ジェイド・アストラム [大浴場]
健常な五体を有している彼にとっては外部補強を行う武器や防具の延長線に近いそれは、しかしその構造と設計思想上は五体を置換するものであり、つまるところ身体へ密着させて使用する。
つまるところ、蒸れる。
汗疹などになってしまえば動きを阻害することは想像に難くない。
故に入念にケアをしてやる必要がある。
|舞台《せんじょう》の上で足を鈍らせた戦舞士の末路は語るまでもない。
傷付けてしまわない程度に皮膚を擦り、最後に泡を洗い落とす。
彼にとっては宿の自室で魔動義体や魔動武器の細かい整備をする時とほとんど同じ作業であった。