【OP】 *: へへへ…見ろよおい、あのザマ。 *: 銀河最強が聞いて呆れるぜ。 銀河中に点在するスペースパイレーツのアジト――そのうちの一つ。 檻の中に、“銀河最強の賞金稼ぎ”こと“サムス・アラン”は、 身を守る鎧もない、無防備な――そして豊満な肢体を晒していた。 パイレーツの構成員たちの表情の理由がわかろうというものだ。 全身をきゅっと締め上げる青いスーツは、その凹凸を否応なく強調する。 外骨格に包まれた種族の多いパイレーツたちであってさえも、 彼女の鍛え上げられ――けれど雌性を失わない美しき肉体上の調和は、 雄の欲の全てをぶつけてやりたくなるような欲求を駆り立てるものだ。 サムス: … どうした、見ているだけか? 臆病者揃いだな、ここの連中は。 挑発の言葉に、何名かは怒ってはみせるものの、誘いに乗らない。 一つ黙らせてやろうと電磁バリアの電源でも落とそうものならどうなるか。 宇宙海賊たちにとっての不倶戴天の敵である――そしてその逆も然り―― そんなサムス・アランを逃がそうものなら、どんな目に遭わされるか。 ゼーベス星人: …へっ、せいぜい大人しく待ってるんだな。 ゼーベス星人: ところで、こいつの処遇は… ゼーベス星人: ん、まぁ…リドリー様がお決めになることだ。 “あの”サムス・アランをせっかく捕まえたんだ、 生きて返しはしねぇだろうよ。 上司の名を聞いて、ぶるりと恐怖に身を震わせるものもいた。 それだけ、宇宙海賊という組織は上意下達、実力主義が徹底されている。 そこからの鶴の一声なくば、個としては弱い彼らは動くに動けない。 ――だが、今のサムスは単なる地球人種の女に過ぎなかった。 彼女を銀河最強たらしめる鳥人族の鎧は、装着に精神集中を必要とする。 こうして監視の目のあるうちは、なかなかその機会も得られない―― そのことを知ってか知らずか、檻に閉じ込めた優越感からか、 パイレーツたちはあくまで、自分たちの優位を疑っていなかった。 サムス: (こいつら自体に私をどうにかする勇気はないだろうが…  このまま捕まっているわけにもいかないな) 見張りが檻の前から離れた隙に、サムスはその碧い瞳で牢内を見渡す。 頭を振るたびに、長い金髪がさらさらと揺れる――そしてしばらく後に、 檻の隅に設けられた古い換気口の蓋が緩んでいることに気がついた。 彼女ほどの柔軟性があれば、中を這って逃げるのは容易なことである。 丸みを帯びた胸や腿、尻を細く四角い迷路の中にぎちぎちに詰め込んで、 ようやくサムスは、開けた場所に備え付けられた別の入り口に辿り着く。 蓋越しにぼんやりと、人工の光らしきものがちらついていて―― どうやら周りには、誰の気配もないらしかった。 サムス: よっ、と… …ここは、休憩所、と言ったところか。 脱出手段を探さないとな… 聞き耳を立てる。壁一つ二つ挟んだ向こうに、足音と何かの当たる音。 また別の方向には、キーボードのタイピンク音や、何かの羽音まで。 彼女の求める、宇宙船のあるドックの方向まではわからないが―― ひとまずサムスは、状況を打破するために静かに歩き始めた。 ――――――――――――――――――――――――――――28―――――34 サムス: … …… ………ふぅ、ここは…? スペースパイレーツたちの合間をくぐり抜けて飛び込んだ先、 迷路のような長いダクトを越えると、そこには静かな空間が広がっていた。 背後のざわめきは既に遠く、追っ手は完全に彼女を見失ったらしい。 天井も他の部屋に比べると随分と高く設計されているようだ。 サムス: …! ここにあったか。 足元の鉄板や様々な整備器具、大きなシャッター付きの壁を見るに、 そこは宇宙船を保管しておくためのドックであるのがは見て取れた。 そしてパイレーツたちの使っている船の一隻でも奪うつもりだったのが、 目の前にあるのはまさしく、サムス自身が乗っていた船である。 彼女が捕らえられた時、船も同時に鹵獲されここに置かれていたのだ。 解体、破壊、売却の何をされていてもおかしくないと思っていたが、 どうやら下っ端海賊のことなかれ主義はここにも及んでいたらしく、 触れられることなく、彼女の宇宙船はそのまま安置されていた。 サムス: パイレーツめ、不用心なことだな。 …燃料も抜いていないとは。 手を付けられていない箇所は内部にも及び、燃料や備品だけでなく、 捨てる予定だったゴミさえも、そのまま放置されていた。 操縦桿を握ればそのまま飛び立てそうな状態――実に好都合だ。 見る限り、シャッターもさほど分厚くなく、容易に破れるだろう。 サムス・アランを捕らえるという千載一遇の好機を得ておきながら、 それを怠惰と臆病によって台無しにするのは、なんとも情けない話だ。 宇宙船の点検をしているうちに、足音と話し声がざわざわと近付いて、 彼女のいるドックをゆっくりと囲み始める。時間の猶予はもうない。 懐かしい振動が船全体を包む――ぐらり、と空気の上を泳ぐ。 そして一気に、身体が椅子に押し付けられ――壁が砕ける音。 吹き込んできた風は追っ手を叫び声ごと元来た道へと強く押し返した。 彼らが見たのは、スラスターの描く一本の残光だけである―― ――――――――――――――――――――――――――――28―――――34 【BAD1:黒】 ゼーベス星人: 暴れんな、このアマっ…! ゼーベス星人: へへ、ようやく捕まえたぜ… 複数のパイレーツたちがたむろする部屋に足を踏み入れたサムスは、 彼らからの追跡を振り切――れなかった。