ファインダー越しに見遣るウマ娘達の一人、彼女の名はオグリキャップ。芦毛の怪物と呼ばれる生きる伝説の一つ
柔軟な肢体から絞り出される脚力は正しく怪物。踏み抜けば芝もダートも分別無く穿ち、その反動で猛進する姿は一つの機能美と言って差し支えない。
そんな彼女が今日は模擬レースをするらしく、その相手はタマモクロスだという。彼女もまた芦毛のウマ娘。二人の芦毛が揃って模擬レース場に集い何か話している。ふと視線を感じ振り返ると、鹿毛のウマ娘と目が合った。
彼女もカメラを持っているようで、何か写真でも撮っていたのだろうか。確かゴールドシップとよく一緒にいる…
「失礼。貴方は…トレーナーでしたか。」
バッジを見やり、次に彼女は私の頭を見つめ、少しして続けた。
「重ねて失礼、貴方のその髪は…地毛なのでしょうか？」
若白髪を通り越して完全に白髪になっている私が珍しいのだろう。私以外のトレーナーの殆どは黒髪である。
「ああ、そうだよ。まだ新人なので別に凄く苦労をしたとかそういうわけじゃあ無いんだけどね。母が芦毛のウマ娘なんだ。」

遺伝なのだろう、幼い頃から徐々に白くなっていった私の髪。
白髪…芦毛染め等するのも億劫であり、気づけば完全に真っ白な頭になったまま生活をしていた。
「そうでしたか、いえ、若い男性の方で芦毛の方を見るのは初めてだったもので。」
そう言いながらこちらへ近づいてくると、彼女の耳が大きく動いた。
「すみません、少しカメラを預かって頂けますか？」
そう言うと彼女はストラップを脱ぎ、私にカメラを押し付けた。その数瞬後、彼女は吹き飛んだ。
「ゴッルシンゴルシーン！ジャス太郎！まーた事案か！事案なのか！懲りねーやつだなお前もよお！」
芦毛の不発弾が炸裂した。どこからか掛けてきたゴールドシップのドロップキックを真横から浴び、彼女はトレーニング場の方へと転がっていった。
「おいお前！大丈夫か大丈夫じゃないな！だがゴルシレスキューが来たからにはもうそろそろ昼飯の時間…だ…ぁ？」

ゴールドシップがこちらを振り向く、その勢いに揺れる銀髪に私は目を奪われていたが、彼女もまた私を見て一時停止していた。
「お前ウマ娘じゃねえな！芦毛のヒト息子だとぉ！？っていうかその視線…さてはウェイ次郎だなおめー！ジャス太郎と分離しやがったのか！」
勢いよく下がっていくゴールドシップ。この流れだと私も先程のジャス太郎と同様にドロップキックを貰うことになりそうなので、渡されたカメラと自分のカメラを鞄に仕舞い、少し離れた場所に置いた。
「へぇ～？流石じゃねーかウェイの助！覚悟はオッケーって事だな！本部本部こちらゴルシちゃんポリスこれより容疑者確保の為突貫するぜ！」
勢いよく突っ込んでくるゴールドシップ。だが大分手加減してくれるようで、速度は人並み程度に抑えているようだ。
「容疑者確保だぁ！ちゃんと受けろよトレーナーさんよお！」
笑顔のまま彼女は突っ込んでくる。フライングクロスチョップを正面から受けて私は大きく吹き飛ばされ、受け身を取ろうと空中で腕を回した所、誰かに受け止められた。

「しまった…ここまでが作戦通りだったって事かよジャス太郎…合体を許しちまったぁ！」
頭を振るゴールドシップ。受け止めてくれたジャス太郎が私をそっと降ろしてくれた。
「巻き込んでしまい申し訳有りませんトレーナー殿、お怪我はありませんか？」
勢いのままに飛ばされたので身体は全く問題無かった。
「大丈夫だ。ありがとう…ジャス太郎？」
「ジャスタウェイと申します。どうぞお見知り置きを。」
「俺様はゴールドシップだ！もう忘れられねぇよな！」
駆け寄ってきたゴールドシップが破顔してハイタッチしてくる。ジャスタウェイは私の頭に手を置いたまま動かない。
「おらジャス！メシの時間だぜ！いい加減行くぞ！」
ゴールドシップがジャスタウェイを抱え、駆け出していく。
「えぇわかりましたよゴールドシップ。ではトレーナー殿、是非またお会いしましょう。」
これが私と担当ウマ娘となるジャスタウェイとの、最初の出会いだった。



