『誰かの痛みを知ろうとするならまず我に己の痛みを伝えよ。』 部屋の中を探った時に見つけたカードに書かれている文章を読みながら考えていた。 (己の痛み…) 痛み…?もしかしてこのカードで指を切れという事か?そう思って左手の手袋を取った、そこで一瞬結婚指輪が視界に入る、影の町に来て以来あまり意識をしていなかったはずの指輪を急に意識したために一瞬心に痛みが走り、ガコンッと扉が開いた。 右手に持っていたカードはどこかに消えている、仕掛けや原理はわからないがカードに自分の辛かったことを読んでもらい開ける物らしい、痛みを伝えをとはこういうことだったのか、それにしてもなんというか。 「悪趣味…。」 イヤな記憶を振り返らせるものだ誰もいない通路で思わず毒づいてしまった。 (何かあったら戻りましょう…。) 扉の中はさっきまでの快適な空間とは違い何か暗くジメッとした通路が続いて行く。 「ここは一体何なんでしょうか…。」 代わり映えの無い通路を眺めながら歩いていく。 (暑い…。) 身体を動かしている間に火照ったのか汗をぬぐいながら歩いていく それにしても長い、薄暗く陰気な空気にどんよりとした気持ちになってくる、どれくらい歩いただろうか時間もわからない状況に時計をもってこればよかったと少し後悔した。 そうやってしばらく歩いているうちに一つの扉に付いた。 「し、失礼します。」 扉の向こうにはぽつんとテーブルセットが置いてある部屋になっていた。 「ここは一体…。」 何もない殺風景な部屋なハズなのに、廊下以上に嫌な空気に交じって甘ったるい空気が蔓延している。 「いらっしゃいませ。」 「ひッ!?」 警戒しながら周りを見渡していると何かが声をかけて来た 「いらっしゃいませ華歩さま、研究室へようこそお待ちしておりましたよ。」 メイド服を着た銀髪の女の子がこちらに礼をしてきた。 「えっと、…研究室…ですか?」 周りを見てもテーブルセット以外何もなく、研究しているようには見えない光景に困惑する。 「立ち話もなんです座って話でもどうでしょうか」 そう言ってテーブルセットに座れと暗に催促をしてくる、ここまで侵入して気が乗らないからさようなら、と言うわけにはいかないだろう、礼をして椅子に腰を掛ける。 「初めまして私は…ここではヘドニストと呼ばれています、ここはある目的のために一つのことを研究しているのです。」 「目的?」 研究所…魔術側の研究所なのだろう、なものなのだが…ここではそう言う 「我々の研究は…そうですね幸せについてです。」 「幸せですか…。」 なにやらキナ臭いような話だ元の世界でもこういう発言はあまりまともな人が言うことではない。 「華歩さまは、幸せは何だと思いますか?」 幸せ、少し前の自分だったらすぐに答えられただろう、しかし今の自分は幸せなんて言われてもわからない、そう思って微妙な表情をしていた私の考えを見抜いたのだろう一呼吸おいて。 「私は快楽こそが幸せだと思っています、それを突き詰める事こそが至高、その途中で相手が嫌がる可能性もあります…が、それも仕方ないでしょう」 「仕方ない?」 なにか陶酔したような表情でとんでもないことを語り出した、何を言っているんだこの女性は。 「ええ仕方がありません、我々も聞いてだけではよくないでしょう、『誰かの痛みを知ろうとするならまず我に己の痛みを伝えよ。』です。」 「その言葉は…。」 あの扉の開ける鍵つまり目の前の女性があの機能を付けたと言うことか。 その自分の考えを読んだのか一瞬だが微笑んだ気がした 「ッ!」 そのほほえみに背筋に寒気が走る。 「私、帰らせて、」 逃げようと立ち上がろうとした時に急に手首と足首に拘束具が噛みついた 「なッ…取れない。」 「あらら、もう気付いちゃったの。」 立ち上がりこちらを値ふみするように眺めながら歩いてくる。 何とかしないと、使えるものは無いかと周りを見渡して。 「頼まれてたの、完成したよ」 白い髪の少女が何かのゴーグルを持って現れた。 「あらパラティリテス速かったわね。」 「運よくデータがあったからね、それを引っ張ってくるだけで終わったよ。」 急に来た来客にヘドニストは対応している、何を言っているのかわからないがおそらくこちらにとって有益な話ではないことは確かだ、必死で逃げようとしてイスごと転倒したところで。 「あーあ、ちゃんと縛らないから。」 「抵抗できないと面白くないじゃないの。」 そう少女がいって何らかの力で元の位置に戻された。 「じゃ、始めましょうか」 「い、いや…。」 ゴーグルをもってこちらに歩いてくる、首だけでもと抵抗するもむなしくヘドニストはゴーグルを装着してきた。 真っ暗になった、と思った瞬間に視界が鮮明になり広がった光景に身構える。 