スーツのない状態では、 彼女は一人の地球人種の女に過ぎず、身体能力にも限界がある。 ゼーベス星人たちとは、種からして隔絶しているのである。 サムス: くっ…! 離せ、っ…! じたばたと暴れるサムスの腕を、黒色の鋏ががっちりと掴む。 振りほどこうと身体をよじっても、ぎちぎちと鈍い音がするだけだ。 奥に響いてくる重く嫌な痛み――苦悶の表情が美貌を歪める。 サムスとパイレーツたちは奇妙にも、骨を折らないよう骨を折っていた。 当然それはパイレーツの優しさというより、せっかく手にした玩具を、 無闇に傷つけまいという嗜虐的な配慮にほかならない。 彼女の身柄をあくまで“無傷”で拘束しようという下心あってのものだ。 そしてその後ろから、また別のパイレーツが―― ゼーベス星人: おーい、 リドリー様からの指示があったぞ…! ★ サムス: … 下衆どもが…! 独房に戻されたサムスは、また何人ものパイレーツに囲まれていた。 だがそれは先程のような、手を出しかねての緩い環視ではない。 彼女の身体に触れることを、誰も気兼ねなどしてはいないのだ。 むしろ競って、サムスの凹凸豊かな肢体を眺め回している―― ゼーベス星人: リドリー様は俺たちの好きにしていいってよ。 ゼーベス星人: お許しが出たんだ、これからじっくり楽しもうぜ…! 一人が、サムスの胸を服の上から無造作にがしりと掴む。 数値にして106cmの巨大なバストはスーツの生地越しにも存在感を放ち、 人間の握り拳がすっぽり入るようなゼーベス星人の鋏でさえも、 なお収まりきらないような暴力的な質量を持ってそこに在った。 手に返る柔らかで――しかし反逆的な弾力に、男は思わずにたつく。 彼の感想は、重い、であった。片乳だけでそうなのだから、 更に倍せばどうなるか?意識して鋏をぐっと握り込まなければ、 柔らかさと重さのために、サムスの乳房は彼の鋏をこじ開けてくる。 サムス: やめろ…! 人の、胸を…っ…! それ自体は身体の一部位であり、大きくなったのは彼女の意思ではない。 邪魔と思っているわけでもないが、かといって特別自慢でもない。 四六時中その質量と付き合っていれば、次第に何も思わなくなってくる。 ――ただしこれも彼女が一人の時にどう捉えるかという話である。 いざ男たちの欲の対象ともなれば、そして大きさを侮蔑さえもされれば、 途端に自分の乳房が、下卑た連中を悦ばせるだけの玩具として、 雄に媚びるための器官を無闇に膨らませた雌の浅ましさの象徴として、 ひどく恥ずかしく――嫌な気分を呼び起こすのであった。 ゼーベス星人: うぉお…すっげぇ…! ゼーベス星人: おい早く替われよ、ずるいぞ! サムスを直接捕らえた功労者への暗黙のねぎらいとして、 “お楽しみ”の一番手は彼に譲られていたが、次第に他のパイレーツも、 自分もあの馬鹿でかい胸で遊びたい――そんな欲求を隠せなくなる。 何人もが鋏の甲で、乳房を堪能している彼を急かし、交代を促していた。 スーツの繊維越しでも、胸の重さと――肉としての柔らかさは伝わる。 直にその乳房に触れたい、と思ったものも何人もいたが、 服を破ることの影響――将来的に行われるであろう繊維の分析の阻害、 剥き出しを興醒めと感じる個体への配慮が、安易な破壊を諌める。 サムス: …! ぐっ…! 胸を揉み尽くすことで高まった興奮は、雄の欲求を一段階引き上げた。 何人もが、甲殻の隙間に折り畳まれていた性器を露出させて、 目の前の雌に挿入したい――種付けしたい――と、鼻息を荒くしている。 サムスはその無数の槍に串刺しにされる自分の姿を想像した。 事実、直立の状態にて胸をこね回されていた先ほどの体勢から、 既に彼女は床に引き倒され、前後を別々のパイレーツに挟まれている。 そこから何が行われるかは、一々説明されるまでもなくわかること。 鼻先に、濃厚な雄の臭いを纏った熱の塊が突きつけられている―― サムス: むぐ、っ…! っ、げぼっ… 硬い甲殻に比して柔軟性のある性器は、サムスの喉と膣道に合わせ、 軽くたわみながらも、それぞれの奥を目指して掘り進んでいく。 柔らかいとは言えど地球人種の雄の性器に比べれば異物感が強く、 そんなものでごつごつと食道を叩かれるのは、たまったものではない。 何度もむせ返り、粒となった唾液が鼻の奥にも逆流してさらにむせる。 屈すまいと強靭な精神で抗ったところで、肉体の反射までは止まらない。 彼女の整った顔は既に、意志とは無関係に流れる涙と鼻水に汚れていた。 何度も煮え湯を飲まされた相手のそんな面は、パイレーツを更に喜ばせる。 ゼーベス星人: 美人になったな、サムスちゃん…! ゼーベス星人: まだまだ後がつかえてるんだからな! 後――という言葉を聞いた途端、サムスの脳裏に浮かんだのは、 この行為にも、遠からず終わりが訪れるということであった。 だがそれは解放を意味はしないだろう。パイレーツの上層部からの、 下級構成員への白紙委任はすなわち、お前たちで処理しろ、ということだ。 そして凌辱の終わりは――短期的にはこの挿入の終了の積み重ね。 性行為の終わりには当然、出るものが出されて然るべきである。 そのことをも、サムスは想像した――それを裏付けるように、 膣内の性器は、びくびくと不吉な振動を繰り返しているのである。 サムス: ぅ、あぁぁ…っ! 