2
ジャスタウェイとゴールドシップとの出会った次の日、彼女たちを探していた。
どうもジャスタウェイが持っていったカメラは私のものだったらしく、私の手元には彼女のカメラが残されていたのだ。
似たような一眼レフではあったがひと目見れば違っているのはすぐに分かる。中身を勝手に見るのも失礼であろう。
私のカメラの方も、中身はサブトレーナー時代からのウマ娘達の記録が入っている程度で、もし見られても特に問題は無い筈である。
結局午前中には見つけられず、昼食をカフェテリアで摂ることにした。
「こんにちはトレーナー殿、隣宜しいでしょうか？」
そう言いつつ隣に座る鹿毛のウマ娘。ジャスタウェイだ。
「構わないよ、所で…」カメラの話をしようとした所を手で制される。彼女の手には私のカメラがあり、そして彼女はシャッターを切り始めた。
「すみません、どうぞ続けて下さい。」
ミラーレスのカメラから申し訳程度のシャッター音が流れる。ジャスタウェイはスピーカーを手で押さえて音量を最小限に落としている。
撮影している方向を見ると、芦毛のウマ娘がパクパクとスイーツを嗜んでいた。

彼女の名はメジロマックイーン。気品溢れる立ち振る舞いで知られるメジロ家のお嬢様だが、普段の毅然とした表情はパフェと一緒に蕩けており、スプーンを一口運ぶ度に笑顔を垂れ流している。
「すみません、出来れば何か話をして頂けますか？音が紛れる程度で構いませんので。」
「…それは私のカメラなんだけども…。」
「えぇ、知っていますよ。」
事も無げに言う彼女を驚いて見遣る。ジャスタウェイはそのまま写真を撮り続けている。
「昨日のあの時に入れ替わってしまったようですね。申し訳有りませんでした。」
「そのようだね…とりあえず撮るのをやめてもらってもいいかな？」
そう言うと彼女は残念そうに手を止めたので、鞄から彼女のカメラを取り出して渡す。
「差し支えなければ今日撮った写真のデータは何かにコピーして渡すが、それで大丈夫かい？」
「えぇ…えぇ…ところでトレーナー殿…その…私のカメラの中身なのですが。」
ジャスタウェイは渡されたカメラを軽く点検し、動作確認をしながら聞いてきた。無論プライバシーの侵害などしては居ない…少なくともこちらは。

「安心してくれ。中身は全く見ていないよ」
「安心しました。中身を見てくださったのですねえっ」
「えっ」
「えっ？どうして見ていないのですか？私は見ましたけども」
何故か詰め寄られている。普通はこういうのは見ないものだろう。
「でしたらこれを…どうぞ。貴方には是非見て頂きたいのです。」
彼女は懐からメモリーカードを一枚取り出すと私に押し付けてきた。ラベルにはAVと書かれている。
「え…えーぶ…！？ちょっとこれは一体…？」
「大丈夫です。どうか是非、是非見て下さい。私の全てがここにあるのです。貴方に見ていただきたいのです。」
彼女は立ち上がり、私の両手を握りしめて熱弁する。周囲の目が痛い。視界の隅で誰かがヒョエエっと言って倒れたのが見えた。
「貴方には素質ががあると確信しました。どうか私を感じ取って下さい。そして共に歩んで頂きたいのです。どうやら貴方はんぎょっ」
そこまで言うと彼女は視界から消えた。かっ飛んできたゴールドシップの膝が彼女の鳩尾に刺さったのだ、そして彼女は天井の梁になった。

「オイジャス太郎…お前芦毛なら誰でもいいのか？ってこれ何度目だアタシが言うの…何回目だと思うウェイ次郎？正解したらコイツを食っていいぜ」
怒り半分呆れ半分と言った調子でゴールドシップはジャスタウェイのいた席に座り。刺し身の盛り合わせに花を載せ始めた。
「違うんですゴールドシップ聞いて下さい。彼はモゴッ」
天井から落ちてきたジャスタウェイが何か続けようとしたが、そのままゴールドシップの持っていた麻袋に詰め込まれた。
「言い訳は署で聞こう。今日は無人島にカニとイソギンチャクのデスマッチ観に行く約束だったろー？」
「そうでしたねゴールドシップ。ではトレーナーさん、是非またお会いしましょう。」
台風が去り、渡されたメモリーカードと周りのウマ娘達の注目だけが残った。
ひとまずジャスタウェイから渡されたメモリーカードの中を見てみることにするのだった。


