これを使わないのは勿体ないだろう?」とモルモットくんにプレゼントされたマフラーを指差すわけですね タキオンは中々あからさまに好きとは言ってくれないけどモルモットくんはそんな素直じゃないタキオンの中に自分の居場所があるという事実だけで嬉しいしその帰り道はそっと触れたモルモットくんの指をタキオンの指が握り返して何も言わないまま手を繋いで帰ったとかだといいなと思うんですよね 何が言いたいかというと狂気の中に純朴な感情を隠すタキオンに対してモルモットくんは常識と平凡の中に限りない狂気を隠し持っているひとだと思いますがだからこそモルモットくんはタキオンに「普通」を教えてあげることも狂気と愛で駆り立てることもできると思うんですよね そんなタキオンがモルモットくんにもらったマフラーだから身につける理由がほしいといういじらしさを見せてくれるところをずっと見ていたいし苦手だった年末年始もモルモットくんと一緒ならいいかなと思い始めてるという事実を噛み締めて生きていきたいんですよね 1/11 ?皆様はこまめに爪を切る方でしょうか 私はついつい切るのを忘れて伸びてしまうのですがタキオンはどうかなと考えることがあります 走りや実験結果に影響が出るのであのダメ人間っぷりからは意外に思えるほど清潔さには気を遣う方なのかなと思うし伸びすぎたら切るとは思うのですが実害が出るまでは基本放置するしネイルやお手入れなどには無縁であろうとも考えるところですね 今日はそんなタキオンの爪とモルモットくんとの関係について考察していきたいと思います モルモットくんはタキオンよりこまめに爪を切るしタキオンの爪が伸びてると「実験の前に切っといたら」って言ってきたりすると思うんですよね でもタキオンはにやにや笑ったまま「ふぅん…確かに伸びてきたね。とはいえ切るのに両手が塞がるのは煩わしくてねぇ」と微妙な返しをするんですよね それでも「でも怪我しないか心配で」ってモルモットくんが言うとタキオンはすっと手を出して「そこまで言うならきみが切っておくれよ?」とモルモットくんの目の前で手をぷらぷらさせてるんですよね 初めからそのつもりだったなとモルモットくんは何となく感づいて軽いため息をつくのですがタキオンはどこ吹く風で「え??傷つくじゃないかぁ。きみの腕前を信用しているからこそ任せると言ったというのにねぇ」とにやにや笑ったままなんですよね モルモットくんは「しょうがないなぁ」って口では言うんですがさっきよりちょっと機嫌がよさそうにしてると思います こんなふうにモルモットくんもタキオンもお互いの扱い方をわかっててこう言うとなんだかんだでモルモットくんはやってくれるという打算もありつつもモルモットくんを信頼してるのも本当だといいなと思うんですよね わがまま放題なくせに「ふぅん…予感はしていたが中々上手じゃないか。やはりきみに任せて正解だったねぇ」となんだかんだでタキオンが褒めてくれるし喜んでくれるのを見ると全部許してあげそうになってしまう自分のちょろさに自分でも頭を抱えそうになるモルモットくんなんですが「それはどうも…データはいいの?片手は空いてるけど」と言い返すのは忘れないんですよね そんなモルモットくんにタキオンは一転してむすっとしながら「…きみもきみで中々いい性格をしているよ」とぶつくさ言うわけです 自分のトレーナーに爪の手入れをしてもらってるカフェのことが実はちょっと羨ましかったりしてモルモットくんにもやってほしいみたいなことを思ってただけにモルモットくんに爪を切ってもらうのが最初の建前だった作業を忘れるくらい嬉しくなっちゃったことを指摘されたような気がして拗ねるタキオンをしばらく観察していたいなと思うところです こんなふうにちょっと皮肉混じりの会話をしながらも爪を切ってもらうのも切らせてくれるのも嬉しいと思ってるからタキオンとモルモットくんは結局この習慣を続けるしモルモットくんに至ってはもっといい爪切りを選んでみたり爪切りついでに掌のマッサージを覚えてみたりとなんだかんだでタキオンの喜ぶ顔が見たいから色々やっちゃうと思うんですよね そんな日々を続けていくうちにタキオンもモルモットくんもお互いの難儀な性格をからかう間柄は変わらないけれど心に秘めていたお互いへの大きすぎる愛情を素直に伝えることはできるようになってるといいなと思うんですよね そんなある日にモルモットくんがタキオンの爪の手入れを終えるとタキオンは満足そうに鼻を鳴らしてモルモットくんの頬をお手入れしてもらったばかりの指先でそっと撫でるわけですね 「くすぐったいよ」ってモルモットくんは苦笑するんですがタキオンは構わず「いいじゃないか。好きなんだろう?」と余裕たっぷりに笑うんですよね そうやって散々モルモットくんをからかってお返しとばかりにモルモットくんに抱きしめられてもどこか満足そうに目を閉じてモルモットくんの好きなようにさせてあげるタキオンをずっと見ていたいなと思う今日このごろです 1/19 ?タキオンは愛やら恋やらにはまるで縁のない生活を送ってきたし恋愛論というものも今まで注目してこなかった研究対象以外の意味を持ち得ないということは皆様の共通認識であると思います つまるところタキオンはキスどころか口紅の塗り方も知らない女の子ということになるのですが彼女の魅力をどのように捉えるかということに我々の想像力が試されている気がいたします タキオンには欠点が山ほどあります 彼女はわがままで傍若無人で実験狂いで頭がいいのに子供でもわかる単純な自分の願いにすら気づかないお馬鹿な女の子です しかし彼女は同時に無邪気な甘えん坊であり他人に流されない強い意志の持ち主であり自分の好きなことに誰よりも正直でありながら自分が本当に何を愛しているのかを知るために誰かを必要としてくれる可愛らしい女の子でもあるのです そう思うとタキオンが愛や恋に全く無知でありどれだけ心を込めた愛の言葉にも「なるほど!きみは今かつてない動悸と精神的高揚を感じているのだね!?素晴らしい、是非心電図と脳血流のデータを取らせてくれたまえ」と返すような子であることも決して欠点とは言えないわけですね もう丁寧に耕された田畑は確かに価値のあるものですが逆説的にいえばそれはもう誰かの手に入っているものです 手つかずのまま果てしなく広がっている荒野を見てこんな土地に種を蒔くのは大変だと思うかもしれませんが勇気と情熱をもつと自分は今からまだ手つかずの広く雄大な土地を切り開いていくのだと思うことだってできるのです そうするとモルモットくんは確かにタキオンのごはんやらおやつやら人体実験やらの要求に誰よりも誠実に応える光る苦労人であると同時にどんな口紅よりも綺麗な狂気で化粧した美しい少女に初めての愛や恋を手ずから教える果報者だとも言えるのです もしモルモットくんがタキオンとお付き合いすることになったとしたらタキオンと愛し合うときに工夫と努力と愛情を惜しむことは決してしないでしょう それはモルモットくんは誰よりもタキオンを深く愛しているからタキオンが他の人を選ぶ自由を尊重した上で自分を選んでほしいという気持ちも抑えないと思うからです 「きみしか知らないからきみを選んだんだよ」と言われるより「ほかの誰でもないきみがいいんだよ」と言われる方がうれしいですからね そうすると例えばタキオンにキスを教えるために寝る前に唇を重ねて愛の言葉を囁いたりするときにモルモットくんは実に充実した生活を送っていると思います キスの味も知らない好きな人に今日はどんなキスをしたら幸せになってくれるだろうかと考えながら過ごす一日は想像するだけで魅力的なものだと思います 一方でそんなモルモットくんにめいっぱい愛されるタキオンの心の内はいかがなものでしょうか 初めのうちはこれが噂に聞く恋心というものかな?と自分の中に話には聞いているけれど体験したことのない胸の高鳴りが生じていることに知的な興奮を覚えると思います しかしながらタキオンの恋愛観というのは先述したようにあくまでも聞き齧りの知識であってほんとうの恋が単に好きな人といると楽しいという程度のものでは済まないことは知らないんですよね タキオンは科学者であるがゆえに観察している物事がちょっと違うだけでも敏感に気づいちゃったりするので昨日のキスより今日はちょっとあっさりしてるとか今日は終わったときに唇をちょっと吸われたとか細かいことも感じ取っちゃうと思うんですよね そしてその違いで今日はちょっと唇を離そうとしたら追いかけてきたからもっとこういうことしたいって思ってるのかなとかモルモットくんの気持ちを考えて喜んだりさみしくなったりするようになるのが恋をするってことなんだとやっと気づくタキオンは実に可愛らしいと思います しかしタキオンはそうやってモルモットくんにもっと自分を好きでいてほしいと考えるようになりながらも今までずっと実験動物兼助手として扱ってきたプライドが簡単にモルモットくんに甘えるのを許さないと思います そのせいでもっとキスしたいとも言えずに眠ってしまったモルモットくんの唇を物欲しそうに見つめては振り切るように無理やり目を閉じて寝ようとしたり初めはモルモットくんにされるがままだったのにいつしか自分からモルモットくんの唇を吸ってみたりしていつの間にかタキオンの方がキスに積極的になってる日があるけどモルモットくんが嬉しそうに「別に一日一回じゃなくてもいいんだよ?タキオンがしたいならいつだってうれしいもん」って言ったら「随分バイアスのかかった認識をしているようだね。私がこれ以上の行為の継続を望んでいるという客観的なデータはあるのかな?」と強がってみたりするタキオンは実に可愛らしいと思いますね ですがいつかそれにも限界が来てある日の朝にタキオンが目覚めるとモルモットくんはまだ気持ちよさそうに寝てるんですよね その前の日の晩のキスはお互いに何回も唇を離してはまた合わせるとても積極的なものでそれが終わった多幸感のままふたりで抱き合って眠りに落ちてしまうくらいだったんですよね 一晩眠った後でもその感触を思い出すと胸がきゅっと締め付けられるくらいにキスの味を覚えちゃったタキオンはついに我慢の限界に達して思い切って眠るモルモットくんの唇にそっと自分の唇を重ねてみるんですよね それは昨日のキスに比べると全然優しいものなんですけどタキオンの胸の奥には今までの相手からされるキスにはない征服欲に似た満足感ともっとしてみたいという欲望が浮かんでくるんですよね そうして今度はもっと深く唇を重ねては息が続くだけちゅっちゅっと吸い付いてもうとっくにモルモットくんが目を覚ましているのにそれに気づかないくらい初めての自分からするキスに夢中になってるタキオンは実にいいものだと思う次第です そうしてタキオンのキスで目覚めたモルモットくんはずっと自分が叶えたかった願い事がいま叶ったんだと実感するわけですね そんな嬉しさでいっぱいのモルモットくんに唇を離そうとしたときにいきなりぎゅっと抱きしめられて今度は自分が唇を吸われちゃってとろとろになりながら初めて素直に遠慮なくモルモットくんと唇を重ねるタキオンの姿をずっと見ていたいんですよね 1/25 もし皆さんがタキオンから物をもらったらどのような可能性を考えるでしょう 彼女の為人を知る者であればまず間違いなく何かの実験であるのではないかと疑うところだと思います 隙あらば実験をしたいタキオンにとってこういった自分の本性がバレているのは少なからぬ不利益をもたらしているようにも思うのですがしかしながらタキオン本人がそれを気にしているような素振りはありません もしかしたらタキオンは実験で得られる結果に対する知的好奇心のほかにこうやって誰かをからかって遊ぶことも楽しんでいるのかもしれませんね やりたい放題のタキオンの犠牲者はおそらく後を絶たないでしょう タキオンの周りには楽しそうな被検体が山のように転がっているわけですから彼女が知識欲と悪戯心を掻き立てられるのは当然の帰結と言えます 例えばある日いつも以上に胡散臭い笑みを浮かべたタキオンがポッケの前に「日頃の感謝を込めてプレゼントを用意したよ!さあ、遠慮なく食べたまえ」とグラスにたっぷりの美味しそうなパフェを用意したりするんですよね 当然ポッケは「いらねぇよ、どうせ何か仕込んでんだろ」と当然のごとく塩対応なんですがタキオンはどこ吹く風で「傷つくなぁー。私ときみは同じレースを何度も戦った仲じゃないかぁ。その友情にささやかな祝福をしたいという気持ちくらい持ち合わせているとも」と全く傷ついてなさそうな楽しそうな声でにやにや笑ってるわけです 「こんな時だけ同期ヅラしやがって、いつもは俺が誘っても全然付き合わねぇ癖によ」とちょっとおこなポッケにも「きみの誘いよりも興味を惹かれる事象が存在している以上は仕方あるまい。これはせめてもの埋め合わせだと考えてくれたまえ」とタキオンは動じないんですよね その頃になると初めは取り付く島もなかったポッケも目の前のパフェは確かに美味しそうだし「モルモットくん謹製の品さ。安心したまえ、味は保証しよう」と言うタキオンの言葉に心が揺らぎ始めるわけです そんなポッケに止めを刺すようにタキオンは大きなため息をついて「仕方ない。このまま放っておいても溶けるだけだしな。信じてもらえなかったのは甚だ遺憾だが、これはこちらで処理させてもらうよ」とスプーンを取ってパフェを食べようとするんですよね ポッケはもう我慢の限界で「それは俺んだ!お前にはひとくちだってやらねぇからな!」とスプーンをひったくってパフェを一気に頬張るわけですね 何が来るかと覚悟していたポッケですが口の中にはアイスクリームの心地よい冷たさと甘すぎないフルーツの絶妙な食感が広がるだけで何も変なことは起きないんですよね 「くくく、言ったろう?味は保証するとね」とご満悦なタキオンを見てポッケはさっきとは一転して「うめぇ~!」と目をきらきらさせながら怒涛の勢いでスプーンを進めるんですよね こうしてすっかりご機嫌になって「ずりぃな?。こんなもん毎日作ってもらってんのかよ?」なんて雑談をしながらあっさりパフェを平らげちゃったポッケはなんだかんだでいい子だから「…わりぃな。美味かったよ、パフェ」って何か仕込まれてたんじゃないかって疑ってたことも謝ったりしちゃうと思うんですよね でもタキオンは「謝罪には及ばないよ。しっかり薬は仕込ませてもらっているからねぇ」と今までで一番悪い笑顔で答えるわけです その後は身体がうっすらと緑色に発光を始めていることに気づいたポッケに追いかけられながら「はっはっは!いいぞ、運動による酸素消費も正確に可視化できている!もっときみの走りを見せてくれたまえ、私を捕らえるつもりでね!」