--- # 千年の神様は、ひとりの願いに恋をする  夜明け前の稲守(いなもり)神社は、いつも少しだけ騒がしい。  参道の石段を上りきった佐伯湊(さえき・みなと)は、竹箒を手にしたまま、拝殿の軒先を見上げて小さく息をついた。 「ええと、これは……『孫が無事に大学へ受かりますように』。こっちは『腰の痛みが引きますように』。こちらは……『隣の田中さんちの柿が、今年はうちの塀を越えてきませんように』……ふふ、これは困ったのう」  絵馬掛けの前で、ひとりの女性が首を傾げている。  月の光を溶かしたような白金の髪が、腰のあたりまでさらりと流れていた。頭には、髪と同じ色をした三角の耳がふたつ。緋色の袴の後ろからは、ふっさりとした尻尾が覗き、考えごとに合わせてゆらゆらと左右に揺れている。  稲守神社の祭神、穂波(ほなみ)様。  千年以上この村を見守ってきた、狐の神様だ。 「……おはようございます、穂波様」  声をかけると、ぴん、と耳が立った。振り向いた顔は、神様とは思えないほど人懐っこい笑顔を浮かべている。 「おお、湊。今朝も早いのう。えらい、えらい」  そう言って、当然のように手を伸ばしてくる。湊の頭に届くよう少し背伸びをして、髪をくしゃくしゃと撫でる。二十四にもなって頭を撫でられるのは気恥ずかしいはずなのに、湊はいつも、その手を払いのけることができなかった。 「子ども扱いしないでくださいって、何度も言ってるじゃないですか」 「わらわから見れば、この村の者はみな赤子のようなものじゃよ。……それに、湊は撫でられるのが好きじゃろう? 耳が赤い」 「……っ」  図星だった。  穂波様はころころと笑い、また絵馬掛けに向き直った。尻尾が機嫌よく揺れている。 ◇  湊が穂波様の姿を見られるようになったのは、七つの夏のことだった。  裏山で迷子になり、泣きながら沢沿いを歩いていたとき、白い狐が現れて、ふわりと人の姿に変わった。「おや、見えるのか。珍しい子じゃのう」と笑ったその人は、湊の手を引いて、日が暮れる前に村まで送り届けてくれた。  それ以来、湊はこの神社に通い続けている。  理由は、最初はただの好奇心だった。神様が本当にいるということが嬉しかったし、穂波様はいつ来ても優しかった。お菓子をくれたし、話を聞いてくれたし、泣いていれば膝に乗せてあやしてくれた。  けれど、成長するにつれて、湊は別のものを見るようになった。  穂波様はもともと、豊穣を司る神様だったらしい。田畑を実らせ、村に実りをもたらすのが本来のお役目。けれど、村人が「ついでに」と願いごとを持ち込むたび、この神様は断ることができなかった。 「娘に良い縁を」と言われれば、夜な夜な村の若者たちの様子を見て回った。 「息子が町で車の運転をするようになったから」と言われれば、国道の急カーブに立って、雨の夜に滑りかけたトラックの車輪をそっと押し戻した。 「受験がうまくいきますように」と言われれば、受験生の枕元で、夜更けまで小さく祝詞を唱え続けた。  そうしているうちに、稲守神社は「なんでも聞いてくれる神社」として知られるようになった。縁結び、交通安全、学業成就、商売繁盛、安産、病気平癒——境内の案内板に並ぶご利益は、いまや十を超えている。  高校二年の冬、湊は見てしまった。  大雪の夜、穂波様が境内の隅でうずくまっていた。狐の耳は力なく垂れ、尻尾は泥で汚れ、息が白く弾んでいた。村はずれの家で産気づいた妊婦のために、吹雪の中を何度も往復して、救急車の通り道の雪を除けていたのだという。 「……神様なのに、なんでそこまでするんですか」  思わずそう訊いた湊に、穂波様は疲れきった顔で、それでも笑った。 「頼まれたからのう。……それに、生まれてくる子が、元気に泣いたのが聞こえたんじゃ。それで、もう十分じゃよ」  その笑顔を見た瞬間、湊の胸の中で、何かがはっきりと形を持った。  ああ、この人が好きだ、と。  神様だとか、千年生きているとか、そんなことは関係なく。誰かのために泥だらけになって、それを少しも誇らずに笑うこの人が、どうしようもなく好きなのだと。  それから七年。湊は大学を出たあと、都会での就職を断って村に戻り、役場で働きながら、朝夕の境内の掃除を欠かさず続けている。  想いを口にしたことは、一度もなかった。 ◇  その年の秋祭りの夜。  