春。 暖かな日差しに、桜の蕾がほころび始める、そんな季節。 まだ暖かいと言うにはほんの少し肌寒い空気の足りない温度をお互いの手のひらの体温で補うように、ウィキッドとセイジ、初々しいカップルが手を繫いで歩いていた。 「ぁ‥‥ウィキッド君」 「 ああ、ごめん。嫌だった?」 「‥‥嫌じゃ‥‥ない」 「そっか。なら良かった」 そう言って、セイジの歩幅に合わせて歩く速度を落とすウィキッド。 そんな彼の気遣いに、セイジはまた一つ、彼のことを好きになる。 二人は幼い頃から、まるで兄妹のように育ってきた。 ウィキッドはセイジの前では、いつも頼れるお兄さんであるよう心がけ、いつもは自分の意見を余り出さず、流されやすいセイジも、ウィキッドの前では、他の相手には見せない、少しわがままで甘えん坊な姿でいられた。 そんな関係に変化があったのは、何時からだろうか? 切っ掛けがあったかも分からない。 強いて言うなら一年前、セイジよりも一歳年上のウィキッドが、先に進学したこと。 一年間離れていた間に、お互いの事がどれだけ大切で、愛おしい相手なのかを理解したから。 少し離れていた間に、いつの間にかお互いを異性として意識し始めていて、 この春、二人は恋人同士になったのだ。 「‥‥手、暖かいね」 「そうだな。暖かくなってきたけど、まだちょっと寒いから」 「なんだか、ちょっと不思議だね」 「何が?」 「こうやって、ウィキッド君に手を繫いでもらうの。ずっと、私達小さい頃からずっと一緒で‥‥でも、えっとね‥‥少し恥ずかしいけど、こうして恋人同士として手を繋ぐのは、こんなに違うんだなって」 今までのように、幼馴染としてお互いの手を繫ぐのとは、違う。 手を握りながら、自分の指と指の間に彼の指を滑り込ませ、 セイジの手より少し大きいウィキッドの手が彼女の手を覆い、お互いの指の感触を確かめあう。 そんな、恋人同士としてのスキンシップが、ただただ嬉しかった。 「‥‥恥ずかしいからって、手を放したら駄目なんだからね?」 「知り合いが来ても離さないから。そっちこそ恥ずかしくなった、なんて言わないでくれよ?」 「言わないもん。ウィキッド君とこうしてるの、すごく嬉しいから」 セイジの心からの言葉を聞いたウィキッドは、少し頬を赤らめながら嬉しそうに微笑む。 春休みが終われば、セイジはウィキッドと同じ学校に進学する。 また一緒に過ごせるようになる。 手を繋いで、笑いあって。 幼馴染みではない、異性として。 「そういえばさ、ウィキッド君は部活、柔道部だったっけ?」 セイジを守る為、ウィキッドは中学に入った頃から柔道を習っていた。 二年ほどしか経験が無いことや、元々小柄だったこともあり、まだまだ顧問の先生から及第点を与えられない。 それでも、彼は生来の真面目さで地道に努力を積み重ねてきた。 そんなウィキッドの姿勢こそが、セイジが彼を信頼し、大好きな理由の一つだった。 「私も、マネージャーとして手伝おうかな。ウィキッド君の力になりたいし」 「うん、セイジが手伝ってくれるなら、心強いよ」 「えへへ。私ね、ウィキッド君の事応援してるよ。だから頑張って」 そう言って笑い合う二人。 その笑顔は、今までと何も変わらないけれど、その意味は少しだけ、今までと違った。 日が沈んできて、少し風が冷えてきた。 デートの終わりが近付くと、セイジは寂しくなる。 それはウィキッドも同じだった。 「‥‥そろそろ、帰ろうか」 「うん」 二人はゆっくりと歩き出す。 手を繫いだままで、お互いの体温を分け合うように寄り添って歩く。 その足取りは、来たときよりもゆっくりと、帰るのを惜しむようだった。 「‥‥ねぇ、ウィキッド君」 「うん?」 セイジの家の前、二人は名残惜しそうに、手を繫いだまま見つめ合う。 「ううん、やっぱり、なんでもない」 「そっか」 ウィキッドは、それ以上何も聞かない。 「そ、それじゃあ、またね」 「ああ。また明日」 そう言って、セイジが家に入るのを見送ったウィキッドは、彼女の姿が見えなくなったのを確認してから、自分の家に向かって歩き出す。 セイジは、玄関先で、彼の背中が見えなくなるまで、ずっと見送っていた。 (キス‥‥は、まだちょっと早いかな) セイジは、ウィキッドに言いかけた言葉を思い返す。 その気持ちをウィキッドに告げれば、きっと彼は応えてくれるだろう。 でもまだ、セイジにはそれを自分から口にする勇気が無い。 キスする事を思うだけで、セイジは頬が熱くなるのを感じる。 そんな気持ちを少しでも抑える為に、セイジは自分の唇にそっと指で触れると、すぐにその手を自分の胸にあてて鼓動を確かめる。 (落ち着くまで、少し時間かかるかな‥‥) ウィキッドと手を繫いでいた時とはまた違う胸の高鳴り。 そのドキドキが収まるのに、セイジは少しだけ時間をかけた。 それに、まだデートは終わっていない。 お互いに家に帰ったら、ウィキッドからメッセージが届くのは分かっている。 それまでの時間、セイジはその余韻を胸に抱いていたかった。 二人がそれぞれの家の自室に帰り、夜を迎えた頃。 お互いに、メッセージを送信する。 そうする事で、デートの内容が二人の思い出として刻み込まれていく。 そうして、春休みが終わるまでの1日1日を、二人は大切に過 そして、入学式の少し前、ウィキッドはセイジの部屋に遊びに来ていた。 「えへへ、どう?可愛いでしょ?」 セイジが着ているのは、ウィキッドとセイジがこれから通う制服だ。 「うん、似合ってるよ。可愛い」 そう言って、ウィキッドは優しく微笑む。 「ありがとう」 少し照れながらも嬉しそうに笑うセイジに、ウィキッドは胸が高鳴るのを感じた。 (ああ、やっぱり可愛いな) そんなセイジの笑顔を見られる事が、ウィキッドにとっては何よりも幸せだった。 「ねぇ、どうかな?」 そう言って、セイジはスカートの裾を摘んで持ち上げてみせる。 その仕草が可愛らしくて、ウィキッドは思わず見惚れてしまう。 「うん、可愛い」 「ありがと、ウィキッド君」 ウィキッドの言葉に照れながらも、嬉しそうに微笑むセイジに釣られて、彼も笑顔になる。 それからしばらく二人で談笑した後、ウィキッドが時計を見て言った。 「そろそろ時間かな?」 「あ、もうこんな時間なんだ」 セイジも時計を見ると、確かにいい時間になっていた。 「一緒にこれから学校に通えるの、楽しみだね」 「うん、そうだね」 セイジの言葉に、ウィキッドも同意する。 二人はこれから、学校でも毎日一緒に居られるようになるのだ。 それが楽しみでない筈がない。 制服姿になる事で、改めて同じ学校に通うという実感が湧いてくる。 改めて、入学式が楽しみになってきた。 「それじゃ、また入学式の日に」 「うん。またね、ウィキッド君」 ウィキッドが帰宅した後、セイジは制服で姿見の前に立つ。 「‥‥えへへ」 自分の姿を見ながら、セイジは自然と笑みが溢れてしまう。 これから毎日、この制服を着てウィキッドと一緒に学校へ通うのだと思うと、それだけで幸せな気分になる。 そして、入学式の日を迎える。 一年ぶりに一緒に同じ学校に登校する、幼馴染みであり恋人でもある二人。 その姿は、とても仲睦まじく幸せそうに見えた。 セイジは新入生として、ウィキッドは在校生として、それぞれ入学式に臨む。 壇上で挨拶をする校長先生の話を聞きながら、セイジはウィキッドの事を考えていた。 入学後にクラスメイトと話した後、ウィキッドの元にセイジは駆け寄る。 「一緒に帰ろっ!ウィキッド君!」 「ああ、勿論」 こうして、二人は同じ道を同じ歩幅で歩いていく。 ずっと前から、セイジが望んでいた未来。 その夢が叶った今、彼女は心の底から幸福を感じていた。 「明日、部活の勧誘とかあるからさ、良かったらセイジも来ないか?」 「うん、行くよ。ウィキッド君の居るところなら何処でも」 「そうか。じゃあ、また明日な」 「また明日ね、ウィキッド君」 そう言って手を振り合い、それぞれの帰路に着く。 セイジは、家に帰ってから寂しさを感じずにはいられなかった。 (‥‥早く明日にならないかな) 明日になれば、またウィキッドに会える。 そう思いつつ、セイジは眠りについた。 翌日、セイジは予定通りウィキッドの所属する柔道部の見学に行く事にした。 小柄であり、昔から柔道をやっていた訳では無いウィキッドは、部では補欠として、しかし腐らずに活動していた。 セイジも、その姿を見ていたので、彼が頑張っている事は知っていた。 だから、セイジはそんなウィキッドを応援したいと思い、マネージャーとして柔道部に参加する届け出を出した。 翌日の柔道部では、少しピリピリとした空気が流れていた。 というのも、新入生の前で行われる今日の試合で、春の大会で他校と戦うメンバーが決まるのだ。 部員の中には、去年レギュラーの座を掴めなかった者もおり、今日は気合が入っている。 そんな中、セイジはウィキッドの姿を見付けると声を掛けた。 「ウィキッド君が試合に出るって聞いたから、その、頑張れ、って言いたくて‥‥」 少し恥ずかしそうに俯きながら言うセイジに、ウィキッドは微笑む。 「ありがとう。でも、俺より強い奴なんて、沢山いるよ」 「そんな事ないよ。ウィキッド君は、私の憧れだし、凄くカッコ良いと思う」 セイジが顔を赤くしながらそう言うと、ウィキッドは少し照れた様子を見せる。 「そっか、セイジがそう言ってくれて嬉しいな、気合入れないと」 そう言って微笑むウィキッドの顔を見て、セイジの胸は高鳴る。 ウィキッドの試合相手は、体格や技術も兼ね備えた、去年のこの部のトップ。 他の部員は、彼と当たらない幸運を喜ぶだろうが、ウィキッドには関係ない。 セイジが見ている、そう思うだけで彼はいつも以上の力を発揮出来る気がしていた。 ‥‥あるいは、そう考えずにいた方が幸せだったのかもしれないが。 試合開始を告げる先生の合図と共に、両者は組み合う。 互いに一歩も譲らない攻防を繰り広げるが、やはりトップの実力は伊達ではない。 このままでは押し負けると察したウィキッドは、勝負に出た。 一瞬の隙をついて、相手の足を刈る。 しかし、体勢を崩したのはウィキッドの方だった。 そのまま思い切り投げられ、地面に叩き付けられる。 仕掛けるつもりで逆に投げられた事で、受け身を失敗した彼は、脚に痛みを感じた。 「あちゃー、怪我したか、お前は先に保健室に行って、必要そうなら病院に行きなさい」 先生のそんな言葉に、ウィキッドは悔しさを滲ませながらも従った。 ウィキッドが居なくなった後の試合は、特に問題無く進んでいった。 セイジはウィキッドの元に向かいたい気持ちは山々だったが、部活の流れを乱す訳にもいかないので、大人しく控えていた。 そうして、春の大会のメンバーが決まると、マネージャーの役割が割り振られる。 春の大会のメンバーに選ばれた生徒には、一人マネージャーが付き、サポートするのだ。 そして、セイジが割り振られたのは、ウィキッドを怪我させた先輩であった。 「あ、あの、よろしくお願いします」 「ああ、宜しく」 セイジが恐る恐る挨拶すると、先輩は無表情でそう答えた。 そして、新入生歓迎会、そして大会メンバー決定会として、部活メンバーでファミレスに向かう事になる。 セイジがウィキッドの事を先生に聞いた所、一旦病院に向かったようだ。 どうやら靭帯を痛めたようで、暫くは部活に参加する事は出来ないらしい。 その話を聞いて、セイジは心配で仕方が無かった。 だが、歓迎会を断る事も出来ず、セイジは嫌な予感を覚えつつも、歓迎会に参加した。 