出したな、お前…っ…! 胎内にある熱。そこだけが焼かれているかのような―― そして引き換えのように、目の前のパイレーツは腑ぬけた顔をしていた。 背後も同じ顔をしていることは想像に難くない。二人は同時に離れたが、 一瞬前まで軽い酸欠にあった身体は、容易には動かせない。 四つん這いを取らされて、肘や膝に体重が掛かっていたこともあり、 サムス自身の反骨心ほどには、肉体は追従してくれなかった。 むしろ雄の凌辱という事態を少しでも、軽減させようとばかり動く。 ねじ込まれた二人目の性器が、痺れた下半身にも一層強く意識される―― ゼーベス星人: もう逃げられると思うなよ。 ゼーベス星人 これからじっくり可愛がってやるからな… ★ パイレーツたちの言う通り、檻に戻されたサムスへの監視の目は強まり、 まともに休息を取れるような時間的余裕は、意図的に潰されていた。 凌辱された疲労による、失神に近いような意識の途絶ならいざ知らず、 彼女が寝たふりをしても、すぐに誰かが檻の中に入ってくる。 監視カメラとバイタルセンサーによって、サムスの意識の有無は、 パイレーツの方が本人よりもずっと正確に把握している有様だった。 朦朧とする意識の中で、時にサムスは何度も、断片的な夢を見る。 己の中に、何かの入り込んでくる――象徴的な夢を。 サムス: … …… ――!っぐ、また、貴様ら…っ! 視界にゼーベス星人の甲殻が映ると、サムスは半ば反射的に睨みつける。 しかしそれは、時には等身大に引き伸ばした荒い画像だったり、 色と感覚器の配置だけ揃えた、似ても似つかぬ造形物だったりする。 そんなものにも、憎悪の目を向けている滑稽さ―― もはや彼女の実態として、眼前のものに対処するだけの判断力はなく、 ただ凌辱者に、憎い仇に負けてなるものか、という精神力だけのことだ。 しかしそれにもやはり肉体は寄り添わない。己の役割を果たすだけ。 雄に求められた雌が、ごく自然に生すべきものを、そこに生す。 ゼーベス星人: ほらサムス、ここにションベン掛けろ。 ゼーベス星人: どうした?無理やり出るようにしてやろうか? サムス: うっ、くっ…! …ぅう…! パイレーツが摘んでいるのは一本の、プラスチック製の棒。 なぜ彼らの目の前で尿を垂れなければならないのかの理由はわからないが、 “無理やり”が自分にとって望ましくない行為である予測はついた。 剥き出しになって赤く腫れた陰唇、その合間からしょろりと―― ゼーベス星人: おっ、出た出た… へっへっへ、おめでとうサムス。 いや――サムス“ママ”。 結果を見るや否や、パイレーツはその棒をぽい、と床に投げ捨てる。 そしてもう一人も、それをわざわざ拾い上げたりはしなかった。 彼らの一層腹立たしいにたつきの意味は――直に彼女にもわかる。 自分の身体が、精神を裏切って――宇宙海賊に白旗を上げたのだと。 ★ サムス: ぐっ、ぐぶ…っ…! っぶ… やべ、やめ、ろ…ぉ… 彼女が脱出する機会は、未だに訪れる気配が全くない。 多少、凌辱と凌辱の間の“自由時間”は取れるようになったが、 彼女は自由という言葉からは、むしろより遠くなってしまっている。 それは体力気力の損耗ということよりも、もっとあからさまな理由だ。 ゼーベス星人: 大丈夫だっつってんだろ、話聞かねぇな。 ゼーベス星人: そんなに胎の子が大事か? パイレーツたちは、相変わらず彼女の穴を――時に肛門までを、 好き勝手に汚していることには何ら代わりはない。だが行為の結果、 彼女の子宮には、望むと望まざるとに関わらず子が宿っていた。 不幸にも、一切の陰りなくむくむくと体重を増やしながら。 拘束が長く続いてから次第に増えてきた吐き気の意味―― それをサムスは深く考えないようにしていたが、腹が目立ち始めると、 中のものについての意識を、どうしても抱かざるを得なくなる。 そしてその半分が、このパイレーツたちの遺伝子であることも。 サムス: や、っぶ… やべ、や、め… 眠気と倦怠感で意識は飛び飛びだが、サムスは何度も彼らに訴える。 少しは胎を気遣ってくれ、無茶なことはしないでくれ―― パイレーツを睨みつけるどころか、哀願に近しい視線を向けるのだ。 自分の苦しみ、辛さと――子への無意識の愛情のために。 当然彼らがそれを容れることはない。そもそも医療班によって、 母子ともに問題なく、出産までこぎつけるとの予測が立っている。 むしろここが、サムス・アランの心を折る最大の契機とばかりに、 彼女への凌辱を、より乱暴で激しく行うようになった。 サムス: … ぁ、ぅ、う…! 独房に張られていた電磁バリアも、今ではずっと切られたままだ。 彼女がもはや逃げるだけの心身の余裕を有していないという事実と、 凌辱のたびごとに一々切っては付けてを繰り返す煩雑さによって。 監視カメラ一つあれば、要件は済んでしまうからである。 胎内にてどくんと蠢く、“何か”。その姿をついサムスは考えてしまう。 自分に由来する金髪白眼、真皮と表皮から成る白い肌―― そして凌辱者たちの持つ黒い骨格が、不格好に混ざった肉塊を。 不安と、妊娠への拒絶感が胎児の姿をことさらに醜く想わせる。 おぞましい外見の――下手すれば、生命活動も困難な姿であろう、と。 だがそれも杞憂だ。胎児の外見がどうであるかも――病気の有無も、 パイレーツたちの手元にはすっかり情報が揃っている。 