提灯の灯りが参道を埋め、神楽の笛と太鼓が遠くに響く中、湊は拝殿の裏手で穂波様を見つけた。  賑わいから離れた縁側に、ひとりで腰かけている。膝の上には、今日一日で奉納された絵馬が山のように積まれていた。 「穂波様。お祭りの主役がこんなところで何してるんですか」 「おお、湊。……いや、ちと願いごとを整理しておってのう。今年は多いんじゃ。ほれ、『彼女ができますように』が十三枚もある。わらわの縁結びも、ずいぶん当てにされたものじゃ」  そう言って笑う横顔が、提灯の灯りに照らされて、少しだけ翳って見えた。  湊は黙って隣に腰を下ろした。 「……疲れてませんか」 「なんの。神は疲れぬよ」 「嘘だ」  即答すると、穂波様は目を丸くした。 「僕は、ずっと見てきましたから。穂波様が、どれだけ無理してるか。雪の夜も、台風の夜も。誰にも気づかれないところで、ひとりで」 「……湊」 「縁結びも、交通安全も、学業成就も。村のみんなの願いは、全部穂波様が叶えてきた。でも」  湊は、懐から一枚の絵馬を取り出した。  昼間、社務所で買ったものだ。何度も書いては消し、書いては消しした結果、表面は少し毛羽立っている。 「穂波様の願いは、誰が叶えるんですか」  差し出された絵馬を、穂波様はそっと受け取った。  提灯の光の下で、墨の文字がゆっくりと読み取られていく。  ——穂波様が、幸せでありますように。  ——そして、できることなら、その隣にいるのが僕でありますように。  長い沈黙が落ちた。  遠くで、神楽の太鼓がどん、と鳴った。 「……湊。これは」 「好きです」  言葉は、驚くほど素直に出てきた。 「七つのときからずっと憧れてて、十七のときに、好きなんだって気づきました。神様相手に何を言ってるんだって、自分でも思います。でも、もう黙っていられない。穂波様が誰かのために頑張るたびに、僕は、穂波様のために何かしたいって思ってしまうんです」  穂波様は、絵馬を胸に抱いたまま俯いていた。  白金の髪がさらりと落ちて、表情が見えない。けれど、狐の耳が、ぴくぴくと小刻みに震えているのがわかった。尻尾が、ぎゅっと自分の体に巻きついている。 「……千年じゃ」  小さな声だった。 「千年、この社で、村の者の願いを聞いてきた。縁結びも、数えきれぬほどしてきた。好いた者同士を結んで、祝言を見届けて、子が生まれ、孫が生まれ……そのたびに、よかったのう、と思うてきた」  顔を上げた穂波様の瞳は、琥珀色に濡れて揺れていた。 「じゃが、わらわのために願うてくれた者は、ひとりもおらなんだ」 「……」 「のう、湊。この願いは……わらわが、自分で叶えてもよいのかのう」  答える代わりに、湊は手を伸ばした。  震える細い指を、そっと包む。千年を生きた神様の手は、思っていたよりずっと小さくて、温かかった。 「叶えてください。……いや、一緒に叶えましょう」  穂波様は、泣き笑いのような顔で、こくりと頷いた。 ◇  気がつくと、祭りの喧騒が遠のいていた。  穂波様に手を引かれて拝殿の奥へ進むと、いつの間にか見知らぬ座敷に立っていた。行灯の柔らかな光が満ちた、畳敷きの広い部屋。障子の向こうには、見たことのない黄金色の稲穂の海が、夜風にさわさわと揺れている。 「ここは……」 「わらわの住まいじゃよ。人の子を招いたのは、そなたが初めてじゃ」  振り返った穂波様は、少し照れたように耳を伏せていた。 「……のう、湊。わらわは、甘えるのは得手ではない。甘やかすほうが性に合うておる。じゃから」  両腕が、ふわりと広げられた。 「おいで」  その一言に、七年分の想いが一気に溢れた。  湊は、腕の中に飛び込むように穂波様を抱きしめた。細い体は驚くほど柔らかく、陽だまりの稲藁のような、甘く香ばしい匂いがした。 「よしよし。……ずっと、我慢しておったんじゃのう」  背中を撫でる手が、あまりにも優しくて、湊は思わず肩口に顔を埋めた。 「穂波様こそ、ずっと、ひとりで頑張ってたくせに」 「ふふ。そうじゃのう。……では、今宵はお互いさまじゃ」  顔を上げると、すぐそこに琥珀色の瞳があった。  どちらからともなく、唇が重なる。  最初は、触れるだけの口づけだった。確かめるように、何度も、何度も。穂波様の唇は、熟れた果実のように柔らかく、微かに甘酒の味がした。 「……ん」  小さな吐息が漏れた。湊が恐る恐る唇を開くと、穂波様はくすりと笑って、自分から深く口づけてきた。  