歓迎会は和やかな雰囲気で始まった。 新入生であるセイジは、先輩からドリンクバーの注文を取る事になったり、料理を取り分けたり、色々と仕事があった。 そうしている内に時間は過ぎていき、歓迎会も終盤に差し掛かる。 部員全員での王様ゲームが始まった。 くじを引き、命令される番になったら番号を言うという簡単なルールだ。 最初は当たり障りが無い命令から、段々と過激な内容に変わっていく。 セイジは、自分が引いた割り箸を見ながら、溜息をつく。 (‥‥私、こういうの苦手なのに) 昔から運が悪いせいもあって、こういった遊びはあまり好きじゃないのだ。 とはいえ、参加しない訳にもいかず、渋々参加している。 「えっと、じゃあ‥‥一番と二番がキス!」 調子に乗っていた男子生徒がそんな事を言い出した。 悪ノリの流れか、楽しそうに周りが囃し立てる。 「‥‥」 セイジは、自分の手元にある割り箸を見る。 (‥‥嘘) そこには、確かに『1』と書かれた数字がある。 よりによって、自分に当たるとは思っていなかった。 そして、2の割りばしを引いたのは、自分の担当になった先輩だった。 「あ、あの‥‥その‥‥」 「おー!マネージャーとの組み合わせー!これは盛り上がるぞー!!」 「ヒュー!!いけー!」 周りの流れに水を差す訳にもいかず、セイジは固まってしまう。 「早くー!」 「は、はい‥‥」 そう言われて、セイジは意を決して先輩に近付く。 先輩はセイジを抱き締めると、そのまま口づけをした。 初めての感触に、セイジは頭が真っ白になる。 それは、時間にすればほんの数秒の事。 しかし、セイジにとってはとても長く感じられた。 唇を離すと、セイジは真っ赤になりながら、涙目になっていた。 「照れてる照れてるー!」 「初々しいなぁ」 「いいもん見れたわ」 「マネージャー可愛いよマネージャー」 そんな声が飛び交う中、先輩は平然とした様子で席に戻る。 その後、歓迎会が終わり、家に帰るまで、ずっと頭の中でぐるぐると後悔と羞恥心が渦巻いていた。 「‥‥そういえばあれ、ファーストキスだったな」 ベッドの中でつぶやいた言葉が、闇に溶けていく。 翌日、ウィキッドと共に登校しようとしていたセイジに、メッセージアプリの通知が届いた。 「誰だろう?」 セイジはスマホを手に取ると、その内容を確認する。 「ウィキッド君からだ」 その内容は、怪我をしたせいで暫くは松葉杖を使わないといけないから、登校に時間がかかるから、先に行っていて欲しいという物だった。 「そっか‥‥。うん、分かったよ」 セイジは、少し残念な気持ちを感じ、メッセージを返した後、学校へと向かった。 そうして迎えた放課後、セイジは再び柔道部へと向かっていた。 マネージャーとしての役割を与えられた以上、しっかり仕事をしなければと思ったのだ。 ウィキッドが居ない部活で活動しながら、何をしているんだろうという疑問が浮かぶ。 しかし、今更帰る気にもならず、セイジは黙って練習に付き合った。 彼女の担当である先輩は、技も上手ければ身体も大きい。 今にして思えば、小柄で体格も華奢なウィキッドが勝てる筈がないのだ。 先輩の汗を拭きながら、セイジは悔しさを感じていた。 しかし、そんな気持ちを表に出す訳にはいかない。 部活が終わった後、先輩は道着をセイジに渡す。 洗濯をして欲しいと言われたセイジは、ずっしりと汗の染みた道着の重みに顔をしかめた。 「‥‥はい、分かりました」 むわりと鼻につく臭いが、セイジの不快感を増す。 それでも、何とか笑顔を作り、彼女は答えた。 或いは、感じたのは不快感だけでは無かったのかも知れなかったが、それをセイジ本人には分からなかった 洗濯を行い、それを干した後、セイジは帰路に着く。 ウィキッドと一緒に帰る、そんな入学前に思い描いていた物とは違う、一人きりの帰り道を歩きながら、セイジはふと思う。 「私、何やってるんだろ」 ウィキッドの事が好きなのに、一緒に居るどころか、こんな事ばかりして。 そう思うと、セイジの目からはポロリと涙がこぼれ落ちた。 怪我をしているウィキッドに会うのは少し気が引けて、休みの日も連絡する事は出来なかった。 人間は適応する生き物だと、誰かが言っていたように、 マネージャーとしての日常に慣れたセイジは、日々行う内容にも慣れていった。 先輩の体調管理をしながら、時にはマッサージを行い、筋肉痛のケアも行う。 技を分析し、乱取りの様子を録画し、洗濯を行う。 部活終わりに、他の部員と一緒に、あるいは先輩とで何処かに寄り道する事もあり、 先輩は歩幅が大きいから、置いて行かれないように合わせて少し早く歩くようになった。 そうして、忙しい日々でマネージャーとしての仕事をしていく内に、 セイジはふと、家に帰ってからも、部の事を考えている事に気が付いた。 ウィキッドとメッセージアプリで連絡したのも、二週間前が最後であることに気が付いた。 そして、メッセージを送ろうと考えて、何を話せば良いか分からない事に気づく。 結局、何も送れないまま、セイジは落ち込むのであった。 怪我が治れば、きっとまた会える。 だから、それまで我慢しよう。 セイジは、自分に言い聞かせるように、何度も呟くのであった。 そうしているうちに、久しぶりにウィキッドからのメッセージが届く。 怪我はまだ完治していないから部に参加する事は出来ないが、見学する事は出来るようになったらしい。 セイジはそれに対し、どう返すか一瞬迷って、スタンプで返事を送った。 そうすると、すぐに既読マークが付く。 それで会話は終わりだった。 そして翌日、部活にウィキッドが見学で参加することになった。 でも、直近に大会が近付いているせいで、マネージャーとしての仕事が忙しく、セイジはウィキッドと話す機会が無かった。 先輩の汗を拭いたり、タオルを用意したり、ドリンクの準備をしたり、 そんな風にバタバタとしている間に時間は過ぎていく。 休憩時間の間も先輩はセイジを呼び止め、練習の内容について質問したりしてくる。 その度にセイジは先輩の相手をするのだが、その時間が長かった。 練習が終わって、先輩から道着を受け取ったセイジの前に、ウィキッドがやってくる。 「久しぶり」 「うん‥‥」 セイジは、何か言わなければと焦るが、うまく言葉が出て来ない。 「その、怪我はもう大丈夫なの?」 「うん。まあ、まだ痛みはあるけど、杖は無くても歩ける程度にはなったよ」 「そっか‥‥」 「‥‥セイジの担当、先輩になったんだね」 「うん」 会話が続かない。 ウィキッドと二人だけの時間の筈なのに、手に持った先輩の道着の重さと臭いが、 二人の間に先輩の存在を割り込ませているような感覚に陥る。 「それじゃあ、私、これを洗濯しないといけないから‥‥時間かかるし、先に帰って大丈夫だよ」 「ああ‥‥、うん。お疲れ様」 セイジは、ウィキッドの顔を見ずに、足早にその場を去る。 自分の気持ちがどんどん沈んでいくのを感じた。 メッセージアプリに、「馴染めていてよかった」というメッセージが届いているのに気が付いたのは、 深夜に目を覚ました時であり、返信はできなかった。 ウィキッドが怪我をして久しぶりに訪れた部活は、新入生が来たばかりの頃の浮かれた雰囲気が無くなり、 大会にむけて真剣な雰囲気になっていた。 セイジに話しかけようとしたが、先輩のマネージャーとして、汗を拭いたり、飲み物を渡したりする姿を見ると、 声を掛けるのも躊躇われる。 セイジがマネージャーになった相手が、自分が無理をして挑んだ先輩だった事が、胸にチクリと刺さる。 休憩時間中も、練習内容について話し合っていて、ウィキッドはそこに割って入る事も出来ず、ただ遠くで見ているだけだった。 練習が終わり、ようやくセイジの元に行けると思って向かい、軽く話をする。 彼女が持っている道着が、セイジが先輩のマネージャーなのだという事実をウィキッドに突きつける。 「それじゃあ、私、これを洗濯しないといけないから‥‥時間かかるし、先に帰って大丈夫だよ」 セイジの言葉に、胸が締め付けられるような気分になる。 だが、ウィキッドは何とか笑みを浮かべて、彼女に別れを告げるのだった。 家に帰ってから、何とか送ったメッセージに既読が付いたのは、ウィキッドが眠った後だった。 そして週末、春の大会として部員全員で県大会の会場へと向かう。 ‥‥ウィキッドは、怪我の検査があるせいで、応援に来ることが出来なかった。 会場に着いたセイジ達は、まずウォーミングアップを行った後、試合前のミーティングを行う。 「みんな、今日は大事な試合の日だ。 普段の練習の成果を存分に発揮して、悔いの無い試合をしてこい!」 先生の言葉に、全員が応える。 そうして、いよいよ試合開始の時間となり、セイジ達の学校の出番となった。 先鋒戦、次鋒戦、中堅戦、副将戦。 ここまで2-2で進み、大将戦である先輩の試合が始まろうとしていた。 セイジは、先輩に対し、試合前のミーティングを念入りに行った。 相手の出方を予想しながら、技の特徴を説明していく。 相手は去年、全国まで行った学校であったのにも関わらず、落ち着いた様子の先輩は、 「ま、俺の出番になるなら問題無いだろ」 と言って、余裕を見せていた。 そうして始まった試合は、余りにもあっけなく終わった。 どう見ても先輩以外の部員全員より強いであろう相手を、いとも簡単に倒したのだ。 「‥‥凄い」 圧倒的な力強さ、そして技のキレ。 無意識の内に、見惚れてしまって、気付けば声が出ていた。 「やっぱ先輩は強いよなー、格が違うっていうかさ」 そんな事を言っている部員が居たが、セイジは心の中でそれに同意した。 付け焼刃の強さでは、絶対に叶わない本物の強さ。そんな物が、確かにそこにはあった。 「セイジちゃん、ありがとな」 「いえ、そんな事無いです」 「いやいや、そんな事あるって」 そう言って、先輩はセイジの肩に手を置く。 セイジは、それを嫌だとは思えなかった。むしろ‥‥ 大会の二日目に向け、セイジ達は宿に向かう。 「勝ってくれたから、宿代無駄にならなくて良かったよ」 等という先生の冗談に、皆が笑った。 いつものように、道着や下着を先輩から受け取り、ホテルの洗濯場へと向かう。 先輩の汗で汚れた物を洗濯機に入れようとした所で、手が止まった。 魔が差したのか、あるいはもっと別の感情があったのか。 セイジは、つい出来心で、先輩の汗の染みた道着を、顔に近づける。 先輩の汗の臭いが鼻腔を満たし、セイジの頭はクラリとした。 そして、手元にある下着を見る。 先輩の汗の匂いが、セイジの興奮を高めていく。 「‥‥何やってんだろう、私」 我に返ったセイジは、自己嫌悪に陥りながら、洗濯機のスイッチを入れた。 皆で食事を食べた後、明日に向けてのミーティングの為、先輩の部屋へと向かうセイジ。 洗い終わった洗濯物を渡し、明日当たる選手たちの技の分析を行い、対策を考えていく。 「セイジちゃんはどう思う?」 「はい。多分、この選手はここを突いてくると思います」 「なるほどなぁ」 「あと、ここはもう少しこうした方が良いかと‥‥」 「うんうん」 ただ、正直な所。 セイジは、先輩が負ける姿が思い浮かばなかった。 大将戦までに団体戦の結果が決まらなければ、先輩が勝つだろう。 そう思わせる程、今隣にいる先輩がどれだけ強いのかを、セイジは知っていた。 ミーティングが終わり、ふとセイジは気が付く。 今自分が、先輩と二人だけで部屋に居る事に。 