志保 :いやぁ、あかりさん今回は危なかったですねぇ。
危うくヒロと来栖川を部室で二人っきりにするとこでしたね。
姉さん:そうね。
志保 :それにしても、せっかくあたしがヒロを部室に行かせないように引き
留めてたのに、なんで行かせちゃったんです?
姉さん:ふん、あまいわね志保。そんなことしたって時間稼ぎにしかならな
いわ。ああいう女には現実っていうのを見せてあげないと、浩之に
は私って言う本妻がいるって言う現実をね…。
志保 :さ、さすがあかりさん。考えもおよびませんでした。
姉さん:ふん、だからあんたはいつまでたっても男が出来ないのよ!
志保 :は、はい…。
姉さん:これで芹香もしばらくは行動を自粛するでしょう。
志保 :そうですね。
しかし大丈夫でしょうか。あまり来栖川を刺激すると奴が…。
姉さん:…奴が動いたって情報は?
志保 :いえ、まだ…。
姉さん:ふぅーーーーーーー、ならいいわ。
そういえば雅史は?
志保 :あ、サッカーの練習で今回は…。
姉さん:ったく使えねーな。あいつがちゃんと見張ってれば裏庭での芹香の
接近を防げたのによぉ。
志保 :そうですねえぇ。
姉さん:ふん、あの後私の感が働いたからいいものを、私が行かなかった
ら最後まで行ってたんじゃねえか、あいつら。
志保 :それは、ちょっと…。
姉さん:ったく雅史のやろー、マジで足折るか…。
志保 :そ、それはやめましょう。
姉さん:ふん、まあいいわ。それで? つぎは誰が来るの?
志保 :あ、はい! 次は松原 葵です。
姉さん:あぁ、あのさくらもどきか。
まぁ、大した相手じゃないわね。
志保 :そうですね、人気も下の方です。
姉さん:んじゃ、来週はせいぜい楽させてもらうわ。

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