『キラーチューン・デンジャラスミッション』 ハロー♪いまとあるアブない夜の街で人気沸騰中なDJグループ【キラーチューン】のカワイイ担当♪得意な音楽ジャンルはフューチャーコアなキューちゃんだよー♪ 【キラーチューン】のコンセプト的にヤワな音楽じゃ満足できない人たち相手に毎日毎日ステキな音楽を届けているとっっっても可愛いキューちゃんはぁ♪いつもお客さんからアンコール求められちゃって大忙し♪可愛い過ぎるのも罪だよねー♪ ――そして、表の顔は大人気DJな【キラーチューン】だけど、裏の顔はなーんと♪街のルールを破っちゃうアングラなグループを夜な夜な処しちゃうコワぁい一面もあるんだよねー♪アッハ♪♡ そもそもキューちゃん的にああいう汚くてみっともない奴ってどいつもこいつも普段の目つきからしていっやらしいんだよねぇ。 DJとして壇上でパフォーマンスしてる時もイケてる透け透けコート越しからキューちゃんの魅惑のボディを目に穴が開くレベルでガン見してるのが結構いてちょっとゲンナリしちゃう。 まぁそれだけキューちゃんが魅力的ってことだからそれはそれで悪い気はしないだけどさ♪ あっちなみに相方のレコちゃんはアングラ生まれみたいらしいけどそんな連中とは別だからねー♪ レコちゃんとは得意な曲のジャンルは真逆なんだけど、暗殺業だと【B2B(バックトゥバック)】として抜群のプレイスタイルで世には媚びるワルい奴らをいっぱい懲らしめちゃってるんだー♪ そのおかげで裏社会じゃ結構名前が広まってるぐらいに有名なんだから♪ そんなわけで今夜もいつもみたいに真夜中でもカンケーなくブチ上げていってキューちゃんの可愛さを広めていっちゃうんだからねー♡ ―今日もライブのために準備中のプレートを掲げて薄暗いクラブの店内でのんびり白昼を過ごしていたキラーチューンの面々に、カランカランって軽快な来客用のベル音が突如鳴り響いた。 その入室したベル音に注意を惹かれるとそこには青年男性ぐらいの背格好な人物が突っ立っていた。 不健康な立ち姿勢な上にまだ残暑に見舞われている時期には不似合いなコートを纏った不審な人物だったこともあり、レコを含めた一同は訝しむ視線を送るが、そんな周囲の雰囲気に構わずにキューが近づくのであった。 ライブのファンからは可愛いと評されているキューだが、良くも悪くも常に笑顔を崩さないその振る舞いは一種の薄気味悪さも匂わせていた。 実際に暗殺業でもその笑顔を常に貼り付けたまま標的を仕留める姿はまさにサイコパスの側面が垣間見えており、その異質なシンパシーなのか目の前の男に興味が惹かれたのだろう。 「あのーお客さーん?ここはナイトクラブだからお昼は営業してないだよねー♪折角来てくれたのにごめんねー♪」 帽子から僅かに露出された素肌を覗くと、それはもう血色も悪く血走った目をした男の素顔が視界に入り込んだのであった。 それを目にしたキューは思わず小さい声で「うわやっば…♪」と漏らしてしまい、それが気に触れたのか目の前の男がギロリとキューを睨み付けるが、すぐさま急いでいるかのように口を開き始めていく。 「…君たちが昨今で名をはせているキラーチューンで合ってるかな?御託はいいから早速こっちの依頼をお願いしたいんだ…!」 早口で且つ声色からして明らかに正気ではない物腰だったこともあり、゛裏゛のほうの仕事関連だったことがすぐさま察するキラーチューンの面々は目の前の男の依頼内容を聴くのであった。 どうやら話を聞くと、この依頼主の男はどこかの資産家であったとのこと。 そんな折に国防基地に所属する男を屋敷に招き、金持ちの余興でありがちな低悪趣味染みた寝取らせプレイで屋敷内で抱えているメイドと抱き合わせた結果、 本当に寝取られてしまい、その挙句にその男の種で孕まされてしまう事件が起きてしまったのだあったという。 それが彼曰く終わりの始まりであり、自分が知らぬ合間に国防の間男は次々と屋敷内のメイドたちを堕としていっては孕ませるという所業を重ね続け、 最終的にはお抱えのメイド全員が自分という主人を見限ってそのまま寝取った間男に靡いてしまい、別荘も含めて全て奪われる結果になった、というのが事の経緯であった。 切っ掛けが自分のメイドを他所の男に抱かせたことによる軽率な行為もあって自業自得感があれど、 一度にたくさんのメイドを寝取られるなどあまりにも現実味が薄い話に聞こえてしまうが、 目の前の男の気迫、そして0の桁数が今までに見たことも無いレベルの依頼額を見てしまったことから引くに引けない状況になってしまったのだ。 「――なるほど…つまりはお抱えのメイドさん全員を寝取られたからその恨みを晴らしたいってことであってるかな…?」 「つまりは復讐…ですか……奇しくもわたくしも昨今で復讐に手を染めていたこともありましたから…こちらの殿方のお怒りがとても理解できまして…」 「わぁ…あの復讐の依頼と言う割にはとんでもない額のように見えるんだけど…!こ…これ全部依頼料ってことでいいの!?こんな額初めて見るから何か無性に怖くなってきた…いや…寧ろ楽しくなってきたかも…!」 