とご満悦なタキオンと「言われなくたってそうしてやらぁ!今日という今日は絶っ対ぇぶちのめす!」と吠えるブチギレポッケの追いかけっこが見れるわけです こんな感じでタキオンにとっての贈り物は何かを盛る機会以上にはなり得ないというのが現在の定説であると思います 実際タキオンはその生まれや性格から誰かにもらうのは当たり前だけど自分が誰かに真心をこめた贈り物をするという機会はそうなかったことでしょう しかしそんなタキオンにとっての贈り物に感情をのせることができるのはやはり我らがモルモットくんであると私は考えます 先のおいかけっこの後にモルモットくんと一緒にくつろいでるタキオンはどこか不機嫌なんですよね 結局ポッケとの追いかけっこは僅差で追いつかれないままモルモットくんが仲裁に入ったのでその不機嫌の理由はポッケにボコボコにされたからではなくその後のモルモットくんの対応にあるんですよね モルモットくんはお詫びの印にポッケのリクエストでオリジナルパフェを作ってあげるという条件を提示したのでタキオンは「なぁ?。もうちょっと桃入れてもいいか?今めっちゃフルーツの気分でさ?」と甘えるポッケに「いいよ。アイスに甘さが負けないように、しっかり熟したやつにしようか」と快く応えて一緒に理想のパフェを作ってあげるモルモットくんの姿を見せつけられながら正座で反省させられるという罰を受ける羽目になったわけです 完全に自業自得なのを棚に上げて「私が初めに出したパフェだって味には何の問題もなかったんだ。だというのにきみときたらあんなに豪華なものを…私だってまだあのレベルのものは作ってもらっていなかったんだぞ。私への忠誠心が足りないんじゃないかい、全く…」とぷりぷり怒るタキオンを宥めながらモルモットくんは「じゃあ、目を閉じて」って言うんですよね 訝しがりながらも目を閉じて「普通に食べ物か何かに仕込んでもいいはずだったのに、なんで今回はパフェにしたの?」ってモルモットくんが訊くと「贈り物による感情の動きも観察したかったのだよ。報酬による心理的効果は無視できないファクターだからね」とタキオンは答えるんですよね そうするとタキオンの手には不意に柔らかくてふわふわな感触が触れるんですよね 驚いて目を開けてみるとそこには可愛らしいモルモットのぬいぐるみがあるわけです モルモットくんは優しく微笑みながら「プレゼントはサプライズでもらったほうが印象に残るでしょ。実験に入れないとじゃない?」って言うわけです そんなモルモットくんの笑顔と掌のぬいぐるみを交互に見つめるタキオンの表情は好きなひとからプレゼントをもらったただただ可愛らしい少女のそれでしかないわけでモルモットくんも嬉しそうに「喜んでくれてよかった」って言うんですよね 弄ばれた悔しさとプレゼントをくれた嬉しさが一緒に押し寄せてきたタキオンが「…ふん」と拗ねながら鼻を鳴らす姿は実に味わい深いものであると思います とはいえやっぱりやられっぱなしは悔しいので後日今度はタキオンから「先日の返礼だよ。受け取りたまえ」とモルモットくんにプレゼントを贈るんですよね モルモットくんが中身を見てみるとそれはタキオンが直々に設計したスマートウォッチなんですよね どんな顔をするか見てやろうとタキオンは思ってたんですがモルモットくんは心から嬉しそうに笑って「…ありがとう。大事にする。ずっと着けてるよ」って言うんですよね その笑顔にまたタキオンは心を揺さぶられるような気がするんですが気を取り直して「礼には及ばないとも。実験動物にモニターをつけたにすぎないからね。見たまえ、きみの体温や心拍は常にこの装置で計測できるのさ!」と挑発するんですよね 「喜びたまえ、首輪をつけてもらえるモルモットなどそうはいないよ」とタキオンはにやにや笑うんですがモルモットくんは「うん。すごく嬉しい。だって、タキオンがすごく考えて作ってくれたって、わかるから」と怒る様子もないんですよね というのもタキオンがあげた首輪という名のスマートウォッチにはモルモットくんがタキオンのトレーニングでよく使うアプリとかタキオンが脚の限界を克服して勝ったレースの写真とかふたりの思い出がいっぱい入ってるんですよね はじめはちょっとした意趣返しのつもりだったのにいつの間にかどんなものを作ったらモルモットくんは喜んでくれるだろうかって考えてたことに改めて気づかされてしまったタキオンはまた拗ねたような顔をするわけです 「…好きに解釈したまえ。きみは私のモルモットなのだと自覚していれば、それで十分だからな」とむすっとした声で言うタキオンと「うん。僕はタキオンのモルモットだよ。今も、これからも、ずっと」ってあの狂った瞳と何よりも優しい笑顔で答えるモルモットくんの姿をずっと見ていたいんですよね 2/22 本日は2月22日です 巷ではにゃんにゃんにゃんの日と読み習わしているようですがライトオには及ばないにせよ私も猫を愛好する者として本日はタキオンと猫の関連性を考察していきたいと思います 猫らしいウマ娘といえばにゃんにゃんアイランドの3人ことネイチャスカイタイシンを始めマヤノなどが挙げられるかと思います タキオンの友人であるカフェもかなり猫度が高いといえるでしょう しかしながらタキオンはこれらの娘達に勝るとも劣らない猫らしさをこの娘たちとは違う観点から保有していると私は考えております それはタキオンのどうしようもないくらいのわがままな性格です 私は我が家の猫が食事の時間やかまってほしいときにこちらの都合など全く構わずにこちらを呼びつける姿を見ているとどうしてもそこに「はーやーくー」と催促するタキオンの姿を幻視してしまうのです 時に何を考えているかわからない奔放な言動と度し難いほどのわがままさが愛おしくなるというタキオンの魅力と猫の魅力は同じものということができるでしょう そうして私は我が家の猫を見る度にその「にゃあ」というひとことにどんな意味が籠もっているのかを考えるようにこうしてタキオンとモルモットくんの可能性を考えているのかもしれません さらにそうして考えれば考えるほど猫とタキオンの性格には似通ったものがあるように思います 例えばうちの猫は新しいおもちゃを買ってあげても喜び勇んでそれに飛びつかずに始めはまるで興味がないかのようなふうに振る舞います しかしそれからしばらく経つといつの間にかそのおもちゃで遊んでいるんですよね タキオンにもどこかそういうひねたところがあって例えばモルモットくんがタキオンのために何かプレゼントをしたりしてもうれしいくせに「ふぅん…腕時計か。悪くないよ、特に色々仕込めそうなスペースがあるのがいい」と素直に喜んでいると思われたくなくてちょっと余裕ぶった態度をとったりしてしまうことがあるのではないでしょうか でもモルモットくんはそんなことお見通しでタキオンが今は素直にありがとうって言ってくれなくても一週間後には贈った時計を何の改造もせずにちゃんとつけてて気づいてほしそうにカフェやポッケの前でしきりに時間をチェックする姿を見ているだけで満足するんですよね うちの猫がいたずらをしたときに叱られるのを見ていると猫は善悪の概念をもっているのだろうかと思うことがあります 高度な哲学をもっているのは人間だけだというのは思い上がりかもしれませんがおそらくうちの猫はベランダに出たいアピールをするためにカーテンに爪を立てることを許しがたい悪徳と思いながらあえて実行しているわけではないでしょう 猫にとって叱られることはおそらく大きな音による威嚇以上の意味を持ち得ないと思います けれどそれは猫に社会性がないということを意味するものではないとも思うわけです 善悪はわからなくともこちらが怒っているときのいたたまれない雰囲気のようなものはしっかりと感じ取っているのだなということはうちの猫を見ているとひしひしと実感させられます タキオンにも似たようなところがやはりあってポッケやカフェに半分呆れ気味に実験癖を咎められてもどこ吹く風のくせに普段優しいダンツにガチトーンで叱られると慌てて退散するところを見ているとのは倫理観はなくとも感情の機微に鈍なわけではないのだなと実感しますね モルモットくんも多分ダンツとおんなじで普段はタキオンに優しいけど人様に迷惑をかけるようなことをしでかそうとしたらしっかりタキオンを叱るタイプなのではないでしょうか そしてタキオンは普段が優しいだけに本気で怒られるといたたまれない気持ちになっちゃうからモルモットくんとタキオンの夫婦喧嘩はだいたいモルモットくんに軍配が上がると思います そうしてタキオンは「わかったよぉやめればいいんだろう!まったく、別に実害が出たわけではないんだからそこまで怒らなくてもいいじゃないかぁ!」と捨て台詞を吐きながら自分の部屋に退散していくわけですね 自分が間違っていたことやモルモットくんの雰囲気に押し負けたことを認めたくないタキオンは「なんだいモルモットくんのくせに!きみは私の助手だろう、この実験にどれだけの科学的意義があるかくらいわかったっていいところではないのかね!だいたい私だってあれがポッケくんのプレゼントだったとは知らなかったんだ、知っていたらもう少しやり方を考えたさ!だというのにモルモットくんときたら…」などと独り言を言いながらモルモットくんに叱られたことへの鬱憤をぶちまけたり自己弁護をしてみるわけですね でもひとしきりそれを続けたってモルモットくんに叱られたときに感じた今までの関係が壊れてしまうかもしれないという不安は消せないしモルモットくんといつまでも喧嘩したままでいることに耐えられるほどもう浅い関係ではないんですよね そうしてその晩にタキオンは叱られたあとの猫のように何も言わずにモルモットくんの部屋に来て眠るモルモットくんのそばで丸くなるわけです そして喧嘩したままでいることに耐えられないくらい好きなのはモルモットくんだって同じでモルモットくんも何も言わないまま布団をめくってぴったり背中をくっつけながら手を繋いでいるんですよね そうしてぼそっと「…事実関係の確認を怠ったことに関しては私に非がある。だが…だからといってきみとこうしていてはいけないわけではないはずだよ」とものすごく不器用に私が悪かったから嫌いにならないでって伝えてくるタキオンはすごくかわいいと思うしその手をぎゅっと握り返しながら「…うん。それとこれとは別だから」ってそっと返すモルモットくんが素直になれない猫に好かれるのはものすごく幸せなことなんだということを噛み締めているのをずっと見ていたいんですよね 3/1 新時代の扉の円盤がめでたく先週から発売開始となっておりますが遅ればせながら私の手元にも届き久しぶりに見返すことができました お互いにお互いの幻に脳を焼かれながらも最後には走り続けることを決めるポッケとタキオンの関係を見る度に改めていい映画だったと思うと同時にやはりあの音響は映画館で味わいたいとも思う今日この頃です 新時代の扉の魅力はタキオンの表情にもあるかと思います 恵まれた顔面偏差値でニヤニヤ顔やガンギマリ顔を惜しみなく披露しては周りを引っ掻き回して好き放題やってる前半と自分はもうあの舞台に戻れないんだということをポッケのダービーを見て気づいてしまった後の満たされない無念を抱えた虚ろな表情の後半の対比は一種の芸術の極致といえるでしょう そしてどのカットを見ても改めて思うのはタキオンは実に綺麗な顔をしているということです 何が言いたいのかというと我らがモルモットくんもそんなタキオンの表情を心から愛しているのではないかと私は思うわけです ウマ娘は総じて恵まれた容姿で生まれてくるとされていますが美しい顔立ちに絶対に他の娘がしないような個性的な表情を次々と浮かべては愉快に笑うタキオンは一度嵌ってしまえば抜け出せなくなる深い沼のような魅力を持っているのではないでしょうか 一方で当のタキオンは自分の姿をより美しく見せようと思うことにもそれを記録することにもまるで興味がないというのも余計にモルモットくんを駆り立てると思います その結果いつしか自分の姿に関心を示さないタキオンの分を補うようにモルモットくんが何かとタキオンの姿を写真に収めるという現象が起こるのではないかと私は考えております レースが終わったあとの写真とかは取材で撮られるからタキオンも慣れてると思うのですが日常の何気ない風景まで収めるモルモットくんに始めのうちはタキオンも困惑するのではないでしょうかは モルモットくんが作ったごはんを食べてるときもモルモットくんは写真を撮ってるのでタキオンは「記録の重要性は認めるが…これは必要なのかね?」と首をかしげるんですよね でもモルモットくんは笑ったまま「だって、美味しそうに食べてるから」って言うんですよね タキオンはそれをあまりよく理解できないんですが手間をかけずにごはんの報酬を出していると思えばさほど悪くはないと考えて「まぁいいさ。きみはきみの仕事をしたまえ」と流すわけです そんなモルモットくんですが普段から傍若無人の擬人化みたいなタキオンを相手しているだけに本人もなかなか食えない奴でタキオンが好き放題やりすぎないようにカメラを使って釘を刺しておくのも忘れないわけです たとえばある日のタキオンはよせばいいのにモルモットくんの制止を聞かずに「さてさてどのようなデータが取れるか…実に楽しみだねぇ」とカフェの持ち物に仕込んだカメラの映像を確認しようとするんですよね しかし残っていたのは見事なまでの怪奇映像でタキオンはかわいい悲鳴をあげて腰を抜かしちゃうわけですね モルモットくんは半分苦笑しながら「大丈夫?」って聞きに行くわけですがその片手にはしっかりカメラが握られていてびっくりするタキオンの姿がしっかり撮られててこれをカフェやポッケに見せられたくなかったらこういう実験は控えようねって言うのも忘れないわけです 「なんだいなんだい!モルモットくんのくせに私を脅迫しようとはいい度胸だねぇ!」とこの映像がそもそもモルモットくんがカフェと共謀して仕組んだものとも知らずにぷんすか怒るタキオンは実にかわいいと思います こういうわけでモルモットくんはあまりにタキオンのわがままの度が過ぎるとしっかりお灸は据えるんですがやはり基本的にはどこまでもタキオンに寄り添うひとなんですよね ですのでタキオンを喜ばせることに関しては努力を惜しまずに撮ったごはんの写真を見せながら「今日は何食べたい?」って優しく聞くのは忘れないし戯れにタキオンが「きみのお気に入りの写真はどれかな?」