さっき魔が差してしてしまった行為を思い出し、セイジの顔が赤くなる。 お腹の奥で、何か付いてはいけない火が灯ってしまったような感覚を覚えた。 話している間に、自然と密着していた事に気が付くが、慌てて距離を取るのも不自然だからと、セイジはそのまま会話を続ける。 「じゃあ、そろそろ俺は寝るよ」 「あ、はい。お休みなさい」 先輩の部屋から出ると、セイジは廊下でウィキッドにメッセージを送った。 「一日目は全部勝てたよ、先輩って、本当に凄いよね」 「うん。先輩は本当に強いから」 ‥‥無理に勝とうとして、怪我をしたウィキッドのその言葉は、どこか自分に言い聞かせているようにも思えた。 すると、他の大会出場メンバーの部屋から、そのメンバーのマネージャーをやっている部員が、セイジに話しかけてくる。 「やほ、どうよそっちの調子は」 「はい、順調です」 「そっかー、うちはちょっと相手が格上っぽいんだよねぇ、ま、セイジちゃんの所は先輩だから安心だけどさ」 「あはは、まあ、先輩強いですもんね」 「そうなのよー、それでさ、先輩とはどうなの?歓迎会の時とかキスしたりもしたし、部員の中だと結構お似合いだーって噂になってるけど」 「えっ!?」 「ほら、甲斐甲斐しくサポートもしてるし?割と距離近いし、普通に付き合ってるんじゃないかって皆言ってるよ」 その言葉を、自分にはウィキッドという彼氏が居るから、そんな事は無いと言おうとした所で、 「それに‥‥さ、見ちゃったんだよね、さっきセイジちゃんが先輩の道着嗅いでる所」 「‥‥ッ!!」 見られていた。 恥ずかしさと情けなさで、頭が真っ白になる。 「ああもう、顔真っ赤にしちゃって、大丈夫大丈夫、内緒にしておくからさ、ね?」 「うぅ‥‥お願いします」 「任せておきなって!それじゃ、先輩と頑張りなよー!」 そう言って去っていく部員の背中を見つめながら、セイジは羞恥心からその場に座り込んでしまう。 自分と先輩が、そういう目線で周りから見られる可能性なんて考えた事も無かった。 ウィキッドは、その噂を知っているのだろうか。そう考えると、セイジは急に不安になる。 もし、もしも、知っているのだとしたら。 『先輩って、本当に凄いよね』 自分が送ったメッセージに、ウィキッドはどんな気持ちで、返信をしたのだろうか。 それに、さっきの行為がもしウィキッドに伝われば‥‥ セイジは、彼女の口が堅い事を願わずには居られなかった。 週末、ウィキッドは憂鬱だった。 部員たちが大会に行くにも関わらず、経過観察の為に病院に行かなければならず、応援に行けなかったのだ。 足の痛みは徐々に和らいできているが、まだ完治したとは言えない。 「‥‥寂しいな」 今までは、セイジと二人で遊ぶ事が当たり前だった。 平日は合えない分、休日にめいっぱい遊んで、夜まで一緒に居た。 だが、今は違う。 平日、同じ学校に通っている筈なのに、少し距離が遠く感じる。 休日、彼女と顔を合わせない日々が、とても長い時間に感じられた。 家の中でも、余り歩き回る訳にもいかず、自室のベッドでスマホをいじるだけ。 セイジとの写真は、入学式の日が最後になっていた。 ‥‥今頃、何をしているのだろうか。 夕食を食べた後、自室で一人になった時、ふとそんな事を考える。 セイジと先輩が付き合っている、そんな噂を、部内で聞いた。 勿論、そんな事は有り得ない。 セイジは自分の彼女なのだから。 でも‥‥あの時、自分に話題を振られた時に、自分こそがセイジの彼氏なのだ、と言い出す事は出来なかった。 それが、悔しかった。 セイジが部に馴染んでいるのは、喜ばしい事ではあるのだが、同時に自分の居場所が奪われていくような気がしていた。 「‥‥嫉妬、なのかな」 そう呟くと、ウィキッドは胸の奥がチクリと痛むのを感じた。 自分がこんな風に思うなんて、と、彼は思った。 「一日目は全部勝てたよ、先輩って、本当に凄いよね」 セイジからのメッセージが、胸に突き刺さった。 今、自分はどんな顔をしているのだろう。 嫉妬と焦りが入り混じった、醜い表情をしているに違いない。 セイジのメッセージに、いつものように返信する事が出来ない。 「うん。先輩は本当に強いから」 そう返信する時、ウィキッドの胸の奥には、形容しがたい感情が渦巻いていた。 セイジの事を疑っている訳ではない。 しかし、何故セイジが自分の隣にいないのかと思うと、どうしようもなく悲しく思えた。 「セイジ、今何してるかな」 セイジとのトーク画面を開き、ぼそりと呟いた。 「‥‥電話、してみようかな」 セイジの声が聞きたかった。 通話ボタンを押そうとした瞬間、ふと指を止める。 今、自分がしているのは、ただの我欲だ。 セイジは頑張っているのに、邪魔をしてどうするというのだろう。 ウィキッドは、そう思い直し、セイジへの連絡を諦め、布団に潜り込む。 だが、眠れない。 頭の中では、セイジの事ばかり考えていた。 覚えたばかりの自慰で気を紛らわせても、残るのは虚しさだけだった。 日曜日。 大会の二日目が行われている中、ウィキッドは悶々とした気持ちでいた。 勉強でもしようかと机に向かっても、セイジの事が頭から離れず、集中力が欠けてしまっていたのだ。 「‥‥あ~もう!」 頭を掻きむしり、ウィキッドはベッドに飛び込んだ。 夕方頃、メッセージアプリに、他の部員からのメッセージが届く。 内容は、今日の大会で優勝した、というメッセージだった。 しかし、ウィキッドにとっては、添付されていた写真の方が重要だった。 優勝記念の写真として撮影されたその写真では、セイジが先輩に肩を抱かれてピースをしていた。 「‥‥」 モヤモヤとした気持ちが止まらない。 嫉妬している自分に気づき、更に苛立ちが増した。 ‥‥セイジから、『優勝したよ』という短いメッセージが届いたのは、それから大分後、彼が眠る直前だった。 大会二日目。 その日の団体戦も、セイジたちの学校は順調に勝ち進み、そしていよいよ決勝に突入。 相手は、去年の優勝校であり、県内屈指の強豪校である。 「ここまで来たなら、やっぱり優勝したいよな」 試合前、大将である先輩が、部員たちに向かって言った。 「何とか先輩まで回しますから、よろしくお願いします」 「おいおい、そこは俺に回す前に勝ちます、位言ってくれよ」 「あはは、頑張りますよ」 試合前、マネージャーたちは自分の担当のメンバーに声を掛ける。 「ほらほらー、皆テンション上げていこうよ!」 「まあ、やれるだけの事はやるさ」 「うぅ‥‥緊張してきたぁ‥‥」 セイジも、先輩の元に歩み寄る。 「先輩、応援してるんで、絶対勝って下さいね」 「ああ、任せろ」 先輩は、セイジの頭をぽんと撫でる。 胸が高鳴るのを、勘違いだと自分に言い聞かせる。 試合は、先鋒が敗北したものの、次鋒が意地を見せて勝利。 中堅が負け、追い詰められるも、副将が粘りを見せる。 大将戦に持ち込ませまいとする相手と、絶対に大将に繋ぐというチームの想いがぶつかり合い、粘りに粘って勝利をもぎ取る。 そうして訪れた大将戦。 流石に、今までのような圧勝とはいかないけれど、やはり安心感のある先輩に軍配が上がり、見事、県大会を優勝するのだった。 「おっしゃあああ!勝ったぞおお!!」 部員たちが喜びの声を上げる中、先輩はセイジの元に駆け寄ってきた。 勝利の喜びに抱きついてくる先輩を、セイジは拒否しなかった。 逞しい腕で抱擁され、彼の力強さを改めて感じる。 「お前のお陰だよ、ありがとな」 「いえ、先輩は強いので そう言って、二人は互いに笑い合う。 その光景を見て、部員たちが口々に話す。 「本当にお似合いだよね、あの二人」 「うんうん、いい雰囲気だし、間違い無いんじゃないかな」 その後、表彰式が終わり、宿に戻った後、打ち上げまでの間、少しの自由時間が出来た。 セイジは、洗濯をする為、先輩から洗濯物を受け取る。 洗濯機のある一角に向かう途中、ふと催し、近くにあるトイレに立ち寄った。 用を済ませ、ショーツを履き直そうとした所で、自分の中にある熱に気が付く。 優勝が決まり、先輩に抱きしめられた時から、セイジの中には、ある欲求が生まれていた。 「‥‥したい」 一度だけ、知識を知った時に行い、それから行った事の無い行為。 だが、今は火照る熱を逃がさないと、どうにかなってしまいそうだった。 下腹部に伸びる手を、理性が必死に押し留める。 しかし、一度芽生えた欲望を掻き消すのは難しく、セイジはそっと、自らの秘部へと指を伸ばした。 「んっ‥‥ふ、ふぁ‥‥っ」 誰も居ない個室の中で、声が漏れないように声を噛み殺す。 もう片方の手が、自然と渡された洗濯物に伸びてしまっていた。 一瞬、セイジの頭の中で、ウィキッドの姿が浮かんで消えた。 洗濯物の中で、一番臭いが濃い下着を手に取り、少し臭いを嗅いでしまう。 「‥‥すごい匂い」 頭がクラクラするような、濃い匂い。 鼻から離して嗅いだだけなのに、お腹の奥がキュンと疼いてしまう。 いけないと思いつつ、股間を弄る指が止まらない。 「あ、ああっ‥‥んっ‥‥」 先輩の顔を思い浮かべながら、指先でクリトリスを刺激する。 甘い刺激に腰が震え、熱い吐息と共に声が出てしまった。 そろそろ絶頂しそうだと思った時、誰かが入ってきた気配を感じた。 男女兼用のトイレなので、個室の前にいるのは、もしかしたら男の人かもしれない。 セイジの心臓が跳ねあがるが、絶頂直前まで昇り詰めた身体は、もう止める事が出来なかった。 指先が動く度に、ゾクッとした感覚が全身を走り、ビクビクと身体が跳ねる。 「だめ、イク‥‥!」 快楽に溺れ、指の動きが激しくなる。 足がガクつき、視界がチカチカと明滅し、咄嗟に声を抑える為、下着を持っていた手で口を抑える。 その瞬間、濃い雄の臭いがセイジの脳の奥まで染みつき、彼女はそのまま果てた。 「い‥‥っ♡ぐっ♡‥‥んっ‥‥♡」 身体が大きく痙攣する。 指先を包む膣壁はギュウゥと収縮を繰り返し、セイジは目の前が真っ白になった。 「はぁー‥‥はぁー‥‥っ♡」 荒い呼吸を整えようと、肩で大きく息をしてしまい、先輩の臭いを肺一杯に吸い込んでしまった。 そのせいで、絶頂の余韻に浸るどころか、再度絶頂してしまい、セイジの股間から潮が吹き出した。 正気に戻った後、慌てて手を拭き、何食わぬ顔でトイレを出る。 そして、個室を出たセイジの目の前に居たのは、先輩だった。 「せ、先輩‥‥?」 「あー‥‥なんか、悪い」 先輩はバツが悪そうな顔をしていた。 それは、セイジがトイレから出て来る所に出くわしてしまったからか、それとも別の理由なのか。 セイジと入れ替わりで個室に入った先輩を見た後、自分の手を見つめる。 急いで洗濯を回して、打ち上げに向かう。 打ち上げの最中も、セイジはずっと上の空だった。 先生が居るからか、歓迎会の時のような事にはならず、皆楽しく盛り上がっていた。 バスで学校まで戻り、解散となった後、先輩がセイジに声をかけた。 「この後、時間あるか?俺の家近いしさ、ちょっと話したい事があるんだが」 セイジの心臓がドキリと高鳴る。 「え、えっと‥‥先輩の家にですか?」 「ああ。ダメなら別に良いんだけどさ」 「いえ、大丈夫ですけど」 「じゃあ、行くぞ」 先輩は、セイジの手を引いて歩き出す。 セイジは、ただ黙って着いて行った。 先輩の家は、セイジの家と方向が違う為、帰り道とは逆方向に進んでいく。 やがて辿り着いたのは、広々とした一軒家だった。 練習場すら付いていると言うその家に、セイジは思わず見惚れてしまう。 