「【R18】IF、カリブがピタをさらう話 番外編:カリブが奪われる話」 海賊船バトルマーメイド号が、貿易船ミーニャ・ニーニャ号を襲った翌日の夜。 「あの令嬢ちゃんを連れてきてちょうだい」 カリブが指示する。 程なくして、マーマンの女戦士に連れられ、黄色い三角帽子の捕虜がカリブのいる船長室を訪れた。 「改めまして……ピタと申します」 昨日、カリブの船にやってきたばかりの“令嬢船長”は、少女のようなスカートを持ちあげ、軽く膝を折ってお辞儀した。 カリブが軽く手を振ると、女戦士は速やかに部屋を出ていく。 「とりあえず、座りなさい」 緊張した面持ちのピタはソファーに腰を下ろした。 エイの革に海綿を詰めたソファーに深く腰が沈みこみ、驚いて背筋を伸ばしている。 「どう? いい船でしょ」 カリブの言葉に、ピタは顔をわずかに傾け微笑んだ。 「えぇ、とても立派で驚きました」 ドアを叩く音が響いた。マーマンの女が再び現れて、カリブとピタの前に酒杯を置き、出ていく。 「飲んでいいわよ」 カリブはそう言って酒杯を口にした。 ピタは目の前に置かれた泡立つ蛍光グリーン色の液体に、戸惑った様子をみせる。 「ただの海藻酒よ。毒なんか入ってないわ。  毒が飲みたいなら、こっちの薬を飲ませてあげてもいいけど……」 カリブは机上にあった紫色の液体が入った小瓶を持ちあげ、振ってみせた。 「これは“人魚薬”。人間を人魚に変えてあげる薬。  ま、こっちを飲ませてあげるのは、アンタがちゃんと働けるのかどうか、様子を見てからね」 ピタの表情が曇る。 それを隠すように、ピタはうつむいて杯を持ち上げ、蛍光グリーン色の液体を飲んだ。 「……初めて飲みましたが、不思議な味ですね。フルーティというか……」 「陸の人間はあまり飲まないかもね」 「海藻酒……珍しいものをご用意いただき、ありがとうございます」 ピタは杯を置いて笑顔を見せた。 (思ったより落ちついてるじゃない) カリブが奪った女の中には、泣きながら元の場所に返してほしいと懇願する者もいた。 それに比べれば扱いやすい娘のようだ。 (見た目も悪くないし……これで航海術も知ってるなら、なかなかよさそうね) とある港でカリブの部下が耳にしたという“令嬢船長”だったが、カリブの新しいコレクションとして役立ちそうだ。 ピタは船長室の中を興味深げに見まわしていたが、ある一点に目を止める。 「近づいて好きに見ていいわよ」 カリブの言葉にピタは立ちあがり、船長椅子のすぐそばの、作りつけの大きな飾り棚を覗きこんだ。 「……すごい」 そこはカリブの宝物の陳列棚だった。 各地から集めた宝石、鉱石。精巧に作られた指輪のような装飾品もあれば、むきだしの鉱石がそのまま置かれているものもある。 「アタシの集めたお宝よ。  それは魔界産のラスメンタル。モエテライトに、ヨモツライト……見たこともないでしょ?」 カリブはピタの傍らに立ち、一つ一つ説明してみせた。 「この船長室が海水で満たされてないのは、この宝物を守るため……。  海水に浸かったらダメになっちゃう石もあるの。キレイなものって儚いのね」 カリブはコレクションを愛おしそうに見つめた。 「アタシの船は他の船とは違うわ。海にあるものも、ないものも、なんでも手に入るの。  アンタが今まで住んでた貧乏船とは全く違う世界よ、素敵でしょ?」 「……はい。カリブさんはすごい方なんですね。  ……わたしは、」 ピタはカリブの手を取った。 膝を折って目線を下げ、カリブを真正面から見つめて囁く。 「わたしは、カリブさんのこと、もっと知りたいです」  【キィンッ】 突然、ピタの紫色の瞳に吸いこまれるような感覚がカリブを襲った。 (……!? なにこれ……っ!?) 頭の芯が熱くなる。ピタの瞳から目が逸らせない。 心臓が早鐘を打ち、呼吸が苦しくなる。 (……な、なに……っ!?) 