「大仕事ダ…」 「うんうん大変だねー♪それにしてもお話聞いてるとメイド全員寝取っちゃうとか色んな意味でやっばい人だねー♪」 キラーチューン・レコ、ロタリー、ミクス、クリップ、キューという順番で依頼主の前で意に介さずに様々な反応を見せるのであった。 「…とにかく…依頼としてはその男を仕留めてほしいんだ…たとえ僕の全財産を使うことになったとしても…あの男だけは…絶対に許すことができない……!」 言い終えた瞬間に再び男の目には憎悪の炎が渦巻いており、執念染みた面持ちから一同は黙って伺うのであった。 ただ一人を除いて――。 「うーんでもさー?お話聞いてもちょっと現実味無いしー?ターゲットが結構大物みたいだしーキューちゃん的にはもうちょっと情報が欲しいんだよねー♪そのターゲットのエビデンスとかー♪何ならメイドさんが寝取られている証拠映像とか見たいなーなんて思ったり♪」 「あ…あの…キューさん…?幾らなんでも被害者の方に対して配慮が無いのではなくて…?」 キューのあまりにも無遠慮な要求にロタリーは懐疑的な目を向けながら咎める。だが肝心のキューはそんなことをお構いなしといわんばかりに楽しそうに依頼主へグイグイと迫っていく。 「…一応この媒体に入れて持ってきてはいるが…………いや…すまない…あの光景を思い出す度に発作が起きそうで……」 「まぁキューの言ったことは気にしないで…昔から人の心に疎いっていうかなんというか…とにかくこの子って昔からズケズケとデリカシーないことするので…」 「そ…そうか…とにかく申し訳ないが今この場で見せるのは勘弁してほしい…」 「うんうん別にいいよーむしろワガママ言っちゃってごめんねー 気が向いたらそっちから見せればいいからさー♪」 こうして物騒な雰囲気も何とか収まった後に、国防の「」スターと呼ばれる男の暗殺に向けた取引が粛々と行われるのであった。 そんな最中にキューは一人悦に入ったかのように内心薄笑いし始めていた。 (まぁそっちがエビデンス出し渋るならキューちゃんが拝借しちゃうけどねー♪そもそもここで証拠映像を見せろなんて言ってないんだしー♪) 依頼主とレコやロタリー達が取引に集中している中で、誰にも気づかれることもなく依頼主が持参した記録媒体を瞬時に抜き取るのであった。 「あっなんかお話長くなりそうだからキューちゃんはキューちゃんでそのターゲットの事調べておくねー♪そっちの方が効率いいでしょー?」 「え…うん…まぁ…いいけど」 突拍子の無いキューの一言にレコは歯切れの悪い返事をするが、普段から自由奔放な振る舞いをすることもあって特に問い詰められることなくキューは難なくその場から離席して、軽快な足取りで自室に向かうのであった。 ―殆ど明かりもつけずに薄暗い室内でキューはニコニコしながら私物の端末を起動させ、持ち出した記録媒体を挿入して映像ファイルらしきアイコンが画面上に表示されるのを待つ。 (さーて♪早速だけどその証拠映像とやら見せてもらおっかなー♪どれどれー…?) 音が漏れないようにイヤホンを端末に繋げ、画面上に表示されたアイコンをタップしたことで映像が流れ始める。 その瞬間からキューの視線が画面に食い入るように釘付けになるのであった。 『ドチュンッ!!ドチュンッ!!ドチュンッ!!ドチュンッ!!ドチュンッ!!――』 『さあチェイムさん!俺とエンゲージし始めてもう十何時間経ったけど今どんな気持ちかな!?』 『あ゛っ゛♥♥あん゛っ゛♥♥♥あっ♥♥「」スター様ぁ♥♥凄く…♥♥♥気持ちいいです…っ♥♥♥こんなっ♥♥力強くて…♥♥♥♥あ゛っ゛♥♥私にっ♥♥濃厚な精子を♥♥♥こぼれる程注いで下さいなあ♥♥♥♥』 今回のターゲットと思われる国防の鬼畜竿役がメイドらしき女性と一心不乱に交尾し続ける映像がひっきりなしに流れていくのだった。 「ぁ…あは……っ♪ナニ…コレ…?♪」 男が腰を深く押し込む度に女性の下腹部が盛り上がることから相当な逸物のサイズという事が嫌という程理解できてしまった。 だが、映像越しで下腹部が変形するほどの勢いで犯されているその女性は苦悶の表情どころか心地よさそうにして、男のピストンを受け入れている様子であった。 興味本位で覗いたことのあるエロサイトの動画で見たものとは天と地ほどの差異があるほど迫力満点のセックス動画が容赦なくキューの脳内に流れ込んでいく。 キューは動画を食い入るように視聴すると同時に空いた片手が自身の濡れ切った秘部に吸い付くように伸びていき、ひっきりなしに流れる映像と共に自慰行為をし始めてしまうのであった。 DJとして盛り上げる度にナイトフィーバーの場で集うリスナーたちから可愛いとひたすら褒めちぎられる時の感覚と、依頼された暗殺業で獲物がおびえるような表情で自分を見てくるときの高揚感と似たような興奮がキューの脳から四肢末端まで駆け巡っていく。 名目上ターゲットの身の回りを調査するという作業も完全に忘却するほどの脳内ドーパミンに塗れた自慰行為でどれだけ時間が経ったのか。 映像もとっくに終了している中でひたすら自慰行為をし続けたキューだったが、そして気付けば翌朝になっていた。 そんなキューをレコたちが見つけた際は、自分たちが暗殺業務に向けて商談している最中に一人だけ遊んでいたことに対してこっぴどく怒られたのはまた別の話であったとか。