舌先が触れ合う。ゆっくりと、絡め取られる。千年分の余裕を感じさせるその仕草に、湊の頭の芯がじんと痺れた。 「ほ、なみ、さま……」 「そんな顔をして。……愛いのう、そなたは」  囁きながら、穂波様の指が湊の頬をなぞり、首筋を伝い、シャツの襟元にかかる。一つ、また一つと、ボタンが外されていく。 「ま、待ってください、僕も……」 「よいよい。今宵は、わらわに甘やかさせておくれ」  ひやりとした空気が胸元に触れ、その後を追うように、温かな掌が肌を滑った。鎖骨をなぞり、胸の上で止まる。 「……早鐘のようじゃ」 「そりゃ、そうですよ……ずっと好きだった人に、こんな」 「わらわもじゃよ」  穂波様は、湊の手を取って、自分の胸元へと導いた。白い小袖越しに、とくとくと速い鼓動が伝わってくる。 「神にも、こうして胸が鳴るものなのじゃな。千年生きて、初めて知った」  その言葉が、湊の最後のためらいを溶かした。  緋色の帯に手をかける。結び目は思いのほか簡単にほどけ、しゅる、と衣擦れの音が座敷に響いた。小袖の合わせがゆるみ、行灯の光の中に、白い肩がこぼれ出る。  息を呑むほど、綺麗だった。  滑らかな肌は内側からほのかに光を帯びているようで、触れるのが恐ろしいほどだった。湊の指が躊躇っていると、穂波様はその手を取って、自分の肩にそっと置いた。 「壊れはせぬよ。……触れておくれ、湊」  肩から腕へ、指先で辿る。唇を寄せると、穂波様の体が小さく跳ねた。 「ひゃ……っ、く、くすぐったいのう」  首筋に口づけると、ぴくりと耳が震えた。そのまま耳の付け根に鼻先を近づけると、穂波様は「そ、そこは」と慌てた声を上げた。 「……耳、弱いんですか?」 「し、知らぬ。触れられたことなど、ないゆえ……っ、あ」  ふわふわの毛に覆われた狐耳の縁を、唇でそっと食む。穂波様の口から、聞いたことのない甘い声が零れた。背後で、尻尾がばさりと大きく揺れる。 「なんじゃ、今の声は……わらわの声か……?」  真っ赤になって口元を押さえる姿に、湊の胸がきゅうと締めつけられた。いつも余裕たっぷりに頭を撫でてくる神様が、自分の腕の中で、こんな顔をしている。 「可愛いです、穂波様」 「……人の子に、可愛いなどと言われる日が来ようとはのう」  拗ねたように呟きながらも、穂波様の尻尾は、するりと湊の腰に巻きついてきた。ふかふかの毛並みが肌を撫で、逃がさないとでも言うように、ぎゅっと力がこもる。 「尻尾まで、甘えん坊なんですね」 「う、うるさいのう。……そなたが、あまりに温かいのがいかんのじゃ」  ゆっくりと、ふたりで褥に倒れ込んだ。  白い衣が畳の上に広がり、その上に白金の髪が扇のように散る。見下ろす湊を、穂波様は潤んだ瞳で見上げ、両腕を伸ばしてその首に絡めた。 「湊」 「はい」 「わらわは、千年、誰かの願いのために生きてきた。……じゃが今宵だけは、わらわの願いのために、そなたが欲しい」 「今宵だけ、なんて言わないでください」  額を合わせて、湊は囁いた。 「明日も、明後日も、その先も。僕は、穂波様のために願い続けますから」  穂波様の瞳から、一粒、涙がこぼれた。湊はそれを唇で拭い、もう一度、深く口づけた。  そこから先は、言葉が要らなかった。  肌と肌が重なるたび、穂波様の体温が湊の中に溶け込んでくるようだった。指を絡め、名前を呼び合い、互いの鼓動を確かめる。穂波様は時折、湊の背中を宥めるように撫で、「よい子じゃ」と囁いた。その声が震えているのが、たまらなく愛おしかった。  ひとつになった瞬間、穂波様は湊の肩に爪を立て、小さく息を詰めた。 「……っ、湊……」 「大丈夫ですか」 「ん……だいじょうぶ、じゃ。……ただ、胸がいっぱいで……こんなにも、満ちるものなのじゃな……」  障子の向こうで、稲穂の海が風に鳴った。黄金色の波が、ふたりの熱に呼応するように、さわさわと、さわさわと揺れている。  穂波様の尻尾が、湊の体をいっそう強く抱き寄せる。ふわふわの毛並みに包まれながら、湊は、七年間抱え続けた想いのすべてを、その人に注ぎ込んだ。  甘い声が、何度も湊の名前を呼んだ。  湊もまた、何度もその名を呼び返した。  行灯の灯が、ゆらゆらと揺れていた。 ◇  どれほどの時間が経ったのか、わからない。  気がつくと、湊は穂波様の膝に頭を乗せて横になっていた。