エピローグ後時空ホむら帰還後 (※魔女化の概念そのものが消えてるエピローグ後宇宙だとすみれふうかの状況がどう考えてもおかしくなるので、『何かしらあってみかづき荘に転がり込んだ』『何らかの危機的状況で最終的にすみれが契約して結果的に関係者の記憶が弄られた』とか大筋は変わらない雰囲気で行きます) (大分ガバってるのは承知なので雰囲気で流してください) Crescent-Full-Moon かなメルやヒコ君らが死者蘇生を果たしホむら・千束・イグニスたちが帰ってきてから少しの時間が経過した頃、メルはある悩みを抱えていた 一度死亡しダークシグナーとして不完全に蘇ってから究極ホむらによる肉体を含む完全蘇生を受けたことでメルは記憶操作からも解き放たれ思い出してしまったのだ、夜明すみれと日暮ふうかの事を。 しかしやちよみふゆ鶴乃ももことあとかえでレナは忘れたまま、何とかしたいが誰に何を相談すればいいのか…自分はどうすればいいのか… 悩みに悩んだ結果、占いの導きで一先ず我らが神様こと赤リボンの赤眼鏡と我等が王様ことアテムを招くことに。神として全部見てた眼鏡は当然すみふうの事情も把握済。 ただの固有魔法ではなく契約の願いによる記憶改変は非常に強固なのは間違いない。それでも調整屋のピンポイントな調整・KCの科学的アプローチ・三幻神のゴリ押し……記憶を元に戻せるかもしれない方法自体は目処が着くと眼鏡はアドバイスする。 しかし仮に全員の記憶が元に戻ったとして、それを伝えれば二人と…すみれとみんながまた元の関係に戻れるのか。二人が自分からこちらに顔を見せに来ないことこそが、答えなのではないか。メルは不安だった。 そんなメルの眼を見つめ、王が問う。 「メル君、君はやちよさんたちと彼女の間に友情があったと、思うか?」 微笑みを浮かべて、神が告げる。 「大丈夫です。貴方が信じる……信じたいと願うソレを道しるべにして、きっとまた心は繋がるから」 決意を固めたメルが立ち上がろうとしたその時、扉越しにこっそり聞き耳を立てていたみかづき荘メンバーが雪崩込んできて揉みくちゃに倒れる。 「私たちに隠し事なんて水臭いわよメル」(やちよ)「そうだよ!みんなで力を合わせて……と言いたい所だけど記憶が残ってないっぽいのも確かなんだよねー」(鶴乃)「……すみれがウチ(みかづき荘)と関わりあるって、初耳なんだけど」(かなえ) 大人数であれこれわーわー会議が踊る最中、意外な人物が大声で叫んだ。私に行かせて欲しい、と。 私が、その2人と決闘して、必ず勝って引っ張ってくると。 数日後、KCとユニオンの誘導により誘き出されたすみれとふうかの前にKC開発・決闘補助機能付き自動運転大型二輪車…Dホイールの試作品(監修:赤眼鏡、ブラックバード号に似ている。というよりもこの宇宙だとこちらがオリジナルになる、免許?何の話ですか?)に乗った──黒江が姿を現す。 「えっと……私は、黒江って言います」 「安名さん、十咎さん、みんな……みかづき荘を代表して、夜明すみれさん、日暮ふうかさん……あなたたち2人に決闘を申し込みに来ました」 「あなたたちが勝ったら、もうこちらからあなたたちには二度と関わりません。その代わり私が勝ったら……一度だけでもいい。みかづき荘に出向いて、みんなの前に顔を出してほしい」 そして決闘が……こっそりドローンで中継したKC社内の大画面モニター越しの大勢の仲間たちに見守られながら、この世界で初めての決闘疾走(ライディングデュエル)が始まった。 2vs1と不利な状況かつすみれとふうかの見事なコンビネーションの前に苦戦を強いられるが、黒江は自らの決闘の才能とBFの精霊たちの力を借りて互角に渡り合う。 決闘も佳境に迫る中、すみれはみんなに合わせる顔がないと叫ぶ。 すみれもまた、光の創造神によって宇宙が再構築される前の記憶を……自分の犯した罪を思い出してしまっていた。 ずっと騙していた。記憶も消した。 状況が状況故に仕方なかった。現実問題そうする以外方法がなかったが、それでも一方的に記憶と痕跡を消して居なくなって、後ろめたくない訳がない。かなえ先輩のことだってそうだ、もし許されるとしても罪悪感が無くなる訳もない。もう放っておいてほしい。 そもそも何故面識が一切無く旧みかづき荘にも関与すらしていない貴女が来たのか、貴女は一体何なんだと黒江は問い質される。 黒江は答えた。 「私は、あなたたちのことを知らない。昔何があったのかも、詳しくは聞かずにここに来た」 黒江は語る。これはみかづき荘のみんなの為ではあるが、究極的には自分の為だと。 