と聞くと何の迷いもなくタキオンが運命を乗り越えたときの菊花賞の写真って答えたりするわけです そんなモルモットくんと一緒にいるうちに感情の在り処を想うようになったタキオンは惹かれ合っていくと思うんですがお互いにお互いのことが好きなんだって伝え合ったあともふたりの距離感は変わらないままいつものノリで恋人として愛し合ったりするとも思うんですよね だからいつもみたいにタキオンがモルモットくんに薬を盛りながらその日の夜は一緒に寝るみたいなことが起こるんですよね タキオンの頭に腕を貸しながら自分が撮ったタキオンの写真をモルモットくんはなんとなく見てるんですが「本人がいる前で見るとは、きみも人が悪いねぇ」といつの間にか起きてたタキオンが笑ってるわけですね 「私に関するきみの記憶力は驚嘆に値するね。それだけ覚えているなら、記録する必要などないのではないかい?」とタキオンは言うわけですがモルモットくんはゆっくり首を横に振って「やっぱり残しときたいんだ。ひとつも忘れたくないから」って笑うんですよね そんなモルモットくんを見てるとタキオンはいつも胸がきゅっと甘く締め付けられるような気がするんですがそれを表に出すことはせずに「ふぅん…それで、どうだい?その本人を抱きながら写真を見るというのは、どういう気分なのかぜひ知りたいのだが」と逆に挑発するように言うんですよね モルモットくんとそういう仲になってからは女としての魅力に訴えるような挑発も覚えたタキオンなんですがそのやり方は実にタキオン的で「くっくっく…きみの行動アルゴリズムなど完璧に予測しているとも。きっと、この後は…」とマウントを取ってくるのも忘れないわけです でもモルモットくんにはそれが愛してほしいけど好きって素直に言えないタキオンの不器用な愛情表現ってことはもうわかられちゃっててそれを言い終わる前にタキオンの唇は優しくキスされて塞がれちゃうんですよね 「当たってた?」って微笑むモルモットくんにタキオンも「…もちろんさ」と不敵な笑みを浮かべるんですがキスしてるときにはもう離れたくないと言うようにぎゅっと抱きついていてはその挑発も通じずに「じゃあ、なんでそんなに顔赤いのかな」ってモルモットくんに言い返されちゃうわけです でもやっぱりタキオンは素直に愛を口にすることはなくて「きみがやたらに体温を上げるから、あてられてしまったのさ。それともきみは、女の表情をそのまま信じるタイプかい?」と笑うのをやめないんですよね でもどんなに素直じゃなくても「不服なら証明してみたまえ。再現性は科学の基本だよ?」と目を閉じてまたキスをねだるのは忘れないのを見てモルモットくんは自分たちの愛の形はこういうものなんだなってどこか安心したような気持ちにもなるんですよね モルモットくんはそんな素直じゃないけど愛し合おうとしてくれるタキオンのことがもっと好きになるしそんなタキオンに付き合うように何も言わずにまたキスをするふたりをずっと見ていたいんですよね 3/29 タキオンが口にするキーワードのひとつに「可能性」というものがあります 未知の探究に取り憑かれているタキオンにとってウマ娘の可能性とは生涯をかけて追い求めたい命題であると同時に自分の運命を乗り越えるための福音でもあるのだと思います それでいて他人の可能性を探ることに熱中して自分の可能性を切り拓きたいという願いに気づかない不器用さも持ち合わせているのですがそれもまたタキオンの可愛らしいところでしょう そしてタキオンほど多種多様な可能性が描写されているウマ娘もなかなかいないのではないでしょうか 彼女が自分の運命に対してどのような選択をしてその結果何が起こるのかということはアプリや映画で詳細に描かれていますが改めてタキオンの人生は周りの人との関わりでできているのだなと実感する次第です タキオンはよくいるマッドサイエンティストキャラとは少し違って科学の手がつきにくい領域も面白がって調べようとする子ですがそれでも始めのうちは事象にのみ興味を示していてその背景にある人間の在り方にはさほど関心がないと思います ですがそんなタキオンの運命を変えたのは自分の脚で走りたいという純粋すぎる気持ちであってそれを呼び覚ましたのはモルモットやカフェやポッケといった自分のそばにいるひとなわけですね つまり感情に目覚めた後のタキオンであれば今の人間関係が違っていたら自分はどうなっていただろうと想像することもありうるのではないかと私は考えております そういうわけで思い立ったら即実行しないと脳みそが疼いて仕方なくなるタキオンとしては早速ウマレーターでも使って異なる世界線の自分をシミュレーションしてみるくらいはあっという間にやってしまうわけですね 例によってモルモットくんはやたらハイテンションなタキオンに有無を言わさずウマレーターに座らされて「さぁ!楽しい楽しい実験の時間だよ!」とはしゃぐ姿に今度は何をさせられるのかと戦々恐々としているわけですが「あり得たかもしれない私の未来というのはきみも少なからず興味があるものと思っていたが」とタキオンに言われてしまえば実際その通りなので粛々と電脳空間にダイブしていくんですよね 流石にウマレーターといえど人ひとりの人生を再現するというのは並大抵のことではなくてタキオンとモルモットくんは演算結果が出るまで暫し雑談をするんですがふとタキオンが今回の実験にはシャカールのParcaeも利用しているんだと言うわけですね 「始めは随分渋られたものだが…あり得たかもしれない自分の可能性を知りたいと言ったら協力してくれたよ。なぜなんだろうねぇ」と不思議そうにするタキオンに対してモルモットくんはなんとなくシャカールの気持ちと優しさを察してあえて何も言わないみたいなやり取りがあったらいいなと思うんですがそうこうしているうちに演算が終わってタキオンとモルモットくんの前にはさらに2人のタキオンが現れるわけですね オリジナルのタキオンが合言葉のように「カー・ブラックホール周囲にある空間の歪んだ場所のことを何という?」と聞くと2人のタキオンは合図したわけでもないのに「エルゴ領域」と息ぴったりに答えるんですよね そうして合計3人のタキオンがみんな愉快そうに「「「あーっはっはっは!素晴らしい!実験は成功だ!」」」と高笑いする姿をモルモットくんは苦笑しながらもタキオンが嬉しそうならいいかと言うような生暖かい目で見ているわけですね そして3人のタキオンたちはめいめい今興味のあるテーマや自分の辿ってきた選択について喋るわけですが会話が進むうちにそのうち2人が話に熱中し始めて残り1人のタキオンがその輪から少し離れたところで一休みしているんですよね タキオン同士の高度かつハイテンションな会話にはなかなか入っていけずにモルモットくんは暇を持て余していたんですがその1人のことは気になって隣に座って話しかけてみるんですよね 「ああ…きみはあっちの私のトレーナーかい?」と言うそのタキオンの声はもちろんオリジナルと全く同じなんですがその話し方はどこか寂しそうなんですよね というのもそのタキオンは新時代の扉の世界線から来たタキオンでプランAどころかプランBもポッケやカフェが全く乗ってこなかったという身の上なわけです プランAが成就したオリジナルのタキオンや自分の脚で最初から最後まで走るということはできなかったにせよプランBで得たデータの蓄積があって復帰を目指してるカフェ育成の世界線から来たタキオンは希望に満ちた話をしてるのですが扉タキオンはそういうものもないから「あそこにいる私の話を聞いていると…なんだか居た堪れなくなってね。おかしいだろう?きみの知っているアグネスタキオンは、きっとそんなことを気にするウマ娘ではなかったはずだ」と自嘲するように言うんですよね モルモットくんの知ってるタキオンはいつだってわがままで奔放で自信に満ち溢れてて好きなことに何よりも正直なウマ娘ですから彼女の言う通りタキオンがそんな顔をするのを見たことはなかったんですよね でもモルモットくんはそんなタキオンが大好きだからたとえ別の世界であってもタキオンが悲しそうにしてるのを放ってなんかいられないわけです 「ちょっと待ってて」と言うが早いかウマレーターをいじって料理道具とティーポットを出したと思うとあっという間にホットケーキと紅茶のティーセットを作るモルモットくんをタキオンはどこか熱に浮かされたように目を丸くして見ているんですよね 「あっちの君はこれがすごく好きなんだけど…どうかな」って出されたそれを口に入れた瞬間に目をきらきらさせるタキオンは実に可愛らしいものではないでしょうか 美味しいごはんを食べて気持ちがほぐれたのか扉タキオンは自分の辿ってきた道をモルモットくんに話し始めるんですよね 「全てが遅かったよ。あのジャパンカップで漸く私は自分のやりたかったことに気づいたんだ。 どんなに無謀でも、わかったからには足掻いてみるつもりだ。それでも…やはり不安になることはあるよ」と言うタキオンにモルモットくんは笑いながら「大丈夫だよ。だって、どんなに苦しくても走りたいって心から思ってるんでしょ?だったら、君は絶対にやり遂げられるよ。 僕の知ってるアグネスタキオンは、そういうウマ娘だと思うな」って言うんですよね アグネスタキオンというウマ娘の可能性を微塵も疑ってないその目と自分同士で話しながらも時々名残惜しそうにこっちを見つめる別の自分の目を見て扉タキオンはもしかしたらあったかもしれない出会いに思いを馳せるように微笑するわけです 答えを得たように微笑む扉タキオンをまだ落ち込んでると思ってるのか「絶対大丈夫だよ、僕にできることならなんでもするから」ってモルモットくんは必死で励まそうとするんですが扉タキオンはその口にやおら試薬を突っ込んでモルモットくんを緑色に発光させるわけですね びっくりしたけど「なるほどなるほど。では早速実験に付き合ってくれたまえ、私はデータに飢えているのでね」と言うタキオンの顔はよく知ってるニヤニヤした笑みだったからモルモットくんはどこか安心したように笑うんですよね いきなり光らされたのに怒らないその姿ととんでもない勢いですっ飛んできて「きみ!いくら私といえど許可もなく私以外の実験体になるとはどういう了見だい!埋め合わせとして私の薬は2本分飲んでもらうよ!」とぷんすか怒るオリジナルタキオンを見て扉タキオンは高笑いしながら「いやはや、有意義な時間だったよ。別次元とはいえさすがは私と褒めてやりたいところだが、お互いにやることができたのではないかな?」と言うんですよね そうして現実に戻ってきたタキオンとモルモットくんなんですがタキオンはその後も暫く拗ねっぱなしで夕飯を食べ終わってもむすっとしたままモルモットくんに家から帰ろうとしないし寝る時間になっても寝室までぴったりついてくるわけです 拗ねた顔を見られたくないと言うように布団を被って「あっちの私とは随分楽しそうにしていたじゃないか。ホットケーキまで出して…」とやきもちを焼きまくるタキオンは実に可愛らしいと思います でも「ごめんね。でも、やっぱりタキオンが困ってたらほっとけないよ。別の世界だったとしてもさ」ってモルモットくんに何の迷いもなく言われるのはどうしようもなく嬉しいわけです 別れ際に扉タキオンから「いい被験体と巡り会えたようだね。せいぜい大事にしたまえ」と囁かれたことがずっと残っててほんとは甘えたくてしょうがないタキオンが「ふん。では、今の私はもっと大切にしてくれるんだろうね」と呟きながらぎゅっとモルモットくんに抱きついてる姿は実に可愛らしいものではないでしょうか そうやってタキオンが応えるように優しく抱きしめ返してくれたモルモットくんの温もりを感じながら幸せな眠りに落ちる姿やふと目を覚ましてモルモットくんの寝顔を見ながらこんなに愛してくれたから自分は救われてたんだなって改めて気づいて小さな声だけれど「…きみがいてくれてよかったよ」って素直に想いを打ち明けられるようになったところをずっと見ていたいんですよね 4/5 本日から水着タキオンのレジェンドレースが開催されております しかしタキオンのレジェンドレースは通常衣装も含めてこれで2度目ですがそもそもレジェンドレースとはウマ娘の作中世界ではどういった扱いなのでしょうか 今回はレジェンドレースからみたタキオンとモルモットくんの関係について論じていきたいと思います さてレジェンドレースは名前からしても形式からしても通常のレースとは異なっています 全員が勝負服で出走することからもG1相当の格であることがうかがえますがレジェンドレースという名前や主役めいた立ち位置のウマ娘が毎回いることからもURAが既に実績を挙げているウマ娘に声をかけて行われる招待競走という色合いが強いのではないかと思います そういったレースにどうしてタキオンが応じようと思ったのかは不明ですが映画でもそうだったように自分を餌にして招待されたウマ娘の実力がより引き出されるように仕向けていたのかもしれません その場合ですとやはり出走者がタキオンに強い感情を持っているとその効果が出やすいですから「行くぞモルモットくん、今日はこの子と彼女にアタックしてみようじゃないか」などと個人的に関係を作る子とそうでない子にレースの出走者を分けて感情の影響を比較するみたいな実験もできますから案外喜んで受けたのかもしれませんね レジェンドレースの主役はゲームの中ですとプレイヤーが育てたウマ娘にあっさりやられてしまいますがやはり史実の勝鞍をモチーフにしていることからも他のNPCよりは断然に高いステータスで出てくるし作中世界ではチャレンジャーを全員下してレジェンドの看板を守り抜くということもありうると思います その場合レジェンドレース特有のあの主役の靴を模したトロフィーは主役のウマ娘本人に贈られることになるのでしょう そうすると例えばレースが終わった日の夜にモルモットくんが見後タキオンが勝ち取ったトロフィーをシンデレラのガラスの靴に見惚れる王子様のように恭しくお手入れする姿もきっと見られると思うんですよね でもモルモットくんがそうしていると背中をちょんちょんとつつく感覚があるんですよね 何かと思えばいつの間にかお風呂から上がったタキオンが後ろにいてモルモットくんの背中を足の指でなぞってるわけです その時のタキオンの気持ちは少々複雑でお風呂から出て上がったよー髪を乾かしておくれよーといつものようにおねだりしようとしたらモルモットくんが実に嬉しそうにしているのを見て(全く、きみと私のどちらが勝ったのかわからないね)と自分が勝ったのがそんなにうれしいんだなとニヤニヤしてるんですよね でも自分が風呂から出たのにも気づかずにトロフィーの方にばかり構っているのは面白くなくて(一番功績を挙げたのは私だろう?