■プランナーマニュアル こちらは「“プランナー”都築京香の麗しき小学生生活」HO1を務めた「」によるプランナー作成経緯と動作解説です。 本来はもっと感情込めて書くつもりというか書いてたんですけどそうしたらずっとキレてて話がまとまらなかったので簡潔にまとめていきます。 ■プランナーとは 皆さんプランナーと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。 おおよそ元FH日本支部長で面影島事件の首謀者で全てのシンドロームを取り込んで最強となってPC達に負けて何故かロリになり復活してて現ゼノスリーダーになっている世界最古のレネゲイドビーイングの一人というところではないでしょうか。 あるいはいつも微笑を浮かべて何でもお見通しという顔で意味深な口ぶりで何を聞いても「プランです」としか答えてくれない便利なNPCというところではないでしょうか。 私の見解はおおむねそうです。 プランナーはコードウェル博士と似たようなものであり「プランです」は「今は知る時ではない、いずれ分かる」と同義です。そんな調子なので皆さんも「はいはいプランプラン」と諦めを含みながら流しているのではありませんか? しいて言うなら見た目が可愛くてダブルクロスのアイドルになっていることくらいでしょうか。 今回はそんなプランナーをやっていくにあたって苦労した点をまとめていきます。 ■プランナーはそもそもPCではない 何当たり前のこと言ってるんだテメーと思ったかもしれませんが、重要なことです。 本来プランナーは公式NPCであり、ユーザーが利用する際もGMによる支配を強く受けるポジションでの運用を推奨されており、ヒロインは向かないと明記され、ましてやPCでの運用を想定されてはいません。そのためPCとして運用する際にはNPCとしては問題なかったがPCになることで発生する問題点をクリアする必要があります。 以下が今回プランナーをPCとして運用するにあたって発生した問題点です。 1.設定がデカすぎる。 2.プランナーはGMの特権によって強さを保証されているキャラクターである。 3.プランナーの未来予知めいた予言はGMがシナリオを知っているからできる芸当である。 4.「プラン」の中身が不明である。 順に見ていきましょう。 ▼1.設定がデカすぎる。 プランナーは元FH日本支部長で面影島事件の首謀者で全てのシンドロームを取り込んで最強となってPC達に負けて何故かロリになり復活してて現ゼノスリーダーになっている世界最古のレネゲイドビーイングの一人でいつも微笑を浮かべて何でもお見通しという顔で意味深な口ぶりで何を聞いても「プランです」としか答えてくれない便利なNPCですね。ついでに言えば誰にも分からないほど巨大な規模のプランを張り巡らせておりその目的は「レネゲイドの進化」であることです。 これは本来ゴールデンルールによる優越性を確保できるGMでは問題にならない部分ではありますが、今回のようにPCとして参加する場合は文字列以上の意味を持たせることは難しく、明確に他PCPLに対する圧力として機能してしまいます。 ▼2.プランナーはGMの特権によって強さを保証されているキャラクターである。 GMの特権とはつまり経験点の縛りを受けないこと、オリジナルのデータを使えること、シナリオに対して自由な干渉が可能であること、PCに対しても宣言のみで戦闘不能にもできること。 NPCならどんな贅沢ビルドでも汲めますし、《ディファインセルフ》 も使えますし、ゼノスのエージェントを派遣して支部やセルを襲撃できますし、目の前のPCに一切の抵抗を許さずヒロインを誘拐も出来ます。 しかし今回の作成レギュレーションではプランナーは他PCと同条件であり、経験点が多いわけでもなければ特殊なデータを与えられているわけでもありません。 言ってしまえばこのプランナーは倒せてしまうのです。ついでに言うならサイコロの機嫌を損ねれば難易度5の情報判定にすら失敗します。 NPCであるから保証されていたデータ上の強さ、ひいてはそれによって支えられていた巨大な設定も、PCとなれば容易く瓦解する危険をはらみます。 ▼3.プランナーの未来予知めいた予言はGMがシナリオを知っているからできる芸当である。 NPCプランナーが訳知り顔でPCに助言を与える時、そこにはGM自身がシナリオの内容、他NPCの脳内を把握しているという前提が大いに関係します。 プランナーの助言や予言が正確であるのは、事実としてGMがシナリオのすべてを把握しているという前提によって保障されています。 