「選んでください、チャスティ」 「ちなみに」 そう言ってパイオニアが指を曲げると槍を持った方の腕が勝手に動きパイオニアの喉元に添えて。 「一体なにを…?」 「私をここで捕まえて先生の元に連れて行けば先生は大喜びしますよ。」 そう言ってきた。 確かに今のパイオニアは雰囲気はあまり変わらないもの底知れなさがあまり感じられない、今の自分でも捕縛できるではないのだろうかとは思った。 「安心してください私は先生の敵、なのでパトロールの仕事の管轄内、それに私を捕まえたのであれば先生もあなたに特別なご褒美を与えてくれるかもしれませんね。」 「ご褒美…?。」 「ええ先生からのご褒美、なんになるでしょうか、おそらく今までにないくらい愛してもらえるでしょうね。」 「愛?」 「そう出来の言い人形はいっぱい褒めてあげないと。」 「…人…形。」 人形…そうだあくまで人形だ、精巧に警備をする人形、その人形が仕事を果たしたら褒美を渡すのは当然だ。 この街に数多くいる人形の一つとして命令通りに働き報酬を貰う何におかしなところがある。 「でも。」 そう言って今度は胸のあたりに槍の穂先を変えた 「私を捕まえずに契約すら変えるなんて勝手なことをしたら怒られるでしょうね、人形は命令通りに生きるから人形、それが勝手に自由に動いたら困るでしょう?」 「自由…?」 「そう貴女の意志で動く人形なんてそんなの、人形ではないわ。」 人形ではないなにか、そんなものはもう道具ではない捨てられるようなものだ。 「でもそれが先生のためになると思って行動したら、それは愛ではないかしら?」 微笑みながらパイオニアは言った。 人形として全うしてデラーシュ様に愛されるか。 私としてデラーシュ様のために愛を示すか。 「チャスティはどうするのかしら?」 「私は…。」 パイオニアの質問に対して、一呼吸考えたあと槍を手放して。 「私は…受け入れます…。」 そう言って契約を結んだ人形の1体ではないく「私」として。