世界観の全体像:高度情報化社会と「大電脳大戦」後の平和: 舞台は、量子ネットワーク工学とナノマテリアル技術が極限まで発達した近未来です。世界中のあらゆるインフラ、都市機能、金融システム、さらには個人の生活家電に至るまでが、統合電脳空間「サイバースペース」によって管理されています。 かつて世界は、国家や巨大企業群がリンケージを育成し、ガーディアンを使って電子世界で敵対国家のネットワークを破壊し合う未曾有のネットワーク戦争「大電脳大戦(グレート・クラッシュ)」によって崩壊の危機に瀕していました。しかし、突如として現れた素性不明の4人の天才リンケージと、彼らが操る4機のガーディアン、通称「4騎士(フォー・ホースメン)」の活躍によって、戦争を引き起こしていた国家等の戦力が沈黙させられ、世界から戦争は消滅しました。現在、「4騎士」は伝説の存在として語られ、彼らの行方や正体は謎に包まれています。平和を取り戻し、多くのネットワークが復興した世界では、ガーディアンが社会の中心的なツールおよびエンターテインメントとして定着しています。 コア・テクノロジー:『ガーディアン』: この世界の主役となるのは、全高13cmから18cmほどのサイズで作られたプラスチックモデル、通称「ガーディアン」です。単なる玩具ではなく、内部にALTIMAを素材としたネットワーク接続可能な特殊合金チップを核(コア・ユニット)として搭載しています。 この合金チップが電脳空間と現実空間の双方に干渉するコントロールシステムとして機能し、外装となる強化プラスチック(ナノ・レジン)のパーツに微弱な電磁フィールドを巡らせることで、驚異的な身体能力と強度を発揮します。リンケージは、携帯端末や専用ゴーグルを通じてガーディアンとリンクし、自身の思考とコントローラー操作をハイブリッドさせた直感的な操縦を行います。 機体の種別によっては自律稼働するものもありますが、操縦するものに比べて高価になっています。 リアル・ドライブ(現実稼働): 現実空間でプラモデルそのものを稼働させるモードです。全高15cm前後の小さな機体でありながら、合金チップの出力によって時速数十キロでの疾走や、壁面走行、精密な格闘戦が可能です。通常は専用のアリーナやフィールドで競技として行われますが、緊急時には街中や建造物内部での実戦も行われます。 サイバー・ダイブ(電脳転送):特殊合金チップと端末をアクセスポイントにかざすことで、機体の設計データ、塗装、ウェザリング(汚し塗装)や改造の細部に至るまでを完全にスキャンし、電脳空間「エデン・ネット」へリンケージとガーディアンをアバターとして転送・実体化させるモードです。物理的な破損を気にせず戦える一方、電脳空間内で機体がロスト(完全破壊)すると、逆流する負荷によって現実の合金チップが焼き切れてしまうリスクも孕んでいます。 武装の規格:正規品(リーガル)と非正規品(イリーガル) ガーディアンが装備するウェポンパーツには、国際電脳ホビー協会によって厳格な安全基準が設けられていますが、裏社会ではそのリミッターを解除した危険な武装が出回っています。 正規品(リーガル・パーツ):市販されている公式パーツや、安全基準内で自作されたパーツです。圧縮空気弾、低温プラズマ刃、ショック・スタンガンなどが該当します。対プラモデル戦に特化しており、生身の人間が直撃を受けても、打撲や軽い火傷、切り傷といった「怪我」で済むように出力が制御されています。 非正規品(イリーガル・パーツ):裏ルートで流通する違法パーツです。実弾を発射する超小型銃器、高出力レーザー、猛毒を塗った高周波ブレード、小型プラスチック爆弾などが含まれます。これらは明確に「人間の殺傷」や「建造物の破壊」が可能であり、暗殺やテロに悪用されます。 正規品による対抗メカニズム:非正規品は圧倒的な火力を誇る反面、合金チップに過剰な負荷をかけ、エネルギー消費が激しく機体バランスも崩れやすいという欠点があります。