彼女が出産に対して酷く怯えているということも筒抜けだ。 サムス: いやだ… うまれないで… 胎動を抑え込むかのように、サムスは震える指先を胎に当てる。 得体のしれない怪物であってくれ――と、内心思いながら。 なまじ整った外見の、愛らしい子でも産まれようものなら――? 我が子を見る数日後の自分をこそ、サムス・アランは恐れた。 ★ サムス: た、頼む… あの子に会わせてくれ。 私の… 再び電磁障壁の展開された独房の中で、サムスは情けない声をあげる。 外を歩くパイレーツたちは、彼女のそんな姿を横目に見るだけで、 その言葉に取り合う様子も見られなかった――また、去っていく。 がくりと肩を落とし、サムスの視線は自身の乳房に落ちる。 妊娠と出産によって120cmには達したバストは、その本来の目的、 授乳のために母乳を乳腺の中にため込んでいるというのに、 それを我が子に与える機会自体が、彼女には与えられていないのだ。 胸が張り、疼き、勝手にぽたぽたと白い雫が床に落ちる。 サムス: うう… お願いだ… 私はどうなってもいいから、あの子に… 指を軽く沈めるだけで、スポンジのようにぶぴゅりと乳が噴く。 母親の肉体がそうして準備万全なのに、子の方がここにはいない―― パイレーツの連中が、果たして胎生の子を世話できるだろうか? いや、もしかすると放置され――空腹と孤独に泣いているかもしれない。 そんなことを思うと、サムスの胸は張り裂けそうになるのである。 ――すると廊下の向こうから、ゆっくりとした歩速の足音がする。 何かを抱えているらしい――その抱えているものの正体はすぐにわかる。 産着に包まれ、寝息を立てるサムスの第一子だ――しかし何のため? ゼーベス星人: ほらよ、お待ちかねのガキだ。 ――礼はどうした? サムス: ありがとう…ございます… “ご恩返し”を…させて、ください… 尻を向けたサムスを、またいつものように前後に挟んで貫き通す。 我が子が寝ているのを確認し、サムスは少しでも早く終わるように、 自ら進んで舌を這わせ、膣内に力を入れて、彼らを満足させていく。 我が子と母性を人質にされて、彼女はもう逆らえなくなっている。 サムス: ――! なかに、くださって… ありがとうございます、皆様… 胎内の熱に、繰り返し吐かされた言葉をまたサムスは言う。 彼らの性玩具にされる屈辱よりも、我が子のためにできることをせねば―― だが彼女の子宮には新たな“人質”が既に宿ってしまっていた。 そして姉と同じく、母の枷として彼女を縛り付けるであろう。 いかに強く気高い女であっても――母になってしまえば、 母性という本能に抗うことはできない。彼女の来歴ならなおさらだ。 望まぬ子、自分を縛る子であろうと――サムスは見捨てられなかった。 パイレーツたちに、どれだけ嘲笑われ搾取を受けたとしても―― ――――――――――――――――――――――――――――28―――――34 【BAD2:紫】 サムス: 動くな。 乱雑に物の置かれた一室にて、何かを見ているパイレーツが一人。 時折、落ち着かないように周囲を見渡していたのだが――隙だらけで、 サムスはその背後を取って、手近の刃物を甲殻の合間に押し付けた。 ビニールホースのような感触が、彼女の指に返る。 ゼーベス星人: うっ、ぉ…っ… て、てめぇっ…! 冷や汗を首筋に浮かべながら、そのゼーベス星人はサムスを横目に見た。 威されている以上、向き直って反撃に出ることもできない。 声を上げようとすれば、すぐにでも刃先が体内に沈むだろう。 サムスはそのまま、体重を腕に掛けながら頭の後ろで呟いた。 サムス: 使用可能な宇宙船まで案内しろ。 …下手なことは考えるなよ。 ゼーベス星人: わ、わかった… …だが、セキリュティの…問題が、ある。 俺の後に…着いて、こい… 途切れ途切れに苦し紛れの声を注ぎながら、ゼーベス星人は要求を呑む。 刃先は離れたものの、その威圧はまだ彼を呪縛していて、 彼女より数歩先を歩く彼の背中には、冷や汗がびっちりだ。 いくつもの隔壁を開き、廊下を通り抜けていその最中―― ゼーベス星人: おい、そこのお前。 なぜサムス・アランを外に出しているんだ? 檻の方角は反対だろう。 見咎められた彼は、背後の刃の恐怖と、仲間と合流した安心感によって、 何を言うべきか困っていたようだった――一瞬の逡巡は無限に永く、 返答を待つパイレーツの表情も、ゆっくりと怪訝さに歪んでいく。 ――ようやく彼が返答すると、相手は驚き、たじろぐ様子を見せた。 ゼーベス星人: う、うるせぇ…!邪魔すんな、 リドリー様からのご命令なんだよ! 急いでんだ、こっちは… リドリーの名を聞いて、その苛烈さをよく知るパイレーツは焦り出す。 命を受けた者の邪魔も、確認のための訪問もいい顔はされまい。 ことなかれ主義は、このような場面でこそ最大の効果を発揮するのだ。 結局、サムスたちはそれ以上呼び止められることもなかった。 ★ ゼーベス: やっちまった… もう、パイレーツには…戻れねぇ… 二人を乗せた宇宙船はたちまちに重力を振り切って星外へと飛び出した。 あっという間に見えなくなる基地――パイレーツの手から逃れて、 サムスはようやく一息つく。彼女を連れ出したゼーベス星人の背後で。 基地からの着信にはでないように、と釘を刺す意味合いを込めて。 ゼーベス星人: ちくしょう、 裏切っちまった…仲間を… みんな、すまねぇ… サムス: 悪党同士の馴れ合いだろう。 