夏の夜。 観測者とのデートに、トウシュウは内心で密かに胸を躍らせていた。 「……フン。貴様がどうしてもと言うから、付き合ってやるだけだ」 そう言いながらも、耳の先がわずかにピンと立ち、尾が小さく揺れている。夏の夜空に映える着流し姿の獅子獣人は、普段の大学講師やヒーローとしての厳格さを少し緩めたようで、古風な着物ががっしりとした体躯を優しく包んでいた。 人混みの花火大会会場。提灯の明かりが揺れる中、二人は屋台の間をそぞろ歩く。焼きそばの香ばしい匂い、りんご飴の甘い香り、金魚すくいの賑わい。トウシュウは珍しく、観測者が勧めるものを素直に受け取っては口に運んだ。 やがて、見晴らしの良い予約席へ辿り着く 比較的静かな場所で、すでに敷物が広げられている。トウシュウは少し照れたように視線を逸らしながらも、観測者の手を自ら取った。大きな獣人の手が、熱を帯びて観測者を優しく包み込む。 「……今日は、特別だ。拙者がこうするのは、貴様のためだぞ」 そう呟いて、横に並んで寝転がる。着流しの裾が少し乱れ、筋肉質な脚が覗く。空を見上げながら、トウシュウはまだ気づいていなかった。 ――― 自分が、打ち上がる火の粉を見るたび――体が勝手に射精してしまう催眠にかかっていることを。 ――― アナウンスが響く。 「まもなく、花火大会を開始いたします――」 ドンッ! 最初の花火が夜空を裂いた。 一筋の光が天を昇り、次の瞬間にはまばゆい黄金の光が世界を照らし出す。遅れて届いた鈍い衝撃が胸を震わせ、観客の歓声が夜の闇に溶けていく。 その瞬間、トウシュウの下腹部に得体の知れない熱が走った。 (……ん?) 違和感。花火の爆音と同時に、陰茎の根元が微かに疼く。血液が下腹部へ急速に集まり始め、着流しの下で、トウシュウの肉大刀がゆっくりと膨らんでいく。 (何だ、これは……?) 強制的に与えられる快感への拒絶が、すぐに湧き上がった。 (拙者は、こんな……興奮など……!? ぐっ………!) だが催眠の悪意は容赦ない。抵抗しようとする意志を、甘い衝動が押し流していく。花火の残光が散るたび、トウシュウの前立腺に微かな電撃が走り、睾丸が熱を帯びる。装填された精液が、意識を完全に無視して待機しているのが分かる。 「くっ……やめろ……体が、勝手に……」 獅子獣人の葛藤が顔を歪める。しかめっ面が崩れかけ、紫紺の瞳に戸惑いが浮かぶ。着流しの前が、徐々に盛り上がっていく勃起に押し上げられていく。褌の中でトウシュウの肉太刀が硬く反り返り、血管が浮き出る感触がはっきりと伝わってきた。 次の花火が打ち上がる。 ドカーンッ!! 爆音と連動して、陰茎全体に熱い血液が一気に流れ込んだ。完全に勃起しきった肉棒が、着流しを雄々しく押し上げる。睾丸が収縮し、溜め込んだ精液を送り出す準備を始める。 「う……っ! 出るッ……出るな……!」 抵抗も虚しく、快感が堰を切ったように溢れ出す。前立腺が甘く痙攣し、根元から先端へ熱いものが駆け上がる。 ビュル! ビューッ! ビュルルッ……! トウシュウの意思を完全に無視して、大量の精液が褌の中に勢いよく噴き出した。熱い白濁が布をべっとりと濡らし、じっとりとした不快感とともに膨大な快感が同時に全身を駆け巡る。 トウシュウは声を殺したまま、目を見開いて体を強張らせた。 まだ、花火大会は始まったばかりだ。 一度目の射精が収まった直後も、トウシュウの体は熱を帯びたままだった。 着流しの下で褌はすでにべっとりと白濁に濡れ、不快感が股間にまとわりついている。それなのに―― ドンッ! 次の花火が打ち上がった瞬間、アナルの奥から得体の知れない射精感がトウシュウを襲う。 「う……っ! また……ッ!?」 違和感を覚えながらも、トウシュウの前立腺が甘くノックされた。花火の爆音が体の芯に響き、逃げ場のない快感が直腸から全身へ広がる。トウシュウは観測者の手をぎゅっと強く握りしめた。大きな獣の手が、震えるように力を込める。 「くっ……! ぐぅ……っ! はあっ……」 最初は声を殺していた。だが火花が夜空に散るたび、前立腺を優しく、しかし容赦なく叩かれるような衝撃が走り、獣のような低い喘ぎが喉の奥から漏れ始める。 ドカーンッ!! 「んぐっ……! はあっ、うゔっ……!」 射精を繰り返すたびに、我慢の糸が焼き切れていく。顔は快楽に溶け切り、口を半開きにして舌をわずかに覗かせた。トウシュウの瞳は虚ろに上を向き、耳が力なくと倒れかかる。 「あ……はあっ……出る……ッ! また、イク……っ!イ゛クッ……❤」 下品な喘ぎ声が、花火の音に混じって夜風に乗る。夜空を彩る破裂音とともに与えられる前立腺への快感は、もはや逃げようも抵抗しようもない。獅子獣人の優秀な睾丸が再び収縮し、残っていた精液を根こそぎ絞り上げる。 ビュルルッ……! ビュルッ! ビュルっ! ドクンッ……! 褌を突き抜けた白濁が、着流しの裾をさらに汚した。トウシュウはエビ反りに体を反らし、観測者の手を離さぬまま、獣の咆哮に近い喘ぎを上げ続ける。 「はあっ……❤ はあっ……❤やめて……く、れっ……❤ 花火が……上がるたびに……っ❤」 だが打ち上がる夜空に休みはない。次々と打ち上がる大輪が、トウシュウの前立腺を甘く、執拗にノックし続ける。 残り一万発の花火玉。ヒーローはどこまで耐えられるのか。観測者は期待を込めて獅子獣人の掌に指を絡めるのだった。