ソード・ワールド2.5『花のラビュリントス』プレイレポート

ドーデン地方・マグノア草原国のとある冒険者ギルドにいるPC達のもとに、依頼が舞い込む。
最近、マグノアの北にある高地にて魔法文明時代の遺跡が発見されたのだが、2週間前にそこに赴いた冒険者パーティーが1人を除いて未帰還であるという。
より高レベルな冒険者パーティー、つまり君たちにその遺跡の調査に赴いてもらい、危険があれば排除し、生存者がいれば連れ帰ってほしい。
もちろん遺跡で発見したものはすべて今回の依頼受諾者のものである。

これは、TRPG『ソード・ワールド2.5』のオリジナルシナリオによるセッションのプレイレポートになります。
読みやすさの都合で一部の誤字脱字や話の流れを修正してあります。
再配布、再掲載はご自由に。でも自作発言はご遠慮ください。

ブリーフィング

話のはじまりは、マグノア草原国の城壁外にある冒険者ギルド『10フィートのバゲット亭』から。
冒険者の宿の主人はタビットの男性『エイダート』。朝食を終えたPC達のほかには数名の人影があるのみ。

オセロー・アルバート

“威風導々” オセロー・アルバート

種族: 人間 冒険者レベル: 10 ランク:センチネル
性別: 女 年齢: 21
器用: 16(+2) 敏捷: 16(+2) 筋力: 18(+3) 生命: 18(+3) 知力: 24(+4) 精神: 34(+5)
HP: 48 MP: 52
技能: バード10 セージ8 プリースト5(パロ) ウォーリーダー5 ダークハンター2 フェアリーテイマー1

戦闘特技: 《特殊楽器習熟》《呪歌追加Ⅱ》《ハーモニー》《マルチアクション》《終律増強》《鋭い目》《弱点看破》
秘伝: 《我が魔琴は静に咽ぶ》《無邪気に妖精が舞い踊る》
呪歌: 【モラル】【レジスタンス】【ノイズ】【レクイエム】【アトリビュート】【ララバイ】【ブレイク】【ダル】
終律: 【終律:秋の実り】【終律:蛇穴の苦鳴】【終律:草原の息吹】【終律:華の宴】
鼓咆/陣率: 【怒涛の攻陣Ⅱ:旋風】【強靭なる丈陣Ⅱ】【瑕疵への追撃】【陣率:効力亢進Ⅰ】【勇壮なる軍歌】
操気: 【属性付・裂】【属性付・轟】

バードにして軍師の女性。伝令神パロのプリーストでもある。
困難に直面した人には進んで手を差し伸べるが、それは過去に『越えられない壁』に直面して屈した経験があるため。

オセロー: 「オセロー。オセロー・アルバート。流れの吟遊詩人さ」

オセロー: 「本職は奏者バード賢者セージ軍師ウォーリーダーもちょっとだけ」

オセロー: 「精一杯私の役割を務めさせてもらうよ」

カイラ・グナーデ

カイラ・グナーデ

種族: ラルヴァ 冒険者レベル: 9 ランク:フランベルジュ+名誉人族
性別: 女 年齢: 17
器用: 22(+3) 敏捷: 31(+5) 筋力: 32(+5) 生命: 18(+3) 知力: 17(+2) 精神: 15(+2)
HP: 62 MP: 20
技能: バトルダンサー9 ライダー8 スカウト7 エンハンサー3 アルケミスト2 ソーサラー1 ダークハンター1
一般技能: 踊り子5

戦闘特技: 《斬り返しⅡ》《薙ぎ払いⅡ》《変幻自在Ⅰ》《頑強》《武器習熟S/フレイル》《舞い流し》《トレジャーハント》《ファストアクション》
練技: 【キャッツアイ】【ガゼルフット】【マッスルベアー】
騎芸: 【探索指令】【攻撃阻害】【高所攻撃】【騎獣強化】【人馬一体】【特殊能力解放】【超高所攻撃】【限界駆動】
賦術: 【ヴォーパルウェポン】【パラライズミスト】
操気: 【念縛術Ⅰ】
主武器: 〈代弁するタイタンフレイル+1〉/命中+13/威力52(C8)/追加D+18

ラルヴァのバトルダンサー。冒険譚「魔動機が降る街で…」に収録された新騎獣「リビルド=スクラップ・ユニット」に騎乗する前衛。
自らラルヴァと名乗ることはないが聞かれればそう答える程度の温度感。しかしやはりノスフェラトゥへの恨みは並々ならぬものがある。

カイラ: 「カイラ・グナーデ。今日はよろしく」

カイラ: 「前に出て薙ぎ払うのが仕事。斥候スカウトの仕事の他に魔物の知識も少しだけあるわ。触りだけどね」

アキュース・ドラートシュペイア

“要塞” アキュース・ドラートシュペイア

種族: スプリガン 冒険者レベル: 10 ランク:センチネル
性別: 女 年齢: ?
器用: 24(+4) 敏捷: 13(+2) 筋力: 24(+4) 生命: 24(+4) 知力: 12(+2) 精神: 18(+3)
HP: 86 MP: 20
技能: ファイター10 レンジャー9 エンハンサー3 アルケミスト2 バトルダンサー1 ダークハンター1

戦闘特技: 《挑発攻撃Ⅰ》《全力攻撃Ⅱ》《かばうⅡ》《頑強》《ガーディアンⅡ》《防具習熟A/盾》《タフネス》《サバイバビリティ》《不屈》《ポーションマスター》
秘伝: 《激怒セシ熊ノ一撃》《エレメンタルパニッシュ》
練技: 【ビートルスキン】【キャッツアイ】【マッスルベアー】
騎芸: 【探索指令】【攻撃阻害】【高所攻撃】【騎獣強化】【人馬一体】【特殊能力解放】【超高所攻撃】【限界駆動】
賦術: 【バークメイル】【ヒールスプレー】
操気: 【気防陣】
主武器: 〈イグニダイト製グレートパリー・カスタム+1〉/命中+15/威力48(C12)/追加D+17/防護点3

年齢不詳のスプリガンの少女。普段は軽装だが、巨人化すると重厚な鎧に身を包みつつ巨大な盾で攻撃を行なう。
『取り替え子』ゆえに棄てられ、孤児院で育ってからも奇妙な特性により蛮族に間違われるという不遇な過去を持つ。
独り立ちを後押ししてくれた孤児院の同輩たちの心遣いに報いるため、名を上げることを目指す。

アキュース: 「こんにちわ、アキュースです。頑丈なのが取り柄なので、前衛に出ることが仕事です」

アキュース: 「あまり探索等は不得手故、皆さんに頼り切りになってしまいますが…一応薬草を扱えます」

ヘイゼル

ヘイゼル

種族: スノウエルフ 冒険者レベル: 9 ランク:ハイペリオン
性別: 女 年齢: 312
器用: 18(+3) 敏捷: 23(+3) 筋力: 4(+0) 生命: 13(+2) 知力: 31(+5) 精神: 30(+5)
HP: 42 MP: 98
技能: フェアリーテイマー9(土風光闇) セージ7 プリースト5(ダリオン) ドルイド4 ソーサラー2 コンジャラー2 ダークハンター2 レンジャー1 アルケミスト1

戦闘特技: 《魔法拡大すべて》《MP軽減/フェアリーテイマー》《魔法拡大の達人》《魔晶石の達人》《鋭い目》《弱点看破》
秘伝: 《戦域魔導術アンナマリーア》《戦域魔導術ベロニカ》《剣意反転攻防術》
賦術: 【ヒールスプレー】
操気: 【魔探法】【気防陣】