「どうだ、凄いだろ」 「はい‥‥。こんなに広いお宅だとは思いませんでした」 「ま、親父が割と稼いでくれてるお陰だけどな。ほら、入っていいぞ」 玄関を通り、リビングへ案内される。 少し恐縮してしまうような高級感のある家具や調度品に、セイジは圧倒されっぱなしだ。 飲み物として出された紅茶も、緊張のせいで味がしなかった。 それから、大会の事を色々と話した後、先輩は自分の部屋にセイジを招いた。 部屋に入ると、広々とした空間に、セイジの目が泳ぐ。 今まで異性の部屋は、ウィキッドの部屋にしか行った事が無かったが、その二倍は広さがあった。 部屋に広がる先輩の匂いが、少し前の絶頂の記憶を呼び起こし、セイジの心をかき乱す。 「それで、相談なんだけどな」 「はい」 セイジは、ゴクリと唾を飲み込む。 これから言われるであろう言葉を想像して、何故か胸の鼓動が早くなった。 「俺と付き合わないか?」 「‥‥え?」 予想もしていなかった言葉に、セイジは戸惑う。 「いやな、割とお前可愛いし、真面目だし、気が合うっていうかさ」 そう言って、先輩はセイジの手を掴む。 その大きな手に、セイジの心臓が跳ね上がる。 「あの、でも私‥‥」 断る言葉を紡ぐ前に、セイジはぐっと先輩に抱き寄せられる。 「それにさ、お前、俺の服でオナニーしてたろ?」 耳元で囁かれた事実に、セイジの顔が一気に赤く染まる。 「トイレの中からくぐもった声が聞こえるからさ、まあ腹でも痛いのかなと思ったんだが‥‥トイレ入ったらさ、雌の匂いがプンプンしててよ」 先輩の言葉に、セイジは恥ずかしさで俯いた。 そんな彼女の顎を掴み、上を向かせる。 「あ‥‥っ♡」 セイジの唇に、先輩の唇が重なる。 舌を絡ませ、唾液を混ぜ合わせ、互いの息を交換するように、二人はキスをした。 長い口付けの後、先輩はセイジをベッドに押し倒す。 それでも、セイジは弱弱しく抵抗する。 「ほら、正直に言いなよ、嫌いにはならないからさ」 「んっ♡ふぅっ♡」 セイジの身体を弄りながら、先輩が囁きかける。 「違‥‥いますっ♡」 「何が違うんだよ、変態さん」 「私は‥‥んんっ♡」 彼の言う通り、それは真実だった。 だが、それを認めてしまえば、もう戻れなくなってしまうと、セイジの心の中で警鐘が鳴る。 しかし、身体は素直に反応してしまい、愛液を垂れ流しながら、セイジの身体がビクビクと震える。 「あっ‥‥だめっ♡イクッ‥‥♡」 その瞬間、セイジの身体から力が抜けた。 力強い指で股間をなぞられ、逃れられない事を悟り、絶頂する。 「ん‥‥♡あっ♡い‥‥っぐ♡うっ♡♡っ♡♡♡」 セイジの膣から、大量の潮が吹き出す。 その潮がシーツに大きな染みを作り、辺りに雌の臭いが立ち込めた。 「ほらやっぱり、あの時トイレから聞こえた声と、この匂い、セイジだったんだ」 先輩は、セイジの股間から指を引き抜く。 もう言い逃れは出来なかった。 ショーツをずらされ、膣に指を出し入れされながら、セイジは恥ずかしい告白をさせられる。 「‥‥んっ♡‥‥ごめんなさっ♡わだし♡せんぱぃにばれないように♡せんぱいのにおいでぇ♡おなにーしてましたぁ♡♡♡」 先輩の指を、自分の膣がきゅうっと締め付ける。 全身の力が抜け、尻を突き上げた体勢で、セイジは快楽の余韻に悶えていた。 衣擦れの音がして、セイジは先輩がズボンを脱ぎ捨てた事を察した。 後ろを見てみると、そこには大きく反り返った肉棒がそびえ立っていた。 小さい頃、一緒にウィキッドとお風呂に入った時に見た物と違う、 グロテスクで、しかし魅力的だと思ってしまう逞しい雄の象徴に、セイジの子宮がキュンと疼く。 「あ‥‥♡」 その先端が、セイジの秘裂に触れる。 亀頭が割れ目を割り開き、膣内に侵入してくる感覚に、セイジは期待するように喉を鳴らした。 「入れるぞ」 セイジの頭の中で、ウィキッドの事を思い出し、止めるように先輩に声を掛けようとした瞬間、 「ああ、後な、お前がウィキッドの彼女って事、知ってるから」 「‥‥へ?」 その言葉と共に、セイジの膣内に先輩の剛直が挿入された。 「あ゛っ‥‥♡」 セイジの視界に星が舞う。 まるで脳天まで貫かれたような衝撃に、セイジは悲鳴のような喘ぎ声を上げた。 さっき先輩が言っていた言葉の意味を理解する事も出来ず、セイジはただ絶頂の快感に溺れるだけだった。 「あ゛っ♡まっで♡まってくだしゃいっ♡♡」 セイジの懇願も虚しく、先輩はピストン運動を開始した。 初めての筈なのに、セイジの膣は痛みを感じておらず、むしろもっと奥へ来て欲しそうに収縮を繰り返していた。 「いやほらな、ウィキッドの奴が結構俺に、彼女を守りたいから部活に入ったんですとか言っててな、今年マネで入るとかも教えてくれてさ」 「あっ♡あ゛っ♡んお゛っ♡♡♡」 先輩が腰を打ちつける度に、セイジの身体が跳ねる。 「ま、アイツ細っちいし女みたいから才能は無さそうだなー、と思ってたけど熱意は感じたから、応援してやろうかなって思ってたんだが」 「んおっ♡お っ♡おおぉっ♡♡♡」 先輩の腰の動きが激しくなる。 その動きに合わせるように、セイジの口から獣じみた声が上がる。 「まさか俺の専属になるとは思わなかったし、こんな変態だとも思わなかったわ」 「いやっ♡言わないでっ♡あっ♡あっ♡‥‥あ゛っ♡♡♡イクッ♡イグゥっ♡♡♡」 セイジが絶頂を迎え、膣壁が先輩のペニスをギュウっと締め付ける。 その刺激で先輩も限界を迎えたのか、セイジの膣内で精を解き放った。 (あ‥‥♡出てる‥‥♡) どくん、どくんと脈打ちながら放たれる熱い白濁液を受け止め、セイジは幸福に包まれた気分になる。 今までの人生で、間違いなく一番幸せな時間だった。 「あ‥‥っ♡んっ♡」 ゆっくりと引き抜かれると、名残惜しそうな声を上げてしまう。 栓を失ったセイジの膣からは、どろりと白い液体が流れ出した。 「はぁ゛ー‥‥♡はぁ゛ー‥‥♡」 呼吸を整えているセイジに、先輩は自分のモノを鼻先に突きつける。 鼻の奥を精液の匂いで犯されながら、セイジは思う。 自分は、この人の女なのだと。 「ま、ウィキッドにはとりあえず内緒にしておくからさ、またよろしくな」 セイジは、何も分からないままに目の前の肉棒を口に含んだ。 大会の翌日、セイジは目覚まし時計の音で目を覚ました。 昨日の疲れが残っているせいか、少しだるかった。 歩き方が変になっていないかを気にしながら、学校に登校する。 その日の放課後、部活でウィキッドと顔を合わせたセイジは、なんだか酷く久しぶりに彼に会ったような気がした。 なるべく普段通りを装おうとして、その普段通りを忘れている事に気が付く。 結局、当たり障りのない挨拶をして、マネージャーとしての仕事を始めた。 練習が終わった後、ウィキッドがセイジの元へと歩いてくる。 「ねえ、セイジ」 「あっごめん、先輩から洗濯物受け取ってからで良い?」 「‥‥分かった」 そう言って、ウィキッドはセイジに背を向けた。 先輩の元に向かい、洗濯物を受け取ろうとする。 「ウィキッドと話すんだろ?その前に、ちょっと良いか?」 そう言いながら、先輩に連れられ、セイジは男子トイレの個室に入れられた。 先輩はズボンを脱ぎ、セイジの目の前に勃起した肉棒を見せつけた。 「ほれ、彼氏待たせてるんだから早くしろよ」 セイジは、その肉棒に舌を這わせる。 昨日、散々仕込まれたせいだろうか、彼のペニスを見ると愛おしさが溢れ出し、口で奉仕する事に抵抗が無くなっていた。 「んっ♡ちゅぷっ♡」 亀頭にキスをし、裏筋に沿って舐め上げる。 そして、喉奥まで使って、竿全体を包み込むように口に含む。 練習直後の汗と雄の臭いが、セイジの脳髄を刺激する。 (んっ‥‥♡先輩の味がして美味し‥‥♡) ウィキッドの彼女になってから、まだ一ヶ月も経っていない筈なのに、 セイジにとって、それが遥か遠い昔の事のように感じられた。 「ふぅ‥‥んっ♡んっ♡んっ♡」 淫らな水音を立て、セイジはフェラを続ける。 ウィキッドを待たせているから早く終わらせたいのか、それとも先輩の精液を味わいたいからか、 今のセイジには分からなかった。 ただ、彼女の子宮が疼き、雌としての本能が刺激されているのだけは確かだった。 そして、勢い良く吐き出された白濁液を、セイジは必死に飲み下す。 「んぐっ♡んっ♡ごくっ♡」 一番奥まで咥え込んでいるせいで、鼻が陰毛に押し付けられ、蒸れた汗の匂いを嗅ぎながら、精液を喉奥に叩きつけられる。 最後の一滴を飲み干すと、セイジは肉棒から口を離した。 「‥‥ご馳走様でした」 セイジは、肉棒についた精液を綺麗に舐め取り、ペコリとお辞儀をする。 「‥‥じゃあ、行きますね」 「ああ、またよろしく頼むわ」 周りにバレないよう男子トイレから抜け出すと、セイジはウィキッドの元へと向かう。 「ごめん、トイレ行ってた」 「‥‥大丈夫、別に待ってないから」 いつも通りの会話。 本当に、いつも通りなのだろうか? 「それで、どうしたの?」 「いや、久しぶりに一緒に帰ろうと思ってさ」 「そっか、うん、良いよ。先輩の服洗濯するまでちょっと待っててね」 「‥‥うん」 部活のマネージャーとしての仕事だから、仕方がない。 そうは思っても、セイジが自分より先輩を優先したようで、ウィキッドは不満を感じた。 洗濯を終えたセイジが、ウィキッドの所へと戻る。 「‥‥ねえ、セイジ」 「なに?」 「ボク達さ、付き合ってるよね」 「何言ってるの、私達、春からずっと恋人同士じゃない」 「そうだよね、いや、そう‥‥だよね」 セイジの言葉に、ウィキッドは安堵の息を吐いた。 そうして、二人は家への道を歩く。 「‥‥ちょ、ちょっと待ってよセイジ!速い!」 「ご、ごめん」 無意識の内に、先輩に合わせた速さで歩いていたらしい。 そして、その速さは、脚を怪我したウィキッドには厳しかったようだ。 「ねえ、セイジ、手繋ごう」 「‥‥うん」 ウィキッドの手を握る。 昔みたいな、手のひらを握り合う繋ぎ方で。 少し前まで、頼もしさを感じたウィキッドの手を、セイジは頼りなく感じていた。 セイジの家まで付くと、ウィキッドは何かを言いたそうにモジモジとしていた。 「どしたのウィキッド?忘れ物でもした?」 「あー、いや、そうじゃなくてさ」 「いや、あの、さ。えっと‥‥セイジと、キス、したい」 二人が恋人であると確認したい。 ウィキッドのその想いを、受け入れるかセイジは一瞬逡巡した。 「‥‥いいよ」 セイジは目を瞑り、唇を差し出す。 ウィキッドの顔が近付いてくる気配を感じる。 やがて、柔らかい感触がセイジの唇に触れた。 「んっ‥‥」 数秒後、ゆっくりと顔を離す。 目を開けると、そこには照れ臭そうに笑うウィキッドがいた。 「ボク、今凄い幸せだよ」 「‥‥そっか、良かった。じゃあ、また明日学校でね」 「うん、バイバイ」 その笑顔を見て、セイジは少し、直前に先輩の精液を受け止めた唇でキスした事に罪悪感を覚えた。 その日から、セイジは部活の最中だけで無く、昼休みの最中でさえ、先輩の相手をする事になった。 「あっ♡イクッ♡イキますっ♡♡♡」 絶頂を迎え、ビクビクと震えるセイジの膣壁によって搾り取られ、先輩も射精する。 そして、セイジの膣内で精液を塗りつけるようにペニスを動かしながら、先輩はセイジの頭を撫でた。 「よしよし、お疲れ様」 「ぁっ♡」 頭を撫でられる快感で、セイジは甘い声を上げる。 先輩は、セイジが絶頂を迎えた後も、昼休みが終わる直前まで挿入したままでいる事があった。 