「……でも、」 ピタはカリブの手をそっと離すと、ソファーに戻り腰かけた。 「……わたしの秘密を知ったら、カリブさんは、わたしを追いだすかもしれません。  ……海に捨てるかも」 「なっ、なによっ、突然何の話!?」 うわずった声でカリブは答える。 ピタの一挙手一投足から目が離せない。これまでこんな気持ちになったことはなかったのに。 ピタは長いまつげを伏せる。 「……わたしには、秘密があるんです。  誰にも知られてはいけない……でも、この船でカリブさんを欺いて生きていくのも……」 「秘密? ……何なのよ」 カリブはピタのソファーの向かいに座った。 「……このことは、わたしの船の他の者も知りませんでした。知られないように、必死で隠して生きてきました。ですが……」 「とっとと言いなさいよっ!」 ピタはうつむき、顔を赤らめる。 「……そ、その……でもカリブさんに嫌われてしまうかも……」 「……うちの船にはいろんな奴がいるわ。  でも連れてきた子を海に捨てたことはないわ、安心しなさい」 「……っ、うぅ…………」 ピタはためらうように視線を泳がせ、それからカリブを正面から見据えた。 「わ、わたしは……わたしには……」  【キィンッ】 再び、ピタの瞳に吸いこまれるような感覚がカリブを襲う。 (!?) 「わたしには生まれつき、女性と男性の証が、ありまして……」 「…………???」 ピタの言っている内容が理解できない。 それよりも、彼女の瞳を見つめるたびに、体が熱くなる。 体の奥からほとばしる感覚、それがなんだかわからないまま、カリブは口早に言う。 「……なにそれ、どういうことッ」 「……実際に見ていただいた方が、早いかとは思うのですが……」 ピタは立ち上がると、腰のコルセットを外す。 スカートを脱ぐさまをみて、カリブはようやく、ピタが裸を見せようとしていることに気づいた。 ピタは後ろ向きにスカートと下着を脱ぎ、体の前の部分を隠すようにしながら振り返る。 「……こ、こういうことです……」 隠すようにこちらを向いたピタの股間には、カリブの見たことのないものがあった。 「…………???」 屹立するそれがなんだかわからず、カリブは「それ」とピタの顔を見比べる。 「えっと、女性の証もちゃんとあるんです! こういう風に……」 ピタはソファーに座って足を広げて見せた。 ピタは得体のしれない肉の棒を隠すように手で押さえて、その奥の女性器を見せた。 カリブは正式な名称を知らなかったが――勃起したクリトリス、ぷっくりとした大陰唇、その間に透明な蜜を流す小陰唇。 それらをまじまじと見て、カリブは呟いた。 「人間の体って、こんな風になってるのね……」 「え?」 「かっ、勘違いしないでよっ、人間の女の足の間がどうなってるかは、一度鏡で確認したし!  名前だって知ってるもん!!  あんまり大声で言うなって言われたけど!!!!!」 「えっ???」 「ん? でも男の証とか言ってたわね……その手で押さえてるのが、男の証なの?」 「……あの、カリブさんは、おちんちんを見たことが、ない……」 「ちんちん?」 「…………」 ピタは両足を閉じると、ソファーの上で考えこんだ。 「カリブさんは、とても高貴なお生まれの方、なんですね……」 「え? まぁ、それはそうね」 「うーん……何から説明すればいいか……」 白い足をあらわにして考えこむピタを見ていると、カリブの体にまたしても得体のしれない感情が湧きあがる。 (なにっ……なんなの、さっきからこの気持ち……まるで……まるで……) かつて、ウェイブを見ていたときのような。 しかし、目の前の女はウェイブとは似ても似つかない。 昨日捕まえたばかりの捕虜に、どうしてこんな気持ちを抱くのかわからない。 ピタは立ちあがると、上半身のシャツも脱いだ。 形のよい乳房があらわになる。それを目にすると、カリブの頭の中がなぜかさらに熱くなる。 (なんで、女同士の裸もおっぱいもっ、何度も見たことあるのに……っ) ピタは一糸まとわぬ姿を晒して、カリブの隣に座った。 「なっ、ななっ、なによっ、なんで脱ぐの!?」 「……わたしの体を、カリブさんに確認してほしくて……。  このように、……上半身は普通の女の子と変わらないんです」 ピタはカリブの手をとり、自分の胸にあてる。 「なっ、えっ、えっ!?」 やわらかな感触に混乱するカリブの手を持ちあげると、ピタはその甲にキスした。 「ひゃっ、えっ、はわっ……」 (なになになになになんでこの子いきなりキスしてくるの!?  あっ、もしかして騎士の忠誠のキス?  ……だったらこっちはちゃんと構えないと……!!!) 「べっ、べつにアンタの体がどうだって問題ないわよっ!」 「…………よかった、嬉しいっ……。  ……わたし、カリブさんの近くにいると……」 ピタが顔を近づけてくる。甘い女性の匂い。カリブの胸が苦しくなる。 「もっと近づきたい、と思うんです」 脳が痺れるような声。 ピタは頭をカリブの肩に載せた。甘える猫のように横目で見上げる。 「な……はぁっ……!?」 (なっ、なんなのこの子!?  もっと近づくってどういうこと、いま、もう、くっついてるじゃない!!!) ピタは指先をカリブの指に絡める。 唇を、吐息を感じるくらいに耳に近づけて囁いた。 「もっと……もっとカリブさんのことが知りたい。  おいやでしょうか?」 「べっ、べべべべつにいやじゃないけど!  なっなにが知りたいのよ!?」 カリブの言葉を受けて、ピタは微笑むと、カリブの首筋にキスした。 「ににゃっ……!」 カリブの口から言葉にならない声が漏れる。 (あれ、こうしてキスされるのなんて……もしかして……ウェイブ以来はじめて?  ああっ、この子はウェイブじゃないのに、なんでこんなっ……) 「カリブさんのぜんぶを知りたいんです。ぜんぶを……」 ピタはカリブの着ている赤い外套に指をかけ、カリブの肩から外す。 (えっ、なんでわたしも脱がせるの!? な、なにっ!?) カリブは戸惑いの目を向けるが、ピタは微笑みを返すだけだった。 彼女の紫色の瞳を見つめるたびに、心臓が飛びだしそうなくらいの動悸がする。 ピタはカリブの外套を脱がせ、小さな白い肩があらわになった。 肩にかかるカリブの長い金色の髪を、すくうようにピタはかきあげた。 「カリブさんの髪、綺麗……」 「そっ、そうっ!? べつにアンタの髪だって綺麗だと思うけど……」 「……カリブさん」 「なっ、なにっ」 「女の子同士で、気持ちいいことしませんか……?」 「き、きもちいい……???」 ピタの発言の意味が理解できない。 「わたしは、カリブさんに気持ちよくなってほしいんです」 「なっ、ななっ、ひゃっ…………」 ピタがカリブの肩から胸に指を滑らせる。 ただそれだけなのに、体に電撃が走る。 ピタはカリブの胸を覆っていた白布の結び目をほどいた。布が落ち、カリブの胸が晒される。 「なっ……はぁっ…………」 「カリブさんのお胸も、とっても綺麗です……」 ピタよりだいぶ小ぶりであるその形を慈しむように、ピタは指先をカリブの胸の形に沿わせた。 先ほどよりもっと強い感覚に、カリブの肩が震える。 上向きに立った乳頭をそっと撫でてから、ピタはそれを口にふくんだ。 「やっ……なにっ…………」 ピタの舌がねっとりと乳頭をねぶる。唇で上向きに立った乳首を包み、吸う。 「なにするのっ……はぁっ…………」 「……すみません、おいやでしたか?」 ピタが口元を離して、カリブを上目遣いで見あげた。 「……ふっ、…………うぅっ、こんなのっ、こんなのっ…………。  ウェイブにも、されたことないのにっ…………」 「ウェイブ?」 突然出てきたS級冒険者の名前に、ピタは怪訝な顔をする。 「…………カリブさんは、ウェイブとお知り合いなんですか?」 