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画像ファイル名:1577020424906.jpg-(16107 B)
16107 B無題Name名無し19/12/22(日)22:13:44No.47171+ 6月19日頃消えます
「どうしたのワルキューレ?」

珍しく一人で食事をしていた私に、ワルキューレの一体…………スルーズと言ったか?が話しかけてきた。

「その……女神アルテミス、貴方は女神でありながら人間を愛したと聞きます、その事で少しお話がしたく………」
1無題Name名無し 19/12/22(日)22:14:21No.47172+
少し言い淀んだ、迷いのある言い方に懐かしさを感じながらもいつも通り明るく声で言う。

「いいわよ!恋バナ?それともマスターとの恋の相談?どっちでも大歓迎!」

ワルキューレは顔を真っ赤にしながらも強い口調で否定する。
2無題Name名無し 19/12/22(日)22:14:52No.47173+
「違います!その………マスターとの関係では無く…………怖くは無かったのですか?」

神として壊れていく事に………口には出さなかったが彼女はそう言葉を繋げた。

「いいえ、全く」

私は強く断定した。しまった、話題が話題だけに素が出てしまった。いつもとは違う冷たい言い方にワルキューレの目に怯えが交じる。
3無題Name名無し 19/12/22(日)22:15:19No.47174+
ああ、まるで人間みたいだ『腹立たしい(殺したい)』。

「ごめんね、少し強く言い過ぎたわね」

「いえ、少し驚いただけです」

見るからにほっとするワルキューレ。その様子に彼女は既に堕ちている(壊れている)のだと認識する。ふざけるな、自分がどれ程手を伸ばしてもと届かぬ、その有り様に自分の中のドロリした暗い物が溢れるのを感じる。
4無題Name名無し 19/12/22(日)22:15:43No.47175+
「私はね、ダーリンを見た瞬間恋をしたわ!、ダーリンと一緒に永久にいたい!、ダーリンと何もかもがしたい!そんな強い強い想いが溢れたの!この想いが恐ろしい物の筈が無いでしょう!?」

私は胸がに手を抑えまるで恋する乙女のように高らかに歌う。

「ですがそれは危険な物です!定命の者と永久の者、その先にあるのは神としての堕落と悲劇のみです!そんなものに「それでも」」
5無題Name名無し 19/12/22(日)22:16:05No.47176+
私の言葉に彼女は強く断じる。だが、その目にあるのは喜び、羨望、嫉妬、義務感。本当に堕ちているのだな、義務感故に心にも無い事を口にし、否定されたがっている。『本当に人間みたいだ』。私は手を強く握りしめ彼女をバラバラに引き裂きたくなる衝動を必死に抑える。

「それでも想いは残るわ、その先がどんな悲劇でも、それでもその思い出はその先を支えてくれる。私はそんな神の有り様でもいいと思う。貴方も貴方の有りたいようにあればいいと思うわ」
6無題Name名無し 19/12/22(日)22:16:49No.47177+
ワルキューレは喜びを抑え、努めて平静に、

「………貴方のお話は分かりました、この事はワルキューレ会議で検討を「そもそも」」

会話を終わらせようとするワルキューレに私は無理矢理話を続ける。

「私は壊れてないもの」

「………え?」

私は一歩、『スルーズ』に歩み寄る。彼女は一歩下がる。
7無題Name名無し 19/12/22(日)22:17:18No.47178+
「ダーリンは私にヒビを入れたわ、けど私は神として『硬すぎた』ダーリンと私は遠いの、堕ちれないの」

一歩、一歩、また一歩、私は近寄り、彼女は下がる。遂に彼女は壁にぶつかり追い詰められる。

「だから私は貴方が羨ましいの、貴方は壊れられるでしょ?貴方は人に堕ちれるでしょ?貴方はマスターと共に生き、共に死ねるでしょ?私と『オリオン』は」
8無題Name名無し 19/12/22(日)22:17:44No.47179+
どんなに手をのばしても、どんなに近くても決して、