トロフィーよりもまずは私に構うのが当然じゃないのかい)と拗ねる気持ちもあるんですよね そういうわけでベッドに寝っ転がったタキオンは洗ったばかりのすべすべの足を今度はモルモットくんの首筋の横に伸ばして顔をぺちぺちしたり足の指でなぞりながら「はーやーくー」とおねだりするんですよね でもモルモットくんだってやられっぱなしではなくて何回目かに伸ばされたタキオンの足を逆に捕まえちゃうんですよね モルモットくんは意外といい性格をしていてえってタキオンが驚くまもなく指先で足の裏をくすぐったりしてタキオンは思わず笑い出しちゃうんですよね でもモルモットくんの一番ずるいところはちょっぴり涙が出てくるくらいくすぐり倒した後なんですよね ひとしきりふざけて笑い合ったあとに「そんなにきみは私の脚が好きなのかい?」とからかうようにタキオンは零すんですけどモルモットくんはさっきのおふざけが嘘みたいに堂々と「脚だけじゃないよ。頭だって、真っ直ぐな気持ちだって、タキオンの全部が大好き」って静かに言ってタキオンを抱きしめるんですよね そんなモルモットくんの告白をその胸の中で反芻しては「…では、せいぜい大事にしたまえ」って呟くタキオンをずっと見ていたいと思う今日このごろです 4/13 今年もまたこの記念すべき日がやって参りましたね タキオンの誕生日は我々タキオンのファンにとっては一年で最も重要な日であると言っても過言ではないでしょう しかしながらタキオン自身はあまり自分の誕生日に頓着しないこともまた容易に想像できるわけです 詳しくは昨年の論文に譲りますがそんなタキオンが自分が生まれてきたことを自分以上に喜んでくれるモルモットくんの影響で誕生日が近くなるとついカレンダーで指を差してあと何日か数えるようになってしまう光景は非常によいものであると同時に(きみもきみだ。伝えることはいつだって同じなのに、どうしていつもそんなに瑞々しく笑うのかな)といくつになっても自分の生まれた日を祝福してくれるモルモットくんへの想いが一年かけてどれだけ育っていったかということが身に沁みる日でもあってほしいですね さてそんなふうにモルモットくんからお祝いされる度にタキオンの反応が変わっていくのも見どころのひとつだと思います 初めは「プレゼントだなんてとんでもない!むしろ私があげたいくらいだよ、ちょーっと普段じゃ頼むのは憚られるこの薬を2、3本飲んでくれるだけでいいんだがねぇ」といつも通りに被検体にしようとするんですがあるときから「…きみも飽きないねぇ。毎年毎年、何がきみをそうさせるんだい?…でも、ありがとう」ってやけにしおらしくなっては貰ったプレゼントをその日1日離さなかったり開けてみたい気持ちと開けて何が入っているのか確かめるのがどきどきする気持ちの間で揺れ動いてはベッドの中で丸くなる年頃の女の子みたいな顔をするようになるんですね でもまた季節が流れてタキオンが自分の気持ちとモルモットくんの気持ちに気づいて想いを伝えあったあとは照れることなくまたかつてのようにハイテンションではしゃぐようになるわけです でも誕生日に実験をおねだりするのは一切しなくなるんですがそれは自分が何を得るかではなくてモルモットくんがどんなふうに自分を大切にしてくれるのかが楽しみになったからだといいですよね そして月日が流れてタキオンももう大人になったある年の午前0時にタキオンはモルモットくんに起こされるんですよね いつもなら寝てるところを起こされて「そうかいそうかい、そんなに実験がしたいのだね!私を起こしたからには今夜はもう眠れないと思いたまえ」と起こされた怒り半分喜び半分で何本薬を飲まされるかわかったもんじゃないんですがその日ばかりはタキオンも穏やかに笑って「なんだい?」とわかりきっているのにモルモットくんに訊くんですよね モルモットくんももちろんタキオンがわかってて訊いてるってわかってるから嬉しそうに笑って「ハッピーバースデー、タキオン」って言うわけです タキオンは来るべきものが来たと言うように満足げに笑ってモルモットくんに頭をそっと預けると「どうしてこんなに早いのかな、今年は」ってまた訊くんですよね モルモットくんはもちろん「朝になったら、きっと皆がお祝いしてくれるだろうから。 一番最初に言いたかったんだ。これだけは、他の誰にも譲りたくなくて」ってタキオンが一番ほしい答えをしっかり返すんですよね 「きみは年々大胆になっていく気がするねぇ」とからかうタキオンはとても嬉しそうに尻尾をゆったり揺らしながらモルモットくんの肩に寄りかかるしモルモットくんもモルモットくんで全然恥じらう様子もなく「だって、言いたかったんだもん」って平然と言うんですよね こんなふうにモルモットくんがどれだけ自分のことを想ってるかわかることがある意味一番の誕生日プレゼントになってるといいなと思う次第です とはいえもちろんプレゼントのほうも楽しみで「大半のものはもらってしまったからね。さて、今年は何をくれるのかな?」と待っているしモルモットくんに「じゃあ、目を閉じて」って言われたらモルモットくんに身体を預けたままゆっくりと目を閉じるんですよね 目を開けたタキオンの耳にはモルモットくんの瞳の色と同じ耳飾りがついてるんですよね そのころのタキオンはもうすっかりそういう感情にも目覚めてて自分の眼の色と同じアクセサリーを贈って「いいのを選んだつもりなんだけど。着けてくれるかな。できれば、ずっと」って言うモルモットくんの真意がずっとタキオンの側にいたいっていうメッセージなんだってことにも気づいているんですよね だからタキオンは満足げに耳飾りを撫でては「眩しいね。きみの目には及ばないが」って伝わってるよって遠回しに言うし「ほら、早速手入れしてくれたまえ。ずっと着けていてほしいんだろう?」ってモルモットくんに抱きついて耳でモルモットくんの鼻を優しくぺしぺしするのもやめないわけです 『私の誕生日を祝うことで、きみにメリットがあるとは思えないが…』なんて言ってたタキオンがそんなふうにモルモットくんの愛をたっぷり堪能しながらモルモットくんに抱きしめられて耳を撫でられるようになるまでふたりの関係が発展していくのには様々な出来事があったことでしょう その果てには「なんでこんなにタキオンの誕生日がうれしいのか、わかった?」って笑いながらモルモットくんに訊かれても「私を愛しているから、だろう?全く、きみのせいでこんなことまで口にできるようになってしまったよ」ってちょっとむっとしながら言えるようになってほしいですね 「最後まで付き合ってもらうよ。私に愛を教えた責任は、一生かけて果たしたまえ」って素直じゃない愛の告白をしたタキオンがそっとモルモットくんと唇を重ねて一緒に眠りながら何度目かの誕生日の朝を迎えるところをずっと見ていたいんですよね 4/19 タキオンが独占力スキルを持っているということはアプリ開始4年目の今となっては最早語り古された事実と言えるでしょう しかしながら会長やグラスのような他の独占力持ちの面子に比べてタキオンの独占欲がいかにして発揮されるかという具体的なプロセスについては十分な検討がされてこなかったのではないでしょうか 本日はタキオンとモルモットくんがお互いに向けるどろりとした感情からふたりの関係を掘り下げていきたいと思います まず独占力は束縛の上位スキルということもあって他の子に目移りしたりすると強烈な嫉妬を見せてくるといった形で発揮されるのが最も一般的な解釈でしょう 実際に会長やグラスみたいな品行方正だけどすごく気が強くて負けず嫌いな子が好きな相手にはある種甘えるように私だけを見てと迫る様は非常に魅力的と言えます しかしながらタキオンについては駄々をこねる子供のような解釈がされているのが主ではないでしょうか 確かにタキオンには頭脳明晰な一方で年齢不相応に子供っぽいところがあってはーやーくー!に代表されるような駄々っ子のような仕草があるのは事実だと思います しかしながらその子供っぽさが必ずしも駄々をこねるといった形で表現されるとは限らないと私は考えています 先に挙げた会長やグラスと違って外面を保とうとしないのがタキオンの子供っぽい所以ですがその場合駄々をこねるだけではなく「つーん」という擬音が聞こえてきそうなくらいに拗ねてるアピールをしてみせるというのもまたタキオンの独占力の表れではないでしょうか そうやってモルモットくんのベッドを占領してなんで拗ねてるかモルモットくんが当てられるまで答えさせた末に漸くモルモットくんが「…ポッケにパフェおごったから?」って正解を出すと漸くベッドの隣をばんばんやったかと思うと座ったモルモットくんの膝の上に寝転んで「気の済むまでこうしていたまえ。きみへのペナルティはその間に考えておこう」とモルモットくんに頭を撫でさせながらどんなことをしてやろうかと考えを巡らすというのもタキオンの独占力の一例ではないかと考えております 一方でモルモットくんの独占欲に関してはどうでしょうか モルモットくんはタキオンと違って常識を持ち合わせていて基本的にはタキオンより大人しいんですがスイッチが入るとタキオンよりヤバい面を見せ始めると思いますが独占欲に関しても同じことが言えると思います 例えばタキオンと愛し合うときに結構盛り上がる日があってそういうときには朝起きてみるとタキオンの身体に一輪の赤い花が咲いてたりするんですよね モルモットくんは絶対に見える場所にはそういうものをつけないんですけど逆説的に言えば裸にならないとつけられないしモルモットくんしかその姿を堪能できないような場所につけてくるんですよね このように外に向かって見せつける方向性ではなく自分とタキオンのふたりだけの秘密としてだけれどタキオンより倒錯的なことをしたがるのがモルモットくんだと思います 一方でタキオンはといえば前述した子供っぽさでモルモットくんは私のものなんだぞとアピールしたがるのに加えて自分ばっかりつけられてるのがなんか負けた気がして首筋とかうなじの思いっきり見える場所につけて反撃してやろうと考えるんですよね しかしながらタキオンはモルモットくんにしてもらうばっかりで自分は全然キスが下手なので事後に寝てるモルモットくんにつけてやろうとしても上手くいかないし躍起になってちゅっちゅしてたらつける前にモルモットくんが起きちゃうんですよね そしてモルモットくんからしたらそんな光景はタキオンが不器用に自分の首筋に唇を寄せて甘えているようにしか見えないわけでそんなタキオンがかわいくてしょうがないモルモットくんはタキオンをぎゅっと抱き寄せて優しく頭を撫でてあげるわけです それが心地よくてぶーたれながらモルモットくんの腕の中で眠るタキオンの反撃は結局失敗に終わるわけですね それでもやっぱり悔しくてある日タキオンは「私ばっかり不公平だろう!きみにもつけさせたまえ!」ってプライドをかなぐり捨てて言うわけですね そうするとモルモットくんはあの狂った色の眼でとっても嬉しそうに微笑んで「いいよ。付け方教えてあげる」って襟元を緩めて首筋を差し出すわけです 「吸血鬼に血の吸い方を教える獲物がいるとは、なんとも奇妙な話じゃないか」って笑いながら呟いてタキオンはモルモットくんに言われるがままに首筋に顔を埋めるんですがそれは(…魅了されているのはどちらだろうね)って赤くなった顔を隠すためでもあるんですよね そうしてモルモットくんに手取り足取り教えられてよくできましたって頭を撫でられながら「こんなことしなくてもタキオンのものなんだけどね」って言葉にむきになってもっと強くモルモットくんに吸い付くタキオンをずっと見ていたいんですよね 6/7 タキオンは旅が好きか嫌いかと言われればおそらく答えはどちらでもないということになるでしょう 彼女にとって移動は手段であり別の場所に行くことそのものを望むことは少ないと考えられます ポッケあたりにどっか行こーぜーと誘われても「生憎研究がいいところでね。遠慮しておくよ」とにべもなく断ってしまうのも出かけることそのものに興味がない表れではないでしょうか それはモルモットくんに対しても変わらなくて買い物ついでにお茶でも飲みにいかないと声をかけても「茶ならきみが淹れるだろう?ああ、ケーキはなかったな。買ってきておいてくれたまえ、味は任せるよ」といつものように笑いながら言うわけです 生来の出不精と自分への信頼を同時に感じさせるタキオンにモルモットくんは苦笑することしかできないわけですね そんなタキオンが旅に出ようと思うとすればそれは旅という行為になんらかの観察すべき意義を見いだした時でしょう 好奇心をそそられたときのタキオンは普段のずぼらっぷりを埋め合わせるかのように興奮した口調で「トレーナーくん!すぐに旅支度をしたまえ、前に取った温泉のチケットがあったろう?」とめったに着ない他所行きの服を持ち出してモルモットくんを急かすわけですね モルモットくんは随分急だなと面食らうわけですが行かないって言ったらひとりで飛び出していくか機嫌を損ねてとんでもない実験をされるかわかったもんじゃないしタキオンがいなければどのみち自分の仕事もないので意外にもあっさりと「いいよ。なにで行く?」と了承するんですよね すんなり乗った理由にはタキオンが誘ってくれてうれしいという気持ちもあるわけですが当のタキオンはすっかり旅という名の実験の計画を立てるのに夢中で「一番早く着くのは飛行機だが…どうも宙に浮かんでいるというのは落ち着かなくてねぇ」と行き帰りの交通手段やら何やらを考えてるわけです 飛行機が苦手なタキオンのために目的地までは列車とバスで行くことになったふたりなんですがよく窓を眺めては景色を見るモルモットくんに対してタキオンはお弁当とかお茶のとき以外はなかなか本から視線を上げようとしないわけです 前述の通りタキオンには目的地に辿り着くまでの過程も楽しむという発想はないわけですがモルモットくんが「あの建物随分高いね。なんだろう」などと車窓からの景色に興味を示した場合は別で「ああ、あれは洪水対策さ。このあたりは歴史的に川の氾濫が多かったからねぇ」と解説してくれたりするんですよね モルモットくんは聞き上手なので興味のあることに対しては喋りすぎるくらいに喋るタキオンの性向はさらに強くなって初めは全然窓の外の景色に興味がなかったのにそのうち子供みたいに窓側のモルモットくんの席にまで身を乗り出しては「ほら!今のが河岸段丘だよ」と熱のこもった地理談議が炸裂するようになっちゃうんですよね 興奮したタキオンは窓と自分の席の間にモルモットくんがいて胸とか脚がモルモットくんの身体に押し当てられるのも構わずに熱弁するものですからモルモットくんもたまりかねて「ありがとう、でも危ないから戻ろうか…」と窘めるんですよね しかしながらタキオンのモルモットくんに構うモードのスイッチは完全に入っちゃって「まだ着くまでかかるんだろう?