歳を召したエルフの女性。年齢ゆえか胸も垂……とてもでかい。
今望むのは「悠々自適な老後生活」。「老後資金」と「終の棲家」を探して、もう少し、あと少しだけと冒険者を続けている。

ヘイゼル: 「こんにちは。妖精使いのヘイゼルよ。主に治癒と細々とした支援が出来るわ」

ヘイゼル: 「その…あんまり無茶は利かないけど足を引っ張らないように出来るだけ頑張るわね」

リナリア・リヴェール

リナリア・リヴェール

種族: エルフ 冒険者レベル: 10 ランク:ハイペリオン
性別: 女 年齢: 68
器用: 25(+4) 敏捷: 24(+4) 筋力: 7(+1) 生命: 16(+2) 知力: 36(+6) 精神: 30(+5)
HP: 45 MP: 71+10
技能: ビブリオマンサー9 スカウト8 エンハンサー6 ソーサラー4 アルケミスト3 ダークハンター1

戦闘特技: 《ターゲッティング》《魔法収束》《魔法制御》《バイオレントキャストⅠ》《足さばき》《トレジャーハント》《ファストアクション》
秘伝: 《フローティングフットⅠ・Ⅱ》《アクロバティックアボイドⅠ・Ⅱ》
練技: 【アンチボディ】【ストロングブラッド】【ビートルスキン】【メディテーション】【スフィンクスノレッジ】【ケンタウロスレッグ】
賦術: 【パラライズミスト】【ヴォーパルウェポン】【ヒールスプレー】
操気: 【魔探法】

ウルシラ地方出身のエルフ。ヘイゼルほどではないが胸がでかい。
ハールーン魔術研究王国で秘奥魔法を学んだが、その手には魔導書のほかにスケッチブックもある。
道中で仲間が見せる勇姿や技の数々を、壮大な物語の一節であるかのように自らの記録書へと書き留めるのが趣味なのだ。

リナリア: 「リナリア・リヴェールです。ウルシラ地方の出身で、ハールーン魔術研究王国でビブリオマンサーの秘奥魔法を学びました」

リナリア: 「密偵の心得もありますので、探索も戦闘もお任せください。皆さんの活躍も、楽しみにしております」

精神崩壊したラルヴァ冒険者と、救出の依頼

冒険者の宿『10フィートのバゲット亭』はマグノアの城壁の外に位置し、守りの剣の効果は薄く、蛮族冒険者にはありがたい立地。
それゆえかカイラの他にももう一人、ラルヴァの女性冒険者が朝食をとっていた。……否、食事には手を付けておらず、うつろな目でボーッとしている。
他方、宿の主人のもとに郵便士がやってきて手紙を渡している。「あの件について依頼の目処が立ったか…」と独り言。

オセロー: 「なんだか元気がなさそうじゃないか。何かあったのかい?」

ヘイゼル: 「あの…大丈夫?」 目の前で手をひらひらと

ラルヴァの女: 「……………」 反応なし。手のひらを目で追う感じもない

アキュース: 「血が足りないとかでしょうか」

カイラ: 「ラルヴァは別に血を吸わなくてもいいから、その手のじゃないわ」

当惑する冒険者たちを呼びつける、宿の主人。9~10レベル冒険者向けの依頼が舞い込んできたのだ。
最近ノーザンファングとの国境付近の高地に魔法文明時代の遺跡が発見されたのだが、そこに赴いた冒険者パーティーのうち3人が、出発から2週間経っても未帰還なのだという。
3人という半端な数に疑問を抱き、呆然とするラルヴァの女のほうを指さすカイラ。

宿の主人: 「タビット並みに勘が鋭いね。そこにいるラルヴァ……エレッタって言うんだが、彼女はそのパーティーの1人だった」

宿の主人: 「だが5日前、1人で徒歩で帰ってきたんだ。しかもひどく錯乱しており、まともに会話すらできない精神状態だった。今は多少良くなってきているがまだ危ない感じだな」

リナリア: 「状況は理解しました。お労しいですね……」

宿の主人: 「その冒険者パーティーよりも実力の勝る君たちに、遺跡の調査、および未帰還の冒険者3名の捜索を依頼したい。報酬は1人10000ガメル」

宿の主人: 「3人が無事帰ってくるなら何よりだが、それが叶わなくてもしっかりした調査報告をしてもらえれば報酬は満額出すよ」

カイラ: 「遺跡、遺跡ね……」

アキュース: 「人命がかかっているなら、私は見過ごせません! 助けに行かなくては!」

情報屋から未踏査の遺跡の情報がもたらされ、4人パーティーで出向いたが、エレッタのみが正気を失い帰ってきたという状況。
彼らが事前に得ていた遺跡の情報についても聞くが『魔法文明時代の遺跡であることは明らか』『入口付近に魔物の花が複数咲いていた』程度であった。
情報屋による遺跡の情報に不正確・不明瞭な部分があり、力量のそぐわない冒険者が向かってしまう……というケースは少なからず起こりうることだ。
精神の不調と聞き、妖精魔法【カーム】をエレッタに試みるヘイゼル。しかし達成値19では効果がなかったようだ。

カイラ: 「あなたの仲間を助けてくるわ。同胞」 エレッタに向けて

エレッタ: 「………花………花が………わたしは花………」 魔法文明語でうわごとをつぶやいている

カイラ: 「……花?」

オセロー: 「……どうして魔法文明語?花と言えば遺跡の入り口に咲いているということだったが」

エレッタ: 「遺跡の入口……花が……花がたくさん咲いていて……。話しかけてきたの」

エレッタ: 「なかなか会話がうまくできなくて……わたし、闇妖精の力を借りて、花と心を繋いでみたの。そしたら……そしたら……あ、あ、あ、あああああ……」

エレッタ: 「知らない言葉が……知らない考えが……わたしの頭に……わたしの言葉に……わたしの考えに……わたしは花……わたしは花……あははははは………」

アキュース: 「…花が会話を? グラスランナーでもあるまいし…」

ヘイゼル: 「花と精神を同調させてしまったという事でしょうか」

リナリア: その結果カミーユってしまったのか

完全に余談だが、エレッタ・ラ・ネイルズはGMが過去にPCとして使った冒険者である。精神効果属性の闇妖精魔法を得意とする(GMから見ると)じゃあくなフェアリーテイマーだ。
ともあれ報酬は充分。依頼の受諾に乗り気なPC達に、主人は遺跡までの地図を渡す。徒歩のみだと5日程度だが、ドーデンを走る鉄道を使えば2日弱で着く旅路だ。
ノーザンファング連山の麓までの鉄路にて「ロッセリーニの魔法印」や「受益者のシンボル」の準備をしつつ、北へ向かう冒険者たち。

ヘイゼル: 「わぁ…みんなお肌が若々しくって絵具のノリが違うわぁ…」プチ凹み

カイラ: 「エルフの見た目年齢って分からないわよね……」(17)

ヘイゼル: 「私はさすがに色々と年齢が出てきてるわ…胸とか前はこんなじゃなかったのよ??」

アキュース: 「大変なんですね…でもでも、長生きってそれだけで偉いっていうかあのその」(年齢不詳)

リナリア: 「まだまだ若輩ですから……そういった話はわからないです」(68)

花咲く遺跡

地図を頼りに高地を探索すると、遺跡に繋がる洞窟の開口部を見つけた。洞窟付近には苔などのありふれた植生しか見られない。
入口に魔物の花がいる、という事前情報との食い違いを訝しむ冒険者たちだが、冒険者3~4人のものと思しき靴跡もあり、少なくとも目的の遺跡に繋がっていそうではある。
当然中に明かりはない。1人だけ暗視を持っていないオセローのため【ライト】を行使するカイラ。シャコー帽が光る。

