「なぁ妹よ」 「なにお兄ちゃん」 「ベッドの上で羽根をパタパタさせるな布団が毛だらけになる」 「それは無理かなー。だってお兄ちゃんのベッドだよ? この空間こそが私の巣! きゃっふぅー!」 ベッドの上で座る俺の腰に手を回して抱き付く妹。 青みを帯びた白色の髪は肩口で出来る切り揃えられ、腰には一対の羽根が生えていた。 ハーピー系の亜人の母と人間の父から産まれた俺たち兄妹。 兄の俺は父の血が濃く多少夜目が利く程度であるのだが、妹は母の血が濃く ハーピーの特徴が顕著に表れている。 「お兄ちゃんはさ、私のこの羽根ってどう思う?」 「可愛い」 「えへへー。じゃあさじゃあさ、この胸は? お兄ちゃんの大好きなおっきいおっぱいだよ!」 「……」 「むー。なんでそこで間を開けるの?お兄ちゃんに揉まれて大きくなったんだよ?」 「妹よ……、羽根も胸も確かに可愛いし愛おしいがな、けしてそれは妹の身体に欲情したわけではないぞ? 」 「またまたそんなこと言って……。前にお風呂で洗いっこした時だって―――」 妹は腕を寄せて乳房を挟み込み強調させる。 確かに妹の胸は大きい。 しかし兄として欲情などはしない。 ただ可愛いと思うだけで……。 そう可愛いのである。 いや可愛いという言葉だけでは語弊があるかもしれない。 可愛いのだ。 「……えっち」 「……」 「見てるね? 感じるよお兄ちゃんの視線。お兄ちゃんならいいんだよ? もっと見ても……」 妹の乳房の上に乗せられている両手が、そのまま胸を掬うように持ち上げる。 白く丸みのある丘がふわりと形を変え、そしてゆっくりと元に戻る。 その様子を眺めているだけで胸が高鳴るのがわかる。 何故なのだろうか……。 妹の乳房を見て心臓が高鳴っている俺がいる。 もしかして欲情しているのか……? まさか、あり得ない。 妹に劣情を催すなどあってはいけないことだ! 「あ、お兄ちゃん」 「ん?」 「今ね、胸が張って痛いから吸ってくれる?」 「……」 それは普通の妹が言うセリフではないだろ。 いや、うん、なんと言うかこの妹は昔からこんな感じだった。 好奇心旺盛な子供は常に新しい刺激を求める。 兄妹がいるのなら兄がいるなら兄と一緒に遊びたいものだし、兄妹仲が良いならその仲の良さをさらに深めるために色んな事を試したりするだろう。 俺と妹もその例に漏れず……いや、というより普通の兄妹以上に仲良くしていたと思う。 「あ……んっ♡」 妹が服の下から胸を露わにすると、その先端に口をつけていた。 硬く主張をしている先端を口の中で舌を使って転がしていく。 「お兄ちゃん……気持ちい……」 妹の乳房の柔らかな感触を感じながら吸いつづけていくと、唾液とは異なる甘い味が舌に伝わってくる。 「ほら出るようになったよ。今日のは美味しい?」 「ああ」 「良かった」 「もう大丈夫だぞ。これ以上は良くないから」 「なんで? 私のおっぱい飲んでくれる方が嬉しいんだけどなぁ……。それに昨日はもっとしてくれたのに……」 唇を離して顔を見ると物足りないというような表情を浮かべていた。 何故このように妹の胸を吸い、お乳が出るのかというと。 妹は鳥類系の亜人である。 ある種の鳥たちは子育てをする時に母乳似た分泌液を出して雛に与えるのである。 その特徴を受け継いでいるのかこの妹は普段からおっぱいを出すことができるようになっている。 「あ……また垂れてきたよ……」 「んぐ……」 「えへへ、お兄ちゃんのごくごく気持ちいいよぉ……っ♡ もっと飲んでいいからね」 ちなみに飲まなくても母乳はでるので定期的にしぼってあげないと辛いらしく。 