 レミィ :why? ここはどこー? なんでアタシこんな所にいるのー?
:ここはあの世でオーレッ。 レミィ :え!?
 レミィ :誰ッ!? 謎の男:ワタシはマルコ…、あの世の水先案内人でオーレッ。 レミィ :あ、あの世ぉぉぉぉ!? アタシ死んじゃったのーッ? マルコ:そうデース。 実にご愁傷様でオーレッ。 神岸という姉さんのハイメガキャノンで一撃でオーレッ。 レミィ :そ、そうネ…、そうだったネ…。 あかりに殺されたのネ…。まだやりたい事いっぱいあったのに…。 Micki、Syndy、Dadにお母さん…、そして浩之ぃぃ。 マルコ:この世に未練たらたらでオーレッ? レミィ :そりゃそうネ…、まだアタシ16だヨ? キャラ的に悲劇なのは解っていたけど、死んじゃったら終わりネー。 マルコ:まぁ、未練があるならこの場所に居るオーレッ。 時たま生き返る人もいるオーレッ。 レミィ :What! Really? マルコ:先日も、生き返った人が居たそうね、ワタシ非番だったからよく知ら んオレけど。 レミィ :Oh! それきっとシホね! 彼女生き返ったヨ!! マルコ:んじゃ、きっとそうオレ。 まぁ、ココに居ればチャンスもあるオレ、川を越えると完全死ぬオレか ら気をつけるオーレッ。 レミィ :Thank you、マルコ!! 助かったヨ!! マルコ:オーレッ! (気にするな、の意) レミィ :…ところでマルコはなんで、語尾に「オーレッ」付けるの? マルコ:オーッ、それはワタシがスペイン人だからだオーレッ。 スペイン語を知らない作者の限界のボキャブラリーだオーレッ。 レミィ :スペイン人? マルコも昔は人間だったの? マルコ:オーレ(そうだ、の意) レミィ :ひょっとしてマルコもココに居るって事はこの世に未練が? マルコ:…ハハハ…、実はそうなんです…。 私は十年位前、スペインで闘牛士をしていましてね…。 レミィ :マルコしゃべりが普通になってるヨ? マルコ:ッ! …ハハハ…、実はそうなんでオーレッ。 ワタシは十年位前、スペインでマタドールをしていたオーレッ…。 レミィ :言い直さなくても良いネ…。
:レミィ〜!! レミィ :え!?
 レミィ :マサシーッ!! 雅史 :やあ! レミィ!! やっぱり死んじゃったんだね…。 レミィ :マサシもコッチに来てたネ? そうするとマサシもあかりにやられちゃったの? 雅史 :いや〜、僕の場合は元から死んでたみたいなんだよね…。 レミィ :アノ矢で? 雅史 :うん。 レミィ :アレ? そっちの娘は? 岡田 :どうも佐藤君と同じクラスの岡田です。 ネタになって死にました。 雅史 :それならココにいる皆がそうだよ…。 レミィ :……。 岡田 :……。 雅史 :……。
レミィ :と、ところで雅史たちもココに居るって事は生き返りを狙ってるノ? 雅史 :そりゃ生き返れるんなら生き返りたいよ…。 千絵美姉さんとかハムスターとか心配だし…。 岡田 :あまりにも理不尽だもん…。
:世の中そんなに甘くはないですよお三方…。
 レミィ :アナタは? 夫 :私は数カ月前、変な格好で鎌をもった高校生位の女の子に妻と二人 惨殺されましてね。 …7歳になる息子がいるのに…。 岡田 :うわ〜悲惨。 夫 :それからずっと生き返りのチャンスを狙ってるんですが、コレがなかな か…。 あぁぁ!! 愛する息子が心配で死んでも死に切れない!! あぁぁ!! 息子は今どうしているのやらぁぁ!! 妻 :ぅぅ…。 マルコ:わ、わかりますよぉぉぉぉオ〜〜レ!! ワタシも国には、妻と二人の子供が居るんでオーレ!! この十年心配で心配でぇぇぇぇオーレッ!! もう!! 夫 :おお! マルコさん!! 貴方もですか!! 親としては心配ですよね!! マルコ:もちろんでオーレッ!! 妻 :ぅぅ…。
レミィ :なんか向こうではわき役達が盛り上がってるネ? 岡田 :でも、本当に私達生き返れるのかしら…。 あのスペイン人も十年もここに居るんでしょ? 雅史 :う〜ん…。
芹香 :大丈夫で〜す。 私が迎えに来ちゃいましたから〜。 レミィ :えッ!?
いや〜ん許可済み レミィ :セ、セリカ!? 何そのテンション…。それにその格好? 芹香 :アハハハッ! なんかコッチの世界だとテンションあがっちゃうんです私!! この服は…、まぁ借り物です。 冥王 :ほっほっほ…芹香しゃん、いらっしゃいでおじゃる〜!!