その為、セイジの秘部は先輩の形を覚え込まされてしまい、下着が擦れる度に切ない気持ちになっていた。 部活が終われば、洗濯物を受け取るついでに、先輩の逸物に奉仕するのが、マネージャーとしての仕事の一つとなっていた。 「んっ♡ちゅぷっ♡んっ♡んっ♡」 喉奥を使って、亀頭全体を包み込むように口に含む。 毎日毎日行っているから、もうすっかり慣れてしまった。 「んぐっ♡んっ♡んんんんんんんんんんんん♡」 精液を喉奥で受け止め、その後何も無かったかのようにウィキッドと話す。 それが、セイジとウィキッドの、新しいいつも通りになった。 そして、ウィキッドが一緒に帰らない日は、先輩の家に向かい、彼に抱かれる。 「いやまあホント、少し可哀想になって来たな、アイツの事」 「んぉ゛♡♡♡んっ♡んんんんんん♡♡♡♡♡♡」 半分冗談交じりの先輩の言葉に返事を返す事も出来ず、 今日も、セイジは先輩のペニスに屈服し、何度も絶頂を迎える。 こうして、セイジは日常をすり減らしていった。 「‥‥あ、そうだ。良い事思いついた。アイツも細っぽいし顔も可愛いから、まあ行けるだろ」 「イグっ♡ひぃ♡♡♡まっへぇえ♡♡♡♡ぐりぐりやべで♡♡♡」 腰の動きに翻弄され、快楽で頭が真っ白になる。 それでも、先輩の言う"良い事"に、一抹の不安を感じていた。 そして、先輩の考えが実行されたのは、ウィキッドの怪我が完治した日だった。 怪我から復帰したウィキッドは、変わらず補欠だったが、それでも休んでいた分のブランクを取り戻す為、部活終わりまで練習をしていた。 先輩の汗を拭きながら、セイジはそんなウィキッドの姿を横目で見ていた。 「頑張ってるなウィキッド、休み明けで感覚戻ってないだろ?部活終わったら、俺の家の練習場使って練習するか?相手になるぞ?」 先輩にそう言われ、ウィキッドは嬉しそうに笑っていた。 そして、ウィキッドと先輩、そしてセイジの三人で、先輩の家に向かう事になった。 「‥‥あの、どうしてセイジも一緒、なんですか?」 ウィキッドの疑問に、先輩は当然のように答える。 「ああ、そりゃこいつは俺のマネージャーだからな、練習するなら付いて来て貰った方が良いだろ?」 セイジが自分の彼女なのを知っての事なのだろうか、そうウィキッドは思いながら、セイジの方を見る。 しかし、セイジはいつも通りの表情を浮かべているだけだった。 「‥‥そう、ですね」 先輩の家に着くと、ウィキッドと先輩、そしてセイジは道着に着替え、練習を始めた。 「ほら、私も着替えた方がやる気が湧くんじゃないかなって、どうかな?」 道着に着替えたセイジを見て、ウィキッドは少しドキっとした。 最初の方は、ウィキッドが技をかけるのに付き合っていた先輩だったが、 頃合いを見計らい、ウィキッドに対して技を仕掛ける。 呆気なく床に組み伏せられ、そのまま寝技で後ろから拘束された。 抜け出そうとしても全く動かず、むしろ抵抗すればするほど強く締め付けられていく。 「ぐぅう!くそっ!」 「どうした?もっと力入れてみろよ」 「このっ‥‥!!」 「ほれ」 「ぎゅっ!?」 さらに強い力で、襟を引っ張られ、首が締まる。 「あぐっ‥‥かはっ‥‥ぁっ‥‥」 一瞬で息が出来なくなった瞬間、先輩は手を緩めてくれた。 咳き込み、必死に酸素を取り込もうとするウィキッド。 「げほ、ごほっ‥‥はあ‥‥」 だが、先輩は緩めたとはいえ、まだしっかりと彼の事を拘束した状態だ。 そして、セイジがウィキッドの方に徐々に近づいてくる。 「はぁ‥‥はあ‥‥せ、セイジ?何するつもり‥‥?」 「大丈夫、痛い事はしないよ」 「いやっ‥‥ちょっと待っ‥‥!」 セイジは、拘束されたウィキッドの顔面に、自分の股間を押し付ける。 「んぶっ!?」 「彼女のお股の匂い嗅ぎながら、締め技食らって苦しくなっちゃえ♡」 「んむっ♡ふっ♡んん♡」 鼻と口を塞がれ、呼吸が困難になる。 セイジの股間の感触を感じつつ、蒸れた臭いが脳を刺激する。 「んぎゅっ‥‥!?はあっ♡はあ♡いぎできっ♡ぐっ♡」 「ねえ、どんな気分?彼女のおまんこの匂い嗅がされながら、首を絞められるのってさ」 「んんっ♡んーっ♡んんんんんん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」 じたばたと暴れ、窒息寸前で首を絞める力を緩められ、その度にセイジの股間の匂いを肺一杯に吸い込んでしまう。 「んっ♡んっ♡んっ♡んっ♡んんっ♡♡♡」 「ウィキッド君、教えてあげるね?私、ウィキッド君じゃなくて、初めてのキス、先輩としちゃったんだ」 「なっ、それ、どうい‥‥ぐぅ!ぎゅ♡うっ♡」 セイジの告白を理解しようと、脳に酸素を回そうとして、再び意識を落とされそうになる。 「んちゅ♡んっ♡んっ♡」 セイジの声と水音で、今先輩とセイジがキスしている事を察したウィキッドは、 いつの間にか勃起してしまっていた股間から、漏れだすように射精してしまい、道着を汚してしまった。 「はあ゛ぁ゛‥‥♡はっ♡う゛っ♡」 「んぷっ‥‥♡あれ?もしかしてウィキッド君イッた?彼女が自分じゃ絶対叶わないような先輩とキスしてるの理解して、興奮しちゃった?」 「ち、違っ♡」 「いいんだよ、隠さなくても。それでね、キスした時はそれだけ、王様ゲームの一環だったんだけど、マネージャーとして先輩のお世話してたら、どんどん先輩の男らしさや強さ、逞しさが格好良く見えてきて、気付いたらウィキッド君の彼女な事とか関係無く、強い先輩に夢中になってたんだ」 セイジの道着がずらされ、先輩に愛撫されているのが、ウィキッドにも伝わってくる。 「先輩の道着をこっそり嗅いじゃって‥‥んっ♡トイレでオナニーして♡バレちゃって♡その日の内に、先輩の女の子にされちゃった♡」 顔面に押し付けられたセイジの股間が、愛液でじっとりと湿り、熱を帯びているのを感じる。 「ぐっ♡うっ♡うぅううう~っ♡♡♡」 ウィキッドの腰が勝手に跳ね、彼女を奪われた情けなさと、甘いセイジの雌の匂いで、再び射精してしまう。 「先輩の物になってからは、毎日毎日、洗濯物渡される前におちんちん綺麗にしてあげたり、お昼休みにエッチしてたりしたんだよ♡気が付かなかった?」 セイジの口から語られる真実に、ウィキッドの心は壊されていく。 「ぐぅう!がぁっ!!ぎゅっ!!!」 また、呼吸が出来ず、必死に酸素を求めるが、セイジに股間を押し付けられてままならない。 先輩の指が、セイジの股間へと伸び、水音を立てながら弄っているのが、文字通り目の前で行われ、耳からも犯されている。 「うぎゅっ♡んぎゅっ♡うぅう゛う゛う゛♡♡♡♡」 「それで‥‥ね♡んっ♡ウィキッド君と‥‥っ♡イグっ♡初めて♡キスした時っ♡」 ウィキッドは、本能的にこの言葉を聞いては駄目だと理解してしまった。 だが、頭では聞きたくないと思っても、耳を防げない以上、言葉は彼の脳に届いてしまう。 「その前にね♡先輩のおちんちん咥えて♡精液受け止めた口でキスっ♡‥‥んっ♡しちゃったの♡‥‥んおっ♡お っ♡おおぉっ♡♡♡」 「あ゛ぁあああ♡あぁああぁあぁあぁあ♡♡♡♡」 ウィキッドの顔は彼女の股間に密着させられ、 セイジが絶頂し、痙攣して股間を濡らす愛液が増えた事を思い知らされしながら、彼もまた絶頂を迎えた。 彼女だったセイジが先輩に奪われ、セイジがどう犯されたか想いながら、セイジの匂いを感じ、自分が絶対に勝てない事を魂に刻み込まれた上での射精は、今までのどんな自慰よりも気持ちよく、最高に惨めな快楽をウィキッドに刻み込んだ。 「いや、ほらな?彼女俺の物にして悪かったしさ、それならお前も一緒に俺の物にすれば良いかなって言ったら、セイジがノリノリで色々準備したりしてさ」 力の抜けたウィキッドの頭には、先輩の言葉は理解出来ず、そのままセイジに帯を解かれ、精液でドロドロになった袴とパンツを剥ぎ取られる。 「ウィキッド君、お漏らししちゃったみたいだね♡」 ウィキッドの真っ白な、小さく皮を被ったおちんちんからは、敗北の苦しみに精液を垂れ流して震えていた。 その見た目は、セイジの記憶にある、子供の時に一緒にお風呂に入った時と、全く変わっていなかった。 「おちんちん、子供の時のままなんだね♡先輩のと違って、とっても可愛いよ♡」 「うぐっ♡やっ♡見ない‥‥ぇ♡」 「どうして?こんなに小さいのにちゃんと勃起してるんだもん、立派立派♡恥ずかしがる事なんて無いでしょ?ほら、私と先輩のセックスした話で興奮して、おちんちんから立派に射精も出来てるんだよ?」 「やっ♡やっ♡やああっ♡♡♡」 雄としての敗北を実感する度に、ウィキッドの股間に甘い痺れが走り、射精してしまう。 さっきの体験、思い切り抑えつけられ、力で勝てない事を自覚させられ、雄としても負け、彼女であるセイジを奪われた。 その事実が、ウィキッドの心を粉々に砕き、敗北で絶頂してしまう身体に変えてしまったのだ。 「それじゃあ、ウィキッド君を、雄として終わらせちゃうから、覚悟しててね♡」 セイジはウィキッドをうつ伏せに床に寝かせた体勢を取らせる。 「うぅうう‥‥ぐすっ‥‥ひっく‥‥」 「ふふっ♡泣かないで、すぐ終わるからね♡」 セイジは、彼の上に覆いかぶさり、体重を掛ける。 「うぐっ‥‥くる‥‥しぃ♡」 「もー、彼女に乗られても、平気そうな顔しないと、そんなんだから駄目なんだよ?」 セイジはウィキッドの首を締め上げ、窒息させる。 「んぎゅっ!?」 「こうやって、首絞められるとね、苦しいのと同時に、おちんちんが固くなって、イキやすくなるんだよ?知ってた?」 「ぐっ♡ぐっ♡ぐっ♡」 「もう、聞いてるの?」 セイジは、ウィキッドの首に回した手に力を込める。 本来なら、例えブランクがあろうと、ウィキッドの方が強いのだが、セイジの事を跳ね除けられない。 その理由は、セイジがウィキッドの首を絞める度、情けなく射精してしまう彼の小さな男性器を見れば、一目瞭然だった。 「んんっ♡んんんっ♡んんんんんっ♡♡♡」 「ほら、またイッた♡おちんちんビクビクして、お漏らし止まらないね♡」 セイジはウィキッドに、自分の匂いと、彼がどれだけ情けない男なのかを教えるように、ゆっくりと彼の耳元で囁き続ける。「あ、もしかして、これが本番だとでも思ってたのかな?残念、まだ前座だよ?」 「うぐっ‥‥ううぅうっ♡」 「じゃあ、ウィキッド君、質問するね?ウィキッド君は男の子?それとも女の子?」 「うっ‥‥ぐっ‥‥ううっ‥‥ボクは‥‥お、おとっ、こっ‥‥ですっ♡」 「そっか、よかった♡ここで女の子って言ってたら、これからする事で壊れたかどうかわからないもん♡」 セイジはウィキッドの頭を撫で、耳元で囁いた。 「ねえ、ウィキッド君。これから私、先輩のおちんちんで、たーっぷり犯されちゃうね♡」 そうセイジが言った瞬間、セイジの上に、先輩が覆いかぶさる。 「ウィキッド君も感じてね♡先輩のおちんちん、私の中に入っちゃうところ♡」 「うっ‥‥ううっ‥‥」 ウィキッドの上に、セイジと先輩の二人分の体重が圧し掛かり、息苦しさと、圧迫感に、彼は意識が飛びそうになる。 セイジの言葉通り、彼女の膣内へ、先輩の肉棒が飲み込まれていく。 「うぎゅっ♡きた♡♡おごぉおおおぉおおおっ♡♡♡」 ウィキッドの耳元で、セイジが獣のような喘ぎ声を上げ、痙攣する。 「うっ♡んっ♡イクッ♡おほっ♡ほおっ♡おおおっ♡」 彼女の痙攣に合わせるように、彼女の中に入っている先輩の肉棒が脈打ち、彼女の子宮を殴りつけている。 