丁度いい、このまま少し寝かせてもらうよ」と上半身を完全に倒してモルモットくんの膝の上に横になっちゃうんですよね 人の目がある中で大胆すぎるタキオンに流石のモルモットくんも慌てるんですがタキオンはどこ吹く風で「モルモットの務めは旅先でも変わらないよ?わかったらじたばたするのは止めたまえ」と膝に顔を埋めたまま妖艶な流し目で囁くわけです それをされたらモルモットくんは逆らえないってタキオンもモルモットくんもわかってるので結局モルモットくんは乗客に生暖かい目で見られながら幸せそうに腰に抱きついて寝るタキオンの頭を撫でてやることしかできないんですよね さてそうしているうちにふたりは宿に着いてお風呂をいただいたり広い畳の部屋で思うさま手足を伸ばしたり温泉街を巡ってみようってモルモットくんが言ってもお湯に浸かってすっかり蕩けたタキオンは寝ちゃってて結局ひとりで行ったりと常識という言葉から一番縁の遠いふたりにしてはびっくりするくらい普通の旅行をするんですよね ですから夕食の後に布団を敷いて寝る前にもう一回お風呂に入った後にはタキオンが「髪を乾かしておくれよ?」とモルモットくんの脚の間に入ってくるしモルモットくんも笑ってタキオンの濡れた髪をセットしてあげるわけです でもモルモットくんが「終わったよ」って言ってもタキオンは離れないどころかむしろ身体を後ろに倒してモルモットくんにくっついてくるんですよね 一緒に温泉旅行に行って同じ部屋に寝るころにはタキオンもそういう甘え方を覚えてるしモルモットくんも今度は戸惑わずにそっとタキオンを後ろから抱きしめて一緒に布団に倒れ込むんですよね 「きみはどこに行っても変わらないねぇ」とからかうようにタキオンは言うわけですがその尻尾はうれしそうにモルモットくんの腰に巻き付いてるというわけです モルモットくんはそんなタキオンに「なんで、今日は誘ってくれたの?」としっとりした声で訊くわけですがタキオンは「カフェが自分のトレーナーと旅行をしたという話をしていてね。旅行前から明らかにパフォーマンスが上がっていたから、単なる休息以上の心理的効果があると思ったのさ」と答えるんですよね 「それで、どうだった?」とモルモットくんがさらに訊くとタキオンは意外にも素っ気なく「別に。当たり前のことを認識しただけさ」と返すんですよね せっかくこうして愛し合う仕草をしているわけですからもうちょっと色気のある答えを期待していたモルモットくんはちょっと悔しそうにタキオンを抱きしめる腕の力を強めるわけですがタキオンはにやにや笑ったまま「変わるものと変わらないものに、それぞれ意義があると気づいたに過ぎないよ。 景色や環境が変わることは刺激になるが、きみはそのままのほうがいい」と言ってのけるわけですね ちょっと大人になったタキオンはこんなふうにいつもの人を食ったような態度は変わらないんですがその中にモルモットくんへの愛情を何の遠慮もなく混ぜ込んでくる天才的な素直クールに成長しているといいなと思う次第です そしてモルモットくんはこれまたタキオンのことになると照れも遠慮もなくして「うん。だって、ずっとタキオンのこと好きだもん」って狂った色の目で言ってのけるわけですね 何が言いたいかというと今までは旅を単なる移動としか思ってなかったタキオンが新しいものや景色にテンションを上げてはしゃぐ姿は最上級にかわいいしそんなタキオンが大切なひとと旅のひとときをしっぽり過ごす姿をずっと見ていたいんですよね 6/14 タキオンといえば無類の甘い物好きで有名ですね 紅茶に溶け切らないくらいの砂糖をドバドバ入れたり自分自身でも好みの味を「常軌を逸した甘味」と評したりと甘い物に対する執着は筋金入りと言えますが彼女の優れた頭脳を支えるためにはそのくらいの糖分が必要なのかもしれません それはそれとして見ていて不安になるくらいのタキオンの甘味好きに対してモルモットくんが何か手を打たねばと思うこともまた必然かもしれません とはいえタキオンに甘い物と実験を我慢させることなど不可能に近いでしょうからきっとモルモットくんは手ずからタキオンにフルーツを剥いてあげることになるのだと思います 初めはタキオンも「もう少し甘さが欲しい所なのだが…」とぼやくのですが結局は手軽に摂取できるいつもと違う甘味に夢中になるし初めはちょっと不満そうだったくせにいつしか「早く剥いておくれよー。今日は桃の気分なんだがねぇ」とモルモットくんを急かすようになるわけですね そしてタキオンにとってはいいことがもう一つありましてそれはモルモットくんが食べさせてくれるということなんですね 初めは単に便利だなと思うばかりで特に意識もせずに「私の手は生憎本を読むのに忙しくてねぇ」とニヤニヤ笑いながら口を空けてるタキオンなんですがそのうちモルモットくんが初めのうちはちょっと恥ずかしそうにしていたことや何かいいことがあると優しい微笑みを浮かべて膝に寝かせてくれたりするのが楽しくなってるといいなと思うんですよね そういうわけでタキオンにとって食べるのにひと手間かかるフルーツはいつしかモルモットくんとの思い出の象徴になっていくといいと思うしタキオン自身も単に甘いものを摂るだけじゃなくてモルモットくんが自分に優しくしてくれることに楽しみを覚えるようになっていくといいなと思うわけです そんな付き合いを始めてからもう何年も経つとタキオンはまるで猫みたいに最初からモルモットくんの膝にごろりと寝転ぶようになるしちょっと慌てたモルモットくんの顔を満足そうににやにや笑いながら見つめてるんですよね モルモットくんは「…行儀悪いよ」って一応窘めるわけですがタキオンはどこ吹く風で「おや、そうかい。きみはこうされるのを望んでいたと思っていたんだがねぇ」とますます意地悪な微笑みを強めるんですよね もうそのころになるとタキオンもモルモットくんもお互いに気持ちを伝えあって愛し合ってるんですが特にタキオンはモルモットくんが自分への愛情を仕草に出すとそれを指摘してものすごく調子に乗るんですよね そういうわけでこのときも「私がフルーツを食べたいと言ったときからきみの心拍数は随分と上がっていたが…よほどいいものが買えたのかな?それとも…」とめちゃくちゃニヤニヤ顔でモルモットくんをからかうわけです でもそうしてるときのタキオンは実に幸せそうでからかうのにしたってモルモットくんが自分のこと好きなんだって実感するのが何よりもうれしいからなんですよね だからタキオンも拗ねるモルモットくんを慰めるように「なに、気に病むことはないさ。私にとってもフルーツは口実だからね」と言ってごろりと寝返りを打ってはモルモットくんに頬を寄せて甘えるわけです そんなわがままなタキオンが自分のこと好きだからこんなに甘えてくれるんだって思ったら今までからかわれてたことなんて忘れちゃうくらいうれしくなるしそれがなんだかちょっと悔しくて結局タキオンに言われるがままフルーツを食べさせてあげるモルモットくんと食べ終わるときにわざとモルモットくんの指をちょっと舐めて「きみはこれも好きだったねぇ」と笑うタキオンをずっと見ていたいんですよね 7/26 ?今年も実に暑い日が続きますね 梅雨が来たのだか来ていないのだかわからないうちに夏になってしまったような気がしますが本日はそんな暑い夏の日にタキオンとモルモットくんがどのように過ごしているかについて考察していきたいと思います タキオンは暑いのも寒いのも苦手なわがまま娘ということはホーム会話からも伺えますがそんな暑がりのタキオンの装いで一際目を引くのがその髪型ではないでしょうか あのウルフカットが私は特に好きなのですが夏場にはいかにも熱のこもりそうなヘアスタイルだなとも思えます しかしずぼらなタキオンのことですから夏になったからといって風通しのいい髪型にするということも特になくあのスタイルのまま「あついよー」とモルモットくんに届かぬ訴えをしたり調子に乗ってエアコンの温度を20℃まで下げてはくしゃみをする姿も見てきたかのように浮かんでくるわけですね そしてそんなタキオンをモルモットくんが放っておくはずもなく半ば呆れながらも冷たい飲み物を用意してあげたり風邪を引きかけたタキオンに毛布をかけてあげるなどということもまた頻繁に見られる光景ではないでしょうか さてそんな健気なモルモットくんにタキオンは満足げに「持つべきものは忠実な実験動物だねぇ」などと悪びれもせず宣うわけですがあっけらかんとしたその態度にモルモットくんもとうとう業を煮やしたのか反撃するように「こっちもなんとかしたらちょっとはいいんじゃない」とタキオンの髪に指を通すと風通しがよくなるように後ろ側に撫でつけてみるわけですね 髪に触れるのも戯れ合いのひとつと思えるくらいふたりの仲は深くなっているわけですがモルモットくんは好きなひとの髪に指を通す喜びを味わうと同時に予想以上に髪に熱が籠ってることにびっくりしちゃうんですよね しかしどれだけ深い仲になってもやっぱりタキオンはタキオンなので髪に触れられた胸の高鳴りを感じるより先に「ふぅん、原始的な方法だが意外と悪くないな。今度はもっと風通しがよくなるように頼むよ」とあっけらかんと言ってのけるんですよね モルモットくんににしてみればあわよくばちょっとタキオンを動揺させてやりたいと思って始めたことなんですがお互いを意識し始めたころと違ってある程度以上に仲が深まるとタキオンはあの余裕たっぷりの笑みを崩すことなく平然と甘ったるい恋人同士のやりとりをしてみせるんですよね というのもタキオンは初めのうちは今まで自分が目を向けてこなかった好きとか愛してるって感情に戸惑っていたんですがその感情が自分とモルモットくんとの時間を支えていたしこの気持ちがなんなのかを知ることはとても楽しいと気づいてからは持ち前の大きすぎる好奇心を遺憾無く発揮してモルモットくんとの愛の培養実験に実に積極的に取り組むようになるからなんですよね さてそんなとタキオンは自分の髪を優しく整えるモルモットくんに「後ろからではなく向かいあってやってみてくれ」と注文するわけです 言う通りにしながらも「なんで?」と訊くモルモットくんですがタキオンはいっそうにやにや笑いながら「観察は実験の基本だろう?きみが私の髪に手を通すときの表情は実に興味深いと思ったのだが」と自信たっぷりに言うんですよね 「私もきみが好きだしどうせきみはもっと私のことが好きなんだろう」とでも言わんばかりの表情にモルモットくんは実際そうなので何も言い返せないんですよね でもモルモットくんも「…タキオンを見てたらどうしたくなるかも気にならないの」って言い返して髪を整え終わった手をゆっくりタキオンの頬に回すのは忘れないしタキオンもそんなことでなんで何度でも胸が高鳴るのかが不可思議で面白くてしょうがないと思いながらも「…やってみればいいじゃないか」と半笑いで素直じゃないOKサインを出すわけですね そうやってお互いに好きで好きでしょうがないのに普通に愛し合うことだけはできない凸凹なふたりが一緒に食べたアイスの味がするキスの感触はちゃんと覚えてるとすごくいいなと思うんですよね 9/6 タキオンの手とはどんな手なのでしょうか ウマ娘に限らずこの手のコンテンツで手がフィーチャーされることはあまりありませんが今回はこのタキオンの手を通じてモルモットくんとの関係性を考察していきたいと思います タキオンは実験の関係でおそらく爪などは綺麗に切り揃えていて案外清潔ではあるけれどスキンケアとかには当然たいして気を遣っていないのでゴム手袋とかで少し荒れた肌をしているのではないかと考えられます 特に冬場などの乾燥しがちな時期はけっこう手荒れがひどくて煩わしげに指先をいじる姿なんかも見られるかもしれません とはいえそんなタキオンをモルモットくんが放っておくわけはなくてダンツあたりに相談してちょっといいハンドクリームを買ってきてタキオンにプレゼントしてみたりするんですよね タキオンは始めのうちはきょとんとした顔をしているのですがモルモットくんが「最近手がつらそうだったからさ。ちょっとでもよくなってくれたらいいな」って笑ってるのを見ると自分も満足げにニヤニヤ笑い始めるんですよね モルモットくんは喜んでくれてよかったと安心するのですが「いやはや殊勝な心がけじゃないか!では早速塗ってくれたまえ」とタキオンが手を差し出すとそんな安心はあっさり吹っ飛んでしまうわけです もたついてるとタキオンがぺしぺし頬を叩いて催促してくるので仕方ないなと仕事にとりかかるモルモットくんですがなんだかんだで超絶美少女なタキオンは指にしても形自体はほっそりと長く伸びた女の子の手なんですよね 肌もクリームを塗り始めてからはすぐに本来の瑞々しさを取り戻し始めるものだからモルモットくんも思わず「すごいね。もうこんなに綺麗になった」と口にしてしまうわけです 一方のタキオンはモルモットくんのお手入れの間は終始上機嫌で手を褒められたときも「それはけっこう。きみの腕も存外悪くないようだ」と案外素直に喜んでみたりするんですよね なのでモルモットくんもちょっと張り切ってお手入れを終わらせるわけですがちょっと一息ついていると今度はタキオンがさっきまで自分をお手入れしていたモルモットくんの手にいきなり触れてくるんですよね 当然モルモットくんはびっくりして手を引きそうになるんですが「そのまま」とタキオンに言われてしまってはもうどうしようもなくて「ほうほう…これは…」と楽しげなタキオンがすべすべになった指で自分の手を撫でるのに耐えるしかないんですよね 1分くらい触り終えるとタキオンは満足したように指を離して「当分は私の手をケアしてくれたまえ。私もそのあと先程のようにきみの手に触れる」と言い渡してくるんですよね まだちょっとどきどきが治まらないモルモットくんはなんとか「…なんで」と聞いてみるわけですがタキオンはニヤニヤ笑ったまま「すべては実験だよ。きみにも利のある話かもしれないのだから、精々励んでくれたまえ」とはぐらかすんですよね そうしてモルモットくんがタキオンの手を綺麗にしたあとにその手でタキオンがモルモットくんに触れるという日が続くわけですがあるときモルモットくんがゆったりと触れるタキオンの手を少しだけ握り返すんですよね 手を動かすのはやめたけどモルモットくんの手を振りほどくこともしないタキオンにモルモットくんは「…こうしてていい?」とそっと尋ねるんですよね そうするとタキオンもこうなることがわかっていたかのように「…好きにするといい」と言ってモルモットくんの指の間に自分の指をすっと入れちゃうんですよね そのまま指を閉じて恋人繋ぎにしたままタキオンとモルモットくんはソファーに腰掛けて身を寄せ合ってるんですがやがてモルモットくんが「…なんで、こんなことしたの?」