 芹香 :は〜い! 冥さんお久しぶりで〜っす! 岡田 :な、なにコノ怪物!? 冥王 :怪物とは失礼でおじゃる。 私は死の世界をつかさどる王『冥王』で おじゃる。 雅史 :め、冥王? でもその顔どっかで見たことが…。 レミィ :マサシッ、この人クルスの長瀬主任にそっくりダヨ!! 雅史 :そ、そういえばセバスチャンさんにも似てる…。 冥王 :ほほう…、長瀬の一族をご存じでおじゃるか…。 アレは私が地上に送り出した分…ゲフッ! ゲフフン!! な、なんでもないでおじゃる…。 今のはオフレコでおじゃる。 みんな:……。(気になる) 冥王 :と、ところで芹香殿今日は何用でおじゃる? 芹香 :ハ〜イ! 今日はこの三人を生き返らして貰いにきました〜!!
夫 :あぁぁ!! 貴方はあの時の!? 芹香 :? 誰? 夫 :数か月前貴方に殺された人間です!! なんで罪もない私達夫婦をぉぉ!! バシュゥ!! 夫 :ぐはぁぁ!! 芹香 :おじさんうざ〜い!!
マルコ:…ついに見つけました…。 あなただったんですねオレ…。 芹香 :え〜、今度は何? マルコ:貴方はもう忘れてるかも知れませんが、十年前幼少の頃のあなたに 殺された闘牛士でオーレッ!! 芹香 :あ〜マルコさん? ちゃんと憶えてるよ〜。 私の綾香を殺しちゃった人ですもん!! マルコ:お〜、それは違うオレ!! 確かに私が倒し損ねた闘牛が貴方の妹 さんを狙いました! でもアレは事故です!! それなのに私の命を奪うなんてあんまりです!! 芹香 :だってそうしなかったら綾香生き返らせられないんだもん! マルコ:私にも妻と息子と娘が居るんでオ〜レ!! あぁぁ、家族に会いたい…、また一緒に暮らしたいでオーレ!! 芹香 :…マルコさん…。 ごめんなさい…コレを見て…。 マルコ:え!?
 マルコ:ベ、ベラドンナ!? ベラドンナ:あなた…。 マルコ:その二人はひょっとして…。 子供達:パパーッ!! マルコ:おぉぉぉ!! お前たちかぁぁ!! ナナシ! イゴール!! すっかり大きくなりやがってぇ! ハハハハ…ッ!!

冥王 :ハイ、魂の確認はしたでおじゃる。 後はこの三人の生き返るのを本当に望んで居る者が居るのか確認す るでおじゃる。 芹香 :ハイハイ! 大丈夫で〜す!! 疑り深いぞ〜冥さん。 冥王 コレも規則でおじゃるよ。 それではまずその青髪。 岡田 :わ、私? 芹香 :彼女は学友の松本、吉井の二人から申請を受けてま〜っす!! 岡田 :松本、吉井…。 やっぱ持つべきものは友達ね…。 冥王 :わかったでおじゃる! んじゃ次はそこの金髪。
レミィ :ドキドキ…。 芹香 :彼女は長岡志保さんより申請を受けてま〜す。 レミィ :シホ!? Oh!! やっぱりシホは真友だったヨ〜!! 冥王 :OKでおじゃる。…おや? このお嬢さん体が消滅しているでおじゃる。 このままでは復活は無理でおじゃる。 芹香 :大丈夫で〜っす!! 抜かりな〜しッ!! また適当な体、用意しておいたから!! 冥王 :それなら安心でおじゃる!! 次そこのボウズ。
雅史 :僕も平気だもんね〜! 琴音ちゃん居るもん!! 芹香 :ブブーッ! ハズレー。申請は琴音ちゃんからじゃないで〜す! 雅史 :え? それじゃ、田沢さんかな? 芹香 :違いま〜っす! 雅史 :もしかして…、委員長? 芹香 :そんな訳ね〜って!! 雅史 :そ、そこまで言わなくても…。 んじゃ、僕も志保? 芹香 :違う。 雅史 :あぁ浩之か!! 芹香 :違う。 雅史 :んじゃ、千絵美姉さん? セリオ? マルチ? 綾香さん? 垣本? 芹香 :み〜んな違いま〜っす…。 雅史 :…ひょっとして居ないとかっていうオチ? 芹香 :ちゃんと居ま〜す! でも面白いから秘密にしちゃう!! 冥さんだけに教えるね!! 雅史 :え〜! 秘密ってなんで〜? 芹香 :うふふ…、生き返ったらすぐ解りますからおったのしみに!! 雅史 :…気になる…。
冥王 :ウム確認したでおじゃる。 三人の復活を許可するでおじゃる。 三人 :わ〜い!! 夫 :待ってください!! 私にも私達の帰りを心待ちにしている息子がいます!! お嬢さん!! どうか私達にもチャンスを!! 芹香 :あぁ、おじさん。 あの坊やなら、あなた達の保険金で悠々自適に暮らしてるから安心し て! ついでに彼のコメントを預かってま〜す!
『あぁ親父もおふくろも死んで保険金おりて、もう最高だぜ!! これから女でもはべらしに行くかぁ? ガッハッハッハ!!』 だ、そうです。 凄い七歳ですね?

芹香 :んじゃ冥さんまたなんかあったらよろしくね〜!! 冥王 :ご機嫌ようでおじゃる〜!! 芹香 :それじゃかえりましょ〜う!! 三人 :わ〜い!!
こうして三人はそれぞれの生活に戻っていったのです。 …でも 本当にちゃんと戻れたのかな? よ〜し! 覗いて見よう!!
なんだ! みんな幸せそうじゃん!!
つづく!! |