オセロー: 「お、冒険者の足跡発見伝」

ヘイゼル: 「出てきている足跡は1つ…自力で脱出した可能性はなさそうね…」

カイラ: 「仕方ない……リナリア、後方を警戒して。私が前方を警戒するから。それで行きましょう」

リナリア: 「はい、任せてください。周囲を警戒して慎重に進みましょう」

500mほど進めば自然洞窟から遺跡へと繋がる、という情報を頼りに進軍を開始する冒険者たち。
だがその途中、GMは異常感知判定を要求する。

[異常感知判定]スカウトorレンジャーorライダーorビブリオマンサー + 知力

難易度:20 判定者:全員 所要時間:一瞬(受動)
※洞窟を進む間に行われるため自然環境とみなし、レンジャー技能での判定が可能
※ライダーは【◯探索指令】が必要
※例外的にビブリオマンサー技能でもこの判定を行なうことができる

これにアキュースとリナリアが成功。ある地点から、秘奥魔法【隠匿対応パラーレ=アプスコンディートゥス】の効果範囲に入ったことを察知する。
1km半径内の者は誰彼とわず「不意打ちに対抗するための危険感知判定が+2される」という効果だ。なお失踪冒険者の中に秘奥術師はいない。

アキュース: 「…な、なんだかマナの海に潜っているような感覚があります。いや海っていうか…網? 蜘蛛の巣?」

リナリア: 「これは……秘奥魔法の」と上記の説明をします

ヘイゼル: 「侵入者に備えた魔法…でしょうか?」

オセロー: 「不意打ちしにくくなる魔法を張り巡らせる必要が……あるのか?」

カイラ: 「侵入者の警戒するなら不意打ちしやすくしないと意味がない……」

訝しみつつも先に進む冒険者たち。やがて、周囲が人工的に切り出された花崗岩の石壁へと変わる。遺跡に入ったのだ。
玄関口めいた広めのホールには……。

?喋る花: 「こんにちわ!」「こんにちわ!」 …と、さまざまな言語であいさつしてくる花が無数に咲いている

カイラ: 「……出た」

[魔物知識判定/?花]セージorライダー + 知力

難易度:17 判定者:任意 所要時間:一瞬
※まだ弱点は見抜けない。戦闘となった際にあらためて判定を行なうこと

オセローの6ゾロを含め、まもちきは成功。「フォンフォンフラワー」(タイラントクリプトp135)とわかる。
同じ場所にいる者の魔法行使に対し魔力を+3するが戦闘特技が適用されなくなる【詠唱反響】、雌花が受けた魔法を再行使する【詠唱返礼】を持つギミックモンスターだ。
さらに、PC全員に2d6を振ってもらう。これにより5群いる各花がそれぞれ何の言語を習得しているかを決める。
エルフ語の花が2群、魔神語の花が2群、ミノタウロス語の花が1群、という内訳となった。

おまけ:クリプトリンガル決定表(クリックで展開)
2d6言語
2:グラスランナー語
3:ドラゴン語
4:ミノタウロス語
5:妖精語
6-8:魔法文明語
9:エルフ語
10:巨人語
11:魔神語
12:神紀文明語

なお「神紀文明語」が選ばれた場合、現代において失伝している「神紀文明語の発音」を知る個体ということになる。
知能の低さゆえに習得している語彙は限られるが、大変重宝されるだろう。そのような個体をギルドまで連れ帰ることができると、30000ガメルで引き取ってもらえる。

ヘイゼル: 「はいこんにちは」 エルフ語

花(エルフ語): 「うお胸でっけ!!」

アキュース: 「っ、な、なんか喋ってきた!! あのあの、これ大丈夫なんですか!? 精神抵抗を試みたりしなくてもいいんですか!?」

カイラ: 「安心してアキュース。刺激しない限り中立よ、この植物は」

リナリア: 「胸が大きいと言っています」

オセロー: 「けったいなお花だこと……」

[聞き込み判定]冒険者レベル + 知力

難易度:15 判定者:任意※ 所要時間:10分
※どの花とも共通の言語を持たない者は挑戦できない

花たちに、知っていることを問う。何を聞くかは成功者が決めること。
成功すればいくつでも聞いていいが、しょせん花の知能なので得られる情報は限定的である。

友好的なフォンフォンフラワー達に対し聞き込みを始める冒険者たち。もちろん判定は問題なく成功。
先に来たであろう冒険者たちについて聞いてみると、「1人は妖精を呼び出してすぐお外に出ていった」「残りの3人はなにか話し合ったあと、奥へ行った」という返答が。

ヘイゼル: 「え…4人はここで別れたんですか?」

リナリア: 「あのラルヴァの方、マインドリンクを試して脱落して、他の方は彼女を放置して奥へ?」

カイラ: 「行動が不可解よねえ……」

花たちと共通の言葉を持たず手持ち無沙汰なアキュースとカイラは、紙と絵を用いて意思疎通を図ろうと画策するものの、紙もペンも手元になかったというオチに。事前準備は大事。
「これまでに遺跡の奥に行って帰ってきた人はいたか」という質問には、「人じゃないやつならいるよー」という返答がかえる。
頭が牛の蛮族。しかもフォンフォンフラワーのうち1体がそいつに同行しているという。

オセロー: 「ミノタウロスか」

カイラ: 「ミノタウロス……真語魔法を操るタイプもいたわね。この花を飼いならせれば戦力としては結構脅威ね」

アキュース: 「そもそもこの花どこから声出てるのかな~。ほーらマナの水だよー」 何もできないので大人しく花に魔香水の水滴とか与えて遊んでます

花(魔神語): 「魔香水……うまっ……ヘヘッ」

喋る花を飼いならそう!

魔法使いの中にはこの花を飼いならしている者もおり、先述のミノタウロスもこれを1群連れ歩いているという。
当然PCたちも飼いならすことが可能だ。

★フォンフォンフラワーを飼いならす

魔物知識判定に成功していた場合、いくつかの手段を用いて花を「飼いならす」ことを試みられる。
飼いならしに成功した場合、遺跡内でその個体を連れ歩くことができるようになる。
戦闘においてはPC陣営のキャラとして動き、すべての行動について制御でき、害ある行動をしても敵対しなくなる。戦闘に出さないことも選べる。
1体の花には1回までしか挑戦できず、また飼いならしても高々1体までしか連れ歩けない。

[魔法行使判定(早口)]

難易度:20 判定者:任意 所要時間:一瞬
※早口で詠唱するため行使判定-4、【詠唱反響】により魔力+3、差し引き-1ペナルティ
※早口で詠唱するためMP消費2倍

飼いならす方法その1。見事な高速詠唱を披露しよう。花1体に対し、無害・有益な魔法を行使すること。
達成値20以上なら飼いならせる。

[演奏判定]

難易度:20 判定者:任意 所要時間:10分

飼いならす方法その2。演奏判定ができるなら、任意の呪歌を聞かせてあげよう。呪歌ではあるが1体の花のみを対象にする必要あり。
達成値20以上なら、10分の演奏の後に飼いならせる。

[説得] 冒険者レベル + 知力or精神力

難易度:20 判定者:任意※ 所要時間:1時間
※判定者と共通の言語を持つ花にしか試みられない

飼いならす方法その3。同行するメリットを説いてみよう。
達成値20以上なら、1時間の会話の後に飼いならせる。

この提案を受け、オセロー・ヘイゼル・リナリアが判定に挑戦する。
バードであるオセローは演奏判定、問題なく成功。

オセロー: 私の呪歌を聴けーっ

花(魔神語): 「沁みる~~……」 魔神語フラワーはオセローさんになつきました

ヘイゼルは妖精魔法【ウィンドボイスASMR】を行使。これも成功。

花(エルフ語1): 「うおすげぇ超高音質……こりゃDLSiteで1位取るわ」

ヘイゼル: アラフォーデカパイエルフの囁き添い寝ASMR980円

アキュース: 500円くらいで食べ放題がチャーハン完食しないと注文できないタイプだったアラフォーエルフ撮れますか?