と改めて聞いてくるんですよね そうするとタキオンは「言ったろう?実験だよ。お互いに接触し合うことで存在を認識し続けた結果、きみは自ら私との関係性を発展させることを望むようになった。 私の欲する通りにね。実験は成功だ」と笑うんですよね どういうことかよくわかっていないモルモットくんに追い討ちをかけるように「きみを私に夢中にさせてみたかったのさ」といつにも増して不敵に笑いながら告げるタキオンの姿は大変かわいらしいものだと思います 何が言いたいかというとタキオンは誰かに恋をしたとしてもその恋心がどんなものなのか探求せずにはいられないと思うのですがだからこそどうすれば好きなひとの心を自分のものにできるかということを誰よりも深く楽しく探そうとするし普通じゃないけど誰よりも想いあってるふたりが凸凹な愛の培養実験に励んでるところをずっと見ていたいんですよね 9/20 タキオンはよく研究のために徹夜をしていると思います たまに食事も睡眠も忘れて実験に没頭するあまり倒れてはカフェやデジたんやモルモットくんのお世話になるわけですが本日はそのタキオンと縁深い徹夜によってモルモットくんとの関係性が進展していく様子を探っていきたいと思います さてモルモットくんがタキオンの担当になるとまず徹夜の頻度が少なくなるのではないかと思います いつでも呼び出せる被験者が手に入れば手間暇かけて被験体を用意する必要がなくなるという側面はもちろんあると思いますがそれ以上にタキオンが徹夜をするとモルモットくんに叱られるのがその原因ではないでしょうか モルモットくんは普段は穏やかで優しい性格で叱るときも声を荒げたりはしないんですがそれだけにどこか悲しそうな声で「自分を大事にしないのはだめって言ったよね?」って淡々と詰めるような叱り方をするんですよね タキオンにしても自分がやらかしたときに怒り心頭に発して追いかけ回してくるような相手にはもう慣れっこなのですがこういう叱られ方には慣れてなくて「わかったよ…あと少しで興味深い結果が得られたというのにねぇ」と負け惜しみのようなことを言うのが精々で「なんだよぅ…そんな怖い顔をしなくてもいいじゃないか…」とよわよわになっちゃうことも珍しくないんですよね さて徹夜がバレてちょっとしおらしくなったタキオンなんですが弱りついでに「眠気と空腹で動けないよ、なんとかしておくれよ?」と甘えるのは忘れなくて結局モルモットくんはため息をひとつついてタキオンをおんぶしてあげるんですよね 叱られた後の気まずさに反してモルモットくんの背中は大きくて安心してタキオンはあっさり寝ちゃうわけです そうして起きるとタキオンの目にはもうすっかり見慣れたモルモットくんの寝室の天井が映るし耳を澄ませば台所でモルモットくんがごはんを作っている音が聞こえるんですよね 徹夜をするたびに目にするこの光景にタキオンは今までの人生で感じたことのない感情が湧いてくるんですよね 物資的には絶対に自分の実家のほうが恵まれているはずなのに温かいごはんと自分を受け入れてくれるひとがいることが奇妙なほどうれしいのはなぜなんだろうとタキオンはいつも不思議になるんですが「起きた?ごはんできたよ」ってモルモットくんが来るともっとうれしくてくつくつと笑うのが止まらないんですよね なぜかやけに機嫌のいいタキオンを見てモルモットくんは不思議そうな顔をしているんですがタキオンは「なに、興味深い研究対象をまたひとつ見つけただけだよ。さあ早く食べようじゃないか、食事が冷めてしまう」とあっさりベッドから抜け出して食卓に向かうんですよね ごはんを食べながら「徹夜になるときみが優しくしてくれるのは悪くないね」と言ってモルモットくんが「…だめだよ?」と返してきたら「はっはっは!心配はいらないさ、体を壊したら元も子もないことは知っているからね。暫くは休むよ」と言ってみたりタキオンはやけに聞き分けがいいんですよね しかし「それに、研究室に籠らずとも観察すべき対象はあるからねぇ。今日はここに泊まるからよろしく頼むよ」とあっけらかんと言ってのけて「えっ!何で…?」と困惑するモルモットくんを尻目に「観察すべき対象があると言ったろう?身体を休めていても探究を止める理由にはならないのだよ」と宣ってみたりやっぱりタキオンの行動はよくわからないわけです その日のタキオンは妙な行動のオンパレードで食器を片付け終わってモルモットくんがソファーに座っていると一度部屋の外に出たあとにすぐにドアを開けて「ただいま」と言ってみたりするんですよね 何がしたいのかわからなくて「…おかえり?」と困惑気味にモルモットくんは言うんですが「不合格だ。もっと心を込めて言いたまえ」とタキオンに言われてしまってタキオンが満足するまでただいまとおかえりを言い合うことになるんですよね 本当の家族に言うように「おかえり」って言ってあげるとタキオンは満足そうに笑って「ふぅん、そうか。ここは私の家か…」と独り言を言いながら僕の家だよ?というモルモットくんのツッコミも耳に入らないかのように上機嫌に尻尾を振ってるんですよね タキオンの不可解な行動は夜になっても続いてモルモットくんが寝ようと思ったらいつの間にかタキオンが先にベッドに入っていて「よく来たねモルモットくん。さぁ」と両手を広げて待っているわけです 「…今度はどうすればいいの?」とまたもモルモットくんは困惑気味なんですがタキオンは再びむっつりとした様子で「私が徹夜をしていたのは知っているだろう?今夜はその分だけ睡眠の質を上げなければならないのだよ。さあ、いいから早く来たまえ」と言ってくるからその言葉のままにタキオンの腕の中に入っていくんですよね そうするとタキオンの腕がぎゅっと背中に回されてモルモットくんの心臓は急にどきどきし始めちゃうわけです でもタキオンがまたむっつりと「…私にばかり抱きしめさせないでほしいね」と言ってきたら固まってるわけにもいかなくて自分もタキオンを抱きしめるんですよね そのままふたりで布団にくるまったタキオンとモルモットくんですがいつになく甘えん坊で距離が近いタキオンの仕草にモルモットくんは「今日はどうしたの?こんな…」と当然のことながら問うわけです タキオンは「…言ったろう?興味深い研究対象ができたと。きみに優しくされたり触れ合っていると、疲労が明らかに早く回復するんだよ」となんだか恥ずかしそうに返すんですよね 一緒にいると疲れを忘れられたり幸せな気持ちになるひとができることを何というのかも知らないタキオンのことがそのときモルモットくんもすごく愛おしく感じるんですけど今答えを言ってしまうのは自分で探す楽しみを奪ってしまってかわいそうかなとも思うんですよね だからただ「…僕もおんなじ気持ちだよ」とだけ言ってもうちょっとだけ優しく抱きしめてあげるモルモットくんと自分の心臓の音が聞こえるくらい早くなっていくタキオンの姿をずっと見ていたいんですよね 10/18 目が覚めてから何をするかというのは人の個性がもっともよく現れる瞬間のひとつだと思います 良い一日が良い朝から始まるように良い人生とはよりよい朝を積み重ねていくことなのかもしれません それはタキオンとモルモットくんも例外ではなくて彼女たちの朝のやりとりの変遷を追いかけてゆくとふたりの関係性の変化がよくわかるのではないでしょうか 今回はタキオンとモルモットくんの朝という観点からふたりの仲が深まってゆく様を取り上げていきたいと思います まずタキオンが朝に強いかということですがタキオンは必要であればいくらでも早起きできる質だと思います 研究に関係ないことならいくらでもずぼらになることの裏返しでなにか面白いことがあるとびっくりするくらい早く起きてデータを解析したり実験を考えたりしているのではないでしょうか さてそういうわけで早起きというより非常識な時間に起こることもままあるタキオンですがそういう早く活動してるときというのは基本的にハイテンションで普通の時間に起きてきたポッケに「やあやあポッケくん、これはまた随分と眠そうな顔をしているじゃないか。ちょうどよくここに新しく開発した眠気覚ましの薬があるんだけどねぇ」と鬱陶しいテンションで絡んでは「飲むわけねーだろ、おめーの薬飲んで起きるくらいならカフェのコーヒー飲むわ」と断られるということがあるわけですね いつの間にか現れたカフェに「ポッケさん…それはどういう意味ですか…」と詰め寄られてしどろもどろになるポッケを尻目に新しい思いつきができたタキオンはトレーナー室に直行するんですよね そしてタキオンはドアを開けると「おはようタキオン、今日は随分早いね」と穏やかに言うモルモットくんに「ああ、しかしそのせいでお腹が空いてね。なにか軽いものを頼むよ」といきなりごはんのおねだりをするわけです モルモットくんは「急だなぁ」とちょっと困った顔をするんですがタキオンのこの手のおねだりが唐突なのはいつものことだしそう言ったところで「ふぅん、まあ別に構わないよ。しかし私はお腹が空くといっそう実験がしたくなる性質だということは言っておこう。特に手の込んだ人体実験をね」と脅してくるタキオンには敵わないので結局モルモットくんはキッチンに立つわけですがその日はタキオンから「何を作ってくれても構わないが温かい紅茶は忘れないでおくれよ」と珍しく注文があるんですよね さてモルモットくんは急にこんなお願いをされたものだから特にメニューの思いつきもないのですが「紅茶を忘れずに頼むよ」とタキオンから念押しされたからとりあえずはサラダにフレンチトーストとスクランブルエッグというオーソドックスなモーニングを出すわけですね そうするとタキオンは満足そうに笑いながら「急ごしらえにしては上出来だ。ほら、早く来たまえ」とモルモットくんを手招きするのですがモルモットくんは始め何がしたいのかよくわからないんですよね そんなモルモットくんを見てタキオンは拗ねたように「まったく、何をしているんだい?朝食はともかく紅茶はきみの分くらいあるだろう。早く来ないと冷めてしまうよ」と言うと一緒に食べたいということを婉曲に伝えたけど結局直接言わないといけなかったのが恥ずかしくて口元を隠すんですよね それがうれしくてモルモットくんは終始ご機嫌だしタキオンがちょっと紅茶に砂糖をいっぱい入れても許しちゃうふたりの朝の一幕を暫く観察していたい所存です こういう具合でモルモットくんに作ってもらう朝食の味を覚えてしまったタキオンはカフェテリアが閉まってる休日なんかは前の日に家に帰るモルモットくんについていってそのまま泊まって朝食までいただいちゃうわけですね 一人暮らしの家の中がにわかに騒がしくなって「ほうほう、一人暮らしにしては案外と広いじゃないか。解析用のPCくらいは問題なく置けそうだねぇ。布団ときみのベッドのどちらを使うかは寝てみて決めるよ」ともうすっかり自分のスペースかのように振る舞うわがままぶりを発揮するタキオンですがモルモットくんは意外にもタキオンのわがままに文句を言うでもなく晩ごはんも朝ごはんも二人分作ってあげるんですよね 一人暮らしを始めてそれなりになるモルモットくんですが休日の夜にひとりの家がなんとも物寂しいことだけはどうしようもなかったところを図らずもタキオンの朝ごはんのおねだりで一緒に食卓を囲む喜びを知ってしまったから少しくらいのわがままは聞いてあげるかと思ってるといいなと思います そんなふうに同じ朝を迎えるようになったときにモルモットくんには気づいたことがあるんですが寝起きのタキオンはかなり素直な性質なんですよね いつものタキオンが常時マッドなハイテンション科学者なので余計そう見えるのかもしれませんがごはんの匂いを嗅ぎつけて起きてきてまだ眠たそうな胡乱な笑顔で「おはよう…今朝の献立は何かな」と言いながら料理をしているモルモットくんに甘えるように寄りかかる姿などというのは絶対に普段はお目にかかれないと思います そして同じ朝を何度も過ごすうちにタキオンはたまに朝ごはんを作ろうと起きるモルモットくんを掴まえてベッドに引き戻すなんてことまでしちゃうわけです せっかくの早起きを邪魔されたモルモットくんですが全然機嫌を損ねた様子はなくてむしろ楽しそうに「ごはんはいいの?タキオンの好きな茶葉も使おうと思ってたんだけど」と聞くんですよね そうするとタキオンははっきりとした口調で「もちろん作ってもらうさ。私から離れずに作れるなら今すぐにでもやってくれて構わないよ」と言うわけです 「それは無理かな」と笑うと「そうだろう?だからふたつ同時にこなせとは言わないさ…今はここにいたまえ」とまた素直じゃない甘え方をしてくるタキオンが愛おしくてしょうがないモルモットくんはいつもより大胆にタキオンを抱きしめて頬をくっつけ合いながら首筋に顔を埋めてみたりするわけです でもタキオンは嫌がる素振りも見せずにぎゅっとモルモットくんに抱きつき返して一度捲った布団を一緒に被っちゃうんですよね 月日が経つにつれてこんな具合にお互いへの好意を隠しもしないでどんどん甘い朝の時間を過ごすようになるふたりなんですが実はまだ言葉に出して告白しあってはいないと面白いのではないかと思います というのもタキオンはモルモットくんと触れ合っていると著しい多幸感と疲労回復が得られることに興味を持って嫌がるどころかむしろ積極的にいちゃいちゃするようになってるんですがそれが恋心だとは気づいてなくてモルモットくんはそんなタキオンに想いを伝えたくてしょうがないんですが愛の研究をしてる最中のタキオンに「好き」って言っちゃったら答えを教えちゃうなと思ってるんですよね だから「ずっとこうしてられたらいいね」とだけ言うモルモットくんにぎゅっと抱きつきながら「…ふん」と主人と実験動物という建前も忘れて甘えるタキオンの姿をずっと見ていたいんですよね 11/8 タキオンは仕事柄他の娘よりも椅子に座る時間が長いのではないでしょうか 普段はあまり物欲というものを見せないタキオンも普段遣いの椅子となるとこだわりがあったり研究に関わらないことであっても興味を示すかもしれません 今回はそんな椅子とタキオンとモルモットくんとの関わりについて論じていきたいと思います まずタキオンが普段いちばんよく使っている椅子といえば半ば定住地となっている理科準備室の椅子でしょう しかし学校の備品の椅子というのは基本的にそう座り心地のいいものではありませんから人の普段立ち入らない理科準備室の椅子などというのは尚の事ガタがきた古いものばかりだと思うんですよね そしてタキオンも校則を守ってその椅子で我慢するほど殊勝な性格はしていませんから通販でワークチェアを買って理科準備室に取り寄せるなんてことは恐らくとっくにやっていると思うんですよね タキオンは実家がかなり太いことが方々で示唆されていますが買ったその椅子というのもエルゴノミクスに基づいた大変座り心地のいい椅子でお値段も学生の椅子どころかトレーナー室で普段トレーナーが使うものでも及びもつかないような代物なんですよね ですからあの部屋でよくタキオンと会うカフェやポッケやモルモットくんは密かに(タキオンの椅子座り心地よさそうだな…)と思ったりしてると思います そんなある日モルモットくんはタキオンと実験室で待ち合わせをしてたんですが時間になってもタキオンは現れないし連絡もないんですよね こういうことは時々あって大抵は何か興味をそそられたことがあって予定を忘れているからだということもわかっているモルモットくんですがとりあえず待つかと部屋を見渡すとタキオンがいつも使ってるいい椅子が目に入るわけです そのときタキオンが来るまで何してようかなと少し暇を持て余していたモルモットくんの脳裏にちょっとした悪戯心が浮かぶのも無理からぬことではないでしょうか そして30分くらい経ってから「待たせたねぇ、実験が恋しくて首も長くなる思いだったかな?