「この手が届くことはない。本当に羨ましいわスルーズ、貴方は愛した男の子を成せるのだもの」

その頬を、両手で包みながら私は歌う。スルーズの顔が恐怖に歪み、私の顔は笑みが深まる。お願いだからそんな『人間見たいな』顔をしないで欲しい、『バラバラに引き裂きたくなる』。
9無題Name名無し 19/12/22(日)22:18:06No.47180+
振り返れば私の愛しい人、私の心の淀みが吹き飛ぶ。

「どうしたんだ?そいつと何かあったのか」

「ううん、彼女肌きれいだからオーディンが彼女をどう作ったのかよく見たかったの、ね?」

「はっはいそうです、その通りです」

その言葉に何か察したのかそれともただ私が迷惑をかけたと認識したのか

「あ〜すまん、こいつが迷惑を掛けたな」

「いえ、大丈夫です、そうだ、マスターが呼んでいました、失礼します」
10無題Name名無し 19/12/22(日)22:19:08No.47181+
そういって彼女は小走りで去っていく。
ダーリンは私に呆れた様子で言う

「なあ、お前また何かやらかしたな、何やらかした?怒らないから言ってみんしゃい」

「え〜ダーリン、私の事信じてないの?何にもしてないよ」

『まだ』何もね。心の中でその言葉を抑える。私はいかにも怒ってますとダーリンのほっぺを思いっきり引っ張る。
11無題Name名無し 19/12/22(日)22:19:41No.47182+
「いだだだだだ、待て待て待て信じる信じるから辞めて辞めてハニー」

「ハニーだなんて♥ダーリン大胆♥」

今度は思いっきりダーリンを抱きしめる。

「ぷぎゅ!潰れ潰れあっ柔らか、いややっぱ潰れる!」

「あ〜ダーリンが凄い事に!誰がこんなことしたの!」
12無題Name名無し 19/12/22(日)22:20:27No.47183+
「いや、お前だお前」

お互い『分かってる』一種の漫才で空気を変える。

「ほら、行くぞアルテミス」

「ええ、ああそうだダーリン」

ダーリンを頭に乗せ、弓に乗る。そこでふと思いつく。

「メルトリリスっているじゃない?」

「いるな」
13無題Name名無し 19/12/22(日)22:21:16No.47184+
「あの子実質私の子供みたいなものでしょ?」

「色々物議を醸しそうだけど、まあそういうことにしておこう」

「あの子がマスターと結ばれて子供が出来たらそれって実質私の孫かな?」

「あ〜うん俺達の孫だな」

「本当!じゃあ私あの子がマスターとくっつくよう頑張っちゃう!」
14無題Name名無し 19/12/22(日)22:21:43No.47186+
「いや〜止めとけ止めとけお前が何かすると拗れるから」

「む〜」

私はダーリンを締め落としながらも思う。
ごめんね、スルーズ。貴方の恋路邪魔するかも知れないわ。けど仕方ないわよね、最初に喧嘩を売ったのは貴方だもの。神として堕ちていく貴方を見て、私が何を思ったか分かる?嫉妬よ、有りたかった自分を見せつけられて私がどれだけ苦しんだか。
15無題Name名無し 19/12/22(日)22:22:06No.47187+
神として脆い貴方をどれだけ羨んだか、その手が届く貴方をどれだけ憎んだか。それなのに神は神としてあらねばならぬなんておためごかしを口にして。けど感謝してね、メルトリリスとマスターが結ばれれば『貴方は神としてあれるだから』。それに処女神として決して叶わぬ自分の子孫、それを胸に抱くと言うのは抗い難く魅力的だもの、仕方ない、本当にシカタナイわ。
私は三日月(私)の様に冷たく嗤うのだった。
16無題Name名無し 19/12/22(日)22:22:40No.47188+
はい、本質が冷たいアルテミスのお話でした。
17無題Name名無し 19/12/22(日)22:23:08No.47189+
神様はどうしたってどこまでも神様なんだ……
18無題Name名無し 19/12/23(月)18:06:59No.47260+
神話的には処女神辞めてオリオンと結婚する事に反対したのはアポロンのみで他はゼウス含めて祝福ムードだったと言う
19無題Name名無し 19/12/23(月)19:54:37No.47265+
渋にもあげてたな
良かったよ
20無題Name名無し 20/02/01(土)15:45:03No.50409+
なるほど

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