「……ふっ、うぇ、ウェイブはっ、わたしが手にいれる男なんだから……っ」 体に残る刺激の余韻に心をかき乱されながら、カリブは途切れ途切れに言った。 「…………なるほど」 ピタは何かを考えこむように顎に手をあて、言った。 「……では、いつかカリブさんがウェイブを手にいれたときのために、練習しておいた方がよいかもしれません」 「れっ、練習!?」 「殿方が女性を愛すには……いろいろなやり方がありますが……。  女性の側も準備ができていたほうが、男性を喜ばせることができると思います」 「……っ、アタシがウェイブを喜ばせるんじゃないのっ!  ウェイブがアタシのモノになって、アタシを喜ばせるのよ!!!」 「……なるほど。  でしたら、やはり、ある程度準備をしておいた方が、カリブさんが気持ちよくなれると思います」 「きっ、気持ちよく……???」 ピタは指を沿わせ、カリブの下腹部を撫でる。 「人間の男女がどうやって気持ちよくなるか、カリブさんはご存知ですか?」 「……ぇっ…………」 ピタの指の動きは止まらない。左右の鼠径部を辿り、また下腹部に返ってくる。 指先が下腹部を軽くトントンと叩く。 「んっ……」 「男性にしかないモノと、女性にしかない場所を組み合わせて、人間は気持ちよくなるんです」 ピタの指がカリブの秘部に伸びた。 「……んんっ……………………っ」 「よかった、濡れてる……カリブさんの体が気持ちよさを受けいれる準備ができてるってことです」 「濡れてって、そんな……っ」 「女の子が濡れるのは、気持ちよくなる準備をするからなんです。  ほら、わたしも濡れてる……」 ピタはカリブの手を取って、自分の女性器にあてがった。 片手で男根を抑えて、自分の女性器がカリブによく見えるように晒しながら、カリブの指を沿わせる。 「ん……っ、こうやって、濡れてくるのは、自然なことです」 ピタの手に促されるまま、カリブはピタの秘部を指先で撫でていた。 他人の女性器を触るのは初めてだった。てらてらと光るピンク色の花弁、指先にやわらかく触れる濡れた感覚に、胸の奥がさらに苦しくなる。 「女の子の大事なところにも、いろんな形があって、いろんな気持ちよさがありますから……カリブさんの好きなところを探していいですか?」 ピタはカリブをソファーに寝かせるようにして、両足を開かせる。 既に抵抗はできなかった。 これから何が起きるのか、何をされてしまうのか。 しびれた頭が何かを訴えているが、思考がまとまらない。 「気持ちいいところを重ねたら、もっと気持ちよくなれます」 ピタは優しい笑みを見せながら、カリブの秘部と自分の秘部を合わせるように腰を下ろした。 「…………んっ……」 「……はぁっ………………」 二人の嬌声が重なる。 ピタは自分の男根を片手で押さえて、カリブに触れないようにしている。 今までに感じたことのない感覚。部屋にくちゅくちゅという水音が響く。 (何これっ、何これぇっ…………) ピタは腰をゆっくりと前後に動かす。 花弁と花弁が擦れあう刺激に、カリブは身を震わせた。 「んんっ………………くちゅくちゅっ、するぅっ………………っ」 「気持ちいいと思うから、……いっぱい愛液がでるんですよ…………んっ……」 人間の女はみんな、こんなことをしているのか。 カリブが不安の目を向けると、ピタは微笑みを返す。 「……あっ、ごめんなさいっ…………」 ピタの片手がずれ、押さえていた男根が勢いよく首をもたげ、カリブの秘部を撫でた。 「…………………ぁんっ…………!!」 今までより一際大きなカリブの声が響いた。 「ごっ、ごめんなさいカリブさん、気持ち悪くなかったですか?」 「…………、きもちわるくはっ、……ないっ…………」 ピタの指とも、秘部とも違う感覚。 ピタのさっきの言葉がカリブの脳裏をかすめる。 “男性にしかないモノと、女性にしかない場所を組み合わせて、人間は気持ちよくなるんです” 「あのぅ……。もし、カリブさんがお嫌でなくて、気持ち悪くなかったら、なんですが……」 吐息が触れそうな距離にピタが顔を近づける。 ピタの豊満な胸の感触が、カリブの薄い胸に押しつけられる。 「おちんちんで気持ちよくなって、みませんか……?」 「えっ…………」 「わたしは本当の男性ではありませんから……その、練習相手として、悪くないと思うのですが……」 ピタは男根をカリブの秘部にあてて、そっと滑らせる。 「……はぁっ…………」 カリブの頭の奥が熱くなり、未知の感情がわきあがる。 それがなんなのかわからないまま、カリブは口走っていた。 「べっ、別にっ……、練習なんて、いらないっ…………」 「そうですよね……」 「練習じゃなくて、いいもんっ!」 「えっ?」 「人間の女と男が何するのか、ちゃんと教えなさい!」 ピタはカリブの発言に戸惑っていたが、すぐに笑顔に戻る。 「よかった……じゃあ、挿入れさせていただきますね」 「えっ、いれるって、えっ?  ……んっ……はぁっ………………っ! ピタはカリブの秘部にあてがっていた男根をゆっくりと挿入していく。 「すみません、痛かったら言ってくださいね、ゆっくりやりますから……」 「…………んんっ…………!」 痛い。だがそれを口にするのははばかれて、カリブは歯を食いしばった。 ピタは挿入しかけた男根を少し引き抜き、カリブの様子を気遣う。 「大丈夫、ですか……?」 「だ、大丈夫、だ……もんっ…………」 足の間から伝わる痛みと感じたことのない異物感、ピタのいたわるような優しい眼。 (なにこれぇぇっ……こんなこと人間はするの……っ  なんで、なんでっ…………) ピタはカリブの髪を撫でながら囁く。 「最初はちょっと痛いと思いますが……大丈夫、段々慣れますから。  緊張すると痛いですから、リラックスして……」 「ん…………んっ………………………………っ」 男根はカリブの中へ少しずつ入りこんでは出るのを繰り返す。 唇を噛んで我慢していたカリブだが、体の奥が熱くなってくるのを感じる。 (あれっ、なに……これ…………?  あついっ……) 頭はさらに靄がかかったようになり、ピタの瞳だけが視界に入る。 「大丈夫です、だんだん挿入ってますから……。  カリブさんのなか、きもちいい……もう……すごく……動かしたくなっちゃう……っ」 ピタは荒く息を吐きながら、焦らすような出し入れを繰り返している。 「よかった、だいぶ奥まで入って……  カリブさん、平気ですか? 一旦抜きますか?」 「……んっ、大丈夫…………っ」 カリブは涙がにじんだのを見せないように顔を横に向けた。 「じゃあ、はやく、はやく済ませますから……っ」 (はやくって何!? これから何……を……) カリブの思考は下半身の感覚に打ち消された。 ピタがゆっくりと腰を振る。秘部の奥から伝わってくる苦しさと体の熱さにカリブは喘いだ。 「はっ…………ああっ………………っ」 「カリブさん、力を抜いて……っ。  そう……気持ちいいことだけ考えて……」 「きもち……っ、いいって……っ………………ふっ…………あっ…………??」 ソファーがきしむ。腰を振るピタの胸が、カリブの目前で大きく揺れる。 (なんなのっ、これっ………………  あ、なんか、奥、がっ……………………) 「これが、これが人間の……  人間だけの気持ちよさなんです、カリブさん……っ」 『人間』という言葉を殊更に強調しながら、ピタは囁く。 二人の結合部からは、ぱちゅん、ぱちゅんという水音が響く。 (今、わたし、ちんちん?を入れられてて……それが中に……っ  あんなに太いのが、奥まで入ってて……っ) 「カリブさんのおまんこ、かわいくて……気持ちよくって……っ」 『言ってはいけない、恥ずかしい言葉』と教えられた言葉を、ピタの唇が発音したことに、カリブの顔は熱くなる。 