『隠れ家の緑』だった、取り壊されたはずの建物がなぜこんなところに、そう思っていると体が勝手に歩き出した。 (どうして…?) 止まろうとしても暴れようとしても一定の速度で歩くことを止めないて目の前を見続ける。 「あぁ…いいよ、君にもっと早く会っていればなぁ…。」 「ん❤ありがとうございます❤」 部屋の中では『あの人』と知らない女のセックスしていた。 (あ…うあ…。) 「ん、可愛いよ、僕にお金があったらすぐに僕のモノにしてたのに。」 「あは♥…だったら私を自由にしてくださいよぉ♥」 あの時は確か言葉だけで逃げてしまい行為までは見ていなかった、なぜ私はもっとも見たくなかった光景を見せられているのか逃げたいそう思った時に急に視界が移り変わって。 「シェルちゃんッシェルちゃんッ」 (嫌ぁ!なんで!?なんでこんなことを!?) 急に「あの人」とのセックスに切り替わる、あの時と同じ感覚は忘れない、ただしあの時のような淡泊としたものではなく、呼んでいる名前も名前ではない激しい行為に頭が拒絶する。 「ふッ!ふッ!いい!いいよ!気持ちいい!!」 (嫌…もういや…) 身動きは取れずしかしセックスの感覚だけは受け続ける快楽と屈辱とあらゆる不快な感情でキャパシティがオーバーフローして意識が薄れていって。 「華歩、綺麗だな。」 「えッ…。」 いきなり自分の名前を呼ばれ意識がはっきりする目の前にいたのはさっきまでの男ではなく。 「デラーシュ…さん…?」 今世話になっているはずの男が目の前に座っていた。 同じベッドの上だったが周りを見てもさっきと少し違う部屋に座り込んでいた、 それにさっきまでと違い体の自由が効いて身体が動かせた、そして今の自分は裸だ。 「いやッ…一体ここは。」 「そんなことはどうでもいい。」 身体を隠そうとしたのを制止するよう頬に手が添えられる。 「ぇ…あぁ。」 一瞬身じろぎしたが添えられた手にまっすぐと見つめられる瞳にからさっきまでの不快な感じとは違う感覚に動けないでいると。 「んんッ!?」 突然キスをされながら秘部に指を入れられた。 (あぁ…待ってッ…そんな…いきなり。) 抵抗の言葉を舌でふさがれたまま強引に指が膣内に入っていく、しかしさっきまでの暴力的な愛撫ではない強引で優しくもある愛撫に押し返そうとしているのに力が入らない。 「ふむ、もういいか。」 「れぉ、ふぁ…?。」 唇を離した後にそう言って脱力したこちらの肩を支えながらゆっくりとベッドに横たわらせてくる。 「ぁ…うそ…。」 脱力したままのこちらの足を開いて股の上にサイズのペニスが添えられている、あの人のモノとは違うサイズ感に目が離せなくなる。 「じゃあいくぞ。」 「待って♥これは…♥」 心の準備を整える前にされそうになって止めようとしたが 「♥♥♥~~~~ッ!!」 膣内に今まで感じた事のない位置までくる圧迫感に頭の中が真っ白にされる。 「綺麗だ。」 挿入だけで軽くイカされ、呆然とした顔に再び手を添えられて褒められた。 行為の途中で言われたことのない発言に気恥ずかしさを感じて顔をそむけるが。 「これ以上はこらえきれん。」 「やらぁ…まってぇ…。」 そう言って腰を掴んで少し抜いた後に。 「♥!♥!♥!♥!」 ズンと全身に響くような強引なピストンを開始した。 「ああやはり綺麗だ」 「ッあ♥やぁ♥そんな♥激しッく♥」 こちらを褒めながら快楽を与えてくる、今までのセックスとは全く違う幸福感のあるセックスに溺れてそうになるのをこらえる。 「ん、ここもここも綺麗だ。」 「んやぁくすぐったい…おっぱいも、いじらないッ…でぇ♥」 膣内を付かれながら腰脇胸と全身にマーキングされるようなキスをされているのに嫌な感覚は一切なくむしろ幸福感に恍惚としていると。 「華歩、そろそろ出す?。」 「やぁ♥ま、まって♥いま出されたら…待って♥」 軽い絶頂の中で今までに経験したことがない絶頂が来そうな感覚の中でかすかに残った理性で抵抗をしようとする、今彼に膣内に出されたら本当に帰ってこられなくなる、耐えなくてはそう思って身構えて。 「はい!そこまで~❤」 「あ…うぁ…?」 強烈な解放感と共に脱力感が全身を襲った。 「はぁ…はぁ…わたしは…?」 「ごめんなさいねぇあと少しでイケたのに、でもこういうのはやっぱり現実でシてもらわないと。」 さっきまでの光景からの落差に慌てたが周りに漂う陰気で甘ったるい空気を感じて思い出すそうだ私は研究所で拘束されていたのだ。 「なにを…!」 目の前でニヤニヤと笑っているヘドニストをにらみつけて聞く。 「ふふッ、強がらないでこれが我々の幸せよ、よかったでしょう?」 「ッ…。」 映像だけで乱れていた自分を思い出して恥ずかしくなって目をそらす。 