環さんが、私を救いたいのは自分の我儘だと叫んだように。私の闇を祓ってくれたように。 暁美さんが、誰一人欠けることなくみんなを救うのだと意地を張り続けたように。そして神様になり、全てを変えたように。 変わるのだ。自分も、変わり始めるのだ。 私がみんなと一緒に変わっていく為に、その一歩としてあなたたちも巻き込まれてもらう、と。 みんなが私に手を伸ばし続けてくれたように、今度は私がみんなのために手を伸ばし、蟠りを抱えた二人の腕を強引にでもこちらに引っ張るのだ。 そして、それを成す為の手段は会話ではない。 「私も!」 「環さんや暁美さんたちと同じ……決闘者(デュエリスト)だから!」 その想いにホむらから託されていた《赤き龍》のカードが応え…究極神の痣に寄り添うように、《アルティマヤ・ツィオルキン》に変化する。 ツィオルキンを降臨させた黒江は効果を使わず攻撃力0のままダイレクトアタックを敢行。怪しみつつも攻撃を受けることを選んだすみれとふうか……すると、コネクト現象が発生する 互いに魔法少女である事に加え、二人が持つレプリカブラックローズとエンシェントフェアリーがツィオルキンと共鳴した結果、黒江の痣を通してやちよみふゆ鶴乃、そしてメルとかなえとももこの想いがすみれに届く。 呆気に取られ、涙が頬を伝いぐちゃぐちゃになるすみれだが闘志は衰えず燃え上がる。自分もまた魔法少女にして決闘者の端くれ、簡単に勝利は譲らないと。 「──もう、大丈夫みたいだね」そんなすみれを見守るふうかにもまた想いは伝わっていた。 『前にも言っただろ?なんでもっと早く頼んなかったんだよって』 『後輩が随分世話になってるみたいだから……直接会って、礼をしたい』 『かなえさんその言い方は誤解を生みますよ!?』 ああそうか、そうなのか。貴方たちは、その輪にあたしも引っ張っろうというのか。憂いを振り切りフィールを高めていく。 ツィオルキンの効果で《玄翼竜ブラックフェザー》が呼び出されるも、返しのターン復活したブラックローズの効果により攻撃力を0にされる。 黒江の場には他にツィオルキンと伏せカードが2枚のみ。しかしトドメを刺すには合計攻撃力が足りないのでモンスター効果で手数を増やそうとしたその時── 「リバースカードオープン、《王者の鼓動》!その効果を無効にして──お願い、私に力を!《炎魔竜 レッド・デーモン》!!」 王者の鼓動の効果で《炎魔竜レッド・デーモン》が降臨。ブラックフェザーは破壊されるものの攻撃が誘導されるためトドメが刺せず、ターンが黒江に返ってくる。 《死者蘇生》により玄翼竜が復活。勝負を決める最後の攻撃にかかる。 まずレッドデーモンがブラックローズを攻撃し破壊。ブラックフェザーの直接攻撃が── 「まだです…まだ終わらせません!罠カード《リビングデッドの呼び声》発動!私の墓地からエンシェントフェアリーを呼び戻す!」 「いいえ、これで終わらせる!罠カード《魂の一撃》を、ブラックフェザーを対象に発動!!」 爆増したブラックフェザーの攻撃力は、エンシェントフェアリーの攻撃力を差し引いても2人のライフはゼロになるだけの値をしていた。 黒江は想う。 私にあの時のような絶対的な闇の力があれば、こんなにギリギリでなく、もっと余裕を持って危なげなく勝てただろうと。 でもそれじゃ、2人の心を開くことはできなかっただろうと。 ならば自分をここまで導いた、力ではない何か…これが絆なのかな、と。 科学的な現象ではなく、魔法のような超常でもない。 絆は絆でしかないが、それでも絆は絆だ。 一人で闘っていても、独りじゃない。みんなで戦うのだ。 王様と神様が信じたソレが、すみれとふうかの間にあるソレが、彼女らとみかづき荘にも……そして自分とみかづき荘にもきっとあると黒江もまた信じていた。 「これが私の!私たちの……!魂だ!!」(参考映像:マギレコいろは&黒江解放後イラスト) ツィオルキンの号令の下、夜空に輝く三日月の光を背にしたレッドデーモンとブラックフェザーの攻撃……二人の知らない、新たなみかづき荘の『後輩』たち。その熱き魂の一撃を受け、2人のLPは0になった。 後日、みかづき荘。 いろはフェリシアさな黒江うい灯花ねむ子練りレナかえで眼鏡が2階にぎゅうぎゅう詰めで待機し、1階リビングではやちよみふゆ鶴乃メルかなえももこがそわそわしている。 すると、玄関のチャイムが鳴り── 「それじゃ、改めて──ようこそ、みかづき荘へ!」 ワイワイガヤガヤと騒がしくなっていくみかづき荘。 その様子を遠くから見届けた一人のDホイーラーは、バイクを走らせ何処かへと去っていった。