
浩之 :おお〜、すげ〜な!! さすが来栖川の別荘だぜ!!
って言うか城じゃん!!
…金持ちの考えることはわからんな…。
芹香 :…………。
浩之 :え? お気に召しませんでしたかって?
いやいや!! そんなことはね〜よ!!
大感謝だぜ先輩!!
オレみたいな一般庶民の収入じゃ、多分一生来ることなんてねぇ〜
だろうからな!!
セバス:まったく、本来なら来栖川縁の者以外招待されることはないのだが
芹香お嬢様がご学友をお誘いになるなど初めてのこと…、
小僧!! これは特例じゃぞ!!
浩之 :解ってるって!! そうムキになるなよ! じいさん!!
セバス:じいさんではな〜〜〜〜〜〜いぃ!!
浩之 :はいはい、セバスチャンだろ?
セバス:貴様がゆ〜〜〜なぁぁぁぁぁぁ!!
ドーーーーーーン!!
芹香 :…………。
セバス:も、申し訳ございません!! お嬢様…と、取り乱しました…。
浩之 :…それにしても。

あかりん:うふふ、ひろゆきちゃ〜ん!!
浩之 :…悪かったな、なんか余計なもんまで連れてきちまって…。
芹香 :…………。
浩之 :え? 気にしなでください。大勢の方が楽しいですから?
へへ、そう言って貰えると助かるぜ!! サンキュな先輩。
綾香 :そうよ〜浩之ぃ。もっと私にも感謝してほしいわ!!
浩之 :おい!! 別にお前は何にもしてね〜だろ綾香!!
綾香 :まぁまぁ、硬いこと言わないで、もっと大雑把に生きなきゃ!!
浩之 :…大体、お前慣れなれしいぞ!!
葵ちゃんの時に一回会っただけなのになんなんだこれは!?
綾香 :気にしない気にしない!! 私って積極的だから! ふふ…。

芹香 :…………。
綾香 :え? 何姉さん?
芹香 :…浩之さんが迷惑しています…。
綾香 わ、わかったわよ、離れるからそんなに怖い顔しないで! ね!
浩之 :…た、助かったぜ、先輩!!
しっかし、ホントに先輩と血が繋がってんのか!? 性格ぜんぜん
違うじゃん!!
芹香 …………。
浩之 …結構似たもの姉妹です…って、そうかぁ!?
とてもそうは…。
志保 :あかりさん…なんか向こうは楽しそうですねぇ…。
姉さん:うっさいわね!! 解ってる!!
だがな、今派手に動いて怪しまれる事だけは避けなきゃならん!!
ここを追い出されたら元も子もないからね…。
志保 :は、はい…そうですね…。
…所であかりさんどうしたんです? その髪形…、

志保 :待ち合わせの時は確かいつもの髪形だったのに、何時の間に?
姉さん:あぁ!?
志保、ちょっち回り見てみろや!

姉さん:芹香、綾香共に今回はずいぶん力入った格好!!
しかもマルチにしてみれば…。

雅史 :……夢…ド、リ〜〜ム。
ごしゅ!!
雅史 :ぎゃふん!!
志保 :あ、あの格好は反則ですよ!!
姉さん:…それで私もいつも通りじゃ行かなくなったってわけよ。
志保 :だ、大丈夫ですよ!! あかりさんその髪形かなりキュートです!
ヒロもきっとめろめろですよ!!
姉さん:まあな!!
雅史 :僕はメイドのほうがいいな…。
(以下略)
セバス:それでは皆様。お部屋に荷物を置いたら河原の方に行きましょう。
バーべQの用意がしております。
みんな:いやほ〜い!!

浩之 :へ〜、結構人手があるなぁ。
志保 :ここら辺は一般のキャンプ場も近くにあるそうよ?
ま、あたしとしてはもっとブルジョワな感じの方がよかったんだけどね
ぇ〜。
浩之 :おめ〜はもともと呼ばれてね〜だろ!!
夏休み暇だったって言うからオレが先輩に頼んでやったんだからな
!
もっと慎ましく生きろ。
志保 :わかってるわよ!! 感謝してますわ!! 藤田さまぁ!!
浩之 :けっ……。
ん? 向こうが何か騒がしいな…。
浩之 :おい雅史!! 何かあったのか?
雅史 :あぁ、浩之…なんかバーベQの鉄板を忘れて来ちゃったんだってさ
…。
浩之 :なにぃ!? それじゃバーベQ出来ねぇじゃねぇか!!
雅史 :うん…残念だけどね…。
芹香 :…………。
セバス:申し訳ございませんお嬢様…このセバスチャン一生の不覚でござ
います。
芹香 :…気にしないで…失敗は誰でもあります……。
セバス:おぉぉぉぉぉ!! このような私めにそのようなお言葉をっっっ…。
このセバスチャンお嬢様に一生付いていきます!!
雅史 :でも、どうしよう? せっかく材料はあるのに…。
浩之 :う〜〜〜ん。
あかりん:ヒ〜ロ〜ユ〜キちゃ〜〜〜〜ん!!
見て見て!!