リナリアは秘奥魔法【拒絶の障壁ウェルム=リイェクタス】を消費2倍で行使。結構消費が重いが、行使は成功。
しかし1体までしか連れ歩けない(3体連れて魔力+9はさすがにアカン)ので、相談の結果エルフ語の個体を連れ歩くことにした。

花(エルフ語2): 「秘奥魔法……いやーあの頃を思い出しますねぇ。何百世代も前の話ですけど」

リナリア: 「思ったより長生きなんですね、このお花」よしよし

オセロー: 「……このお花がミノタウロスにも付いてるらしいんだよなぁ」つんつん

花(エルフ語1): 「仲良くなるのに人も蛮族も気にしないから~」

アキュース: 「先の冒険者はそちらを討伐することを優先したのかな」

カイラ: 「かもね。どの道、ミノタウロスと戦闘になることは想定しておいた方がいいわね」

迷宮を進め

MP回復を終え、花たちがいた広間から先に進むと、極めて複雑な迷宮構造が冒険者たちを待ち受けていた。
足跡を探すと、冒険者3人分と思しき靴跡は奥へと続いている。頑張れば追うことはできそうだ。

★迷宮攻略

冒険者の足跡を追って冒険者達を探すなら「地図作成判定or足跡追跡判定」、遺跡の最奥を目指すなら「地図作成判定」を行なう。
冒険者を追うか最奥を目指すか、どちらか一方を宣言し、1人以上任意数PCが判定を行なうこと。

誰か1人でも判定に成功した場合、「最も高い達成値 - (9 + 判定参加人数x2)」だけ、選んだ側の「進捗」が進む。
自動成功の場合は「達成値+5ルール適用」か「その進捗のゴールに必要な進捗数を知る」のどちらかを選べる。
全員が判定に失敗した場合は時間だけが浪費される。1人でも自動失敗した場合、失敗に加えて「迷宮攻略アクシデント表」を振る。

「冒険者の足跡」「最奥」の2つの進捗がある。0から始まり、ゴールがいくつかは不明。
途中までは、どちらを目指したとしても2つの進捗が同時に進むが、途中から分岐すると考えられる。分岐点も最初は不明だが、分岐した際はそのことに気づける。

[冒険者の足跡を追う]

[足跡追跡判定] スカウトorレンジャーorライダー※ + 知力

[地図作成判定] スカウトorセージorライダー + 知力

難易度:18 判定者:任意 所要時間:10分
※足跡追跡のほうをライダーが行なうには【◯探索指令】が必要
※自然環境でないため地図作成をレンジャーで行なうことはできない

行方不明の冒険者3人の足跡を追う。2種の判定のうち好きな方を行なってよい。

[最奥を目指す]

[地図作成判定] スカウトorセージorライダー + 知力

難易度:18 判定者:任意 所要時間:10分
※自然環境でないため地図作成をレンジャーで行なうことはできない

迷宮の最奥を目指す。

判定によって進捗が進むアブストラクトな迷宮攻略パート。アキュース以外の4名が判定を行なう(このときはレンジャーが環境を問わず足跡追跡できることに気づいていなかった)。
最初の10分は達成値の最高値24、4人参加のため(9+2x4)=17を減算し、進捗+7。
足跡と最奥の両方の進捗が進むが、まだ分岐点にはたどり着いていないように感じる。

オセロー: 「ふーむ……まだ辿り着かないか。どこまで行ったのかな。最奥になる前に見つけられればいいが」

ヘイゼル: 「まだ痕跡が残ってるうちに見つけてあげないとね」

次の10分はアキュースも足跡追跡判定で参加し、5人で冒険者を探すことに。アキュースの22が最高値だが、5人参加のため減算も多くなり、3進む。
進捗が8に達したところで分岐点を迎え、移行は「冒険者の足跡」のほうの進捗のみが伸び、進捗10。

アキュース: 「冒険者の皆さんは、こっちに行ったみたいですね。えーと、こっちだと奥ではない…? どういった目的があったんでしょうね」

ヘイゼル: 「何かから逃げていた…とかかもしれないわね」

アキュース: 「逃げてる何かの足跡ってありましたっけ? いや、浮いてたりするのかな」

入念に足跡を探っているのだが、冒険者3人分の足跡しか存在しない。
そして次の10分(計30分)の追跡にて、進捗12に達すると……。

冒険者発見

迷路の行き詰まり、やや広くなった部屋の向こうに、3人の人影が倒れているのが見える!

ヘイゼル: 「あっ…」近寄ります。息はありますか?

オセロー: 駆けだしていきたいところだが──

カイラ: 「はいスカウト持ちじゃないのが安易に駆けよらない」 ヘイゼルを一応止めるわね

リナリア: 「倒れた原因が罠かもしれませんから、注意してください」

慎重に振る舞うカイラとリナリア。とはいえ実際に罠のようなものはなく、PC達の気配を感じると冒険者3人は力なく目を開ける。ひどく消耗してはいるものの生きているようだ。
人間の男性(戦士)、ティエンスの女性(シーン神官)、グラスランナーの女性(バード)、事前に聞いていたとおりのパーティー。

戦士: 「お、おお……まさか、助けに来てくれたのか……」 声には疲労の色が濃い

リナリア: 「はい、ギルドの依頼で助けに来ました」

アキュース: 「生きてる! えーとえーと…とりあえず薬草使いますね!」

話を聞くと、どうやらエレッタが発狂して逃げ出した後、「3人でも行けるところまで行ってみよう」と蛮勇を発揮してそのまま進んでしまったようだ。
ただのバカ共だったか……と評するカイラに、その通りだと自嘲し、申し訳なさそうにする3人。

アキュース: 「まず五体満足で帰って、仲間を安心させてあげてください。一番はそれです。あーマナも枯渇してる感じあります? 一応魔香草も煮出しておこう…」

戦士: 「すまない……必ずこの恩は返す」ぐびぐび

戦士: 「ここで動けなくなってたのは、途中で強そうな蛮族に見つかりそうになったからなんだ」

ヘイゼル: 「何があったの? 私たちはここまでさほど危ないものには遭遇しないで来れたんだけど」

カイラ: 「牛っぽいの?」

戦士: 「そう。ミノタウロスがいた……だが」

だが、そのミノタウロスには腕が3本あったという。GMは魔物知識判定or見識判定を要求し、つつがなく成功。
ミノタウロスには「トレスミノタウロス」という3本腕の亜種がおり、多くはその多腕を活かした武器攻撃が脅威だが、秘奥魔法に長けた種類もいるようだ。
花を連れ歩いていたかどうかという質問については、しっかり見てはいないけど多分いなかった、という返答。

オセロー: 「……そんなミノタウロスもいたな。遠近両刀とはイヤになる相手だねぇ」

カイラ: 「入り口の秘奥魔法は、ミノタウロスの仕業ということで良さそうね」

アキュース: 「ミノタウロスって随分生きるのに不自由そうな身体構造なんですねぇ…」

さらに、ここに隠れ潜んでいる間、迷宮の奥から何度も「恐ろしい叫び声」が聞こえたという。
バードのグラランいわく、ドラゴン語のように聞こえた……だが正気が感じられない狂ったような声で、拷問にでも遭っているのかと思わされるものだったと。