一方、正規品は特殊合金チップのサポート機能である「ガーディアン・フィールド(指向性電磁防壁)」を最大限に展開できるため、高い実力を持つリンケージ、もしくは丁寧に組み上げた正規品の機体であれば、非正規品の凶悪な攻撃をパリィ(弾き返し)したり、精密なカウンターで違法パーツの動力部だけを撃ち抜いたりして対抗することが可能です。 電脳世界の脅威とバウンティ(賞金)システム:エデン・ネットの表層はクリーンな仮想都市ですが、少し深い階層へ潜ると、そこは危険な無法地帯となっています。 ネットワークウイルス(バグ・エネミー):日々の通信で発生するプログラムのバグや、人々に忘れ去られ捨てられたジャンクデータが凝縮・変異して生まれた電脳生命体です。放置すれば交通網のマヒや通信障害など、現実のインフラに多大な危害を及ぼします。行政はこれを駆除するため、一般のリンケージに門戸を開いた「バウンティ・システム」を導入しています。リンケージたちは電脳空間にダイブしてウイルスを撃破することで「クラウン(ポイント)」を稼ぐことができ、これを現実の通貨やレアな限定パーツ、改造用のライセンスと交換することができます。 深層廃棄領域『ロスト・セクター』:ネットワークのさらに奥深く、大電脳大戦時代に放棄された旧世代のサーバー群が眠る領域です。ここには、かつてのネットワーク戦争で使われた自律型の「在来兵器(旧式ミリタリープログラム)」が亡霊のように徘徊しているほか、無数のウイルスが融合して生まれた規格外の「電脳怪物(デジタル・リヴァイアサン)」、そして都市ひとつを消滅させかねない「特級ネットワークウイルス」が巣食っています。これらは通常のリンケージでは太刀打ちできない脅威として恐れられています。 現実世界の闇と犯罪組織の暗躍:戦争は消えたものの、ガーディアンの高度な技術を悪用した犯罪が現実世界の深刻な社会問題となっています。 テロと凶悪犯罪:全高13cmから18cmというLFの小ささと隠密性は、犯罪者にとって絶好の兵器となります。通気ダクトや排水管を通って要人の部屋に侵入する「政治家の暗殺」、金庫の電子ロックを内部からハッキング・物理破壊する「銀行強盗」、構造計算された死角に小型爆弾を設置する「建造物の爆破」など、LFを用いた知能的かつ凶悪な犯罪が多発しています。 辻斬り(クラッシャー)と違法賭博(ブラッド・アリーナ):ストリートでは、違法改造したガーディアンを使って善良なリンケージの機体を奇襲し、物理的に粉砕してレアな合金チップを奪う「辻斬り」が横行しています。また、歓楽街の地下などでは、機体が完全にスクラップになるまで戦わせるルール無用の「プラモバトル賭博」が秘密裏に開催され、大金が動いています。 背後に潜む悪の組織『デスティニー』:こうした犯罪者たちに非正規パーツを供給し、特級ウイルスの培養やテロを裏で糸引いている謎のシンジケートです。彼らの真の目的は、とある国家元首(デルス・ラーフ)の指示の元、電脳世界を支配して、人類全ての脳をネットワークに完全接続することで永遠の統治世界を得ることにあります。 物語のメインストリーム(あくまでも例です): 主人公は、街の片隅でプラモデルのカスタムショップに関わりながら、電脳空間でウイルス退治のポイントを稼いで暮らす若きリンケージです。ある日、特殊な輝きを放つ謎の「合金チップ」を手に入れたことから、辻斬りや暗殺者といった犯罪者たちとのリアルファイト、そして電脳空間の深層に潜む怪物たちとの戦いに巻き込まれていきます。 やがて主人公は、警察の特務機関や仲間たちと協力しながら犯罪組織の陰謀を打ち砕いていく中で、自身の持つチップがかつて世界を救った英雄「4騎士」に深く関わるものであることを知っていく――という王道かつスリリングな展開が描けます。