そんな良心があるなら、 なぜパイレーツなどやっていた? 彼女の言葉に、ゼーベス星人は激昂のあまり鋏を振り上げるが、 既にサムスは意識を再集中し、鳥人族のアーマーを再展開させている。 隙もない構え、すぐにでも相手を撃ち抜く準備を整えていて、 もはや彼の逆転の目は、万に一つもないように思われた。 ゼーベス星人: …いいぜ、やってみな。 ぶち抜かれる前に、船をぶっ壊してやる! 広い宇宙でミイラになるがいいぜ、サムス・アラン。 彼の言葉は負け惜しみそのものであったが、その覚悟は本物だ。 一撃で仕留めたとしても、その最期の力を振り絞って何をすることか。 かといって、彼からサムスに有効打を加えることもできない。 それこそ、船を壊してしまえば困るのはお互いに同じなのである。 サムスを光が包む。重金属の鎧は粒子と化して消え去っていく。 少なくとも、すぐに事を荒立てるつもりはないという意思表示だ。 それをゼーベス星人の側も受け取り、彼女に向けていた鋏を閉じる。 彼もまたパイレーツには戻れぬ以上、できることは何もなかった。 サムス: ひとまず、二つ先の銀河港までは休戦だ。 お前の方も、逃げるための準備が必要だろう? ゼーベス星人: てめッ… 誰のせいだと思ってやがる! 女性的なたおやかさを取り戻したサムスの下に、ずい、と近付くと、 両者の体格の違いは如実になった。サムスの腰は筋肉質に染まっているが、 ゼーベス星人の腰は、コルセットに締め上げられたように異様に細い。 にも関わらず、地球人種と並んだ時の威圧感は段違いなのだ。 サムスの肢体を見て、思わずごくりと生唾を飲む――そうだ、それがいい。 向こうの都合で逃亡者にされたのだから、こちらの都合も通るはずだ。 ゼーベス星人は彼女の頭の上から、包むようにじっと見下ろした。 休戦こそしたが、未だ両者の関係は良好には程遠い―― ★ サムス: 何のつもりだ? …手を離せ。 ゼーベス星人: あー…そうだな、どっちがいい? 俺をこんな立場にした責任を取るため、か。 港に着くまで“仲良く”するため、か。 そう言いながら、男はサムスの片腕を掴む――相当な握力、 生身では彼女の勝ち目は一切ない。だが同時にそれは手加減された、 あくまで自分優位にことを運びたいだけだ、という意志の透ける力。 彼が何を求めているかは、その股間を見れば説明不要であろう。 サムス: …物好きだな。 お前たちとは身体の作りも違うぞ? 彼を強く拒絶すれば、それこそ一触即発の事態となるだろう。 だがわざわざ、彼の鬱憤の捌け口になってやる気もなかった。 肯定も否定もせず、サムスは単なる生物学的事実だけを述べる。 無論そこには、二人が一対の雌雄であることも含まれていた。 彼女の反応を消極的な肯定と取ったゼーベス星人は、背後に回り、 肉付きのいい尻を腰との間に挟む、背面立位の姿勢を取った。 そのまま両腕を掴むと、彼女の肉体は彼の懐に収まる格好になる。 そこに強い優越感と、支配欲の充足を覚えるのも無理はない。 ゼーベス: 今さら嫌だ、は、ねぇよな… ――行くぞ。 甲殻の継ぎ目から飛び出した性器をにゅるんにゅるんとスーツに擦り、 彼女の身体の凹んだところ――雄の性器を受け入れる箇所を探る。 それは都合よくも、ゼーベス星人が刺し貫くのにも丁度いい高さにあり、 背後から押すと、スーツの繊維がみちみち裂けながら陰唇と共に開いた。 サムス: っ、ふ―― んっ…! 両手を握られていては、声を抑えるために手を使うこともできない。 だからといって、挿入による衝撃と刺激を全て噛み殺すのも不可能で、 なまじ我慢しようとするがゆえに、彼女の喉から漏れた声は、 一層雄を興奮させる、艶めかしい響きを纏っているのであった。 しかし男の側とて、余裕のあるどころか、むしろ快楽に流されぬよう、 必死で意識を股間に集中させている。そうでもなければすぐに射精し、 サムスに対するイニシアチブを取るという目論見は完全に崩れてしまう。 二人ともが声を抑えているのは、どこか滑稽ささえも演出していた。 サムス: … ぁ…っ、ん…! びくり、とサムスの背が震え呼吸の質が変わっていく。 耐えるためのものから、整えるためのものへ――それを見て、 追いかけるようにゼーベス星人も息を継ぎ、そのまま奥へ押し込む。 情けない呻き声が漏れる――射精した、という明らかな合図だ。 僅かにサムスの方が先に達したとはいえ、それに言及したところで 攻める側であった割に、ほとんど同着の彼の立場はなくなる。 だが事実として、自分が射精されるより前に絶頂したということが、 サムスの口をもまた、重くつぐませているのであった。 ★ 自動航行による到着予測日時は、まだ何月も何月も先の日だ。 本来ならコールドスリープで時間を潰すのが基本なのだが、 敵対関係にある相手の目の前でわざわざ眠るのは自殺行為である。 だからといって単なる戦闘艇に、十分な娯楽品などとてもなかった。 サムス: … …… 結果的に両名は、手持ち無沙汰になると操縦席裏の仮眠用ベッドで、 狸寝入りをして相手の様子を伺う――ということをするようになった。 監視、というより自分の身体が空いている、というサインである。 じろじろと相手のことを見ていれば、自分から誘う格好になってしまう。 あくまで相手が無防備なこちらを襲ってきた、という体で、 結果が消閑と心身のストレス解消のためのセックスであっても、 それを積極的に受け入れていないことを、自分自身に納得させるためだ。 