ヘイゼル: 「ドラゴン語を話す花…? 花拷問してどうするって話はあるけれど」

オセロー: 「無害だろ?基本は」つんつん

花(エルフ語): 「拷問はヤだよ~」「たしかにドラゴン語使う花もいるけどさ~」

ミノタウロスが何かを画策しているとしたら放っておけない。街には早く帰りたいが、迷宮の奥に何があるかの調査も怠れないと主張する3人。
とはいえ消耗している彼らは戦力にはならない。一旦この場に残して体力回復してもらい、その間にPC達でミノタウロスを探る流れとなった。

リナリア: 「蛮族の脅威を放置するのは気が進みません」

ヘイゼル: 「この後他の冒険者が来て被害に遭ってもまずいしね」

カイラ: 「ミノタウロスの死を確認出来ればよし、最奥にいるなら殺してしまおう」

オセロー: 「そうだね。奥の様子を見に行こう」

アキュース: 「じゃあ、ここから絶対に動かないようにしていてください。一応、薬草をいくつか置いていきます、万全でないにしても動ける状態にはしておいたほうがいいです」

バード: 「……正直、薬草よりも食糧が欲しいかも」 もう尽きて数日経っている

カイラとオセローは手持ちがないが、他の面々が保存食などを供出してくれる。

バード: 「ありがとう……! ……なんか顔見えづらいね」 グラランの身長だとデカパイが邪魔で顔が見えない!

アキュース: デカパイエルフがあーんしてくれるASMR…

ヘイゼル: 「ぁ~ん…保存食が味気なかったらこのハニーレッドジャムはどう?とぉ~~っても甘いのよ…?」

戦士: 「おお、それはブルライト特産の。こんなところで目にかかるとは」

……ともあれ、冒険者の生存を確認できたため、改めて最奥を目指すPC冒険者たち。
さらに数回の判定を経て最奥までの攻略進捗を15まで進めるも、まだ先がありそう。
しかしゴールが近いと読み、そのタイミングで《戦域魔導術ベロニカ》にバフを込め始める。ヘイゼルから【バーチャルタフネス】(最大HP+14)が振りまかれる。
そして次の10分の探索にて、攻略進捗16に到達し、最奥と思われる広間へと出る……。

トレスミノタウロスオラクル&レリーフドラゴンとの戦い!

迷宮の最奥と思われる広間。その奥には予想通り、牛頭にして3本腕の蛮族「トレスミノタウロス」がいた……が、なぜか頭も2つある。
ミノの足元には彼に手懐けられたと思しきフォンフォンフラワー1群。それとは別に、入口付近には中立のフラワーが2群咲いている。

カイラ: ドラゴン語使いそうな奴の姿が見えないな……

静かに進軍してきていた(=ホーリーパロット等の装備品がない)ので、敵に気付かれる前に1ラウンド分の準備行動の余地が与えられる。
これを受け、各々バフを重ねるPCたち。《剣意反転攻防術》により対象を「蛮族+植物」に変更した【セイクリッド・ウェポン】、アキュースへの【拒絶の障壁ウェルム=リイェクタス】など。
暗視を持たないオセローが対象選択に困らないよう、前に出るカイラにも【ライト】魔法がかかる。アキュースは前もって巨人化できるが、今はまだしないことに。
そうやって準備をしていれば、ようやくミノタウロス側も侵入者に気付き……。

?頭2腕3ミノ: 「む! とうとうここまで入り込む人族が現れたか」 魔法文明語

?頭2腕3ミノ: 「だがこの遺跡に存在する宝物も叡智もすべて、このアトガー右とアトガー左のモノだ」

カイラ: 「……二人なの?」

ヘイゼル: 「腕の数的には1.5人ね」

?頭2腕3ミノ: 「俺たちが2人だか1人だかはどうでもよかろう! 意識は2つだがな」

オセロー: 「じゃあ二人か……」

アキュース: 「…食道とかどうなってるんでしょうね?」

?頭2腕3ミノ: 「この腕も飾りではないぞ。さあゆくぞアトガー右! 魔法の腕前の違いを見せつけてやろう!」

[危険感知判定]スカウトorレンジャーorライダー※ + 知力

難易度:19 判定者:PC全員 所要時間:一瞬(受動)
※ライダーは【◯探索指令】が必要
※ある条件が満たされていると、この判定に+2を得る(今はない)

PCに成功者がいない場合、敵側の不意打ちとなる。不意打ちについては基本Ⅰ p156を参照。

戦闘開始前におもむろに危険感知判定を要求するGM。リナリアがこれを成功させる。
アトガー(右左)と名乗るミノタウロスが前口上を述べている隙に、部屋の右手の床に彫られたレリーフからドラゴンが姿を現し、不意を突こうとしていたのだ!

カイラ: げえっレリーフドラゴン!

ヘイゼル: 別種族はセイポンの計算が面倒に!おのれぇ…!

戦闘開始処理

[魔物知識判定]セージorライダー + 知力

「?喋る花」難易度:17/21

「?頭2つ腕3つの蛮族」難易度:13/19

「?竜のレリーフ」難易度:18/22

判定者:任意 所要時間:一瞬(戦闘準備)
※ライダー技能による判定では弱点看破は行えない

[先制判定]スカウトorウォーリーダー + 敏捷力

難易度:19 判定者:任意 所要時間:一瞬(戦闘準備)
※6ゾロによる自動成功なし

惜しみなく【魔探法】やSカード賦術を使う冒険者たち。しかしレリーフドラゴンの弱点だけは抜けずじまいであった。
先制判定はつつがなく成功、《ファストアクション》持ちのカイラとリナリアは両者とも追加の主動作を得る。
それを受け、第2戦闘準備にてミノタウロスの右頭が【ブリンク】を行使。

フォンフォンフラワー (植物、魔物レベル9)

タイラントクリプト p135を参照のこと。
前述のとおり、同じ座標にいる者の魔力を+3まで上げられるが戦闘特技を魔法に載せられなくなる【詠唱反響】、受けた魔法を再行使する【詠唱返礼】を持つ。
また、扱う言語をランダムに決める仕組みも別途用意したが、戦闘中はあまり関係はない。
この戦闘の戦場には計4体おり、1体はミノに飼いならされた敵扱い(だがミノが倒れれば中立に戻る)、2体は中立のままで動かず【反響】のみ使う、1体はPCに飼いならされた味方だ。

トレスミノタウロスオラクル (蛮族、魔物レベル11、個体名『アトガー』)

タイラントクリプト p158掲載のボス格モンスターをさらに独自強化したもの。
具体的には、レベルと各値を1ずつ上げ、【◯意識不在】デメリット能力を1ラウンドだけ無効化する力を持ち、剣のかけらも12個有している。
ビブリオマンサーも10レベルとなり、応急行使枠となるがランク4の秘奥魔法【闇を裂く閃光デネブラス=カイエンデンス=ルミナス】を行使できる。戦闘開始時に振った特殊失敗値は11。

なお、次に述べる「マッシブレリーフドラゴン」とも敵対しているが、ドラゴンは侵入者である冒険者を優先的に攻撃する。
後日談にはなるが、アトガーは狂ったドラゴンを自らの制御下に置こうと画策している最中であった。
遺跡入口で感じた【隠匿対応】もドラゴンの不意打ち対策なのである(前口上中にこっそり解除していた)。

マッシブレリーフドラゴン (幻獣、魔物レベル12)

タイラントクリプト p168掲載のボス格モンスター。剣のかけら4個、有する属性は土かつ水・氷。
2属性のブレスと無効化を持ち、レリーフに擬態し不意打ちを行なうこと以外は同レベル体のドラゴン系魔物とあまり変わりない。