「……ごめんなさいカリブさんっ、ちゃんとっ、ちゃんと外にだしますから……っ!」 (外!? 外って何!? だすって…………はっ…………んっ……!) ピタは先ほどよりも強く腰を打ちつけている。 今までになく奥まで届く刺激、男根の熱さ、こすれる感覚、ピタの紅潮した顔。 「カリブさんの中っ……、すごく締まって……気持ちいいっ……」 「……はっ、………あっ、…………ぁんっ…………!!!」 カリブの喉の奥から喘ぎ声が漏れる。 頭の芯に走る、痺れるような未知の感覚。 「……んっ……。カリブさん、すごくえっちな顔で…………っ、  …………あっ、もう、でちゃうっ…………っ!」 ピタは一気に男根をひきぬいて、カリブの腹の上に精を吐きだした。 「…………はっ………………」 「…………うぅっ……………………っ」 カリブには、何が起きたのかわからなかった。 両足を開かされた姿勢のまま、亀頭で膣壁をこすられた強い刺激の余韻に肩を震わせた。 「大丈夫ですかっ、カリブさん…………  痛かった、ですよね…………」 「………………」 ピタはカリブの首筋にキスし、体を抱きすくめる。 腕の中で、カリブはまだ熱い感覚の中にいた。 「すみません、お腹の上にだしちゃって……  すぐ綺麗にしますね」 「……うぅ…………だすって、なにぃっ………………」 カリブの言葉に、ピタは性教育が必要だと判断したらしい。 カリブの肩を抱き起し、腹部に吐きだされた白濁液を見せる。 「男性の……その……おちんちんは…………興奮すると、子種が出てしまうんです……」 「こ、こだね…………!?」 「あっ、でも、外に出したから、大丈夫です!」 突然出てきた「子」という単語にカリブは混乱していた。 「……えっ、これ……、……はぁっ……、………これって…………  人間の、…………交尾……………………!?」 「ええっと…………はい、まぁ、えっと…………  そういうことです…………」 「……こ、交尾……」 ピタが精液を布でぬぐう。 「す、すみません、わたしの説明が、不十分だったかも……  人間の交尾は、その、子を成すだけではなく、愛情を確かめる作業でもあって……」 「…………うぅ……ウェイブぅ…………」 「え゛?」 再びカリブの口から出たS級冒険者の名前に、ピタは眉をひそめた。 「…………べっ、別に…………人間がっ…………こういうことするなら…………  いい…………からっ…………」 カリブは体を起こし、薄い胸をはってピタを見下ろす。 「アンタのこと……きらいじゃないから…………  たまにはっ、…………わたしに詳しく、……他のことも教えなさい」 「いっ、いいんですか……!!」 ピタが顔を輝かせる。 「あっ、でも、カリブさん、そのぅ…………」 「……………………なに?」 カリブはようやく落ち着いてきた息を整えた。 「あのぅ、その、こういったことは、他の船員の方には、あまり言わないでいただけると……」 「?」 「その、人間としても、本当に親しい人としかしない、恥ずかしいことなので……」 「……言いふらしたりしないわよ。アンタの体のことも」 「……そうしていただけると、助かります」 ピタは髪を整えて、脱いだ服を着直した。 その姿を見ると、またあの熱い気持ちが蘇ってくる気がする。 (この子はウェイブじゃないのにっ、なんで……) 先ほど口から出た「ウェイブ」という言葉はほとんど無意識の産物で、なぜ彼女を見ているとウェイブのことを思いだすのかもわからない。 (わかんないことばっかり……人間って…………思ったより面倒…………っ) ピタは跪いて、カリブの両手を手に取った。 「また呼んでいただけるのを、お待ちしています」 「…………その内、ね」 ピタは顔をわずかに傾けて微笑む。 その紫色の瞳に心をかき乱されて、カリブは顔をそむけた。