ガレン・キーガン [隊商]
「だったら、足りないと思ってしまうでしょう。食べ物も、寝る場所も、お仕事もある。でも愛だけはない、となったら……過去と比べてしまうものでしょう?」
「父と母が共に歩いてくれたなぁ、とか。近所のおじさんが内緒でお菓子をくれたなぁ、とか。みんなと食べるご飯は美味しかったなぁ、とか。十余年の経験ですが、いくらでも思いついて……ずっと脳裏をかすめる」
「そんなの、つらいじゃないですか。早く忘れたい。あるいは上書きしたい。そう思うのは自然なことでしょう」
「だから、ボクには愛が必要なんです。早急に。過去に追いつかれる前に」