魔法王時代の強大な魔法によってレリーフに変えられ、長い時を経て完全に狂ってしまったドラゴン。動き出せば暴虐の限りを尽くす。
冒険者が聞いていた「恐ろしいドラゴン語の叫び声」の主はこれだ。

1ラウンド目先攻 ヘイゼル

【ウィングフライヤー】を前衛2人と騎獣リビルド=スクラップ・ユニットに、【ビッグディフェンダー/ディノス】と【マルチプルアクター/ジャイアントクラブ】をカイラに。
加えて操気【気防陣】をアキュース以外の全員に配布。ごっそりHPが削れたが、【ヒールスプレー】Aで少し取り戻す。
そして主動作では《剣意反転攻防術》【セイクリッド・ウェポン】を、対象を蛮族+幻獣にしたうえで再度前衛2人に与える。

アキュース: デカパイエルフが耳元で蟹の身をほじくり出してくれるASMR

ヘイゼル: 「ここ…まだたーくさん出てくるわよ…」

ちなみにGMが事前に想定していた『最適解』は、フェアテ9を活かして【ストーンウォール】をミノの前に張ることであった。
ミノの主力魔法が貫通魔法ばかりなので、10mの壁を張られると1手目がほぼ潰れてしまうのである。
……しかし読み進めればわかりますが、結果的には壁なんてなかったほうが良い展開となります。熟練戦闘ムズカシイネ……。

1ラウンド目先攻 オセロー

オセローの十八番である「ガチャ」の時間。《無邪気に妖精が舞い踊る》の1d6の出目は1で演奏判定の達成値+1、これを受け入れる。
呪歌【アトリビュート】に鼓咆【勇壮なる軍歌】をあわせ、味方にのみ「与える炎属性ダメージ+2」の効果をもたらす。〈ミューズのホルン〉もあるため♡楽素を4個獲得した。
さらに秘伝《我が魔琴は静に咽ぶ》にて、神聖魔法【キュア・ハート】も同時に行使し、ヘイゼルのHPを回復させる。

オセロー: 「──さぁて諸君!頑張っていこう!」 ホルンにて奏でられた呪歌が響き渡る!

1ラウンド目先攻 リナリア+味方フラワー

リナリア: 「まずはあのドラゴンから落とします!」

PC達に手懐けられたフォンフォンフラワーはリナリアと位置を合わせることに。そのため事前にフラワーが散開するように移動し、【詠唱反響】を3部位で使用。
リナリアは《足さばき》によってフラワーに追従し、【スフィンクスノレッジ】【魔力増強マギカ=アウゲータス】【属性付加アディシオ=エレメントゥム】により自己強化。
さらに【ヴォーパルウェポン】に惜しみなくSカードを費やし、カイラの武器を大幅強化。
しかるのち、《ファストアクション》で驚異の【大気爆発アトモス=イラプティオ】2連射!! もともと高い魔力がさらに+4され、炎属性も賦与されてマッシブレリーフドラゴンを襲う。
抵抗できるはずもなく、コア部位である頭と胴はほぼHP半減、翼2部位に至ってはもうボロボロである。コア部位に対してクリティカルしなかったのがGMにとっては幸いか…。

ドラゴン: 「ggggggggrrrr!!!?」 苦痛の悲鳴を上げる。半狂乱の、かろうじてドラゴン語とわかるいななき

アキュース: 「どこから声が出てるんでしょうかあれ!?」

オセロー: 「魔法生物でなく奴さん幻獣だからねぇ。擬態しているだけのようだ」

アキュース: 「えっあれってゴーレムの類いじゃあないんですか!? せ、生命の神秘…!」

1ラウンド目先攻 カイラ+騎獣

マッシブレリーフドラゴンに接敵し、【パラライズミスト】Aと【念縛術】で頭部に回避デバフを与える。
そして騎芸【限界駆動】を使用。彼女の載っている「リビルド=スクラップ・ユニット」の左半身パーツ〈超限界駆動〉により、騎芸のバフが騎手にも載るのだ!
手にしたタイタンフレイルでドラゴンの5部位に《薙ぎ払いⅡ》。危うく1ゾロしかけるも、事前に掛けておいた定番バフ【月の舞】により出目3に変更。てんこもり命中バフによってこれでも全部位に命中。
胴部位に2回転し、コア部位両方ともに痛手を与えつつ、翼は両部位とも戦闘不能となり飛翔を無効化することに成功。
《ファストアクション》でも《変幻自在》から再度の薙ぎ払いを試みるが、頭部の残HP1・胴部の残HP3と非常に惜しい残り方をしてしまう。……が。

カイラ: では蟹を起動

貰っていた【マルチプルアクター】を使用し、胴体に容赦ない追撃! 命中し、戦闘不能となる。
ほぼ地に倒れ伏しながらも、頭がかろうじて動き、狂気に満ちた視線を冒険者どもに向けるマッシブレリーフドラゴン。
そんな最後のあがきも虚しく、リビルド=スクラップ・ユニット右半身によるさらなる追撃が頭に命中!
コア部位……どころかすべての部位が戦闘不能となり、あえなくマッシブレリーフドラゴンは1手番すら与えられず撃沈となった。

カイラ: 「──────ふぅっ!」 打撃武器でぐちゃぐちゃやって色々のものに塗れている。が、その表情は笑みを湛えていて。

アトガー: 「う、ウソだろ!? 俺たちのしもべにしようと手を焼いていたドラゴンが……こうもあっさりと」

カイラ: 「アキュース!あいつは任せた!」

1ラウンド目先攻 アキュース

アトガー: 「スプリガンか…!」

事前に変身しなかったアキュースは、この手番にて主動作で[巨人化]しつつミノタウロスのアトガーに接敵する。
軽装の小柄な少女から一転、金属鎧とドでかい盾を帯びた巨人へと変貌する!!
ちなみに事前変身しなかったのは、変身前の得物である〈メイジスタッフ〉にも《エレメンタルバニッシュ》の毒が仕込まれており、防護点破壊を重ねられる可能性があったためだ。
《ポーションマスター》で〈スカーレットポーション〉も服用し、最大HP124に。

アキュース: 「うおおおおぉぉぉぉぉ!! 我が名はッ!! 要塞のドラートシュペイア!! 尋常に勝負ッ!!」

オセロー: 「わぉ」目をキラキラさせて

1ラウンド目後攻 トレスミノタウロスオラクル(アトガー)右

アトガー右は【ブリンク】を掛け直しつつ、自身の足元の花から【詠唱反響】も受けて、行使判定23にて深智魔法【スリーショット・ライトニング】を放つ!
部屋の入口から3方に分かれた冒険者達すべてを範囲に収めるよう使用し、中立のフォンフォンフラワー以外すべてのキャラクターが巻き込まれの候補となる。
しかしPC達に対する巻き込まれ判定が奮わず、狙いをつけたカイラ・オセロー・リナリア以外にはことごとく外してしまう。至近距離のアキュースに当たらないなんて……。
抵抗に成功したのはオセローのみだったが、威力20でクリティカルもなければさほどの痛手にはならない。なぜか敵側の雄花には1回転したけれど。

アキュース: やっぱセービングマント手放せないよね…(リナリアの軽減っぷりを見て)

カイラ: インテリアニマルサック背負いたいからちくしょう!