柔らかな太腿の感触と、ゆっくりと髪を梳く指の心地よさに、まぶたが重くなる。 「……なんで僕が膝枕されてるんですか」 「わらわがしたいからじゃ」  見上げると、穂波様は満ち足りた顔で微笑んでいた。乱れた小袖を肩に羽織っただけの姿で、白金の髪は少しもつれている。その頬が、まだほんのりと桜色に染まっていた。 「さっきまで、あんなに可愛い声出してたのに」 「そ、それは言うでない!」  ぺしり、と額を叩かれる。けれど、その手はすぐに、叩いた場所を撫でるように優しく動いた。 「……のう、湊」 「はい」 「そなたは、よく頑張ったのう。十七の頃から、ずっとわらわを想うてくれて。町での勤めも断って、この村に戻ってきて。毎朝毎夕、境内を掃き清めてくれて」 「……知ってたんですか」 「千年も神をやっておればのう、人の子の恋心くらいはわかる。……わからぬふりをしておったのじゃ。神と人とが結ばれて、そなたが不幸になってはならぬと、そう思うてな」  髪を梳く指が、少しだけ止まった。 「じゃが、あの絵馬を見て、わかった。わらわが恐れておったのは、そなたの不幸ではなかった。……わらわ自身が、誰かを好いてしまうことが、恐ろしかったのじゃ」  湊は、膝の上から手を伸ばし、穂波様の頬に触れた。 「今は、どうですか」 「……今は」  穂波様は、その手に自分の頬をすり寄せた。狐のように、甘えるように。 「怖くない。……幸せじゃよ、湊」  湊が体を起こすと、穂波様は待ちかねたように、今度は自分から湊の胸に身を預けてきた。耳がぺたりと伏せられ、尻尾が湊の膝の上でくるりと丸まる。 「あれ、甘やかすほうが得意なんじゃなかったんですか」 「……今は、甘えたい気分なのじゃ。千年ぶん、まとめてのう」 「千年ぶんは、なかなか大変そうだ」 「覚悟せよ。わらわは欲張りじゃぞ」  くすくすと笑い合いながら、湊は穂波様の頭を撫でた。いつも自分がされていたように、ゆっくりと、髪の流れに沿って。狐耳の付け根を指先で掻いてやると、穂波様は「んん……」と喉を鳴らし、とろけたような顔で目を細めた。 「これは……よいのう……。村の者たちが、撫でられて喜ぶ気持ちが、ようやくわかった……」 「毎日してあげますよ」 「毎日か」 「毎日です。朝の掃除のあとと、夕方の掃除のあとに」 「……ふふ。では、わらわも毎日、そなたを撫でてやらねばのう」  穂波様は顔を上げ、湊の唇に軽く口づけた。 「おあいこじゃ」 ◇  翌朝。  夜明け前の稲守神社は、やっぱり少しだけ騒がしかった。 「ええと、これは『来年こそ宝くじが当たりますように』……これは、わらわの管轄ではないのう……」  絵馬掛けの前で、穂波様が首を傾げている。昨日と同じ光景。けれど、湊が石段を上りきると、狐耳が勢いよくぴんと立ち、尻尾がぶんぶんと大きく揺れた。 「湊!」  駆け寄ってきた穂波様が、ためらいもなく湊に抱きついてくる。 「ちょっ、穂波様、誰か来たら……」 「わらわの姿は、そなたにしか見えぬのじゃから構わぬ。……それより、ほれ」  穂波様が指差した先、絵馬掛けのいちばん上に、あの絵馬が掛けられていた。  ——穂波様が、幸せでありますように。  ——そして、できることなら、その隣にいるのが僕でありますように。  その下に、流麗な筆跡で、新しく一行が書き加えられている。  ——この願い、確かに聞き届けたり。 穂波 「……神様が自分で返事書いていいんですか」 「わらわの社じゃ、わらわの好きにする」  得意げに胸を張る穂波様に、湊は思わず吹き出した。 「そういえば、村の人たちが知ったら驚きますね。稲守神社の神様、またご利益が増えたって」 「ほう。何が増えたと?」  湊は、穂波様の手を取った。  白く細い指に、自分の指を絡める。 「豊穣、縁結び、交通安全、学業成就、商売繁盛、安産、病気平癒——それから、佐伯湊の幸せ」  穂波様は、きょとんとした顔をしたあと、耳まで真っ赤になった。  そして、千年を生きた神様とは思えないほど、幸せそうに笑った。 「……それは、いちばん大事なお役目じゃのう」  朝日が、鳥居の向こうから差し込んでくる。  黄金色の光に包まれた境内で、狐の神様はそっと背伸びをして、ひとりの人間の頭を撫でた。 「今日もえらいのう、湊。……大好きじゃよ」  竹箒が、からん、と石畳に転がった。  その朝、境内の掃除は、いつもより少しだけ遅れて始まった。 **(了)**