「ふふ、じゃあ最後の仕上げ♥」 そう言って指を弾くと箱の中から何かが、…いや誰か人が出てきてこちらに歩いて来た。 「デラーシュ…さま?」 見覚えの有りすぎる顔この城の主、そしてさっきまで自分の相手をしていたデラーシュ様…にしては何かこう生気のようなものが。 「いいえこれはただの人形♥、まあ本物の身体を借りて来たものですけどね、でもこの中には意識も何もないですよ?」 そう言ったあとデラーシュの人形をこちらに歩いて来た。 「ッ♥」 近づいてきてデラーシュの身体が一糸まとわぬ姿だったことに気付いた、さっきまで見ていたものと同じサイズのペニスを見てさっきの体験をフラッシュバックする。 「もちろん♥、ここも本物です♥」 そう言ってしゃがんだヘドニストはデラーシュのモノを舐めてどんどん大きくしていく。 「なんでそんなことを…。」 さっきまでの体験でつい反応してしまう下半身を抑えながら聞く。 「総室長は愛が強くて多きお方です、一人だけではあの人の愛を受け止めることはできませんわ❤」 そう言いながらデラーシュ様のペニスに愛しそうにキスを繰り返しながら話しかけてくる。 「我々がしているのは総室長…失礼、デラーシュ様のための研究です。」 「デラーシュ様の‥ですか。」 「ええ、先生は我々に幸福を与えてくれます、それを私たちが協力すればそうすればみんなのためにそして総室長も喜ぶと思いませんか?」 よほどその研究に自信があったのだろう恍惚とした表情のまま言葉を続ける。 「そんな幸運をあなたにも感じてもらいたくて、どうでしょうあなたもデラーシュ様に尽くしませんか?」 デラーシュのペニスを下から一舐めした後。 「全てはデラーシュ様のため」 そう囁いた。 「デラーシュ…様の…。」 あれほどの幸福をこれから先も受けられる…それは何と甘美な提案で…。 『あんな女もう知らねえよ。』 (ッ…!) 「す…すいません私は…もう誰かとそういう事をするつもりは。」 ふわふわとした変な感覚だった頭だったがフラッシュバックした旦那の一言で正気を取り戻してなんおか断った。 「ふぅ…強情ね…あなたも知っているはずよ、映像の中だけど見たでしょう?デラーシュ様の愛を、あの人はあなたを決して裏切りません、それどころかあなたの知らない量の愛をあなたに注いでくれますわ❤デラーシュ様の愛はあんなものではないですわ❤」 「裏切ら無い…?」 彼女のささやきに思わず口に出た、裏切らない、あんな思いをすることもなくそしてあれ以上の愛を注いでくれる…? 「たしかにデラーシュ様の愛を与える相手は1人だけではありません、普通なら憚れるものかもしれません、ですがそんなのは凡人の考えそれにデラーシュ様は愛する者をけして無碍にしませんわ。」 そう言った後デラーシュは動き出してこちらを後ろから抱きしめた。 本来は拒むはずなのになぜかそんな気は起らずむしろ彼の腕の中に包まれて何かの幸福感を受けている。 正面に立ったヘドニストが左手の手袋をめくって指輪を直接触って囁いてくる 「華歩、そんなのがあるからあなたは自分を幸福にできないのよ。」 カリカリと指輪を引っかきながらそうつぶやいてくる。 「それを捨てて誓いなさい♥あなたのこれからは誰のためにあるのかを♥」 誓う、私がまた誓うのか誓っていいのか…一度見捨てられた自分が? 「大丈夫みんなで一緒に幸せになりましょう?デラーシュ様のため、私のため、そして…あなたのために♥」 私のため…?いいのか自分のためになんて…。 そうだ、そうした方がいいんだ、愛してもらえるんだ。 いつの間にか自由になっていた右手で左手の指輪を外して椅子から立ち上がりデラーシュの人形の前に向かった後にひざまついた。 「あ…ぁあこんなにも…♥」 「さあ一緒に誓いましょ私はデラーシュ様のものに成ります♥って」 こちらに優しく話しかけた後ヘドニストが目の前でお手本を見せるように愛しそうにデラーシュ様のペニスに口づけをした。 「わ…私は、デラーシュ様の…旦那様のモノに成ります♥」 そう言って唇を彼のペニスに口付けをした。 「はぁ♥はぁあ♥」 薄い生地のネグリジェをきて廊下を歩いていく、恥ずかしい状態なのに今では快楽しか感じない幸福感にあふれている。 早くあの人の元に行って伝えないと、何年もいや産まれてからずっとこの瞬間を何年も待ち望んでいたそんな感覚な胸の高鳴りを感じる。 ノックをして部屋の主から入れ、と言う言葉を受けて部屋に入った。 「お前は…。」 こちらを見て少し驚いたような何か一瞬悲しそうな表情をしながら尋ねて来た 「はい旦那様❤華歩は今からパラモアとお呼びください❤」 そう言ってスカートをめくり出来上がっている秘部を見せながら告白した。