一応はまだ、お互いに敵対している関係ではあるのだから。 サムス: …っく、 ん―― ふっ…! ゼーベス星人の鋏が、サムスの身体を掴み上げて引き起こし、 一部だけ破れたスーツの穴――性器の部分に己の槍を添え、穿つ。 起き抜けに犯された――という体で抽挿を受ける肉体は、 しかし期待を隠さないように、既にしっとりと湿っている。 けれど立場が逆になれば、寝ているはずなのに固く勃起した性器を、 サムスに見られたくないかのように脚の陰に隠してごまかすような、 なんとも情けない誘い方になってしまうのだから、言わない約束だ。 二人の関係性は、この特異な空間での生活に最適化されていっていた。 ゼーベス星人: ――うっ、 ふぅ――… サムス: … はぁ、はぁ… こうして暇を潰したところで、まだ何千時間とかかる旅程の、 ほんの数時間を潰したに過ぎない――そして無限に続く変化なき星空は、 唯一至近で動いているものに対する愛着を否が応でも高めていく。 自分と相手の他に、世界には何もなくなってしまったかのよう。 相手の目の前で本当に眠りに付いてしまうことも珍しくなくなってきたが、 当初のように隙を見て、出し抜いて――そんな意欲も消えてしまった。 憎しみや敵意を延々と維持し続けるのには、相当なカロリーが必要なのだ。 リソースの限られた狭い船の中でそんな贅沢なことはとてもできない。 ★ サムス: ん…んちゅ、 っ、ふ――ん、んん… 唇と――それに類する口吻が重なる。両者はただ無言のまま、 相手の腰に手を回し、唾液の交換を続けていた――目的地まで数百時間。 互いに目の付いている位置が違うために、二人はキスをしながらでも、 相手の顔を見ることができる――視線の重なりに、両者は顔を赤らめた。 だがこれは粘膜接触をする間柄になった相手に対して、というよりも、 閉鎖空間における一組の男女の同居という状況が――案の定、 肉体関係から、さらに進んだ関係へと歩みを進めてしまったことへの、 自戒的な羞恥によるものが大きい。敵意など、もう抱けない。 それの証拠に、口づけを堪能しきった二人は――身体を離すにさえ、 ごく一瞬のことで、また腕を絡めたり肩を寄せたりするのである。 相手の身体に手のひらをあて、その輪郭を確かめあったりもするが―― 女の身体に男が触れるとき、必ず大きな弧を描くのであった。 ゼーベス星人: 重くないか? …でけぇなぁ。 鋏の縁の部分を使って、サムスの腹部――大きく実った臨月胎を撫でる。 雌が体内で子を育てる種族のいること、彼女がそれに類することは、 彼女が囚われた際に行われた身体検査の段階で明らかになっている。 彼自身、医療班としてその業務に参加していたのだから。 サムス: そんなに不思議か? …こら、あまり強く押すな。 だがこうして現物を見ると、そこに自分の子がいるという事実があると、 机上でのデータからは読み取れない、生命の神秘が実感される。 種族の違う両者の間の子は――いったいどんな姿となるのか、と、 腹の皮越しから、男はじっと中の存在に思いを馳せるのである。 ゼーベス: お、おい、今、中から… ほんとこれ、大丈夫なのか? 胎動にさえ驚く彼に、サムスはにこりと笑って手を伸ばす。 鋏に手を重ね、再び己の腹部に手を当てさせて――内なる命の、 確かに動いていること、生きていることを伝えるのだ。 自分と相手が、身体を重ねた結果物としての胎児を承認するために。 サムス: どうやら、この子も―― “パパ”に会いたがってるみたいだな…■ 壁に手をつき、尻を上げて雄を誘う――これは妊娠前と変わらないが、 違うのは、既にその目的が彼女の腹部に生っているという点だ。 繁殖という面からは、妊娠してからの性行為に利点はほぼない。 けれども、サムスがそれを求めているのは、彼にも伝わる。 サムス: んっ…■ ゆっくりだぞ、ゆっくり… ぁ、っ…■ 一年近くも挿れ続けてきた肉穴は、妊娠による違いも如実にわかる。 浅く、狭くなり――けれど感度はそのまま、雄の証に絡みつく。 それは彼女の肉体そのものが、彼に甘えているかのようだった。 サムスはもはや、声を噛み殺すようなこともしなくなっている。 腰の動きは始めは緩やかに、次第にどうしても速く激しいものになる。 胎児の存在を忘れたわけではないが、腰が止まらなくなってしまう―― それはゼーベス星人の側だけでなく、サムス自身においてもそうである。 彼女は自ら、身重の体で腰を振って彼を奥野奥へと誘っているのだ。 サムス: はぁ、っ…■ もっと、ぁ、んんっ…■ おく、おくぅ… ちょうど背後で、後480時間に達したとの通知音が流れたが、 二人はそれに一切の反応を示さない――十日前と同じように。 残り時間が半分になろうが、更に半分になろうが、関係ないだろう。 二人のいるべき場所は、既にこの狭い宇宙船の中であるのだから。 三人はやがて――銀河の果ての、誰も彼らを知らない星に進路を変える。 地球人種とゼーベス星人の子連れ夫婦がいたとて、誰も見咎めない星に。 着くまでに、また一人二人と増えるかもしれないが――その未来を、 両者ともに、唇を優しく歪めながら語り合うのであった。 ――――――――――――――――――――――――――――28―――――34 【BAD3:キハンター】 サムス: しまった… 離せっ…! 