? :まてい!!

マルチ:誰に呼ばれたわけでもないが…。
悪が居るから表れる…。
セリオ:正義の心、炎と燃やし、愛の魔法でハートを癒す…。
ティリア:光りの剣を携えて、勇者の名のもとに悪を断つ!!
その名も!!
マルチ:フィルスグリーン!!

セリオ:フィルスオレンジ!!

ティリア:フィルスレッド!!

三人 :三人合わせて…。
勇者戦隊!!
フィルスノーン!!
ドガァァァ〜〜〜〜ン
みんな:……はぁ?。
ティリア:……。
セリオ:くはぁぁぁぁぁぁ!!! カッコイイです〜!!
マルチ:そ、そうですか? わたしめちゃくちゃはずかしかったですぅ。
セリオ:いえいえ、マルチさんもサイコーでした!!
素敵でした〜〜〜!!
マルチ:そ、そうですか? えへへ…。
ティリア:(は、はずしたぁ〜。)
千鶴 :あの〜、それでそのフィルノンさんがどう言った御用でしょうか?
セリオ:フィルノンじゃありません!! 勇者戦隊フィルスノーンです!!
楓 :ダサッ…。
セリオ:キッ! カッコイイです!!
マルチ:まあまあ、セリオさん落ち着いて…。
ティリア:ま、まあ勇者戦隊はこっちに置いといて…。
ずばり聞きますけど貴方!!
千鶴 :え? 私ですか?
ティリア:貴方、魔物ですね!!
千鶴 :あ、ハイそうですけど…。
ティリア:わ、以外とあっさり…。
そ、そうやっぱりね!!
梓 :おいおい姉ちゃん、あたしらをそこいらのちんけな魔物と一緒にしち
ゃ〜いけね〜ぜ。
あたし達は鬼の一族なんだ!
マルチ:お、鬼ぃぃぃぃぃ!?
鬼って言いますと、桃太郎に退治されたり、一寸法師に退治された
りするあの鬼ですかぁぁ!?
千鶴 :嫌な例えね〜。
初音 :でもわたし達悪い鬼じゃないよ!!
近所からもカワイイ鬼の四姉妹で通ってるんだから。
千鶴 :そうよ! 鶴来屋だって元祖鬼旅館として名を馳せて来たんだから
!!
梓 :そりゃ、人気も出ないわ…。
ティリア:そ、そんなの信用できないわ!!
だってこのフィルスソードが反応してるんだもん!!
楓 :その剣で良い魔物か悪い魔物か判別出来るんですか?
ティリア:うっ!?
…確かにフィルスソードじゃ、人間と魔物の区別しか出来ないわ…。
梓 :なんだよそりゃ、言いがかりかよ!
ティリア:ぅぅぅ…。
(そんな事ないわ、あの人達は魔物だもの、悪のはずだわ!! 精
神集中よティリア! 私は光りの勇者、目を閉じて己の心を研ぎ澄
ませば、悪の気を感じ取れるはずだわ!!
心の目で見るのよ!!)
千鶴 :ど、どうしたのかしら、今度は急に黙っちゃったけど?
梓 :勘違いだって解って、恥ずかしくなってるんじゃないのか?
ティリア:…………。
(感じろ、感じろ…悪の気をぉぉ!!)
キュピン!!
(来た!! これは悪の気配! やっぱりこの人は悪だ!!)
(先手必勝、斬る!!)
そこぉぉぉ!!!!

姉さん:うあ?

ティリア:ひぃッ!!
浩之 :あかりッ!!
あかりん:え、え〜ん浩之ちゃ〜ん、イタイよ〜!!
浩之 :だ、大丈夫かあかり!!
おい! そこのあんた、いくらおもちゃの剣でも、女の子の頭を思い
切り叩くなんてどう言うつもりだよ!!
あかりん:たんこぶ出来ちゃったよ〜。
ティリア:え!? え!?
志保 :ひど〜い!!
雅史 :最低だね。
琴音 :信じられません…。
ティリア:え!? だって悪の気が…、それにコレおもちゃじゃ…。
マルチ:はわわわ…、大丈夫ですかあかりさん!!
セリオ:……クズがッ!!
ティリア:が〜ん!!
千鶴 :さぁ、みなさん! あんな人でなし放って置いて行きましょう!!
温泉はこちらで〜す!!
最上級のお部屋も用意してありますので、ごゆっくり旅の疲れを癒し
てくださ〜い!!

セバス:泊まるとは誰も言ってませんぞ…。
ティリア :……悪。
…鬼の勝ち?
おわり
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