「あっ、おかえりトレーナー☆」
　夜、仕事を終えて帰ると、俺の担当マーベラスサンデーが部屋に居た。
「ふふっ♪　お仕事おつかれさまー☆」
　どうしてマーベラスサンデーがここに居るのか、どうやって部屋に入ってきたのか、疑問は尽きないが……。マーベラスサンデーはまるでそこにいるのが当然かのようにとてとてと歩き寄り、眩しい笑顔で出迎えてくれる。

「今日もいっぱいお仕事がんばってエラいっ☆★　いっぱいお仕事がんばったトレーナーは、私がいーっぱいヨシヨシしてあげるねっ☆」
　そうして、マーベラスサンデーは少し背伸びをして、俺の頭をなでなでする。
「ほらほらっ★　トレーナー、おいでおいでっ☆★」
　彼女に促されるまま、ソファーへと導かれる。マーベラスサンデーはソファーへと腰掛け、それに倣って俺も座ろうとすると、マーベラスは俺の手を引く。
「ふふーっ♪　トレーナーはねー、こっち☆★」
　マーベラスは俺をソファーの正面に座らせる。ソファーに座るマーベラスと向き合う形になるのだが……どうしたのかと思っていると、マーベラスは俺の頭の後ろに手を回すと――。

「はいっ、トレーナーっ☆★　むぎゅ〜〜っ♡」
　俺の頭をぐいと抱き寄せて、そのまま胸元で抱きしめた。心地の良い圧迫感と、柔らかさと、それから、彼女の甘い香りと――。むぎゅう、と顔を埋め尽くされて、息が漏れ出る。
「ふふんっ……♪　トレーナー、そのままゆーっくりっ☆　深呼吸〜♪♡」
　っ……すーぅっ。
　むにゅりと顔を押し当てられたまま息を吸うと、彼女の匂いに肺が満たされて――。

「吸ったら〜……吐く〜っ♡」
　ふぁっ……ふぅーっ……。
　肺にいっぱいあった空気を吐けば、どこまでも溶けてしまいそうな、脱力感……。
「はいっ、も〜いっかい……☆　吸って〜……」
　胸いっぱいに、脳が溶かされるような匂いを、空気を、吸って、溜めて――。
「吐いて〜……♡」
　全身の筋肉が、溶けるように緩んで……身体の力が抜けて、より一層マーベラスの柔らかな胸に沈み込む。
「ふふっ……☆　よーし、よしよし……♡♪」
　むゅぅ、と抱きながら……頭の後ろの方を優しく撫でられる。マーベラスの全部で抱きしめられるみたいに包まれる。彼女の柔らかさが、温かさが、優しさが、全部全部、自分のことを溶かしてくれるみたいで――。

「えへへっ、トレーナーいっぱいがんばってえらいえらいっ……★☆　よーくがんばりました……っ♪　だから、いーっぱい甘えていいからねっ……☆」
　うぅ……と、息と一緒に音が漏れる。すべてを受け入れてくれるような、優しくて温かなマーベラスサンデーの言葉に、身体に、俺はもっと甘えてしまいたくなって――。

　ぐりぐり……っ。
「っ……♡」
　うぅ、ぐりぐり……。
　顔を、彼女の身体により沈ませて、押しつけて、息を吸って。めいっぱいに彼女の温かく熱を持った身体を堪能して……抱きついて、仕事の疲れを、頭のぼんやりとした何かを、身体のこわばりを、溶かしていく……。

「ふふっ……トレーナーは甘えん坊さん……★　うんうん、いっぱい私に甘えて〜……♪♡　ぜーんぶぜんぶ、溶けちゃおっ……♡　ねっ……♪」
　ああ、溶かされていく、溶けていく……。どこまでも、どこまでも……。彼女と触れ合う部分が……境界線が分からなくなるまで……俺は、マーベラスに甘えて……満たして……癒やされて……どこまでも、どこまでも……幸福で……熱で……甘さで……マーベラスで、溶かし尽くされていくのであった……。

「……ふふっ……♪　マーベラースっ……♡」

おわり