自分の真上で、セイジが犯されているのを感じながら、セイジが犯される姿を思い浮かべ、彼女の匂いと喘ぎ声が彼の脳に染みつき、ウィキッドは射精を伴わない、深い絶頂を迎えてしまう。 「うぐっ♡うっ♡うぅううう~っ♡♡♡」 「おっ♡あ゛っ♡先輩のっ♡おちんちん♡♡♡すっぎいぃいいいっ♡♡♡」 セイジの絶叫と共に、先輩の腰の動きが激しくなり、ウィキッドの上で二人の動きがシンクロする。 「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」 「やべっ♡やべでっ♡ボクの上でっ♡動かないでぇえっ♡」 度重なる絶頂と酸欠で、朦朧とした意識の中、セイジを通して先輩のピストンを体感する。 体重が乗せられ、より深くまで挿入され、奥を突かれる。 その感覚に、セイジは何度も絶頂を迎え、ウィキッドに、自分が今何をされているのか、教えてくれる。 「うぐっ♡うっ♡ううっ♡ううっ♡」 「先輩っ♡すっごいっ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」 そして、先輩が腰を打ち付ける度、押しつぶされ、セイジの嬌声を耳元で聞き続け、敗北を自覚させられながら絶頂してしまう。 まるで、自分が犯されているかのような錯覚に、ウィキッドは気が狂ってしまいそうになる。 「あっ♡ああぁあぁっ♡イクゥウウッ♡♡♡」 「ふぅっ♡ふぅっ♡ふぅっ♡ふぅっ♡」 セイジとウィキッドの、激しい息遣いが重なり、二人は同時に果てる。 「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡」 「う゛っ♡うっ♡うっ♡うっ♡うっ♡」 二人が絶頂を迎えると同時に、ウィキッドの身体から力が抜け、セイジが彼の上に倒れこむ。 「はーっ♡はーっ♡はーっ♡はーっ♡」 「ふぅーっ♡ふぅーっ♡ふぅーっ♡ふぅーっ♡」 セイジは、息を整えながら、ウィキッドの耳元で囁く。 「あ、ちなみに‥‥先輩と練習してる間に、ウィキッド君のスマホで、お家にこの土日私の家に泊まるって連絡したから、この週末、たっぷり先輩に犯されようね♡」 「う‥‥そ‥‥」 「ほんとだよ?だから、今日から日曜日の夜まで、一緒にたーっぷり気持ちよくなろうね♡」 「い、嫌だ‥‥もう、許して‥‥」 セイジは、涙を浮かべたウィキッドの頬にキスをする。 「本当のウィキッド君、とっても情けなくて弱っちくて、とっても可愛いよ♡」 セイジのその言葉に、再びウィキッドの身体は震え、精液を垂れ流してしまう。 「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛ぁあっ♡♡」 そして、ウィキッドは先輩とセイジに連れられ、風呂場に連れて行かれた。 既に裸にされたウィキッドは、まだ抜けきらない絶頂の余韻に、ぐったりとし、時折痙攣している。 そんな中で、先輩とセイジが服を 脱ぎ捨てる。 彼女であるセイジの裸に、無意識下でまた彼の股間が膨らみ始める。 「ふふっ♡もう元気になっちゃった♡」 だが、それ以上に。 先輩の自らより逞しい男性器を目の当たりにし、ウィキッドの心が本能的な恐怖でへし折れる。 「あっ♡あぁああっ♡」 これから起きる事への恐怖で、股を閉じてしまい、セイジに腕を掴まれる。 「ほら♡ウィキッド君、一緒にお風呂入ろう♡」 「やっ♡やだぁっ♡」 「もう、往生際が悪いよ?ほらっ!」 セイジはウィキッドを倒すと、股間を足で踏みつける。「お゛っ♡♡♡お゛っ♡♡♡」 その刺激で、彼は再び射精し、床にへたりこんでしまう。 そんな彼を無理矢理抱え、セイジと先輩は、一緒に風呂に入る。 三人で入っても余裕のある浴室は、雄としてだけでなく、違った形の敗北感をウィキッドに与える。 「ほら、ウィキッド君♡こっちおいで♡」 セイジが手招きする。 逆らえなくなったウィキッドは、椅子に乗せられ、お尻を突き出した体勢で先輩に押さえつけられる。 ウィキッドの眼前には、先輩の逸物が突きつけられ、彼の雌を服従させるかのように脈打つ。 「ウィキッド君♡これから何されるかわかるよね?」 セイジの言葉に、ウィキッドは必死に首を横に振る。 「私と違って、ウィキッド君が先輩の雌になるには、ここ使わなきゃ駄目だから、これから準備するんだよ?」 セイジはウィキッドのお尻を両手で開き、彼の菊座を曝け出す。 「やっ♡やめてっ♡」 「ほら、先輩も見てるし、恥ずかしいけど我慢してね♡」 セイジはローションを手に取り、それをウィキッドの肛門に塗りたくり始める。 「ひぐっ♡うぅう‥‥」 「大丈夫だよ♡優しくしてあげるから♡」 彼女の指はウィキッドの尻穴に伸び、優しく解すように周りをマッサージする。 「あっ♡あっ♡だめっ♡」 そして、ウィキッドの肛門に、冷たい何かが押し当てられる。「やっ♡冷たいっ‥‥やだっ♡やだあぁあ♡♡」 ウィキッドでも、自分の肛門に押し当てられているのが、浣腸器と理解してしまう。 そして、ウィキッドの必死の抵抗も空しく、浣腸器に入れられたぬるま湯が、彼のお腹の中へ注ぎ込まれる。 「あっ♡あっ♡ああぁあああ♡♡♡」 お腹の中に注がれたぬるま湯が、彼の直腸を逆流し、強烈な排泄感に襲われる。 だが、その状態でもセイジは手を止めず、更に追加で薬を注入する。 「やっ♡やだっ!もう入らないっ!」 「ダメ♡全部入れるまでお漏らししちゃダメだからね♡」 セイジの宣告に耐えられず、ウィキッドの排泄欲が膨れ上がる。 「やだぁっ!もう出したいっ!」 「ダーメ♡ほら、いくよ?さーん‥‥にーい‥‥いーち‥‥ぜろっ!」 無慈悲なカウントダウンの後、ゆっくり浣腸器が押し込まれ、薬液が直腸に注がれる。 「お゛っ♡あ゛ぁあぁあっ♡♡」 ぬるま湯を注入され、ウィキッドの股間が震え、精液が噴き出す。 まるで、排泄出来ない分を、精液を放出する事で代替えするかのように。 「あーあ♡ウィキッド君、お漏らししちゃったね♡」 「あ゛っ♡あ゛ぁあっ♡♡とめてぇっ♡♡♡」 「だーめ♡ちゃんと我慢だよ?」 「無理ぃいっ♡♡♡お腹ごわれるぅぅっ♡♡」 「大丈夫だよ♡壊れないって」 セイジはウィキッドのお尻を、優しく撫でる。 それだけでも彼にとっては強烈な刺激だった。 肛門が激しく収縮し、薬液を放出しようと暴れまわる。 「ほら♡もっと我慢♡頑張って♡」 セイジはウィキッドのお腹を撫で続ける。 「あ゛っ♡お゛っ♡♡お゛ぉおっ♡♡♡」 「ふふっ♡可愛いよ♡」 そんなやり取りをしている間も、彼の肛門は必死に耐え続けている。 だが、その甲斐も空しく、既にウィキッドは限界を迎えていた。 「あ゛っ♡あ゛っ♡♡だめぇええっ♡♡♡」 雄としての尊厳だけでない、人間としての尊厳をも奪われるような強制排泄と同時に、射精を伴わない絶頂を迎える。 「あ゛っ♡あ゛ぁあっ♡♡♡イグッ♡イッてるのにぃいいいっ♡♡♡」 ウィキッドの股間から、精液ではない透明な液体が噴き出し、浴室の床を濡らす。 気を失いかけたウィキッドの肛門に、再び浣腸器が押し込まれる。 「あ゛ぁあぁあっ♡♡なんれっ♡♡もうやらぁっ♡♡♡」 「しっかり綺麗になるまで、繰り返してあげるね♡」 セイジは笑顔でそう言い、浣腸器を押し込む。 「あ゛っ♡あ゛ぁっ♡♡うあぁあっ♡♡」 その繰り返しが、何度続いたのだろうか。 彼の菊座から大量の液体が噴出し、浴室の床を汚す。 「あ゛っ‥‥♡ああ゛っ‥‥♡♡」 もう言葉も出せず、ウィキッドはただ喘ぎながら、肛門から透明な液を漏らす。 「はい♡これで綺麗になったね♡」 セイジがそう言うと、ウィキッドの肛門にシャワーを当てられ、洗い流される。 その刺激でも、ウィキッドは絶頂してしまう。 もう出すものも無くした彼の男性自身が震え、潮を吹く。 何度も尊厳を吐き出す間、ずっと先輩の自分より逞しい逸物を見続けさせられ、俯く度に、それにキスをさせられる。 それは、彼に敗北感を与え続けた。 「どうだった?お尻の中綺麗にされるの気持ちよかった?」 「うっ‥‥ひっぐっ‥‥」 泣きじゃくる彼の尻を、セイジは撫でる。 「でもね、まだ準備でしか無いんだよ。本番はこれからだもんね?」 彼女は優しく微笑み、ウィキッドの肛門を指でなぞる。 ローションを塗りたくり、指で優しくマッサージを始める。 「あ゛っ♡あ゛っ♡♡」 「大丈夫だよ♡ちゃんと解してあげるから♡」 彼女の指先が、少しずつウィキッドの肛門の中に侵入していき、そのまま彼の肛門に根元まで飲み込まれる。 「あ゛っ♡あ゛っ♡♡」 「ほら、入ったよ♡凄いね♡」 そのまま、指先で彼の肛門括約筋を広げるようにマッサージしながら、ゆっくりと抜き差しする。 「ごれ゛っ♡だめぇっ♡♡」 「ダメじゃないよね♡こんなに感じてるんだし♡」 セイジは二本目の指を挿入し、更に彼の肛門を拡張する。 「やっ♡やっ♡♡」 細い指が、まるで輪ゴムを色々な形にして遊ぶように、ウィキッドの肛門を弄ぶ。 そして、その動きに合わせるように、彼は声を上げ、腰を震わせる。 「ほら♡こことか好きかな♡」 「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡♡」 彼女の指先がある一点に触れると、ウィキッドは背筋を仰け反らせてしまう。 「あれ?ここかな?」 「あ゛っ♡♡♡そこやだっ♡♡♡」 「嫌じゃないよね?こんなに感じてるんだから」 「やだっ♡やだやだやだぁっ♡♡♡」 「嘘つきだなぁ♡」 リズミカルに二本の指で前立腺を刺激され、ウィキッドの尻穴が激しく痙攣する。 「おっ♡おっ♡お゛っ♡♡♡」 「ふふっ♡可愛いね♡」 お漏らしのように、ウィキッドの男性自身から、精液と潮が噴き出す。 「よし、こっちは前立腺見つけたから、先輩、一緒にウィキッド君を仕上げちゃいましょうか♡」 「大分待ったぞ、しっかり壊してやるからな」 ウィキッドは頭を掴まれ、無理やり先輩の血管が浮き出るほど勃起した逸物を唇に擦りつけられる。 「ほら、ウィキッド君、お口開けて?先輩の物を受け入れて?」 「うっ‥‥うぅうっ‥‥」 「ほら、早くしないと、また浣腸しちゃうよ♡ほら、口開けろ♡」 ウィキッドは言われるがまま、ゆっくりと口を開き、彼の肉棒を受け入れる。 「お♡ごぉおおおっ!♡♡」 喉の奥まで押し込まれ、呼吸も出来ず、彼の瞳からは涙が零れる。 肛門を性器として開発され、喉奥まで逞しいペニスを突っ込まれ、同時に責められる。 「んぐっ♡うぐっ♡ぎゅっ♡」 前立腺から与えられる快楽と、口の中に広がる雄の味。 二つの相反する感覚に襲われ、彼の頭は混乱してしまう。 「ほら、もっと舌使えって」 「あぶっ!?ん゛~っ♡ぐ゛っ♡ぶ゛っ♡う゛ぅううっ♡」 雄への奉仕を強制され、自分が雄でないのだと認識させられ、屈辱感で頭がおかしくなりそうになる。 散々壊し尽くされたウィキッドの尊厳、プライド、そして心を、雌としての物に作りなおす行為。 それは、ウィキッドにとって、地獄のような時間だった。 「ほら、しっかり舐めろ」 「あぐっ♡う゛っ♡う゛っ♡う゛っ♡」 「そうそう♡上手だよ♡メスイキもしっかり覚えようねー♡」 「あ゛っ♡んぶっ♡あ゛っ♡」 「あははっ♡凄い締まるっ♡」 そして、先輩の濃い精液を口で受け止め、精子の混じっていない潮を自分の股間から漏らした時、ウィキッドは雌として完成した。 抑えつけられていた先輩から解放され、ウィキッドの体が床に崩れ落ちる。 「あっ‥‥♡えひっ‥‥♡」 「あらら、もう完全に壊れちゃったかな?」 