本人曰く「お兄ちゃんに吸われるの好きだから」との事らしいのだが俺としてはあまりよろしい行為で無いような気もしている。 「じゃあ……今度はお兄ちゃんの番……♡」 妹は俺を押し倒すと上から覆いかぶさるように体重をかけてくる。すると当然ながら妹の大きな胸が俺の顔に押し付けられる。 スベスベとした肌と弾力のある柔らかい物体が呼吸器を塞ぎ視界一面を満たす。 「お兄ちゃん、いつもありがとね……♡」 そう言って背中に回されている小さな手が優しく撫でてくる。まるで母親が子供にするかのように一定のリズムでトントンされ続けていると次第に眠気が襲ってきた。 「今日はね……いっぱいサービスするつもりなの」 妹は上機嫌で頭を撫でてくるとそのまま耳を触ったり舐めてくる。 「ふふ、お兄ちゃんってばこうされるのが好きなんだよね? 本当に可愛いなぁもう♡」 「……」 「ねぇお兄ちゃん。こっち見て? 目を合わせてよ」 「ん……」 「私がどれくらい好きなのかわかるようにしてあげる」 すると妹は両方の手を使って頬を包み込み強制的に自分の正面へ向けさせた。 そしてキスをするでもなく至近距離まで接近すると熱い吐息と共に囁いた。 「だいちゅき♡」 不意打ちのような台詞に思考停止するほどの衝撃を受けてしまった俺は、妹の胸に顔を埋め返す事しかできなかった。 妹は何故ここまで俺の事を好いているのだろうか。 普通に考えれば兄が妹を可愛がるのならばよくある話だと思うのだが、逆となるとあまり想像できないのではないだろうか。 妹の俺に対する愛情表現は尋常じゃない。 昔からずっとそうだ。 幼稚園児の頃から既に他の子よりも少し過剰であった気がするし小学生になっても変わらず続いていた記憶がある。 中学生に入ってからは更に拍車がかかったと言えるかもしれない。 学校ではあまり話さないようにしているはずなのに家では常に引っ付き虫になっている状態であるし、親の目を盗んで風呂場や寝室に忍び込まれることもある。 もちろん今現在進行形で続いているこの状況についてもだ。 「ねぇお兄ちゃん、キスしよ?」 「いつも勝手にしてるだろ」 「違うよぉ…お兄ちゃんからしてほしいの」 押し倒されたまま腰に脚を絡ませたまま完全に逃げ場を失った状態で迫られる。 吐息と共に耳をくすぐる声は艶っぽい響きを持ち興奮を煽ってくる。 「……仕方ないな」 観念したように呟いてから唇を重ねる。 最初は軽く触れ合うだけのバードキス。だけどすぐにそれだけでは済まなくなる。 妹が積極的に舌を入れてきたからだ。 「ん……ちゅ……はぁ……っ♡」 唾液が混ざり合い水音が室内に響く。 俺は応じるように舌を絡め返すと妹の肩がビクッと震えた。 「んん……っ♡ らめ……お兄ちゃん上手すぎる……っ」 暫くの間夢中で互いの口腔内を貪り合っていたけれど、息苦しさに耐えきれなくなってようやく解放することにした。 銀色の糸を引きながら名残惜しそうに離れると、妹は蕩けた表情でこちらを見つめている。 「ふぅ……落ち着いてきた……。えへへ、ちょっとやりすぎちゃったかな?」 「……毎回息が持たんぞ」 「だってお兄ちゃんが気持ちよくしてくれるから抑えられなくなっちゃうんだもん……」 妹は照れたような笑みを浮かべつつ上体を起こした。 「あれぇ? ここ固くなってるよ?」 「……生理現象」 「そっかぁ……じゃあ責任取らなきゃね♪」 悪戯っぽい微笑を浮かべると、妹は再び体重をかけてくる。ただし先ほどとは違って仰向けになった俺に対して跨がるような格好になった。 「うん、いい眺めだね。この角度から見るお兄ちゃんもいいなぁ……」 妹は満足げに微笑むとゆっくり腰を上下させ始めるのであった。