全てに疲れた夜、モナティアムの怪しげな店に入った。 「ミステリアス幽霊が禁欲♡のダジャレ射精管理をしてくれるASMR」 全てに疲れた私はそれを買い、自宅の照明を消した部屋の中で、イヤホンから聞こえる囁きに身を委ねた。 「いつもお疲れ様…教主がいつも頑張ってるの、私、わかってます…」 なぜターゲット層がエルフィンランドの教主限定なのか気になったが、すべてに疲れた私は囁きの心地よさに深い息を吐いた。 「今はどういう気分で聞いてますか…?とっても辛い気持ち…?激辛を食べたから…?ぷぷっ…」 「とりあえず…私からご褒美、あげますね…?ふか〜くて…きもちいーい…♡こと、して……元気になって、くださいね?」 そこからの時間は脳が蕩けそうなほど甘美だった。どこかで聞いた声の女の子が私のあれやこれを知り尽くしているかのように、淫猥な音と、従いたくなる指示で私の快感を操った。 射精したい…!すべてに疲れた私に、一つだけ生まれた感情だった。 「……ここからは、勝手におちんちん、いじっちゃだめですよ…♡」 どうして!と私は悲しくなる。 「ここからは私のギャグを聞いて、面白いと思ったら、ぴゅっぴゅ〜♡、ってしていいルールで行きます。では、やらせていただきます」 「熊が暴れて…くまった…」 「ベーカリーと吟遊詩人のコラボ…ベーコンエピカ…」 「モナティアムの市長は、話を聞く限りえれーな…」 なにをさせられている? 私は何を試されている? 「…なに?こんなつまらないギャグじゃ気持ちよくなれない? そうだね…じゃあ、とっておきのギャグで、気持ちよく射精しちゃいましょうね…♡」 「この音源を聴くのは、とっても気持ちいいし、たのしい…たのすぃ…すぃーたの…すいたの…………ぴゅ〜♡ぴゅっぴゅっぴゅっ〜♡」 「……気持ちいいですか?いっぱい我慢して、えらかったですね……もう、ここには疲れもない、辛さもない、気持ちよさと、面白いギャグの世界…いつまでも、いつまでも…浸っていましょうね…」 私はイヤホンを取り、少し泣いた。だが、すべてに疲れていたので、まぁ、こんなもんか。と納得をした。