 雅史 :何をヤルのか聞きたいかい?
ふふふふふふ…。
野暮な事聞くなぁぁぁぁぁぁッ!! 田沢じゃ〜〜! 田沢Dカップ圭子じゃ〜〜〜!! Dカップが向こうから、ノコノコやって来とるんじゃい!! 前回は、琴音ちゃんや綾香達のせいで邪魔が入ったが今回の僕の 計画は完璧ィィィィィィ!! 琴音ちゃんは、今日はねこねこクラブの日である事は確認済み! ちゃんと活動してるのも見届けて来た!! セリオ’Sは、ヒーローマンテンダラースを見にもう帰宅済み!! 綾香は、今ごろ浩之とデート中!! もちろんセッティングは僕がしときました〜〜!! それに伴い、姉さんたちは妨害活動中〜〜〜〜!!
完璧じゃ〜〜い!
田沢 :どうしたの佐藤君? さっきから大声で叫んで?

雅史 :……。 な、ナンデモナイヨ…。 ちょっと発声練習さ! 君に愛を語る時、しゃがれた声じゃムードも 何も無いだろ〜? 田沢 :さ、佐藤君…。 そ、そんな、やだな〜。 テレ〜
雅史 :(ふぅ…、アホで助かったぜ〜)
田沢 :ところで佐藤君、今日はどうしたの? 突然、学校に来たからびっくりしちゃった…。 あの、嬉しいんですよ。 雅史 :ふッ、好きな娘に会いに行くのに理由がいるのかい? 田沢 :え!? す、好きって…? 雅史 :君のことだよ…、圭子。 田沢 :さ、佐藤君…。 嘘…、だって佐藤君には彼女が! 雅史 :ゲッ! な、ナニ言ッチャッテンノ? 彼女ハ居ナイッテ言ッタジャン。 田沢 :あの日、佐藤君が突然居なくなった後、ロングでちょっとくせっ毛の 瞳の赤い女の子がやって来て、言ったんです! 佐藤さんはわたしの彼氏ですって…。
雅史 :(琴音ちゃんだ〜〜〜〜〜。 ど、どうする! どうする? どうする!? どうする佐藤雅史!! ここだ! ここを切りぬければDカップは目の前だ!! 揉んだり、吸ったり、舐ったり、はさんだリ…) ………。
田沢 :佐藤君、やっぱり…。
雅史 !! ッたく、アイツしつこいんだよな〜〜〜!! 田沢 :え!? 雅史 :いや、アイツストーカーなんだよ〜〜! マジ、僕サッカー部のエースだしモテモテじゃん? ああ言う輩多いいんだよね〜。 自分が僕の彼女だと思いこんじゃってさ〜〜!! マジ迷惑! 迷惑だっつ〜の!! 田沢 :そ、そうなの? 雅史 :あたりまえじゃん! 誰があんなペチャパイ相手にするかって〜の!! 僕は、始めて会ったあの日から、圭子ちゃん! 君にぞっこんさ!
田沢 :さ、佐藤くん!! 雅史 :雅史で良いよ。
田沢 :雅史くん!! 雅史 :圭子ちゃん!!

田沢 :そんないきなり!?
雅史 :デート2回目で体の関係を作るのは最近の高校生じゃ、常識なん だよ〜〜!! 田沢 :そ、そうなんですか!? 私また、無知だから…、ごめんなさい!
雅史 :いいんだよ! 気にしないで…。 僕が1からいろんな体位を…否。いろんな事を教えてあげるから!
田沢 :雅史君……、やさしい……。
雅史 :(もらった! 今家には誰も居ない! 父さんは仕事だし母さんもパ ートだ! どんなプレイをしたって、文句を言う奴は一人も居ネェ! あぁぁぁ〜〜! 念願成就! はさめる〜〜〜〜!!)
〜佐藤家〜
ガチャ…。
雅史 :ささ、上がって! 田沢 :お邪魔します!
千絵美:あら、いらっしゃい!
 雅史 :ね、姉さん!! 田沢 :あ! お姉さん!? は、はじめまして田沢圭子と言います! 千絵美:あら。可愛いお嬢さんね? 私、雅史の姉の千絵美です。 こっちは、息子の雅次郎よ。 田沢 :わ〜〜、可愛い! 雅史君そっくり〜。
 千絵美:姉としては、複雑なんだけどね。
雅史 :け、圭子ちゃん! ちょっと先に僕の部屋に行ってて。 2階の突き当たりの部屋だから。 田沢 :え? うん、解った。
トットットットット……。
雅史 :……。 なんで居るんだよ 千絵美:なんでって、自分の家に居ちゃいけないの? 雅史 :もう嫁に行ってるだろ! また義兄さんと喧嘩でもしたの? 千絵美:まぁ、良いじゃない〜。 お姉さん、別に二階に聞き耳立てるような事しないから、気にしない で、はさんだりして良いのよ。 雅史 :はさむかッ!! いや、はさむけど…。 まぁ、んじゃ、さっさと家帰えれよな〜。 千絵美:あ、待って雅史、お茶煎れたから持って行って。 雅史 :え? …うん。
トットットットット…。
雅史 :ッたく、義兄さんが思いやられるよ…。
千絵美:あ、そうだ雅史〜〜〜。
ガチャ

修羅場開始!!!
 雅史 :なんで、琴音ちゃん…、今日はねこねこクラブじゃ…。 琴音 :わたしの予知能力を甘くみないでください!
田沢 :ちょっと、なんでストーカーがここに居るの!! 琴音 :す、ストーカー!? ど、どう言う事ですか!!
雅史 :あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……。
琴音 :そう言うあなたこそ、なんでここに居るんですか!! 田沢 :わ、私は雅史君に誘われて…〜。 あなたこそ、勝手に人の家に入りこむなんて、ストーカーでも度が過 ぎてますよ!! 琴音 :わたしは、佐藤さんの彼女です! 部屋にだって何回も入ってます ! 田沢 :何回も!? 常習犯ね!! 警察呼びますよストーカー!! 琴音 :何をぉぉぉ!! プチプチプチプチ!!!
雅史 :あの、田沢さん…、それ以上怒らせない方が…。 田沢 :雅史君も、黙ってないで何か言ってよ!! 琴音 :佐藤さん、今度とばかりは〜〜〜〜!! うッ!
バタッ…
 雅史 :あれ? 琴音ちゃん? ね、寝ちゃった…。
田沢 :むむ〜、人の部屋で寝るとはなんて図々しいストーカー! 琴音 :すぴ〜、すぴ〜〜〜〜。 雅史 :……。 まさか!!
田沢 :まったく! ズズズズズ〜〜。 雅史 :圭子ちゃん、そのお茶飲んじゃ──
 バタ…
田沢 :アレ? 雅史君? アレ…、なんか眠く……。 ぐ〜〜〜。
千絵美:今日は大漁ね…。
 千絵美:Dカップ頂きじゃ〜〜い!
修羅場は抜けたものの、姉に先に はさまれ(何を?)納得いかない雅史だった。
おわり |