一方でプランナーがPCとなった時、シナリオを先に読んだことがあるとか二週目だとかでもなければ、シナリオの内容を知ることは出来ません。実際に今回の私は当シナリオの内容を知りませんでした。 そのため「これからこうなる」というような予言は使うことは出来ず、また他者の内心も読むことが出来ないためNPCのプランナーなら使えるような言動のほとんどが封じられます。 ▼4.「プラン」の中身が不明である。 Q.プランって? A.ああ! それってハヌクリボー? これマジでふざけんなよとずっとキレてたんですけどプランナーのプランって何も分からないんですよね。 ほんとにふざけてるんですけどキャラクターの軸が不明であるってホントに人格として成立しなくなるんでブッ殺すぞって思ってました。説明しろFEAR! しかもおまけのように「何やっても全部プランだったことになるから何してもいいよ」って書いてあるんですよ。それつまり何も分からねーってことじゃねーか! ふざけやがって!! 酒でも飲みながら考えたのか? 設定盛ればいいってもんじゃねえんだぞいい加減にしろよ…… 呪詛を吐きながらも問題点が出揃ったので対処法を考えていきます。 ■プランナーPC化計画 というわけでNPCのプランナーに改造手術を施しPCへと作り直します。 まずプランナーを扱う以上設定を書き換えるわけにはいかないので、1は圧力を軽減する方策を考えます。 プランナーの設定の巨大さはGMがシナリオを描くための道具であり、同時に敵として存在してPC達に打ち倒されることでその均衡が保たれます。平たく言えば敵として登場してPCにストレスをかけた場合、倒されるとスッキリするということですね。 であれば今回の解決策は簡単です。PC達とは味方であればいいのですから何の問題もない! ……本当にそう思いますか? ところがそれだけではまだ不十分です。何故ならプランナーは元FH日本支部長で(以下略)なので、PC達に対して常に優位性を帯びますし、それを維持することが求められています。しかし倒されてスッキリすることは出来ません。味方ですからね。 なのでプランナーは普段の倍、いや可能であれば5倍は役に立たないと厳しいのです。それほどまでにプランナーというブランドは大きいのですから、それだけの実力を発揮しなければ名前負けというほかないでしょう。 しかしここで2が問題になります。そうです、経験点に1000点差があるなら優位には立てますが、今回はチート一切なしです。《ディファインセルフ》もありません。ではどうするか。 他のPCを褒めましょう。プランナーはすごい設定があるのですから、そのキャラクターに認められるということは悪い気がすることはありません。そして好意的に接すれば他PCの敵対心も削ぐことが出来ます。この時必要なのは相手が本当に欲しがっている言葉をかけることです。男の子を褒めるなら「カワイイ」よりも「カッコイイ」であるように。しかし女装男子を褒めるなら「カッコイイ」よりも「カワイイ」が適切であるように。とにかく好意的に接しおだてておけば大抵の場合敵対心は下がります。 もし仮にそれでも「プランナー、何を考えているんだ……!」と警戒心を維持していた場合は「本心です」と付け加えます。そして警戒されることはもう設定上仕方ないので否定はせず、その姿勢も褒めましょう。元FH日本支部長で(以下略)なんて警戒されない方がおかしいですからね。「冷静ですね。ですがだからこそあなたは信用に値します」とか言っておけばいいんですよ、相手はクールで本質を見失わないエージェントとして振る舞っているんですからそこを褒めてあげましょう。PCは警戒しているでしょうがPLはいやな気持にはならないはずですからね。 そしてこの動作を通すにあたって必要な設定が「嘘をつかない」ということです。これは明確にキャラシにも記述しました。プランナーの発言に嘘を混ぜないという制約をつけることでその言葉に重みが出ます。予言も外せないというデメリットを背負いますが、それはもう仕方のないことです。気合いで何とかしましょう。メリットの方が大きいのですから。 ここで得られるメリットとはつまりPLの好感度です。ダブルクロス世界重要人物であるプランナーにPCを認められて嬉しくない人はまあいません。まして今回はプランナーを主題にしたシナリオに来ている人ばかりですから、プランナーには皆さん一定の好感度があるはずです。そこをくすぐってやればPLは気分よくプランナーの設定に協力的になってくれるはずですからね。 