3
翌日、私はトレーニング場でウマ娘達を観察していた。
今日注目していたのはビワハヤヒデ。ナリタブライアンの姉として注目を集めながらも、妹と比較されることが多いウマ娘だ。
妹と比べてどうだと言う者も多いが、その才能は素晴らしいの一言である。今日は彼女と同期のウマ娘達との並走トレーニングを中心に観察をしていた。
「見つけましたよトレーナー殿」
聞き慣れてしまった声が後ろから聞こえてくる。ジャスタウェイだ。
「やあジャスタ…」
振り返り息を飲む。そこには風で踊る長い銀髪を手で弄ぶ美しいウマ娘が立っていた。
「…確信しました。やはり貴方は私と一緒だ」
悪戯に微笑み、そう言うと彼女はカツラを外した。
「渡したデータはご覧になられましたか？」
「あぁ、見させてもらったよ」
「お気に召しましたか？」
「あぁ…私もキミと一緒だ。芦毛…銀髪というものがどうしても好きらしい。」

渡されたデータの中身は芦毛のウマ娘達の写真だけだった。日常の和やかさ、練習中の眩さ、レースでの迸り、ウィニングライヴでの輝き。
「どうしてだろうね…ただ毛の色が銀色なだけだというのにこんなにも惹かれてしまうのは。理由が分からない。ただ好きなんだ。」
「なんと…なんと素晴らしい…トレーナー殿、いえ、同志とお呼びさせて頂いても宜しいでしょうか。」
「ジャスタウェイが芦毛が好きなのはやっぱりゴールドシップがいたからなのかい？」
「そうかもしれません、そうでないかもしれません。私も分からないのです。理由を考える事は大分前にやめてしまいました。ただ好きなのです。それでいいではないですか。魂がそう叫ぶのです。芦毛こそが私の求めるエデンなのだと…同志。何かを好きになるためには理由が必要なのかもしれません。ですが最初から好きなものに理由を後付けする必要はあるでしょうか？」
「そうだね…所で昨日、言い掛けていた事なんだけども。」

「貴方は担当ウマ娘をスカウトしようとしている。違いは有りませんか？」
「その通りだ。」
「その為に芦毛のウマ娘達を中心にスカウトを視野に観察をしていましたね。」
「そうだね。」
「実は私、結構脚には自身がありまして。」
「でも君は栗毛だよね。」
「はい録音しました毛色で差別されたと理事長に訴えられたく無かったらトレーナーになって下さい。」
「えぇ…」
「おいおいジャス太郎、そいつはちょっとカッコ悪いんじゃねえか？」
「シップ…？」
歩道の縁石の下から出てきたゴールドシップがやれやれといった感じで咎める。
「お前もウマ娘ならこいつで勝負しようぜ！」
そういって彼女は腕を捲くって力こぶを見せつける。
「そうですね、やりましょうか。お相手をお願いしてもいいですかゴールドシップ。」
「応よ！」

トレーニング場にて競争するジャスタウェイとゴールドシップ。
どちらの走りも素晴らしく、デビュー前のだというのに時計も申し分ない…いや、想定以上の結果を私に叩きつけてきた。
「うん、確かに見せてもらった。それでなんだけど。」
「…はい！」
「君をスカウトしたい。ゴールドシップ。」
「あぁ！これからよろしくなトレーナー！！」
「ちょっと！？」
狼狽えるジャスタウェイを横目にゴールドシップと握手を交わす。

そしてゴールドシップが私と彼女との間にジャスタウェイを挟み込む。
「へっ！甘いなトレーナー。ゴルシ様の担当になりたかったらまずはこのジャスタウェイを倒してからだぜ？」
「ふぇっ！ちょっ！ゴルシ？」
間に挟まれたジャスタウェイが更に狼狽える。
「………それは残念だ。仕方ない。これからよろしくなジャスタウェイ。」
「あ、はい。いや心底残念そうに言ってませんか同志？」
「…ソンナコトナイヨ」「同志ー！？」
こうして私とジャスタウェイのかけがえのない日々が始まるのだった。

俺は闇のトレーナー
芦毛フェチのウマ娘にに芦毛フェチのトレーナーを組ませてついでにゴルシを絡ませたいから誰かそういうの書いてくれない？
滅茶苦茶長くなったし今日の芦毛育成がまだなので失礼する