1ラウンド目後攻 トレスミノタウロスオラクル(アトガー)左

どちらかといえば、秘奥魔法担当であるこちらが本命。
【魔力増強】の後に、応急行使枠(特殊失敗値11)からの【闇を裂く閃光デネブラス=カイエンデンス=ルミナス】をオセロー・ヘイゼルに放つ!
しかし巻き込み候補となったアキュース・オセローはどちらも回避、敵側フラワーの雌花と雄花を巻き込んでしまう。雌花へのダメージは1ゾロで0点だったが。
威力60・魔力17であれば、ヘイゼルに抵抗され半減になっても16点と悪くないダメージ……しかし命の危機を感じさせるほどではない。ドラゴンが存命であったなら……。

アキュース: 「怖気づいたかミノタウロスゥゥゥ!! 我に掠らせもせぬとはッ!! 手を抜き嘲笑っているのかァ!」

アトガー: 「このスプリガン……巨大化しておきながら素早いっ!!」

2ラウンド目先攻 ヘイゼル

【ウィングフライヤー】掛け直し、【マルチプルアクター/ジャイアントクラブ】をアキュースに。
主動作は妖精魔法【プライマリィヒーリング】をPC全員に拡大して行使、ライトニングや操気で削れたHPを回復させる。

2ラウンド目先攻 カイラ+騎獣

ドラゴンを片付けたカイラもミノタウロスの乱戦へと参加する。先に騎獣の右半身が攻撃し、【ブリンク】を剥がす。
【念縛術】で両頭を縛った後、ミノタウロスの3部位へと《薙ぎ払いⅡ》《斬り返しⅡ》。またしても命中の出目3だがこれでも全命中。
威力52・C8が両頭に対して1回転し、強烈な一撃を与える!!
……しかし敵は10レベルウィザード。毎朝かけている操霊魔法【スケープ・ドール】により、左頭への痛打を無効化する。

カイラ: 面倒なのを仕込んでいやがる……

2ラウンド目先攻 アキュース

《かばうⅡ》《ガーディアンⅡ》によってカイラと騎獣へのかばいを宣言しつつ、《激怒セシ熊ノ一撃》も宣言。
恐ろしき叫びとともに、両手持ちの盾〈グレートパリー〉による威力48・ダメージ固定値+41という恐るべき打撃が右頭を襲う。
一撃は残り7点でかろうじて耐えたものの、《エレメンタルバニッシュ》で防護点が下がったところへの【マルチプルアクター】追撃には耐えられず、右頭は昏倒してしまう。

アキュース: 「ふんぬおおおおおっ!!!だぁりゃあああ!」 猿叫。

アトガー: 「アトガー右ーっ!!!」

ヘイゼル: 「わぁっ…力強いわぁ…」

リナリア: 「すごい威力……」スプリガンの膂力に驚嘆し、スケッチブックにメモを取り出した

2ラウンド目先攻 オセロー

ふたたび「ガチャ」の時間。終律を使いたいため《無邪気に妖精が舞い踊る》の出目5(楽素消費0)を目指す。幸い、6→4→5と3回の試行で引き当てられた。
【アトリビュート】を《ハーモニー》でペットに引き継ぎつつ【終律:蛇穴の苦鳴】をミノ2部位に使用!
演奏判定の達成値22は同値抵抗となりかけるも、[剣の加護/運命変転]によりこれを成功へと変える。
クリティカルはしなかったが、魔法ダメージ+2の弱点によりかなりの痛手である。
ついでに《我が魔琴は静に咽ぶ》からの【キュア・ハート】でヘイゼルを追加回復。ヒルスプ持ちも多いし回復があまりにも手厚すぎる…。
嫌がらせとばかりに、事前掛け真語魔法【レデュース・マジック】の発動でミノ左頭のMPが回復するが、ジリ貧である。

アトガー: 「うるさすぎる!!どいつもこいつも!!があっ!」

アキュース: 「ふんぬおりゃああ!!」 ボーカルです

ヘイゼル: 「ありがとうね、オセローちゃん」 手厚い回復に

オセロー: 「いいってことです。無事に帰りましょう!」

2ラウンド目先攻 リナリア+味方フラワー

リナリア: 「着実に追い詰めています、私も追撃しますよ」

花(エルフ語): 「アタシさっきのライトニング返せるけどどうするー?」

リナリア: 「……魔法制御は?」

花(エルフ語): 「せいぎょ?」

リナリア: 「やめておこうね」

変わらず味方フラワーの【詠唱反響】をフルに受けつつ、今度は【断罪の槍ランケア=ダムナトリウス】によるミノ左頭への単体攻撃。
威力50+追加ダメージ25という凄まじい値だが、威力の出目が3と奮わず29点ダメージ。倒すには至らない。
ファミリアや魔晶石を交えていてもMP消費の大きいビブリオマンサー、残りMPは26と心もとなくなってきた。

2ラウンド目後攻 トレスミノタウロスオラクル(アトガー)左・胴体

貫通処理は重たいが、それでもやらずには居られない。オセローを狙いつつ再び【闇を裂く閃光】!
……ところが、応急行使枠のためダイスを振ったところ1ゾロ。ダメダメである。

オセロー: でもまだボディが残ってる!

右頭が戦闘不能のため、行動に制限がかからなくなった胴部位が武器で《薙ぎ払いⅡ》、カイラと騎獣とアキュースを攻撃する。アキュースを含む範囲攻撃のためかばえない。
しかし、軽装備のカイラは当然として、ややスペックの劣るリビルド=スクラップ・ユニット両部位も出目に恵まれて回避成功。
重装甲のアキュースにのみ命中するが、自前の防護点20に加え【拒絶の障壁】の事前がけもあってノーダメージに終わる。

アトガー: 「まったく刃が通ってないだと…!?」

オセロー: 「流石要塞。何ともないね!」

2ラウンド目後攻 フォンフォンフラワー(敵側)

1ラウンド目にミノ左頭の【闇を裂く閃光】に雌花が巻き込まれていたため、【詠唱返礼】で復唱することができる。
再びオセローを主目標に定め、乱戦にいるカイラ・アキュース・ミノタウロスとオセローに近いヘイゼルを巻き込みつつ貫通!
しかしまたしても、近接しているカイラとアキュースを巻き込み損ね、ミノタウロスの左頭と胴にはしっかり命中させてしまう。「返礼」としてはこれで正しいのだが…。
オセローとリビルド右に30点前後のダメージを与える。ヘイゼルは〈月光の魔符Ⅱ〉を破って抵抗、13点まで軽減する。

ヘイゼル: 「命には…命には代えられないからっ…!」

ところが、ミノタウロス胴に対して威力60が1回転してしまう。51点という痛打に胴体オーバーキル! 左頭も残りHP19点と瀕死だ。

カイラ: 「あれ仲間じゃない?」

アキュース: 「ファンファンフラワー…お前にも怒りの心があったのか…!」

リナリア: 「すごい……ミノタウロスの魔法を的確に当てています」

花(敵側): 「俺なんかやっちゃいました?」

3ラウンド目先攻 アキュース

もはや「誰がトドメを刺すのか」という状況。じゃんけん…もとい1d100を振り合い行動順を決める始末。高い出目を出したアキュースが盾を振るう。
前手番と同様の攻撃だが、なんと威力表で1ゾロ。とどめを取り損ねてしまう。

アトガー: 「うおおっ!! ……助かったか…!!」

アキュース: 「素早いなッ! この死合の終焉が名残惜しいぞッ!」

3ラウンド目先攻 リナリア

リナリアもまた2ラウンド目と同じ【断罪の槍】。さすがにそうそう自動的失敗は続かず、33点の魔法ダメージでオーバーキルとなる。
巨大な魔力の槍を生み出し投擲! マナで誘導された白き槍がミノタウロスの頭部を刺し貫く!