「まあいいさ、俺のはまだ入らないだろうから、一晩かけて広げてやらないとな」 その後、全身を無抵抗に洗われた後、肛門に玩具を挿入され、部屋に連れて行かれた。 肛門から伝わる違和感が、彼の心を男性器を受け入れる雌としての形に整える。 そして、口にも口枷として、男根を模したディルドを挿入され、喋る事すら出来なくなる。 「ふぐっ♡むぐうっ♡」 「俺ので型取りした奴だ、しっかり喉奥まで飲み込め」 「うぐっ♡ぶぐっ♡お゛っ♡」 何度も喉奥を支配され、苦しさと気持ちよさが混ざり合う。 部屋にはビニールシートが敷かれており、その上にウィキッドは縄で拘束されて転がされる。 「今日はこれでおしまい♡明日の朝まで、お尻の穴をその道具が広げてくれるから、そこで休んでて良いよ♡」 そんなウィキッドが床で情けなく精液を垂れ流している間、セイジを先輩がベッドに押し倒し、覆いかぶさる。 セイジの嬌声が響くのと同時に、ウィキッドの肛門の玩具が震えだす。 「あっ♡あっ♡♡これすきっ♡♡♡女の子に生まれてよかった♡♡♡♡♡」 セイジの甘い喘ぎ声で耳を犯されながら、ウィキッドは自分の男性自身が再び熱を持ち始めたことに気づく。 だが、それに手を伸ばすこともできず、彼はただ、肛門で振動するおもちゃに屈服させられる。 太さを変化させ、肛門括約筋を解し、前立腺を押しつぶし、振動で彼を絶頂させる。 「ん゛っ♡ぶ゛っ♡ご゛ぉおおおおっ♡♡♡♡♡♡♡」 そして、朝が来るころ、彼は肛門を広げられ、喉奥を玩具に絡ませて媚びる事を教え込まれ、男性自身は触れないまま、空撃ちを繰り返していた。 「ほら、起きろ」 「んぶっ♡♡ごっ♡♡ぐっ♡♡♡♡」 空撃ちに震える男性器を先輩の足の指でつままれ、痛みと快楽で意識を取り戻す。 そして、喉奥まで入り込んだ玩具を吐き出そうと身体が勝手に反応し、それが出来ずにむせてしまう。 「ほら、お口で咥えたおちんちん外しましょうねー♡」 セイジに口枷を外されると、ウィキッドは必死になって酸素を吸う。 「げほっ!はぁっ、はぁっ、はぁっ♡」 「ほら、本番だよ♡本物おちんちんに奉仕しようね♡」 セイジがそう言って、先輩の逸物を咥えるようにウィキッドに促す。 「ほら、早くしろ」 「うぅうっ‥‥」 ウィキッドはおずおずと先輩のそれを口に含む。 「んっ‥‥んっ‥‥♡」 「ほら、ちゃんと喉も使え」 さっきまで咥えていた玩具と同じ形だが、本物の熱と味、臭いがウィキッドの脳を焼く。 眠っている間に教え込まれた雄に媚びる口の動きを、無意識のうちにしてしまう。 喉奥で亀頭を締め付け、舌を絡めて裏スジを刺激する。 喉奥まで突かれるたびに、喉から空気の漏れるような音が聞こえる。 「先輩のおちんちんしゃぶって喉犯されて、またイっちゃってて可愛いね♡」 ウィキッドの男性自身からは、とろとろと精液が流れ出し、彼の股間を汚していた。 「あ゛っ♡あ゛っ♡♡あ゛っ♡♡♡」 先輩はあえて口の浅い所に射精し、舌の上にぶちまける。 口の中が生臭くて熱いもので汚れ、その感覚だけで何度も達してしまう。 情けなさと雌としての自覚、そして精液の味を噛みしめて、ウィキッドは涙を流した。 「ね、もう一回聞くね?ウィキッド君は男の子?それとも女の子?」 「ボ‥‥ボクは‥‥」 「即答出来ないんだ♡」 セイジは楽しそうに笑う。 彼女はウィキッドの肛門から、ずっと彼を責め続けていた玩具をゆっくりと引き抜く。 「あひっ♡あへぇっ♡♡」 ウィキッドの菊門は、ぽっかりと開き、さっきまであったはずの物が無くなった喪失感に、切なげに開閉を繰り返していた。 「でも、これから男の子として完全に終わっちゃうんだから、最後に記念に童貞は卒業させてあげるね♡」 セイジはそう言うと、股を開いて、一晩先輩に犯され続けた女性器を見せつける。 「ほら、ここに入れたい?」 「うっ‥‥♡」 「じゃあ、これから女の子にされるのを自分から受け入れたら、入れさせてあげるよ?」 ウィキッドは顔を真っ赤にして俯いてしまう。 雌になる事を受け入れる、それが受け入れがたい事は分かっているが、同時に抗えない事も理解できていた。 そして、彼の男性自身が小さく主張している事も。 どうせ、これから犯されるのなら、それを受け入れ、セイジと繋がれるのならばそうした方がマシだと思えた。 「ぼっ、僕はっ‥‥♡」 「なーに?聞こえないよ?」 「お、女の子になりますっ♡♡♡」 「よく言えました♡」 セイジは満足げに微笑む。 「避妊は大事だからな」 散々セイジの中に射精してきた先輩が、そう言ってウィキッドの物にコンドームを被せる。 「よし、それじゃあいいぞ」 先輩に後ろから抱えられ、介助されるようにウィキッドはセイジの膣内に挿入する。 「童貞卒業おめでとう♡ウィキッド君♡」 「うっ‥‥あぁ♡」 「先輩に一晩中中出しされて、ウィキッド君のじゃない精液塗れの私のおまんこ、気持ちいい?」 「はいぃっ♡きもちいっ♡ですっ♡」 「ふふっ、良かったね♡」 セイジに優しく頭を撫でられる。 ウィキッドはその心地よさに身を委ね、快楽に溺れる。 「それじゃ、童貞も卒業したし、男の子としての自分にサヨナラして、先輩に犯されて女の子になろうね?」 「あっ‥‥♡やだっ‥‥♡あっ‥‥♡」 まだセイジとの行為の最中なのに、そう抗議しようとしたのに、腰を力強い手で掴まれ、逃げられない事を悟ったウィキッドは、抵抗する事すら出来ずに犯される。 「やめっ‥‥♡やだっ‥‥♡」 散々玩具で拡張され、蕩けた穴に、巨大なペニスがねじ込まれる。 今までの玩具では届かない場所を、容赦なく押し潰され、彼の男性器から透明な液体が噴き出す。 「あっ‥‥♡あっ‥‥♡」 拒否の言葉も、犯されて漏れる声も、甘い女の子のような物だと、彼は気が付いていない。 「お゛っ!?♡♡♡♡♡♡♡♡」 結腸の奥まで貫かれ、男性器からは潮をまき散らし、アナルは激しく痙攣する。 「あっ♡♡お゛っ♡♡♡お゛っ♡♡♡♡♡♡」 何度も何度も最奥を穿たれ、その度に、ウィキッドは絶頂を迎える。 「どうしたの?気持ちいいの?」 「ぎもぢいぃっ♡♡♡♡♡イグゥッ♡♡♡♡♡♡イギまず♡♡♡♡♡♡♡♡」 余りの太さに、挿入されるだけで前立腺を刺激され、セイジに乳首をつねられ、ウィキッドは何度も雌としての絶頂を迎えさせられる。 「あっ♡あっ♡♡♡イクっ♡♡♡♡♡イッてるっ♡♡♡♡♡♡♡」 「んぎっ♡♡♡♡♡♡だめっ♡♡♡♡♡♡♡お尻壊れちゃうっ♡♡♡♡♡♡♡」 ウィキッドは何度も絶頂しているにも関わらず、先輩のピストンは止まらない。 「ばーか、壊してるんだよ」 セイジの子宮口に亀頭が叩きつけられるたび、彼の体は跳ね上がる。 「あ゛っ♡♡♡♡♡♡あ゛っ♡♡♡♡♡♡♡あ゛っ♡♡♡♡♡♡♡」 もはや意味のある言葉を発することも出来ず、ただ獣のように喘ぐことしか出来ない。 「ねえ♡彼女のおまんこの中で、お漏らし射精するの気持ちいい?」 「はいぃぃっ♡♡♡♡♡♡きもちいいれすっ♡♡♡♡♡♡」 「ふふっ、可愛いね♡」 そう言って、セイジはキスをする。 舌を絡ませながら、唾液を交換し合うような濃厚な口づけ。 あの時のキスとは反対に、今度はウィキッドの口内の先輩の精液を確かめるように、セイジは彼の口内を味わった。 「ぷはっ♡」 唇が離れると、セイジはウィキッドに微笑みかける。 「ね、先輩に中出しされて、男の子として終わっちゃう顔、しっかり見せてね♡」 「あ゛っ♡あ゛っ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」 セイジがそう言った瞬間、今までで一番強く、激しいピストンが始まる。 そして、ウィキッドの体が大きく仰け反り、セイジの入り口付近で、彼の男性器が震えた。 コンドームの中には、雌として漏らした精液と潮が、彼の屈服の証として溜まっていた。 ぐりぐりと肛門を弄られ、一番奥に熱く濃厚な精液を流し込まれる。 昨日から何度も射精しているというのに、ウィキッドのそれより何倍も濃く、何倍も熱く。 いや、比べる事すら失礼な雄の精液が、ウィキッドの魂を焼き尽くす。 「お゛っ♡♡♡♡♡♡お゛っ♡♡♡♡♡♡お゛っ♡♡♡♡♡♡」 どくん、どくんと脈打つ感覚に、ウィキッドはまたメスイキを繰り返す。 長い射精の後、ウィキッドの穴からずるりと男性器が引き抜かれる。 「はい、童貞と処女の卒業おめでとう」 「あ‥‥♡ひっ‥‥♡はへぇ‥‥♡」 童貞、処女、それだけでは無い。 彼は今男としての人生を、この瞬間に完全に終わらせてしまったのだ。 その喪失感に、ウィキッドは涙を流していた。 いや、あるいは、これから女の子として歩む人生の始まりへの、歓喜の涙かもしれないが。 そして、週末は過ぎていく。 ウィキッドが男を止め、先輩の女としてのこれからを過ごす事になったのは、まだ土曜日の朝。 調教はまだ続くのだ。 「ほら、これなーんだ♡」 セイジがウィキッドの目の前に取り出したのは、金属製の怪しげな器具だった。 「うっ‥‥♡」 それを目にした途端、ウィキッドの男性器はぴくりと反応してしまう。 「ふふっ、これはね‥‥貞操帯、それも特別な奴♡」 セイジは楽しそうに説明を始める。 男性器を押し込み、見えないように隠してしまう器具。 それだけではない。 尿道に挿入するカテーテル部分は、前立腺まで届き、雌として常に甘い快楽を与える。 さらに、身体の歩く振動等で自動充電され、電池交換不要で前立腺を振動で刺激し続ける機能もある。 「ウィキッド君が女の子として生まれ変わった誕生日プレゼント♡付けてあげるね♡」 セイジはそう言うと、ウィキッドのおちんちんを優しく撫でる。 「あ‥‥♡」 たったそれだけなのに、彼は甘い声を漏らしてしまっていた。 「じゃあ、まずはここに‥‥」 「ひゃっ♡」 セイジはウィキッドの陰茎にゆっくりと器具を近づけ、尿道にプラグ部分を押し付ける。 「入れるよ?大丈夫?怖くない?」 「っ♡怖いよっ♡怖いけどっ♡」 ウィキッドは、その恐怖から目を背けるかのように、顔を逸らす。 「お願いっ♡早く入れてっ♡♡」 その言葉に満足したのか、セイジはにっこりと微笑んで、その小さな穴に、異物をねじ込んだ。 「あ゛ぁ゛っ!?♡♡♡♡♡♡」 ウィキッドの体がびくんっと跳ね上がる。 「どう?痛く無い?」 「あっ♡あっ♡」 セイジの言葉に、ウィキッドはこくこくと首を縦に振る。 ゆっくりゆっくり、敏感で弱い部分に傷がつかないよう、慎重に進んでいく。 「んっ♡ひぅっ♡んぎぃっ♡♡♡♡♡♡」 「はい、全部入ったね♡」 セイジは、ウィキッドの頭を優しくなでる。 「はっ♡はっ♡はっ♡」 尿道奥、前立腺の内側まで届く位置に、それはしっかりと収まっている。 そして、ウィキッドの男性器は、すっかり隠れて無くなってしまっていた。 「それじゃあ、鍵をかけるね?」 「えっ、あっ♡だめっ♡やっぱり待ってっ♡」 「待たなーい♡」 カチャリ、という音と共に、ウィキッドの大切な部分が締め付けられる。 「あ‥‥♡」 甘い絶望感。 とろりと精液が漏れ出て、お腹の奥がきゅんとうずく。 「ふふっ、可愛い可愛い♡」 「お、着け終わったか。セイジがそれもお勧めだって教えてくれてな。似合ってるぞ」 適当に褒めながら、二人の前にやってくる先輩。 「最初に私達がどういう存在か、しっかり心に刻み込まないとね♡」 セイジはそう言って、ウィキッドと共に、仰向けに床に寝転ぶ。 「ほら、脚開いて♡」 「う、うん‥‥」 ウィキッドは、セイジの言葉に従い、彼女の横に並んで足を開く。 