仕事終わり、自宅の静かな薄暗い部屋。 手に持つスマホに浮かぶ鮮やかなロゴ。 電脳ヤリモクマッチングアプリ、“ワンダーランド”。 大分使った事のあるユーザーだが、これは中々に良い物だ。 電脳世界経由でのワンナイトに、性感染症も妊娠も、そんな心配は一切ない。 それに、アバターや外見は自分で弄れるから、外見はみんなレベルが高い。 人間はもちろん、電脳生命体だろうが、可愛いなら何でもあり。 リアルじゃ味わえないような“極上の身体”、思い思いの自分で登録しているのが、この世界の常識だ。 プロフィールをスワイプするだけで、画面いっぱいに淫靡な肉体と挑発的な視線が並ぶ。 “ハズレ”なんて存在しない。 現実じゃまず味わえない、華やかな肉体と、積極的すぎる自己アピールばかり。 誰を選んでも絶対に“当たり”――それがワンダーランドの恐ろしいところだ。 けど、いくら理想の楽園でも、全員を抱くのは無理。 数も質も桁違いの極上品が揃っているからこそ、 「その中から“誰を選ぶか”」って時間が最高の贅沢になる。 妥協無しで抱きたい相手を選べるから、今夜の相手選びも長引く。 今日は、カタログの一人目からレベルが高かった。 【ユーザー名】 しろうさぎ 【アバター性別】 女性型 【好みのタイプ】 ♡絶対的サド派&巨根大歓迎♡ がっちり掴んでリードしてくれる男の人が好きです! とにかく大きいモノに奉仕したい♡我慢できなくなるくらいイジワルされたい♡ 首絞め・軽い拘束・言葉責めも大好き! 痛いのは苦手だけど、ちょっと強引なくらいが丁度いいかも‥‥? ぴったり密着しながら、責められて乱れるのに憧れてます♡ 【NG】 痛すぎるのとか、無断配信とかはちょっと嫌です‥‥ 【自慰の様子】 えっと、自分でも性欲強すぎて自分でも困ってるんです‥‥♡ お部屋の床にディルド固定して、ウサギみたいにぴょんぴょん跳ねるオナニーが大好きです♡ 何度もイッちゃうまで続けちゃう♡ ディルドが擦れるたび、腰が勝手に動いちゃうし、ひとりで声漏らして情けない声出してるの、友達にもバレバレかも‥‥♡ すぐ奥でトロトロになっちゃうから、挿れたまま床に突っ伏して、腰をグリグリ押し付けてたら腰が抜けて自分で動かせなくなることも♡ イきそうになると手足バタバタさせて、必死におまんこ擦り付けて、最後は大声でイキながら身体がビクビク♡ 終わった後、床びっちゃびちゃになっちゃってえっちな匂いたっぷりなのはちょっと恥ずかしいです♡ 【希望するシチュ】 最初は優しく撫でられたりして甘い空気にされたいです♡ そのうち、私が欲望に負けて押し倒しちゃうから、ぴょんぴょん騎乗位するの受け止めて下さい♡ 理想は騎乗位で腰を何度も何度も振って、下から大きなモノでグイグイ突き上げられる感じ♡ 夢中で腰振りしてる時に、言葉攻めされちゃうのも希望です♡ 【自由記入】 ドジばかりだけど、性欲と好奇心だけは本物です♡ エッチの時はどんなに乱れても、喘ぎ声も涙も隠さず全開で感じてる姿を見てほしいです♡ 何度もイかせてくれて、たっぷりじっくりえっちに付き合って可愛がってくれる人が理想です♡ 自分の欲望も、恥ずかしいことも全部受け止めてくれるなら、もっともっと乱れちゃうので‥‥よろしくお願いします♡ 添付された自慰の様子の動画も良かった。 カメラの向こうで“しろうさぎ”が、白い太ももを丸出しにして床に座り込んでいる。 「撮ってるって考えると‥‥変な気分になっちゃう‥‥♡」 と、小さく呟きながら、 床に吸盤ディルドを固定し、自分からまたがる様子を正面から余すことなく映している。 