帆奈のスターヴヴェノムの入手経路の話 魔龍が様々な理由、主に不遇な過去と自分達の犯してきた所業のフラッシュバックから来る精神的負担を理由として神浜に居場所が無い瀬奈と帆奈を引き取って童実野町へと帰還した後。 二人の社会勉強と人並みの幸福でさえ罰に感じるような精神状態の払拭を兼ねて、平時はリミッターの掛けられている鏡の魔女としての能力を用いて数多の並行世界を観測し、時に必要に応じた干渉をする、必要かといえば必要であるが余計なお節介と言えばそうとしか言い様のない業務を罰という体で押し付けたことが発端。 瀬奈と帆奈の二人はその過程で観測した世界の一つで、榊遊里という過去のトラウマを理由にデュエルを捨てた少年と出会う。 やがて彼が父親の失踪と拭えない決闘中の破壊衝動というトラウマが故に距離を置いていたデュエルと、否応無しに再び向き合わざるを得なくなった末に、他の覇王龍の魂を宿すもの達と邂逅し、融合・シンクロ・エクシーズの3つの召喚方法を自在に操るアカデミアの自称エンタメ決闘者ユーヤとの死闘を経て、ズァークへと変貌するまでを見届ける。 決戦の末に四つの分体が統合されたセレナ……即ちレイによって敗北したズァークは、再び自らの魂ごと世界を四つに裂き、それでも尚荒れ狂う力によって時間すらも流転させ、犠牲や被害さえも諸共に全てを巻き戻した。 ただし今度は遊里ではなく、榊遊斗という元来持ち合わせていた笑顔を捨て、デュエルによる世間への復讐を望む少年を起点とする形で物語は再び回り出す。 遊里の顛末を這う這うの体で帰還した瀬奈と帆奈から聞いた魔龍は、 「その龍が世界を裂いたのは自分が救われたい、人間を信じたいという気持ちが根底にあるからじゃない?だからって誰かを頼れるほど人間を信じきれてもいないから、自力で何とかしようと藻掻いてるのよね」 と結論付けた。 自己を救済し得る力があり、無自覚かつ無意識ながらもその結末へ向けて己が意志で足掻いている以上、自分のような異物が出張るべきではないと告げた魔竜は、その上で二人に結ばれた因果を手繰って一枚のカードを呼び出す。 「帆奈ちゃん、これって……!」 「……スターヴ・ヴェノムだ、遊里の」 瀬奈と帆奈に手渡されたのは、例え何度世界が裂かれ、巻き戻され、前提が変化したとしても変わらない、少年が確かに存在した証。 絶大なる魔の力は既に失われども、かつて覇王龍をその身に宿した榊遊里の因果の残滓が確かに篭められた、《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》だった。 これは二人の魔法の応用によって捕食植物のデッキを生み出していたことと、鏡の魔女の能力が影響したが故の奇跡であった。 みたいな話があったんだろうとか久々かつ適当に考えてました。 この後、遊斗が主人公だった世界のARC-V(恐らく遊里と同じ末路を辿った)からその結末を僅か足りとも認められず、覇王龍によるリセットにさえ叛逆した結果、人間の魂に定められたランクをも超越して世界から弾き出された黒咲が飛んできたりで、あのなんかちょこちょこ出てたイカれたメンツが形成されたと考えられる。 ちなみにこれ多分ずっと言うタイミングとかなかったから初めて話すと思うんだけど、変な女がせなほな蘇生してから例の話に絡むまで二人の体感で最低でも五年から十年くらいは経過してます。 変なニワトリはあれ何……?どこから来たの……???