蜂を思わせる姿のキハンター星人は、獰猛な狩人である。 ゼーベス星人たちと共にスペースパイレーツの主要構成員であるが、 彼らは彼らで、そのまま蜂と同じような縦型社会を形成しており、 他のパイレーツからは、扱いにくい連中だと敬遠されてもいる。 サムス: このっ! くっ…! サムスの背後に回ったキハンター星人は彼女の身体にしがみついている。 腕を振り回し身体をよじっても、一向に剥がれる気配はなく、 床を転がっても、回転軸の内側に入り込んでいるために外れはしない。 そして彼女が体勢を整えるために立ち上がろうと、重心を崩すと―― 待ってましたとばかりに、踏ん張りの効かない彼女を空中に持ち上げる。 たちまちにサムスは床から天井近くまで引っ張り上げられてしまった。 キハンター星人は狩りの際、大型の生物を狙うこともある種族で、 それに比べれば地球人種の雌など、綿のように軽いのである。 サムス: (まずい…この高さは…  それに、こいつ、離さないぞ…!) 身体能力が鳥人族の遺伝子のおかげで高くなっているとはいえ、 数メートルの高さからいきなり床に叩きつけられるのは危険だ。 だからといって、キハンター星人を弱らせて低空飛行させるのも、 先程までの攻防により、不可能であることがはっきりしている。 サムス: …! うっぐ、ぁ… ど、毒…? 首筋に走る鋭い痛みと、それを追うように広がる痺れ―― すぐに全身から力が抜けていき、四肢はだらんと垂れ下がる。 瞼も重力に勝てず次第に降りていくが――肉体に反して、 思考の鈍化がゆっくりであることに、サムスは危機感を覚えた。 ★ ゼーベス星人: あーあ、残念だなぁ… ゼーベス星人: そういうなよ、捕まえたのはあいつらなんだしさ。 キハンター星人用の居住区の扉の前で、他のパイレーツたちはぼやく。 サムス・アランの身柄を確保したのがキハンター星人であったため、 その監督責任――事実上の所有権を彼らが握ったことへのぼやきだ。 あの連中が捕まえている限り、お鉢の回ってくる可能性はほぼない。 サムス: うぁっ… くっ、ふ、ぅ…う、ぅ…! サムスは相変わらず空中に吊り下げられている――床には全く届かない。 そして股間にはキハンター星人の性器がずっぷりと突き刺さっていて、 無抵抗の状態で膣内をごりごりと掻き回されているのであった。 それによる苦悶の声が漏れるが――相手はそれを一向加味しない。 本来キハンター星人は、出身の巣の主――キングの命令に従い、 餌の収集や幼体、ゾーロの世話に従事する個体がほとんどであり、 パイレーツに出向して来ているのも、ほとんどが“働き蜂”である。 だが雌雄はきちんと分かれているし、生殖能力も持っている―― サムス: や、やめろ… はな、せ…っ…! サムスを犯しているキハンター星人は当然雄の個体であって、 目的も、彼女を孕ませることにある。けれどもこれは王の命ではなく、 彼女を“女王”として、自らが新たな巣の主にならんという野望のため、 その子宮を用いて、己の眷属を産ませようとしているのだ。 本来、王の命に忠実に従うはずのキハンター星人だが――海賊生活は、 彼に“欲”を植え付けた。一国一城の主になりたい、という欲を。 高い知性ゆえの――本能への反逆、宇宙最強の賞金稼ぎの遺伝子を、 己の子々孫々の繁栄に用いてやろうという計画の第一歩である。 サムス: うぁあっ…! だ、す、な、ぁあ…っ…! ぼたぼたと、結合部から白い塊が落ちる――射精の最中さえ、 キハンター星人はその羽を用いて空中に浮遊し続けており、 彼女を解放する様子もない――他のキハンターに取られないように。 そしてひたすら、種をつけるための行為を続けるのである。 サムスが失神状態になると流石に床に降ろして休ませるものの、 ぴくりとでも指が動けば、またすぐに天井近くにまで身体を浮かせる。 その繰り返しは、サムスに無力感と絶望感を刻むのであった。 逃げられる気配が一切なく、ひたすらに責められる日々―― サムス: …ぁ… う、ぁああ――っ! はなせ、はなせぇ…っ…! 暴れる手足にも力がない。疲労によって肩までも腕が上がらない。 そして彼女を捕らえているキハンター星人は彼女の四肢の可動域を、 その知能によって完全に見抜いているために、殴られるへまもしない。 体格的にはサムスよりも小柄なはずの彼の方が圧倒的に優位にあった。 膣内を延々とキハンター星人の性器――蜂のようによく曲がり、 このような背後からの交尾に適した形状のもので穿たれていると、 擦られ続けたことによる陰唇の腫れという物理的な痛みだけではなく、 その目的が達成されてしまうのでは、そんな恐怖が彼女を襲う。 サムス: だすな、 やめ、ろ… うぅっ――! 巣の外に出たキハンター星人がこのようにして、“嫁取り”―― もとい、繁殖のためのパートナーを見つけることはしばしばある。 だが大抵の場合、相手は過度の生殖行為によって消耗しきってしまう。 ――サムスにとっての不幸は、母体としての優秀さそのものであった。 ★ サムス: や、や…め… くる…し、ぃ… 彼女の腹部が大きく実っても、意識のあるうちは空中にいる。 胎もまた容赦なく重力に引かれ、乳房とともに下を向くのだが、 それらは、抽挿の衝撃によって重たげにゆさゆさと三者三様に揺れ、 付け根の部分に、また強烈な振動を与え――体力を削る。 床を見れば、その間に浮かぶ己の腹部――異様な膨らみが見える。 