「そのままじっとしててね♡」 セイジはそう言うと、ウィキッドの乳首に手を伸ばす。 ウィキッドも同じように、セイジの胸に恐る恐る手を伸ばす。 「それじゃ、先輩♡お願いします♡」 「はぁ、お前本当にこれ好きだよな」 先輩は呆れたようにため息をつくと、セイジの股間を足で踏みつける。 「んお゛っ♡♡♡♡♡♡♡♡」 それと同時に、セイジは獣のような喘ぎ声を上げる。 ぐりぐりと股間を踏みにじられ、彼女は舌を出しながら悶える。 クリトリスを雑に爪先で弾かれ、セイジはビクンと体を仰け反らせる。 「おっ♡お゛っ♡♡♡♡♡♡♡」 「これも好きだったよな」 今度は、爪先でセイジのアナルをぐりぐりと弄り始める。 「お゛お゛♡ごれずきっ♡♡♡♡♡♡」 セイジはだらしない顔を浮かべ、腰を浮かせている。 「ふーっ♡♡♡♡♡♡お゛っ♡♡♡♡♡♡お゛っ♡♡♡♡♡♡」 「ほら、次はお前の番だ」 そう言って、先輩は次はウィキッドの股間を踏みつける。 その瞬間、振動に反応した前立腺ローターが、ぶるぶると震え、ウィキッドの体に甘い痺れをもたらす。 「あひっ♡♡♡♡♡♡あへぇっ♡♡♡♡♡♡」 ウィキッドは思わず腰を引いてしまうが、それは叶わない。 「ちゃんと踏まれないとダメだろう?ほら、こうやって‥‥」 「んぉ゛っ!?♡♡♡♡♡♡♡♡」 逃げるウィキッドの腰を、踏みつけて抑えつける。 そして、ぐいっと体重をかけ、更に深く強く刺激を与える。 「あ゛っ♡♡♡♡♡♡あ゛っ♡♡♡♡♡♡」 「そうそう、それでいいんだ」 「あ゛っ♡あ゛っ♡や゛っ♡あ゛っ♡」 ウィキッドは、その刺激から逃れようと必死に足をばたつかせるが、そんな抵抗は無意味だ。 セイジと同じように、無様に絶頂する顔を晒しながら、快感に身を委ねるしかないのだ。 「あ゛っ♡♡♡♡♡♡イグッ♡♡♡♡♡♡イグゥッ!!!!!♡♡♡♡♡♡」 貞操帯の穴から、漏れ出るように精液が飛び出す。 「あ゛~~~~っ!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡」 踏みつけられて絶頂する。 その快楽で、セイジとウィキッドは、どうしようもなく彼に逆らえない事を自覚させられる。 「ね?気持ちよかったでしょ?」 「はぁっ♡♡♡♡♡♡はぁっ♡♡♡♡♡♡」 セイジの言葉に、ウィキッドは何も返せない。 そして、暫くしてようやくウィキッドが絞り出した言葉は、嫉妬の言葉だった。 「ズ、ズル‥‥い♡ズルいよ♡」 「え?何が?」 「こんなっ♡こんなに♡幸せな気持ち♡セイジだけ独り占めにするのっ♡ずるだよ♡せ、セイジばっかり、ずるいよっ♡」 ウィキッドの目には涙が浮かんでいた。 「それじゃあ、しっかり女の子として奉仕出来るように、私がしっかり教えてあげるね♡」 口での奉仕、尻穴で受け入れる事、乳首で感じる事。 ウィキッドは何度も何度も繰り返し、セイジに雌としての振る舞いを教えて貰う。 強い雄に媚びる、ひ弱で情けない雌として、セイジのお手本を真似ていく。 「上手いぞウィキッド、そのまま続けて」 「んぶっ♡んむっ♡んちゅっ♡」 先輩の男性器が、ウィキッドの小さな口にねじ込まれる。 ウィキッドは懸命にそれを舐めまわし、喉奥まで使って奉仕を続ける。 「ほら、舌をちゃんと使え」 「んっ♡んっ♡んっ♡」 言われるがままに、舌を使い、男性器を扱く。 「そうそう、いいぞ」 「んっ♡んっ♡」 ウィキッドは先輩の男性器に夢中になっていた。 舌で感じ、匂いを感じ、彼の全てを全身に染み込ませ、覚え込む。 お風呂では先輩の身体を洗う。優しく丁寧に、指先と舌を使って隅々まで綺麗にしていく。 自分とは全然違う、ごつごつした筋肉に、ウィキッドは思わず見惚れてしまう。 先輩の体の、胸や腹筋、太ももに舌を這わせ、その全てを覚え込もうとする。 先輩がウィキッドの頭を撫でると、それだけで幸せになってしまう。 「よし、もういいぞ」 「あっ‥‥」 名残惜しそうに離れるウィキッド。 「セイジの分が無くなるだろ?」 「そ、そうでしたっ!ごめんなさい!」 「良いの良いの♡女の子として夢中になった証拠だから♡」 セイジは、ウィキッドの頭をぽんと軽く叩くと、交代して先輩の身体を洗い始める。 そして、夜になると、二人は並んでベッドに横になり、尻を向けて先輩を誘う。 「お願いしますっ♡」 「私達のここにっ♡いっぱい出して下さいっ♡」 セイジは膣を、ウィキッドは尻穴を両手で広げ、ヒクつかせながら懇願する。 「はぁ、仕方ないな」 そうして、二人は先輩に激しく犯される。 「あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡」 「お゛っ♡お゛っ♡お゛っ♡」 二人の口からは濁った喘ぎ声が漏れる。 挿入していない方の穴は、指でほじくるが、彼女達にはそれで充分だった。 日曜日の朝、目を覚ましたウィキッドとセイジは、先輩に寄り添うように眠っていた。 「おはようございます、先輩」 「ああ、お早う」 先輩はウィキッドとセイジの髪を撫でる。 「えっと、今日は‥‥♡」 もじもじと太ももを擦り合わせるウィキッドを、セイジは制する。 「はぁ、駄目だよウィキッド君。女の子の役割はえっちする事だけじゃないんだよ?」 「あぅっ‥‥」 セイジの言葉に、ウィキッドはしゅんとしてしまう。 それを見て、セイジは愛おしそうに微笑みを浮かべる。 「今日は二人で、先輩とデートするの♡」 「えっ!?」 驚くウィキッドの手を握り、セイジは部屋を出る。 「さ、行こっか♪」 「あ、あのっ‥‥」 戸惑うウィキッドの手を引き、セイジは階段を降りていく。 セイジが先輩に買って貰った洋服の中から、ウィキッドに似合う物を手早く選ぶ。 「うん、可愛いじゃん♡」 セイジは満足げに、その姿を眺めている。 「あ、ありがとうセイジ。でも、これ、ちょっと恥ずかしいよぉ‥‥」 セイジに選んでもらった服は、白を基調とした清楚な雰囲気のあるワンピース。 スカート部分はレースになっていて、可愛らしいデザインになっている。 「ふふっ、大丈夫だって、ウィキッド君細っこいから素敵だよ♡」 「そ、そうかな?」 ウィキッドは少し照れ臭そうに、頬を染めた。 「でも、まだまだだよ♡デートなんだから、しっかりメイクもしないとね?」 そう言って、セイジはウィキッドに化粧を施していく。 「わぁ、すごい‥‥こんなに変わるんだ‥‥」 鏡を見たウィキッドは驚きの声を上げる。 そこに映っているのは、紛れもなく女の子だった。 目元はぱっちりと大きく、まつ毛は長く、は白くきめ細やかで、女性としての美しさを際立たせていた。 「それに、リップ♡」 薄い緑色の口紅を手に取り、セイジはそれをウィキッドの唇に塗っていく。 「はい、良い感じ♡それじゃ、最後にこれを被って‥‥」 可愛らしい緑色のクロッシェを、セイジはウィキッドに被せる。 「これで完成♡うん、凄い似合ってるよ♡それじゃ、先輩と一緒にデートしようね♡」 そうして、二人は部屋の外で待つ先輩の元に向かう。 「お、二人とも良く似合ってるぞ」 そう言うと、先輩は二人に腕を差し出す。 「「はい♡」」 二人は同時に返事をし、両側から先輩の腕に抱きつき、三人で仲良く街へと繰り出していく。 セイジとウィキッドの視線は、自然と先輩へと向けられてしまう。 「ほらほら、こっちばっか見てないで、ちゃんと前見て歩かないと危ないぞ」 人に当たりそうになり、先輩がセイジとウィキッドの肩を抱き寄せる。 「あっ♡」 「んっ♡」 先輩の大きな手で触れられると、それだけで幸せな気持ちになる。 「ほら、行くぞ」 「はい♡」 「はいっ♡」 そうして、三人は街中を歩いていく。 昼食として訪れたレストランの事を、ウィキッドは知っていた。 いつかセイジとデートで訪れたいと思っていたけれど、学生の財布事情では到底無理だと諦めた場所。 「どうした?入らないのか?」 「あ、いえっ!入ります!」 先輩に促され、慌てて店に入る。 店前のメニュー表の値段を気にせずに店に入る先輩に、男としての甲斐性を感じ、ますます好きになってしまう。 そんな店での食事だと言うのに、ウィキッドもセイジも、先輩との会話に夢中で、料理の味を全く覚えていなかった。 日が落ちて来ると、空は段々と暗くなっていく。 「さて、そろそろ帰るとするかな」 先輩の言葉に、ウィキッドとセイジの表情が曇る。 「え‥‥、もう帰っちゃうんですか?」 「もっと一緒に居たいのに」 不満を口にするウィキッドとセイジだったが、先輩は首を横に振る。 「お前達なぁ、明日も学校で会えるだろう?」 その言葉に、ウィキッドは上目遣いで先輩を見つめる。 「で、でもっ、学校のボク、可愛くないし‥‥」 「何言ってるんだ、女みたいな腕、真っ白な肌、お前は十分普段から女だよ」 先輩はウィキッドの頭を優しく撫でる。 「仕方ない、ほら、”おみやげ”やるからこっちこい」 路地裏に入り込むと、先輩はウィキッドとセイジに逸物を突きつける。 「っ♡せんぱいっ♡」 「はい♡先輩っ♡」 ウィキッドとセイジは、夢中でそれにしゃぶりつく。 「はむっ♡ちゅぷっ♡んっ♡」 「じゅぶっ♡ぐぽっ♡ずぼっ♡」 二人のリップ跡が、先輩のペニスに残されていく。 そうして、口の中にたっぷりと”おみやげ”を受け取った後、二人は満足そうに微笑みを浮かべる。 「家に帰るまで、飲み込むなよ」 先輩に言われた通り、ウィキッドとセイジは口内の精液を飲み込まず、そのまま帰宅する。 二匹の雌が、その日の自慰をその残り香で行った事は、言うまでも無いだろう。 月曜日の放課後、二人はうきうきとした気分で部活へと向かう。 先輩のマネージャーとして働くセイジに、ウィキッドは嫉妬の目線を向け、 先輩に投げ飛ばされ、締め技を受けるウィキッドに、セイジは嫉妬の目線を向ける。 練習後、二人はトイレで、先輩のペニスに、舌を競うように這わせ、いや、競い合いながら奉仕する。 「ボ、ボクの方が、先輩のチンカス、沢山取れてるもん‥‥」 「私だって、ほら、沢山舌に付いてるよ‥‥!」 お互いに舌を出し合い、舌に乗った恥垢の数を比べ合う二人。 セイジがウィキッドの舌の上から、先輩のモノを舐め取る。 「あーっ!ずるいぃっ!!」 負けじと、ウィキッドもセイジの唇に吸いつき、口の中から先輩の汚れを奪おうとする。 「おい、喧嘩は駄目だって言っただろ?」 そう言って、先輩は二人を軽く小突いた。 「「あうっ♡ごめんなさい♡」」 ウィキッドとセイジは同時に謝り、二人で顔を合わせてくすっと笑う。 そして、二人は先輩の家に連れ込まれ、玄関で激しく犯される。 「あああっ♡しゅきっ♡すきっ♡だいしゅきっ♡」 「んひぃいいいっ♡しぇんぱいっ♡しぇんぱぁいっ♡」 先輩の大きな身体に包まれ、ウィキッドは幸福感に満たされていた。 セイジも、先輩に愛されているのを感じ、幸せそうな笑みを浮かべている。 複雑な部分が削ぎ落され、雌としての純粋な悦びだけを受け入れる、単純な存在になっていく。 気持ちいい事、先輩に愛される事、それ以外は要らない。 二人は快楽に蕩けた思考の中で、ただそれだけを考えていた。 ウィキッドは、雌としての自分の賞味期限を延ばす為、先輩に頼み込んで、女性ホルモン剤を飲む事にした。 ‥‥胸の膨らみ始めたセイジが、羨ましかったからでは決してない。 セイジも、もっと魅力的な女の子になる為の努力を怠らない。 今日も、一つの部屋で、二匹の雌が甘い声で囁く。 「「先輩♡私・ボク達の事、愛してください♡」」