こうして他PCとの摩擦を減らすことで数値的な能力を無視して設定上の優位を維持することが可能です。 そして3ですが、これはもうどうしようもないです。全力で誤魔化しましょう。 というか別にPCの立場で未来予知などする必要はないのです。不安であれば「いずれ明らかになることです」とか言っていればいいし、おまけに「あなた方であれば問題なく対処できますよ」と断言していいです。なぜならこのシナリオはPC達を全滅させるつもりはないだろうということは分かり切っているんですからね。 では最後の4番ですが……これに関してはもう自前で詰めてしまいましょう。後々解釈違いになるかもしれませんがそれは公式が黙ってるのが悪いんです。 まずプランナーの目的はレネゲイドの進化だそうです。ではレネゲイドの進化とは何か、どうなったら進化なのか、何故進化させたいのか、進化させてどうするのかなどは一切書かれていません。この時点でブチギレそうですがこの調子だと書き終わる頃には血が足りなくてショック死するので次に進みます。 ヒューマンリレーションを見るに「それを知りたいから」とある通り、おそらくプランナー自身もレネゲイドの進化を明確に定義はしていません。そして、進化させることで何かを為そうと考えているわけでもなさそうです。つまり具体目標はないがレネゲイドは進化するはずだという確信があり、そのために行動しているということになりますね。 レネゲイドはダブルクロス世界では最も未解明であり同時に最も異常な現象を引き起こす存在です。それらの出力を高めていけば宇宙を破壊出来るかもしれないし、あるいは創造もできるかもしれない。レネゲイドを解明すれば宇宙の真理を知ることができるかもしれない。けれどそれらは目的ではない。 おそらくプランナーが根底に持っているのは「好奇心」です。レネゲイドの可能性を知りたい。進化の先を見たい。それは電化製品を分解し、あるいはドリンクバーのジュースを何種類も混ぜることと大差ないのかもしれません。ただ気になるから知りたい、やってみたい、それ以上の意味がないのでしょう。なので目的を問われても「レネゲイドの進化です」としか答えない。地上をレネゲイドビーイングの楽園にしたいとも言わないし、レネゲイドビーイングを宇宙の覇者にした意図も言わない。進化したところを見たい。それだけなのでしょう。 あらゆることがプランに収束するとある通り、その規模は巨大である。おそらくプランナーは地球を全て自分の実験室にしています。世界中に人間とレネゲイドを蔓延させ、そこに適当な繁殖と外部刺激を加えることで莫大な試行回数からデータを取り、突然変異を取り出そうとしている。賢者の石やマテリアル、プライメイトオーヴァードの発生も、プランナーのいう「レネゲイドの進化・可能性」なのでしょう。 プランナーはレネゲイドの進化に人類が必要不可欠だと考えている。事実、面影島事件を通してレネゲイドは人間と深く触れあったことでレネゲイドビーイングが大量に発生しました。またウロボロスを敵視するのもそれがレネゲイドに対して攻撃的な性質を帯びているからです。レネゲイドを滅ぼすウロボロスは試行回数の減少を招くし、仮にレネゲイドが絶滅させられるとしたらそれは防がなければならない。同様に隕石から出てきた神気取りの宇宙人にプランナーが対抗する理由にもなる。人類はレネゲイドの進化のためのモルモットであり、絶滅させられると困るからです。 もしかしたらプランナーはレネゲイドの進化を通じて宇宙の真理や己の根源を知ることになるかもしれません。知りたいとは思うでしょう。でもそれが目的ではない。あくまで知りたいだけ、気になることを全て。その衝動とも言うべき欲望を満たすことだけが唯一の目的なのではないでしょうか。それが私の考えるプランナーの人格です。 ■そしてビルドへ あーあ経験点100万点つかわせてくんねーかな。《ディファインセルフ》でもいいですよ。 でも今回そんなものは無いので普通に組んでいきます。 まずシンドロームの選定ですが、悩みに悩んだ末にノイマンにしました。ウロボロスやミストルティン、グレイプニルなど特別感のあるシンドロームを選ぶかも考えましたが、今回は公式に明記されているノイマンを採用します。その理由として大きかったのが《常勝の天才》です。 今回PCのビルドを見るに衛宮レックス先生の武器倍化パンチですでにダメージはインフレの極みを迎えており、攻撃力の高さはもはやプランナーの優位を保証するものではありません。というかダメージレースに参加すること自体がバカげています。既にアタッカーも4人いましたし。 