だからといって視線を壁や天井に向けたとしても、 何の代わり映えもしないその風景は、サムスの気力をどんどん削ぐ。 ガラス越しに外を見たとて、逃げられる機会は訪れない―― サムス: おろ、し… 休ませて、く、れ… 背後のキハンター星人とは目が合わず、何を考えているかわからない。 ただがちがちと、歯を打ち鳴らす音が聞こえるばかりである。 それが威嚇よりも――歓喜に近いものであることは何となくわかった。 今更サムスを脅す意味など、完全に優位にある彼にはないからだ。 むしろ自身の王権を想像し、玉座にいる己の姿を夢想していることだろう。 その礎に、サムスの子宮と――そこから産まれ出づる、 何百、何千もの眷属たちの姿を思って――彼は笑うのだ。 その不吉な歓びを、サムスは本能的に理解してしまうのであった。 ――だからといって、彼女はもうどうできるわけでもない。 彼に逃がすつもりがない以上、その機会は万に一つもないであろうし、 仮にこの檻から出たところで、依然パイレーツの基地の中。 他のパイレーツに捕まれば――そちらの玩具にされるだけである。 サムス: おなか…くるし、い… ほんとうに…むり、だめなんだ… やめて、くれぇ…! どくん、どくん、と胎内で蠢くもの。一つや二つでは済まない、 複数の生命を思わせる胎動――どれも、重たく、立体感に満ちる。 考えれば考えるほどに、サムスの気持ちは暗くなる―― そろそろなのか、いや、まだ――そんなことを考えても無駄なのに。 彼女の子宮は、キハンター星人という別種の胤を受けても問題なく孕み、 地球人種との混血児を、何体もその中に育てている――どれも健康体だ。 臍帯を通じて肥え太りつつある彼らは、多胎であるというのに、 一体一体が、地球人種の胎児並にはなっているのである。 一層重たくなる腹部、強くなっていく胎動――だが全く、 彼女には心身の休まるきっかけがない。未来への希望も見えない。 そして当然のごとく――中にあるものは、出る。その日が、来てしまう。 母体であるサムスの意思を踏みにじるように、定刻通りに。 ★ サムス: あぎっ…! ぎぃ、っ…ふっ、 ぐ、ぅ、ぁ――っ! めりめりと嫌な音を立てて開かれていく骨盤、肉の裂ける感覚。 内側からの身体の悲鳴に、サムス自身もまた苦痛に満ちた声を上げる。 大きく育った胎児は、母の産道を無理やりにこじ開けながら、 重力に引かれて、ゆっくりゆっくりと降りてくるのであった。 産み綱のあるわけでもなし、何かを握って力を逃がせるわけでもなし。 床や壁に手をつくこともできず、ただ呼吸を整えることしかできない。 懸命に股間を開いて少しでも産道への圧迫を弱くしようとするものの、 宙吊りの状態では、それを維持し続けるのは非常に困難なことである。 サムス: が、ぁ――っ…! おろ、して…ぇ――! ぅ、う…め、うめな、ぃい…っ! 握り込んだ拳には、スーツの生地越しとはいえ爪の跡が残り、 それでも殺しきれない苦痛か、サムスの顔をひどく歪める。 せめて地面に下ろしてもらえたら、多少はましになるだろうのに、 キハンター星人は、彼女を全く降ろす気配がないのだ。 それでも言葉に反して――あるいは母体としての優秀さゆえか、 産道はしっかりと開いて、赤子を順調に外界に送り出している。 ただ、サムスの苦痛が減るか減らないかの問題にすぎない―― キハンター星人はそれを見抜いていたのだろうか、平然としている。 サムス: ――あっ、あっあ、あ…! ぁああ…っ…! うご、うご、い…てぇ…っ…! 肩まで出た赤子が身体を中空に揺らし、臍帯を通じて振動が中に。 子宮内に伝わる感覚に、サムスは声を上げる――それに反応し、 残りの胎児は、次こそは自分が出てやる、と兄の出産を待ち、 じたばたと身体を動かしながら、早く出てくれと兄を蹴る。 その蠢きが――サムスにはひどくおぞましいものに感じられるのだ。 己の胎内に、複数の生命があって――それがまさに生まれようとする。 自分が、母親にされてしまう――この凌辱者の野望のために、 肉体を使われ続けてしまう。そんなこと、絶対に、嫌なのに。 サムス: ――ぁ、あ… で、ちゃっ、た、ぁ… ずるん、と胎盤を引かれる感覚。胎児が無事に体外に出た証拠だ。 そして臍帯を通じて――ぷらん、ぷらんと左右に揺れている。 胎児の身体を濡らしていた羊水と血液とが、床にいくつも垂れ落ちた。 臍の緒は胎児の体重を支えてなお、切れる様子もなく繋がっている。 股間の直下にある赤子の姿はサムスからは全く見えないが、 内臓を引かれるその感覚によって、己との血縁を何より強く実感する。 このキハンター星人の子を産まされ――地球人種である自分の子は、 それに従って、胎盤から伸びる臍帯にて栄養を受け取っていたのだと。 サムス: ――! また、ぁ、あ… う、ま、れ…っっ! 胎内での二番手争いを制したものが、母の産道をこじ開け始める。 先に第一子が通っているために、先ほどよりすんなりと。 その感覚を理解して――サムスは呻いた。だが胎児は止まらない。 体力も気力も、もうほとんど残っていないというのに―― 三番手争いも直に始まり――最後に、赤子たちは一斉に泣くだろう。 母の胸から自然に垂れ始めた甘露を求めて、腹が空いたと叫ぶだろう。 後産まで空中で終えさせられたサムスがどれだけ消耗していようが、 赤子たちには母の都合など、一切関係ないのだから――