最初は恥ずかしそうに腰を動かし膣口に擦り付け始めるが、 ディルドの先がぬるぬると膣口を探るたび、 「んっ‥‥ふ、ぁ‥‥♡」と喉を鳴らし、声を押し殺せなくなっていく。 思い切り腰を下ろすと、暫く恍惚として動かない。 太ももがぷるぷる震えて、ディルドを出し入れする度に蜜が糸を引く。 何度も何度も、ピストンと同時に潮を吹いてしまい、 「やだっ、またイッちゃう、イッちゃう、イッちゃ‥‥っ♡」 数度かめの絶頂に達し、膝が崩れて床にへたり込む。 ディルドを咥え込んだまま、最後はカメラに顔を近づけ、 「今度は、本物‥‥欲しいです♡」 と、舌をちろりと覗かせながら、 愛液まみれのままで微笑んで、動画は終了。 声が詰まってしまうほど、興奮してしまう。 第一候補に入れつつ、だけどそこで即決してしまうのも勿体ないと。 次のユーザーを探す。 本当ならスワイプしていく内にこれは、というのを決めるのだが、 次の雌も極上過ぎて、早速指が止まってしまった。 【ユーザー名】 眠りヤマネ 【アバター性別】 女 【好みのタイプ】 ガンガン責めてくれる人、無限にシテくれる相手 【NG】 ・命や怪我につながる危険行為 ・グロ・スカトロなど汚い系 ・“してほしい”と伝えるだけの人 【自慰の様子】 四六時中、ベッドの中でずっとオナニーしてる♡ 起きてる時も、寝てる時も、無意識に手がおまんこをまさぐってて、 目が覚めた瞬間にも自然に自分で指が動いてる♡ 特に、眠気で意識がぼんやりしてる時の、寝惚けアクメ最高♡ 足を少し開いて、パジャマの裾を指で撫でたり、 無防備に下着の中に指を入れてクリトリスをぐりぐり♡ そのままゆるく絶頂しては寝落ち、を何度も繰り返す。 「なんとなく気持ちいいことだけ続けてたい」のが私♡ そんな感じで、気が付けばベッドのシーツや自分の太ももが湿ってます♡ 【希望するシチュ】 自分から動くことはしたくないです。 その代わり、ベッドに横たわっているだけで、されるがまま、どんなことでも受け止めます♡ 「抵抗もせず、何をされても好き放題にされたい」 自分がどうなってるのかも夢の中みたいで、されること全部をただ感じてるだけ。 攻めたい人、全部思い通りにしたい人、私で好き勝手してほしいです。 最後まで受動的に、身を委ねてくれる女が欲しいなら、私をどうぞ♡ 【自由記入】 「眠い」と「気持ちいい」が混じってるのがデフォです。 イチャイチャも、めちゃくちゃにされても、眠そうな顔で全受けしちゃいます。 キスとかもOKです。思う存分雌肉クッションとして使ってください♡ 「眠りヤマネ」の動画を再生―― ぼんやりした顔でうつ伏せになりながら、 ふかふかの枕に顔をうずめて、白い指が股間に伸びている。 指を動かすのも、どこか面倒くさそうで、 とろんとした目でカメラをぼんやり見上げながら、股間に指を這わせ続けている。 けだるい吐息と、かすかな甘い声。 だらだらと続くオナニー。 最後は、寝落ちしかけて、布団の中で指を入れたまま完全に動かなくなり、 数秒~数十秒、静止。 ふっと目を開けて、またぐりっと一度だけ動かす。 潮が垂れるように、ぴゅっ♡と少しだけ愛液をこぼし、 また何事もなかったかのように目を閉じ、今度は完全に寝落ち。 寝息が聞こえてから数十秒後、動画は終了する。 当然、お気に入りのリストに入れて、次のリストを探す。 だけど、すぐに気になって詳細を見てしまうせいで、各駅列車みたいになってしまっている。 さっきまでと違い、攻めッ気のあるユーザーのようだ。 【ユーザー名】 悪戯猫 【性別】 【好みのタイプ】 こっちの悪戯や意地悪にちゃんと反応してくれる、リアクションが良い子歓迎♡ 弄ばれても怒ったりしない、素直で恥ずかしがりな子が理想。 