さっき久しぶりにスズカくんと会ったんだが、彼女の感覚は相変わらず独特で興味深いよ」といたく嬉しそうにタキオンは現れるわけですがモルモットくんは遅れたタキオンに気を悪くするでもなく「そうだね。別に実験は延びてもいいんだけどさ」と笑いながら軽口を返すんですよね 待たされたモルモットくんが上機嫌な理由は一目瞭然でモルモットくんはいつもタキオンが使ってる椅子にさぞ座り心地がよさそうにゆったりと腰かけてるんですよね 流石のタキオンも遅れた手前退けとはっきり言う気にはなれないんですがそれでも「では今日の実験の説明をしよう。少し長くなるから座るものがほしいね」と言いながら椅子に座ったモルモットくんの目の前に立って何か言いたげな表情はするんですよね でもモルモットくんはモルモットくんであのタキオンの相方をずっとやってるだけあって大人しく見えてもなかなかいい性格をしていて「うん。そこに椅子あるけど?」といつも自分が使ってる普通の椅子を勧めるわけです こうなるともうタキオンも何の遠慮もなく「それは私の椅子じゃないか!速やかに明け渡したまえ!」とぶーぶー文句を言うんですけどモルモットくんはどこ吹く風で「うーん、でももうちょっと座ってたいなぁ。ずっとタキオン待ってて疲れてたんだけど、この椅子すごく座り心地がいいんだもん」と悪戯っぽく笑ってからかうようにこれ見よがしに座ったままくるっと椅子を一回転させてみたりするわけです どんどん拗ねるタキオンにこのへんにしといてやるかとモルモットくんは席を立とうとするんですが次の瞬間それを阻止するようにモルモットくんの膝の上にタキオンがどすりと乗っかるんですよね 「え?」と驚きの声を上げるモルモットくんですがさっきとは打って変わっていつもの怪しげな笑みを取り戻したタキオンは「前言撤回だ、明け渡す必要はないよ。今日はしばらくこうしていたまえ、案外悪くない座り心地だからねぇ」と言いながらどっかりモルモットくんに凭れかかるんですよね モルモットくんはたいそう困惑するんですが今度は逆にモルモットくんが重心をずらそうとするとタキオンは追いかけるように座り直して逃がしてくれそうにないし髪や耳が顔をくすぐったりなんだかんだで女の子らしく柔らかい感触がしたりとタキオンの言う通り案外悪くないので結局その日はお互いに意地を張るようにそのまま一緒に過ごしたとかだといいと思うんですよね それからしばらくするとモルモットくんの家に頼んだ覚えのない大きな荷物が届くんですよね これは何だろうと思案しているとひょっこりタキオンが現れて「しっかり届いたようだねぇ。ほら、呆けていないで荷解きを手伝いたまえ」と何も知らないモルモットくんを促して荷物を開けさせるんですよね そこには随分お高そうなアンティークの安楽椅子があってモルモットくんはますます目を白黒させるんですよね 一方でタキオンは「実家から送られてきたものなのだが、どうにも持て余していてねぇ。だが先日使い道を思いついたよ」と上機嫌で「ほら、早く座りたまえ」とモルモットくんを促すんですよね 言われるがままに座ったモルモットくんの脚の間にまたしてもタキオンはゆったりと腰かけてくるんですよね 「寛ぐための椅子というのは中途半端なものでねぇ。ここまですると手で本を持つ程度のことも億劫になってしまうが、眠るなら始めからベッドにいたほうがいいじゃないか。 だが、椅子がもろもろの雑事も引き受けてくれるというなら悪くない」とタキオンは上機嫌でその言葉通りにモルモットくんに本を持たせたり紅茶のマグを口まで運ばせたりしてご満悦なんですよね 突然のことでモルモットくんは驚くばかりなんですがしばらくすると眠たそうにしてるタキオンが身体を預けるように自分のほうにしなだれかかってくるのが可愛くてまあいいかと思ってしまうわけです どんな答えが返ってくるかわかっていてちょっと楽しそうに「眠いならベッドで寝る?」と聞くモルモットくんに少し拗ねたように「…今の体勢をやめろと言った覚えはないよ。私が満足するまでこうしていたまえ」と返してモルモットくんの上で寝返りを打ってすっかりほっぺをモルモットくんの胸に寄せて甘える姿勢に入ったタキオンは実に可愛らしいと思います そんな不器用だけど確かな愛情を示してくれるタキオンが愛おしくて頭を撫でるモルモットくんとか結局そのまま一緒の椅子に凭れかかって抱き合うように一緒に寝ちゃうふたりをずっと見ていたいんですよね 11/22 ウマ娘もサービス開始から随分経ち様々なウマ娘とトレーナーの関係が描かれてきましたがタキオンとモルモットくんの関係性は最初期にも関わらず独特さでも異常性でも未だにトップクラスに君臨しているのは特筆に値することだと思います 作中でもその関係性は周りの人々から奇異な目で見られていますがタキオンは周りの目を全く気にしないので自分とモルモットくんの関係について周りの人に聞かれても「ふぅん…確かに彼は私の実験動物兼助手だが、それを主従関係と呼ぶのは何か違和感があるな…モルモットくんはどう思う?」とモルモットくん本人に尋ねてみたりするのではないでしょうか タキオンの言う通りモルモットくんは異常なほどタキオンに献身的でありながらも言いたいことや軽口は遠慮しないしタキオンの言うことを盲信しているわけでもないので主従と言うには少し異なる関係であると思います 実際タキオンは私生活の面でもモルモットくんにどっぷり甘えているしそれに負い目を感じることも全くありません しかしモルモットくんもそれに負けず劣らずいい性格をしていてタキオンが私に尽くすのは当然の役目だろー?みたいなことを臆面もなく言ってのけるのを見逃してあげていても実際はすっかりタキオンの扱い方を学習していて手綱を握っているのは自分の方という状況を作っているといいなとも思うわけです 例えばモルモットくんがタキオンと一緒に車に乗っているとします 助手席に乗っているタキオンはすっかり暇を持て余して昨日徹夜で実験をしていたはずなのに「きみはラジオや音楽を聞きながら運転する性質かい?よければ私がちょっといい音源を用意したんだがねぇ」とハイテンションで危険な誘いをかけてくるんですよね でもモルモットくんはそれをうまくいなして「今日の晩は何食べたい?」などと他愛のない話題を提供してはタキオンもかわされていることに半ば気づきながらもモルモットくんとこうして穏やかに過ごす時間も悪くないと内心では思い始めていて「今日は久々にコロッケの気分だよ」と返すわけですね そのうちに昨日の疲れからなのかタキオンが助手席で舟を漕ぎはじめるとモルモットくんが交差点で止まったときに自分のコートをかけてあげるといったやりとりがあるといいなと思います しかしながらタキオンは一度眠ると寝起きが悪くて目的地に着いて車を止めたモルモットくんが「着いたよ」と言っても軽く揺すっても「んー…」と不機嫌そうに唸って起きようとしないんですよね ですがそんなタキオンを見てもモルモットくんは慌てることなく耳元でそっと「さっきのタキオンのCD、聴いてもいいよ」と囁くんですよね そうするとタキオンはさっきまでぐずっていたのが嘘のように飛び起きて「本当かい!?では今すぐ聴いてみてくれ!実は今聴覚刺激で集中力を強化できないかと試していてねぇ」と元気に言うわけですがモルモットくんは微笑を浮かべたまま動かないんですよね 「どうしたんだい?聞いてくれるんだろう?」とタキオンは言うわけですがモルモットくんは笑ったまま「なんのこと?夢を見てたのかな、さっきまで起こそうとしてもなかなか目を覚ましてくれなかったし」と言うわけですね 見事に起こされるだけ起こされて実験の約束は有耶無耶にされてしまったタキオンは当然ご立腹で家に帰ったあとも「まったく、モルモットくんは…」とぷりぷり怒ってるんですよね タキオンにしてみるとモルモットくんにうまく手玉に取られたこともそうですが自分が怒っててもモルモットくんはちっとも動じずに「ごめんごめん、夜ごはんにメンチカツもつけてあげるから」といつも通りの優しい笑顔を崩さないことも自分が子供みたいに思えて余計に腹が立つわけです そういうわけでタキオンの目的は実験からどうしてもモルモットくんを慌てさせることへと変わっていて「そうだねぇ、では1ヶ月ほど監禁させてくれないか?誰の邪魔も入らない環境で思う存分研究がしてみたいんだ」と無理難題を言ってみるんですよね ほどほどに困らせてやろうとタキオンは思っていたんですがモルモットくんの方を見ると優しく笑っていた目がどろりと赤く濁っているんですよね 狂っているということ以外何もわからないその目と無茶を言われたはずなのにそれが嬉しいと言わんばかりに僅かに吊り上がっている口元を見るとタキオンはすっかり次に言おうとしていた言葉を忘れて立ち尽くしてしまうんですよね そんなタキオンにモルモットくんは「…いいの?」と落ち着いていながらもどこか昂ぶったような声音で問い質してくるわけです その「いいの?」という言葉が頭の中で反響して何をしようとしていたかも忘れてしまったタキオンは「…冗談さ。きみを監禁したら、誰が私の世話をするんだい」と応えることしかできないんですよね そうしてモルモットくんが普通に戻って一緒にごはんを食べている間もモルモットくんがお風呂に入って自分一人になっているときもタキオンの頭にはモルモットくんのあの目と微笑みがべったりこびりついているんですよね あのときの「…いいの?」というのはどういう意味だったんだろうかとかもしもう一度監禁したいと言っていたらどうなっていたのだろうかと想像するとあれだけ大人なモルモットくんがただのひとことで自分になにもかも捧げようとする従順な奴隷に喜んでなろうとしているということに思い至ってぞくぞくとした知らない悦びに苛まれるタキオンはとても可愛らしいと思います 自分がモルモットくんを引っ張っているつもりだったのにいつの間にか身も心もモルモットくんに掴まれていたりそれなのにモルモットくんは自分が求めればなにもかも投げ出して自分のものになってくれるということを思うとタキオンは情緒がぐちゃぐちゃになっていくんですよね 「…本当に狂っているのはどちらなのだろうねぇ」と紅茶を傾けながら独りごちつつもあの目をしたモルモットくんが熱に浮かされたように自分への愛を語るのを見るためならそれこそなんでもしてしまうかもしれないと思うタキオンをずっと見ていたいんですよね 11/23 だんだんと風の冷たい季節になってきましたね 暑いのも寒いのも苦手なタキオンにとっては煩わしい季節のひとつの始まりですがその分だけモルモットくんが自分を気遣ってくれることは嬉しくもあるのではないでしょうか 今回は肌寒い季節がタキオンとモルモットくんの距離をどう縮めていくのか考えてみようと思います タキオンは寒がりのくせに自分で服装を調整して暖かくするのはめんどくさがるのでそのあたりはモルモットくんがひたむきに心を砕くわけですがタキオンに好きなものを着せられるのでなんだかんだでモルモットくんも楽しんでいて落ち着いたクリームのセーターに黒いマフラーと長めの丈の白いコートみたいな品が良くてかわいいコーデをさせてみたりするんですよね だからタキオンが理科準備室にモルモットくんお手製のブランケットを持ち込んで怪訝そうに見ているカフェに自慢げに「どうだい?見た目も良いが防寒性能も中々でねぇ」と見せびらかしてみたりちょっと触ってみたらかなり手触りがよくてこういうことまでしてくれる相手がいることだけはちょっと羨ましいなんて思ってしまってますますむくれ顔になったりするカフェなんて光景も見られたりするんですよね そういうわけでタキオンの寒い季節はモルモットくんによって支えられているんですがタキオンもそれを理解しているのかオフの日も当たり前のように「お邪魔するよ」と朝からモルモットくんの家に入り浸ってるんですよね 元々遠慮というものを知らないタキオンですがモルモットくんの家ではまるで自分の家のように振る舞っていつもモルモットくんが使ってるベッドもものの5分で占領しちゃうわけです ですがベッドにサイドテーブルを置いてパソコンやら好きな本やらを周りに布陣するちょっとした陣地みたいなものを作ってその中央でもこもこのセーターにくるまれて上機嫌なタキオンを見ているとモルモットくんは(かわいいからいいか)と思ってしまうんですよね 寒くて少し物寂しい季節をこうやって一緒に過ごしているとタキオンとモルモットくんの間に言葉にしない不思議な信頼関係ができてくるといいと思います それはタキオンとモルモットくんがお互いにできるだけ一緒にいるように行動するということなんですね いつもエキセントリックなタキオンはそういうときに恥じらったり躊躇ったりはしないんですけどその分モルモットくんが自分と一緒にいるのが当たり前であるかのように振る舞うものですからモルモットくんは二人分のカップを持ってきた自分に「寒いから早く入りたまえよ」と隣の毛布をめくって促すタキオンが愛おしくてしょうがないんですよね その後は一緒に何かをするわけではなくてふたりが別々にやりたいことをやってるわけですが本を読んでいるタキオンも紅茶を飲んでるモルモットくんもお互いに肩を寄せ合うことだけはやめないんですよね そのうち二人分の体温であったまった毛布にくるまれているタキオンは眠たそうに舟を漕ぎはじめるんですがモルモットくんが毛布をかけて寝かせてあげようとするとタキオンはじとっとした目でモルモットくんの服の裾を掴んで何かを訴えてくるんですよね そのときもうふたりは「ずっと一緒にいるよ」と口に出さなくてもそれが当たり前であってほしいしふたりにとっての寒い季節は結局ふたりでくっつきあって暖を取りながら一緒に寝てしまう季節であってほしいですよね 12/28 タキオンといえば食事洗濯家事全般を代行してくれる誰かを常時募集中みたいなイメージがありますが掃除に関してもそれは同じでモルモットくんが担当になってからはむしろもっとひどくなってる気がするんですよね しかもタキオンは質の悪いことに自分では掃除をしないくせにモルモットくんが散らかってた部屋を片付けておくと「せっかく私が配置を最適化していたのだから無闇に動かさないでおくれよ」と物を置く場所にけっこうなこだわりを発揮したりするので掃除がしたくてもなかなかできないんですよね 隣のカフェのスペースは下手に触ると怪奇現象が起こるということもあってモルモットくんは常日頃実験室を整理したいなーと思っていながら果たせずにいるわけですがそれだけに年末の大掃除のときは張り切って片付けに取り掛かるのではないでしょうか 一方のタキオンはといえば「別に地球が一度公転したからといって掃除を始める理由にはならないだろう?