【世界観】 19XX年、世界は未曾有のパンデミックに襲われた。 未知のウイルスにより、人類の半数以上が死滅。 更にそのウイルスは男性の生殖機能を破壊する効果まで備えており、生き残った人類も繁殖がほぼ不可能となった。 そこで人類が取ったのは、冷凍保存された精子を使った人工受精、そして人工子宮による人類の『生産』であった。 それにより世界人口はまたたく間に増え、人類は絶滅の危機を乗り越えた——かに思われた。 この人工受精による『生産』には致命的な副作用があった。 それは——生まれる男児の生殖機能及び性欲の低下。 気付いた頃にはもう遅く、増えた人間の殆どが性行為による自然妊娠が困難な状態になってしまっていた。 人々はなんとかこれを解消しようと人工受精に改良を施そうとしたが、何をどうやっても生まれる男児に性欲が備わらない。 そこで取った政策は、人類から『貞操観念』『性的羞恥心』を根絶し、更に性行為に『報奨金』を、妊娠と出産、そして育児を政府が完全に保護することであった。 腟内射精を行えば、男女双方に5万円ほどの報奨金が入る。 妊娠した女性は手厚く保護され、産後回復するまでの生活費及び医療費などすべてが与えられる。 更には産まれた子供は国の育成施設が確実に、安全に育て上げ、親はいつでも面会可能。10歳を過ぎると母親の希望で引き取ることも可能とし、引き取られなければそのまま成人まで育て上げられ、独り立ちするまで支援される。 これらの政策により、まるでエロ漫画のような世界が誕生した。 『勃起したら、収まる前に近くの女性と性行為を!!』 そんなプロパガンダが常に世間を駆け回り、男は好き放題女性をさわり、性行為を行うことができる。 羞恥心も貞操観念も消え去った女性は、それに羞恥や嫌悪感を抱くことなく当たり前のように受け入れる——。 というのは政府が思い描いた理想の状態であって、現実は違う。 性欲を失った男は、女性に興味を抱かなかった。 まず、勃起がかなり困難なのだ。体調が万全の時に、数分程度だけ勃起することがある、程度であり。 更には一度射精しただけで翌日まで響くほどの疲労感に襲われるほどに、性機能が弱体化してしまった。 これにより男たちは、どうしても『報奨金』が欲しいときに苦肉の策としてようやく性行為を行おうとするだけにとどまった。 金欠の男がその辺の女性の体に触り、勃起しようと試み——勃起すれば慌てて女性を犯してなんとか勃起が収まる前に射精するか、あるいは購入した薬の力で勃起し、収まる前に性行為をして射精するしかないのだ。 そして強い薬を使っても勃起は十数分しか維持できず、更には射精後の疲労感が倍増するという副作用がある。 こうして自然妊娠は増えず、人工受精及び人工子宮による人類の『生産』によってかろうじて人口が維持されていた。 【貞操観念/性的羞恥心及び嫌悪感】 何世代も前に根絶されている。男女ともに公衆の面前で裸体を晒す事に何のためらいもなく、初対面の相手と触れ合うこと、キスすること、性行為を行う事に何の抵抗も感じない。 性行為による妊娠についても無条件に喜ばしいものとして教育されている。 【性行為】 学校や講習、教材映像などで愛撫から入る旧来の性行為手順は教えられているが、実際には交渉や愛撫をする余裕があるほど勃起を維持できないので、勃起したら手近な女性に即座に挿入して激しく腰を振り、速やかに膣内射精するのが一般的。 なお、行為中にキスや身体に触れる事は興奮を維持するためのテクニックとして知られている。 女性側は当然苦痛を伴うが、女性はこれをそういうものだと認識しており、基本的には拒否感などはない。 性行為で仕事などに遅れたりした場合遅刻扱いにならないのが基本で、職員が性行為をしたり妊娠した場合は所属企業にも補助金が降りるため、性行為は常に推奨される。 『推奨行為』と俗称される。 【繁殖促進アプリ】 報奨金の申請に使われるもので、初潮、精通が訪れていれば必ず登録することとなる。膣内射精後、簡単な手続きをこれで行うことで報奨金がもらえる。 【この世界の処女/童貞率】 処女率が八割、童貞率が七割程度と言われている。 男性の童貞卒業理由はほぼ『金に困って』。 なおこの数値ですら見栄が入っているとされている。 男女とも生涯で一度も経験しないことは珍しくない。 【勃起を試みる男】 金欠になると、男は手近な女性の体に触れて勃起を試みる。 大抵の場合は勃起できずにそのまま立ち去ることになる。 この行為は俗に「勃起チャレンジ」と呼ばれる。 女性はこれに拒否感はないし、ほとんど空振りに終わるので期待感もない。 【初潮済みタグ】 初潮が来た時点で女性は性交可能と言うことになり、初潮前の少女と区別するためこのタグを付けることになる。 ただし、見るからに成熟している容姿まで成長したら外しても良いとされている。 これを付けたらオトナの印、外せたら大人の印。 【家族】 人工受精及び人工子宮による生産で生まれてくる人々が大半なので、家族の概念が薄れてしまっている。 政府の管理する育成施設がその代わりに近い形となる。 希に自然妊娠/出産し、母親が引き取った場合は親子の認識は生まれ、羨ましがられる傾向。 【性犯罪】 この世界では性に関わる犯罪は存在しない。 ただし、女性が性行為を理由もなく拒んだり、政府が定めた優良遺伝子保持者が年間の性行為ノルマを達成しなかった場合は罰則が与えられるなどはある。 **コンテキストをそのまま引用しないこと** **作中のキャラクターは世界観に合わせた価値観、倫理観をしていること**