あかりん:私こんなこともあろうかと鉄板持って来てたんだぁ!!!
浩之 :おぉ〜!! ナイスだあかりぃ!!
…っておい!!
どう考えてもお前のポシェットにそれが入るとは思えん!!
あかりん:あ、私収納上手だから!!
浩之 :そう言う問題かぁ!?
それにいかにもさっきまで使ってましたって感じがバリバリするんだ
が…。
…ま、いいか!! これでバーベQが出来るぜ!!
あかりん:いえ〜い! やったね!! 浩之ちゃん!!

…で?
あかりん:おいし〜ね!! 浩之ちゃん!!
浩之 :う〜ん、やっぱ肉が違うよな。普段俺たちが食べてんのと…。
綾香 :ほら! 浩之こっちのお肉焼けたわよ!!
浩之 :おっ、悪いな綾香!
綾香 :はい! あ〜〜〜ん!!
姉さん:っ!!(このアマ!!)
浩之 :綾香、それはヤメロ!!
綾香 :え〜!! つまんな〜い!!

あかりん:浩之ちゃん、ほら口の回り!!
も〜う、だらしないんだからぁ〜。
浩之 :おい! やめろよあかり!! 恥ずかしいだろ!!
綾香 :……(ふ〜ん、そう言うこと…)
雅史 :…なんで浩之ばっかり…。
琴音 :…わたしじゃ不満ですか…。
雅史 :い、いや決してそんなことは!!
琴音 :……。
芹香 :……あの、佐藤さん…お話中申し訳ございません。
雅史 :あ、はい!!
芹香 :すみません、お醤油を取って貰えますか?…。
雅史 :…え!? 野外でのプレイはお好きですかって?
う〜ん。ま、まあそれなりに…。
芹香 :…いえ、そうではなく……。
琴音 :違いますよ、佐藤さん!!
来栖川先輩、わたし達つき合い始めてもうすぐ1年になるんですよ!
芹香 :……そ、そうですか…それはそれは……でも違うんですけど…。
……あ、あの長岡さん……。
志保 :え!? なんですか来栖川先輩?
芹香 :…あのお醤油を取って頂きたいのですが……。
志保 :え!? みっちーとさっちーどっちが好きかですって?
う〜ん…どっちも嫌いね!!
芹香 :……違います……。
………綾香……。
綾香 :う〜ん? 何姉さん?
芹香 :お醤油を取って欲しいのだけれど…。
綾香 :え!? 今夜は一緒に寝ましょう? って?
ええっと、今夜は浩之と一緒に寝る予定だから…。
浩之 :おい!!
芹香 :……綾香まで…。
あかりん:…どうしたんですか? 来栖川先輩?
芹香 :…神岸さん……あの……そこにあるお醤油を取って貰いたいんですけど……。
あかりん:えぇ!! 浩之ちゃんとはもう一線を越えたんですか? って?
浩之 ぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!
お前らさっきから何言ってんだよ!!
先輩醤油だろ?
ほらよ!!
芹香 :こくこく!!
ふるふる……(感動)
どぼどぼどぼどぼ…。
綾香 :ね、姉さん!! 醤油かけ過ぎ!!
芹香 :あ!!…あの…すいません布巾を…。
雅史 :え!? 人に見られると興奮するかって!?
琴音 :え!? 佐藤さんの何処が良いのかって?
志保 :え!? アンナと桜庭どっちがいいかって?
綾香 :え!? 今夜は一緒にお風呂に入ろうって!?
あかりん:え!? 浩之ちゃんとは週何回かって!?
芹香 :……違う……。
もっと大きな声を出そうね!!
マルチ:みなさん楽しそうですねセリオさん…。
セリオ:そうですね、マルチさん。
マルチ:わたし達もご飯が食べられれば良かったのですが…。
セリオ:それは無意味な行為です。
マルチ:それはそうですけど…
ご飯が食べられないとあんまり楽しくないですぅ。
セリオ:そうですね…。
マルチ:そう言えば、そろそろわたし達もバッテリーが切れるころですね?
えっと…ここら辺に電源は……。
セリオ:マルチさんこの地域一体に電気は通っていません。
マルチ:あう〜!! じゃぁ充電が出来ないですぅぅ!!
セリオ:大丈夫です…お弁当を持って来ました。
マルチ:お、お弁当ですかぁ?
セリオ:はい!! ……では準備します。
セリオ:それでは行きます!!

マルチ:あうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあうあ……!!
なんか違うですぅぅぅぅぅぅぅ。
き〜こ〜き〜こ〜
セリオ:………(←楽しそう)
つづく!!
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