リナリア: 「今度こそ、トドメです!」

アトガー: 「強い……!! くそっ……ここまで、か……」 ミノタウロスは動かなくなった

アキュース: 「さらばだ…強敵よ!!」

リナリア: 「……ふぅ、無事に終わりました。……あれ……私が倒したら、せっかくの名場面をスケッチできない?」

戦闘後処理

花(敵側): 「………俺さっき君たち巻き込んで魔法返礼しちゃったけど、許してくれる?」 ミノタウロス語

アキュース: 「何か言っている…花同士で会話できぬのか」

カイラ: 「取り敢えず言っておくわ。そちらに敵対の意志がないなら私達もそうよ」

手懐けていたミノタウロスが死んだため、ミノタウロス語を喋る花もそれ以上突っかかってくることはなかった。
変身を解いたアキュースに魔香水の雫を垂らされると、花たちは喜んで啜っている。

オセロー: 「元気に飲んでるねぇ」

ヘイゼル: 「傷つけあうのは蛮族と魔神とその他大勢だけで沢山よ」

アキュース: 「うん、やっぱり仲良くするのが一番ですね」

敵対者なし、戦闘終了!
最近存在が発覚した魔法文明の遺跡ではあるが、アトガーは先んじて発見・盗掘していたようで、めぼしい収蔵物はあらかた持ち去られていた。
しかし彼は最近発掘したアイテムを1つ持ち歩いていた。ランダムに決めるための1d6をし、出目は1。
〈竜の牙〉(ドラゴントゥースウォリアーを作れるやつ)が1つ、懐から出てくる。それとは別にマッシブレリーフドラゴンからも竜の牙(換金用)がたっぷり取れる。

街に帰るまでが遠征です

アキュース: 「不思議な花の生えてる遺跡でしたね。迷路もそれなりに複雑でしたし。冒険者引退したら、ここで宝箱守って余生を過ごすのもいいかも」

ヘイゼル: 「そぉ?確かに退屈はしなさそうだけど」

リナリア: 「面白い植物ではありましたね」

カイラ: 「まあ……いいんじゃない?」

ヘイゼル: 「そしたら私も遊びに来るわね」

アキュース: 「えへへ、お待ちしてます。まあもてなせるような家具とかはないとは思いますけど」

オセロー: 「遊びに来るとしても私が間に合うかは少し怪しいところがあるねぇ……」

花(エルフ語): 「スプリガンが棲むなら俺たちも歓迎するよ~。たぶん巨人語使えるやつも迷宮探せばいるはずだし」

ヘイゼル: 「私は…早めに引退したいわねぇ…」

リナリア: 「私はまだまだこれからです」

などと談笑しながら、失踪冒険者たちのところに戻るPCたち。
あとは連れ立って帰還するだけだが、再び巨人化して彼らを担いでいこうとするアキュースであった。

アキュース: 「変身したら、ふたりは担げるかなって。グラスランナーの方だけカイラさん運んでください」

カイラ: 「騎獣に一人は乗せられるわよ」

アキュース: 「鍛錬の一環であり、無茶した冒険者への羞恥を与えるお仕置きです!」

戦士: 「……くっ、お仕置きか。だが巨人に抱えられるというのは稀な経験でもあるな」

オセロー: 「筋肉なぁ……私も鍛えるか」

ヘイゼル: 「鍛えといたほうが良いわよ…色々たるみ始めてから後悔するんだから」

リナリア: 「私は魔導書しか持たないので……」

カイラ: 「ああうんアキュースは頑張って……。あなたは定員オーバーで辱め回避よ、良かったわね」 騎獣に載せたグラランに

とはいえ巨人化は1回10分。本当に辱め程度の意味合いしかない。
フォンフォンフラワーとも仲良くなったが、遺跡を出て着いていくほどでもない。遺跡の入口で冒険者達を見送る花たち。

アキュース: 「花の皆さん、お元気で! しばらくしたらまた来るかもしれません!」

花たち: 「またね~」「グッナイー」 入口の部屋で各々の言葉で見送る

リナリア: 「さようなら皆さん、またお会い……さようならー」

カイラ: 「結局何言ってるか分からなかったわね」

かくして、失踪冒険者3人ともども無事、マグノアまで帰還を果たす。
精神がやられていたラルヴァのエレッタも時間によって正気に戻っていく(達成値25・期間14日の精神効果)。

アキュース: 「パーティ分割は危険なんですからね! 次からは本当に気を付けてください!」

バード: 「わかった。今回は本当にお世話になったね、先輩冒険者がた…」

オセロー: 「そうだね。これからは肝に銘じるておくことだぜ」

カイラ: 「運が良かったわね、ほんと。普通なら死んでるわ。死なない程度に失敗できるのは、貴重だわ」

やや自業自得でもあるとはいえ、精神崩壊して逃げ出したエレッタを追わなかった冒険者たちを非難する意見も出てくる。
優しくも厳しく責めるPCたちであったが……。

エレッタ: 「わ、わたしは別に平気よ……こういう扱いは慣れてるし……!」

リナリア: 「慣れてはダメでしょう……」

ヘイゼル: ラルヴァに慣れてるって言わせるの色々と良心の呵責がひでぇ

カイラ: 「ラルヴァなんてねえ、そういうものよ」

リナリア: 「いえいえいえ」それはよくないという表情

エレッタ: 「でも……植物にマインドリンクは今後ぜったいしない……」

カイラ: 「マインドリンク自体控えた方がいいと思うわ私。蛮族相手だもの。私だってしようと思わないわ」

オセロー: 「理解できないとしても理解できるよう努めることは……まぁ、ごく少数なのだろうなぁ」

リナリア: 「こればかりは、相互理解とはまた別の問題がありそうですね」

好奇心旺盛すぎませんか…と呆れるアキュース。たとえ同種でも若い子と【マインドリンク】するのは怖いわぁ、とボソリつぶやくヘイゼル。
精神崩壊から立ち直ったあともしばらくは塞ぎ込んでいるエレッタ。
迂闊な行動の結果、大騒動を起こしてしまった冒険者たちには苦い教訓となってしまったが、ともあれ無事生還できたのでヨシ…!

GMの感想

久しぶりのGM、久しぶりの熟練戦闘マスタリングでした。
タイラントクリプトを読んでいて「フォンフォンフラワー」が目に入り、これをギミックとして戦闘に混ぜたら面白そうだな…!と思って組んだシナリオです。
さすがに魔力+3は大味すぎた感ありましたけれど。敵の抵抗がほとんど仕事してないの!
PC側に対してもプレッシャーになったかとは思いますが、回復の層が厚く、後衛を狙いまくってなお気絶や瀕死には程遠い戦闘となりました。
アビスゲイザーなしでも5人PTでプリーストと光フェアテがいればここまで堅牢になるんですねぇ…。
そしてやはり熟練での貫通処理は重い。他はともかく【スリーショット・ライトニング】を敵の主力に据えるのはもうやめようと思いました。

PCも各自とてもキャラの濃い面々でした。みんなデカパイ横スカエルフ好きすぎでしょ…!
頭がおかしくなったラルヴァ、言語の壁あれど気さくなフォンフォンフラワーとの接触、冒険者が迷宮の奥に向かった理由、etc。
謎や不可解を突きつけたときの反応、魔物とのコミュニケーションの手法など、五人五色のRPを体験し演出することができたのはGM冥利につきます。
探索パートでなかなかアキュースさんを活躍させられなかったのが最初心苦しかったですが、戦闘においての存在感は人一倍でした。
スプリガン……面白い種族ですよね。

PLの皆様にも楽しんでいただけたのでしたら幸いです。あらためまして、お付き合いありがとうございました!

――ソード・ワールド2.5『花のラビュリントス』 fin