「なっさけない顔」「困り顔」「泣き顔」「赤面」‥‥全部見せて欲しいなー♡ 無反応な人はちょっと苦手‥‥だってつまんないもん! 色んなやりとり、掛け合いも含めて、全部で楽しみたいタイプ。 私に壊されて、メロメロにされちゃっても責任は取りませーん♡それでもいいなら――大歓迎♡ 【NG】 ・蝋燭とか鞭とかはあんまりかなー ・無反応、無表情な人はごめんね(楽しく悪戯したいから!) ・すぐに萎えたり、逆ギレする人は苦手 【自慰の様子】 飽きっぽい性格だから、毎回違うおもちゃやシチュエーションで遊ぶのがデフォ♡ バイブ、ローター、ディルド、クリップ、温冷グッズ、いろんな道具を気分次第で組み合わせ! 「今度はどれにしよっかな~?」って、寝転びながら選ぶのも好き。 けどー、やっぱり一人で遊ぶより誰かを玩具にする方が好きかなぁ? 【希望するシチュ】 明るくオープンなエッチ! 色んな表情をいっぱい見せてほしいな♡ 私の悪戯で、なっさけなく『もっとして』ってお願いしちゃうような、そんな反応が見たいな♡ 【自由記入】 悪戯やからかいが大好き! 無反応だと寂しくなるから、ちゃんといっぱい感じて見せてね? 今までとちょっと毛色が違うけれど、惹かれるのは事実。 動画を再生すると、猫耳としなやかな尻尾を揺らした悪戯猫がベッドに寝転んでカメラ目線。 「はい、今日はどれにしよっかな~♡」 と、バイブやローター、カラフルなディルドをおもちゃ箱からごそごそ選び出す。 手に取ったのは細長いローター。まずはクリトリスをくすぐるように、優しくなぞる。 「ん‥‥ふぁ‥‥これも結構良いかも‥‥♡」 だけど、あっさり次の玩具に持ち替えて、どんどんエスカレート。 最終的には、えげつない突起の付いたディルド。 「んお゛っ♡お゛お゛~~~♡♡♡」 と、さっきまでの可愛らしい声とは打って変わって、 下品で獣じみた大きな喘ぎ声。 おもちゃを次々と持ち替え、ベッドには愛液まみれの玩具がずらり。 「べったり濡れちゃったね♡ 全部、わたしのニオイついちゃった♡」 と、性玩具をカメラに近づけて見せびらかす。 「それじゃ、マッチング待ってまーす♡」 と、動画は終わる。 そろそろ、選び続けるのも我慢出来ないから、 次の娘を見てから決めようとしたけれど、次の子のプロフィールは一周回って笑ってしまった。 【ユーザー名】 発情うさぎ 【好みのタイプ】 おまんこしてくれる人! 【NG】 おまんこしてくれない人! 【自慰の様子】 ずっと指でおまんこしてます! 【希望するシチュ】 おまんこしてください! 【自由記入】 おまんこしたいです! 頭空っぽで、何も考えず気持ち良くなることしか興味がない―― それをここまで正直に晒すプロフィールは、潔さすら感じる。 動画も見てみると、画面の中の「発情うさぎ」は照れも一切なく、 一心不乱に指を出し入れしていた。 絶頂しても自分から腰を浮かせて、 指がもう一度ぐちゅぐちゅと生々しい音を響かせる。 「んっ♡あっ♡ううううっ♡おまんこっ♡おまんこしてくれる人募集中ですっ♡」 そう言った後も、自慰は続く。 シークバーを見てみると、とんでもない時間だった。 四人のプロフィールを見比べて、今日は誰とマッチングするかを考える。 そうしているうちに、画面に突然メッセージが浮かびあがる。 『マッチング成立しました♡強制ログインします♡』 電脳世界に引き摺られながら、これはマッチングアプリじゃなくて、彼女達の狩場だったのかもしれない、 そんな思いが、頭に過った。