教主がいなくなって、みんながあわてて探し回るなか、ギデオンはいつものように洞窟で過ごしていました。
ギデオンはちっとも慌てません。だって、教主にも一人でゆっくりしたい時があるって知っていたからです。
特に、教主の周りには、いつもたくさんの人がいましたからね。
だから、「きっと息抜きをしているんだろうな」って思ったのです。
でも、いくら待っても教主は見つかりません。
「教主は、かくれんぼがとっても上手なんだなあ」と、ギデオンは思いました。
あんなに大きくて目立つ教主が、体を小さくして隠れているなんて想像をして
ギデオンは思わず口元を押さえて、くすくすと笑ってしまいました。
