今から6年前。これは千明 翼冴ちゃんがまだ小学4年生だった頃に体験した不思議なお話。 仲間達と一緒にデジタルワールドを冒険していた翼冴ちゃんは空間が裂ける様に開いていた大きな穴にうっかり入っちゃった事が原因で仲間と逸れ、とある森へと迷い込んでしまいました。 そこでは至る所で沢山のテイマーやデジモン達がドンパチを繰り広げ大騒ぎ。 「何か凄く楽しそう!私達も参加するわよ、はーさん!」「はいなの!」 皆で森を焼く楽しいお祭りだと勘違いした翼冴ちゃんは大喜びで駆け出し、ヴォーボモンもそれに続きます。 キメラモンへと進化したヴォーボモンは無邪気に大暴れ。必殺技のヒート・バイパーを全身から針山の如く発射し、瞬く間に森を火の海へと変えてしまいました。 無論、彼女らを止めようとするデジモン達も現れますがきっとそういう役回りの参加者なのだと思い、キメラモンは問答無用で薙ぎ払います。 完全体ながらも究極体相手に全く引けを取らない暴れ振りを見せるキメラモンでしたが、偶然飛んで来た流れ弾が翼冴ちゃんに命中…。翼冴ちゃんは木っ端微塵に吹き飛んでしまいました。 力の供給源を失い、元の姿に戻ったヴォーボモン。 「翼冴ちゃん?翼冴ちゃーん、何処なのー?」 パートナーがバラバラになったとも露知らず、ひたすら翼冴ちゃんを探し回るヴォーボモンはそのままいずこかへと去って行きました。 それから数日…無惨にも一面焼け野原と化してしまった森に人の心臓らしき肉塊が一つ。ドクン…ドクン……と不気味に脈動を続けていました。 まるで復活の時を待っているかの様に……