そもそも年末年始の日付に科学的な根拠はないのだからね。どうせなら春分点まで待って一気に整理するというのは…」とあれこれ理由をつけてはぐらかそうとするのですがモルモットくんだけじゃなくてスペースを共有しているカフェも無言の圧をかけてくるので渋々掃除に取りかかるというのが年末の恒例になっているわけです そういうわけでモルモットくんとカフェはこの時期いかにタキオンをさっさと掃除に追い立てるかと顔を見合わせているわけですが今年のタキオンはやけにテンションが高くて「さあさあ早く取り掛かろうじゃないか、細胞にだって老廃物の代謝は必要不可欠だからねぇ」と三角巾にほうき2丁持ちというコッテコテの姿で現れるんですよね 怪しさしかないタキオンのやる気にモルモットくんとカフェはまたしても顔を見合わせるわけですがこのまま放っておくと本当に春まで冬眠してそうなので仕方なくタキオンの言う通り掃除を始めるんですね カフェは普段からきちんと整理整頓をする子なので掃除もすぐに終わって理科準備室はタキオンとモルモットくんのふたりだけになるわけですがタキオンは「ほらほら頑張りたまえ、片付けをするきみを観察するというのもなかなか面白いからねぇ…」と足を組んでモルモットくんを応援するばかりで自分は全く動こうとしないしいつの間にかいなくなってるんですよね それもいつものことなのでモルモットくんはため息をつきながらも掃除を続けて散らかっていた部屋も半分くらいは片付いてくるわけですね ところがモルモットくんが机の上の本の山をかき分けていると本の表紙とは明らかに違うカラフルな包み紙の箱が出てくるんですよね なんだろうと思ってひっくり返して裏を見たりしても中身がなんなのかはわからないんですがその中身よりももっとびっくりするようなことがわかったりするわけです というのもその箱の裏には小さい付箋が貼ってあってタキオンの字で「モルモットくんへ」と書いてあるんですよね それを見たモルモットくんは今までの掃除の疲れも忘れちゃうくらいうれしくなってその箱を愛おしそうに撫でるんですがいきなりドアが開いたかと思うと「いやはや、きみの反応は興味深いと思っていたがここまで鋭敏とは!脳波と血流のデータが取れなかったのが残念だよ」と声が響くんですよね するとそこにはいなくなっていたはずのタキオンが実に愉快そうな笑顔を浮かべて立っていて「惚けるのはかまわないが、私としては中身を確認したときの反応も見せてもらえると嬉しいのだがねぇ。せっかくきみのために選んだのだから」と言ってくるんですよね いつもの実験かと思う反面やけにラッピングに手が込んでいたりきみのために選んだと言ってきたりするものだからモルモットくんは戸惑って「実験じゃなかったの?」と訊くんですがタキオンは「実験だとも。それがきみへの感謝と親愛を伝える贈り物でもあるというのは、別段矛盾しないと思うが」と何を今さらとでも言わんばかりに答えるんですよね 包みを開けてみるとそこにはモルモットくんがレースのときに着ていくスーツによく似合いそうなネクタイが入っているんですよね 「もらっていいの?」と訊くモルモットくんにタキオンはまたしても「当たり前だろう?なんのためにわざわざ荷物の中に仕込んだと思っているんだい。きみに喜んでもらわなくては意味がない」と呆れ気味に言うんですよね しかしネクタイを受け取るモルモットくんの感極まったような手つきを見てタキオンは満足そうに 「どうだい?面と向かって心の準備をする余裕を与えるよりも、予期しない贈り物のほうが心理的な充足感が高いだろう? ふふふ、しかしきみは実にいいモルモットだよ。まさかこれほどの効果が得られようとは──」と言いかけるんですがその続きはモルモットくんにぎゅっと抱きしめられたせいで言えなくなっちゃうんですよね 急に抱きしめられたタキオンは少し戸惑いこそするんですが「きみ、少し心配になるぞ。街中で迂闊にきみを喜ばせたら、どうなるかわからないじゃないか」と返すくらいには余裕があるしモルモットくんから愛情を示されるのは全然嫌じゃないのでモルモットくんの背中にちょこんと手を回して抱き返すくらいには深い仲になっててほしいですよね でもいつの間にか戻ってきていたカフェが扉を開けようとして抱き合ってるふたりを見て呆れるように「…ごゆっくり」と言って立ち去ったときは流石に慌てて「おい!待ちたまえカフェ、誤解だ!きみも一旦離れて…」と言うんですがモルモットくんは離れるどころかもっと強く抱きしめてくるんですよね さっき驚かされた仕返しみたいに「もうどこかに行っちゃってるよ。それに、別に誤解じゃないと思うけど?」と笑うモルモットくんの瞳はもうすっかり狂気と愛情でどろどろに蕩けていてそれを見たタキオンが(…その目からは逃げられないのだね)とどこか諦めたようにモルモットくんの腕の中に戻っていくところをずっと見ていたいんですよね 12/31 ?早いものでもう今年も終わりですね タキオンはやっぱりタキオンらしく初めの頃は暦が一周したところでさしたる意味はないさと嘯いたり頼みたい配達品が滞りがちになるのは厄介だがねぇとぶつくさ言ったりと相変わらずの傍若無人っぷりだといいなと思うんですが一般的にはその一年を振り返る時期になる思います 私もいい機会なのでアプリの育成ストーリーや劇場版などタキオンが出てくる媒体を色々と見直していたのですがその中で気づいたことがあったので本日はそれについてお話ししていきたいと思います 年末年始なんてと口では興味なさげなタキオンですがモルモットくんと出会って月日が経つうちになんだかんだで年越しはモルモットくんと一緒にいるようになるといいなと思うんですよね モルモットくんが実家に帰る時も一緒についてきたりしてママモットからタキちゃん呼びされてすっかり可愛がられているといいなと思うんですが「溜まったデータを見直すにはいい機会かもしれないねぇ」とモルモットくんの部屋に入り浸ってモニターとにらめっこしてたりとやっぱり年末年始感はないわけです そんなときにモルモットくんがテレビを観ながらひとりでくつろいでいるといきなりタキオンがテレビを消してしまうんですよね 今見てたのにとモルモットくんは言おうと思ってたはずなんですがなんとタキオンはそのままモルモットくんの膝の上に向かい合うようにして滑り込んで自分から抱きついてくるんですよね 「いいじゃないか、私の相手をするほうがずっと有意義だよ。それにこの季節にウマ娘の体温は随分沁みるだろう」と囁くタキオンはいつもと違うどこか蕩けたような表情で笑っていてモルモットくんはすっかりその虜になってしまうんですがその日のタキオンはやっぱり変でモルモットくんが何をしても嫌がるどころか積極的に身を委ねてくるんですよね いつもモルモットくんはタキオンが愛おしくて仕方ないんですがおおっぴらにいちゃつくとタキオンが引いてしまうので手を繋ぐときも抱きしめるときも二人きりのときに優しくというのが鉄則になっているんですが今日のタキオンは少し強く抱きしめてもそのままキスをしてもむしろもっとというようにたどたどしい舌遣いで催促してくるのでモルモットくんはもういつぶりかもわからない舌を絡めあうキスをしながらタキオンを抱いて一緒に横に倒れ込むんですよね キスが終わった後もタキオンは楽しそうにくつくつ笑っていてそんな積極的な姿もかわいいなと思いつつも不思議だと思う気持ち拭えないのでモルモットくんはゆっくりタキオンを抱き寄せて耳元でそっと「今日はどうしたの?」と囁いてみるんですよね そうするとタキオンは機嫌のいい猫みたいにモルモットくんのセーターに顔をすりよせて「なに。私にとってきみの存在がどれだけ大きいか確かめていただけさ」と言うんですよね いまいち飲み込めてない感じのモルモットくんをちょっと不満そうに見つめながらタキオンは「きみといて気づいたことがあるんだが」と続けるんですよね はじめは何を言われるのかとどきどきしていたモルモットくんなんですがタキオンがしっとりと頭を預けて「どうも私は、私自身が最も欲しているものに自分では気づけないというきらいがあるらしい」と呟くともう何も言えなくなっちゃうんですよね アプリでもカフェの育成でも新時代の扉でもそうですがカフェやポッケやダンツはお友だちに追いつくとか最強のウマ娘になるとか自分が主役になるとか自分が本当にほしいものが初めからブレずに存在しているんですよね 一方でタキオンは自分の欲しているものはウマ娘という生物が持つ可能性の探求だといスタンスは崩れないんですがそれは自分自身の脚で到達しなくては意味がないということにはカフェやポッケやモルモットくんがいないと気づけないということは一貫しているわけです 有り余る才能と頭脳を持ちながらウマ娘として誰もが持っているあたりまえの気持ちに気づけないというちぐはぐさがタキオンの魅力だと思うのですが今まで他者も自分も研究材料としてしか見ていなかったタキオンの価値観が初めて変化したのは自分ひとりでは自分が本当にほしかったものは手に入らなかったと気づいたときではないでしょうか 自分の能力が高いということを客観的事実として認識していたタキオンとしてはそんな自分の心に他人が必ず必要だったという事実が少し悔しいと思いつつもそんな自分をどこまでも信じて変えてくれたモルモットくんが愛しいという大きすぎる複雑な思いがあってそれを発散するためにモルモットくんを人体実験の被験体にするのはやめないくせにふたりきりになると一緒にいたがるみたいなめんどくさい愛情表現になってるといいなと思うんですがこのときも「きみのおかげ…いや、きみのせいだろうね。私はもう少し諦めのいい質だと思っていたんだが」と素直じゃないことを言うわけですね でもモルモットくんはそれもタキオンの愛情だとわかっているから受け入れるしずっとタキオンのそばにいるからタキオンはますますモルモットくんが不思議で仕方なくてその狂った色の目を愛おしそうに見つめながら「きみの目にはなにが見えているんだい」と訊くんですよね モルモットくんとしてはいつもタキオンが散々自分の目のことを狂った色だと言うのですが本人にそんな自覚はないんですよね でもタキオンはたいそう興味深そうにモルモットくんの顔を覗き込みながら「カフェのように見えないものが見えるというわけではないだろうが…だからこそ興味が湧くよ。きみのその狂った色の目が、いったい何を見ているのか」と言うんですよね 実際モルモットくんの目がいったいどんなふうに見えているのかは我々にはわからないし得体の知れない薬を3本イッキする人間の目がまともとは思えないのですが私はモルモットくんの目がこんなにも狂って見えるのはタキオンのせいもあるといいと思うんですよね 好きなひとの顔が客観的に見るよりもずっと魅力的に見えるのと同じ理屈でタキオンにとっては自分を本当に欲しているものへと駆り立てるモルモットくんの目が他の人よりもずっと妖しく魅力的に見えていると少し面白いのではないでしょうか そんなタキオンをモルモットくんはぎゅっと抱きしめて「…タキオンのことしか見えない」と優しく呟くわけですね 「…はは。そういうことではなくてだねぇ」とタキオンは今の顔をモルモットくんに見られていなくてよかったと安心しながら返すわけですがモルモットくんは大真面目で「嘘じゃないよ。タキオンのことしか見てないし、考えてない。 多分タキオンが自分で考えるよりも、ずっとタキオンのことばっかり想ってる」と続けるわけですね モルモットくんはタキオンのことが大好きだからこそただの惚気じゃなくて真剣にそう言っていて 「だから、タキオンが気づけなかったことにも気づいたのかもしれないよ」と言うし「それがすごくうれしいんだ。僕にもタキオンにあげられるものがあるって、わかったから」とも思ってるんですよね 劇場版のタキオンのレースシーンは圧倒的な強さと不気味さを兼ね備えた圧巻の演出で彼女と戦っている他のウマ娘たちにとっては恐怖でしかないでしょうが人間のモルモットくんが抱く感想は観客の我々と同じ何度でも見ていたいという感情になるのではないでしょうか 「どんなに頑張っても、僕はタキオンみたいに速くなれない。頭だって、タキオンみたいに良くないし。タキオンと同じになって、タキオンのしたいことを代わってあげることはできない。 …でも、だからこそ今でもずっと、タキオンに夢を見てる」と言うモルモットくんの言葉を聞いているとタキオンは今まで一度も刺激されたことがない胸の奥のどこかがどうしようもなく疼くような感触に襲われるんですよね 「…観測の方法の差異による新たな発見か。なるほど… つまり私は、ますますきみを手放すわけにはいかなくなったわけだ」と呟きながらモルモットくんを抱きしめるとその胸の疼きがどうしようもなく心地いいのは何故だろうねと思いながらもタキオンはちょっとでもモルモットくんとの間が空きそうになるとそれを指摘するように抱きしめる力が強くなるんですよね 何が言いたいかというとモルモットくんがもうタキオンなしでは生きていけないようにタキオンにとってもモルモットくんの存在が何よりも大切なものになっていくといいなと思うんですよね だから「…これからもずっと、私を見ていてくれるかい」と言ったタキオンと「…もちろん」と答えたモルモットくんの不器用な愛の告白に耳を澄ませながら年が変わるまでずっと抱き合って来年も再来年もその先もずっと一緒にいようと言葉にしないで誓い合うふたりをずっと見ていたいんですよね