26/2/10 ニートの日に安易なユーコ ギリギリ1000バイト 自称『この世界を大いに知る者』ことユーコ。今はいわゆるニート、働く意欲のない引きこもりである。 有力な働き口は暴力と流血ばかりで論外、かといって生産仕事もさほど性に合わず、学校をやり直すほどの気力もない。 働かず引きこもる彼女が生き続けられるのはなぜか。 ひとつは予習、過去に彼女が履修したという世界の歴史や法則の知識を生かし、最低限の財産はいつでも用意できるらしい。 もうひとつは世話焼き。自称勇者プロデューサーがユーコの身の回りの世話をしているからである。 本当は誰とも関わらず独りでいたい、でも家事もろもろを引き受けてくれてほどほどに交流しにくるプロデューサーを手放すには惜しい。 いっそのこと魔王退治なんて諦めて私をお嫁さんに迎えたら何か変わるかもよ?と冗談交じりに呟いてみたが「魔王を打ち倒していただいた後なら考えます」と真顔で返されては続く矢もなし。 きっといつかは勇者の道に放り出されそうだと薄々感じてはいるが、安寧を享受しつつ願わくば昨日と同じく穏やかな一日がずっと続きますように、私の責務を誰かが代わりにやってくれる日が来ますようにと考えずにはいられないのである。