そこでプランナーの「策謀家」という設定を利用し支援キャラクターになることにしました。他者を利用するというキャラ付けにもばっちり適合しますし、《常勝の天才》は基本から一生擦られている最強エフェクトです。これを持ってさえいれば最低限の性能は保証されます。 続いてゼノスからエンブレム《プランナーの予言》を採用。名前がよすぎる上に、基本的にエネミーは《加速する刻》を使うため腐ることがない。 残った点数で情報対策に《生き字引》、そして《戦術》を採用し、技能をちょっと振って完成です。Dロイスは《先行種》ですが、これも味付けです。 《生き字引》はプランナーの何でも知っているムーブを支えるために情報項目を自前で抜くために採用。ピュアノイマンの高すぎる精神を15点で情報判定に代用できるのでうまあじ。 《戦術》は実のところプランナーがPCである以上サイコロの機嫌を損ねる可能性は常に付きまとうため、苦手な判定が来た時に他のPCを支援するという名目で判定をパスするために採用しました。判定を振らなければ失敗することもありません。こうして判定失敗をさりげなくかわしていきます。 Dロイス《先行種》はテキストにある「レネゲイドを進化させる」の一文で採用となりました。その内容はコードウェル博士が追い求めているインフィニティコードに触れたことがあるとのことでしたが、まあプランナーです。インフィニティコードに触れたこともあるでしょう。プランナーですからね。 ……じゃあインフィニティコードって何? という疑問が増えたことはこの時は気付いていませんでした。説明しろ、コードウェル! 最後にRP用にイージーエフェクト《完全演技》と《写真記憶》を取得して完成。 ■具体的なRP指針 ビルドが出来たのでプランナーのRPを詰めていきます。まずは基本動作から。 一人称は私、二人称はあなた。常に微笑を浮かべ余裕を保つ。動作は静かに、荒っぽいのは厳禁です。とにかく余裕と優越を維持します。 口調はですます、丁寧ですが丁寧過ぎない。言葉は簡単すぎてもいけませんし難しすぎてもいけません。時々難し目の言葉を使ってもいいですが、基本的には相手にあわせることを意識します。そして人にモノを頼むときは決して下手に出ない。お願いという体裁を取りますが、口調は当然それが通るという前提で喋ります。 とりあえずこれでプランナーの土台が出来上がりました。そしてここからはプレイヤースキルでプランナーの格を維持するために奔走することになります。 プランナーの格は底知れないプランと全てを見通す予言者めいた振る舞いによるものです。プランナーにとっては全てがお見通しでありそれらを含めて計画を進めているという事実がプランナーの格を作ります。ではどうするか。 簡単です。そんなものはもう世界に保証されているので後はその保証を維持するだけでいいのです。プランナーの賢さ、あるいは恐ろしさは計算能力や知識量ではありません。世界を操る人心掌握術そのものです。 じゃあ人心掌握って? それは端的に言えば好感度の調節に尽きます。人は好きな人の話は聞きますが嫌いな人には反発したくなるものです。 既に解消した2の問題の通り、とにかく他PCを褒めます。しかし褒めの際はそのPCに対してクリティカルな言葉を投げる必要があります。では何がクリティカルなのか? それを知るためにキャラシを舐めるように読み返し、実際のRPを観察し、時には質問して人格を暴くことに注力しましょう。メインでのRPだけでなく雑談も重要な情報です。そのキャラクターが何を目的に作られているのか、PLはどういうキャラクターとして動かしたいのか、注意すべき部分はそこです。たとえどれだけPCの好感度が下がったとしても、PLの好感度が高ければ協力は維持できます。 未熟だが一生懸命教師をやろうとしているPCには教師としての在り方を褒め、エージェントとしてプランナーを警戒するPCにはエージェントとしての在り方を褒め、レネゲイドビーイングとして人と共存しようとするPCにはその在り方を褒めます。教師をいいエージェントですねと言ったところで響かないのです。 そしてそのためには他のキャラクターの出番を確保する必要があります。今回プランナーはHO1でしたが、それはHO1との交流は他のPCにとっても美味しい場面だということです。事実としてこのシナリオはあのプランナーが小学校に転入してい来るという謎めいた導入から始まり、そこには必ずプランナーとの接触を望むPCが存在します。そういったPCを誘って場面に引きずり出し、観察して分解し、クリティカルを叩き込んで味方につけましょう。 更にそのPC大して他のPCと絡みを作るように誘導を書けれたら完璧ですね。プランナーは強力な存在ですがPLPCが一人でやれることには限度があります。悩みを相談してみればいいとかなんとか言って上手いこと別PC同士のシーンも作らせて関係性を結ばせましょう。上手くいけばそれでよし、プランナーの手柄です。失敗すればそれのフォローでチャンスが出来ます。 こうしてプランナーは別に数値的に優位ではなくとも人間関係を支配する強力なキャラクターとしてのポジションを確立できます。 注意すべきはGMです。プランナーは強力な設定ではありますが、それは本来NPCとして準備されたもの。現在はPCとして存在する以上、GMの用意したNPCにはゴールデンルールという圧倒的権能が備わっているという点ではどうしても一歩劣るのが現状です。そのためGMのNPCを過度に攻撃や煽ることはやめましょう。気に障ったGMに即死攻撃を撃たれてもPCプランナーには対抗する術はありません。 ではどうすればいいのか。同じことです。あくまでGMにはGMの用意したシナリオがあり、そのためやりたい演出が必ず存在します。それは妨害することなく、むしろ協力的に演出しましょう。そしてもし、GMがプランナーに活躍してほしいと思っているのなら、その時は遠慮なくプランナーとして威圧的に振る舞って構いません。PLとGMは常に協力関係にあります。 そしてNPCに対しても観察を怠ってはいけません。相手が何を望み、何を目的とし、何のために何者として振る舞っているのか、それを見誤ってはいけません。 PC達は味方なのでその在り方を認め称賛しますが、エネミーは敵であるので攻撃に転ずる際には的確に弱点を突かなければならないのです。 そしてこう言ったメタ思考を表すためのデータとして《完全演技》を導入しました。プランナーは己が他者からどのように見られているかを常に意識し、それに応じた振る舞いをします。 もし信じたいと思っているのならば信じるに足る証拠を示して信用を勝ち取り、警戒しているのであれば目的を提示して納得を与え、敵対するのであれば相手が最も恐怖しているだろう部分を押し付けて唯位に立ちます。 賢さとは恐らくそういうものです。 ■おまけに 今回は参加者の一人に内定枠がありまして、その彼を「無条件に愛している」という設定でキャラクターを用意することになりました。 「無条件に愛している」とはなかなか難しいことですね。 通常、人間同士が惹かれ合うには何らかの条件があります。それは普段明文化されないかもしれませんが、例えば一緒にいてたのしいだったり、価値観が合うだったり、相手に尊敬できる部分が合ったり。 しかし無条件とはそういった条件を一切必要としないということです。 相手が何者でも、どんな人間でも、何をされても、その全てに関係なく。惹かれているから、惹かれている。愛しているから、愛している。初めからそうと定められたかのように。 これは普通の人間同士なら美しい愛になることでしょう。しかし今回はプランナーです。普通の人間らしい普通の愛なんてものは恐らく求められていません。プランナーの愛、それはきっと純粋だが悍ましい、異形のモノであるはずです。 ではプランナーの愛とは何なのか。それはきっと相手が自分を愛しているかどうかに関わらず、相手を愛しているということでしょう。手を繋ぐと、嬉しい。微笑みかけられると、嬉しい。抱きしめられると、嬉しい。愛されると、嬉しい。 そういった当然の感情を当然として備えたうえで、プランナーは行動の一切を抑制しません。 喜びと等しく、怒りも悲しみもプランナーは愛します。相手の全てを見たいと願います。そのとき相手が自分を愛しているかどうかは関係がありません。嫌われたら悲しいかもしれませんが、それも行動を止める理由にはなりません。だって無条件なのですから、行動は全て「相手を愛しているからそうする」以外の理由を必要としません。 結果としてプランナーは相手の過去と未来、輪廻さえ手中に収め、その喜怒哀楽の全てを絞りつくし、味わい尽くす存在になりました。 だってプランナーは無条件に相手を愛していますから、相手がどう思っているだとか悲しんだり苦しんだりする打とかは関係のないことです。それはプランナー自身の愛には一切影響を与えないのです。だって無条件なのですから。 こうして出来上がったプランナーを見て我ながら「やめとかないか?」と思いながら、それでもきっと満足してくれるだろうなと思っています。実際に楽しんでくれたようでありがたかったですね。 以上を持ってプランナーの作り方を終わりとします。ありがとうございました。