本題のバロットは検索グロ注意



たぬきはコンビニTANUKI本部に勤務する商品開発部だし…
毎年毎月毎日と常に新商品を考案してはお客さまにお届けできるか、そのコストに見合うものがあるのかを決めるし…
近年は『子たぬき揚げ』『フローズンたぬき』『たぬき酒』『たぬきの里』etc…とたぬきを使った商品は全国での売り上げを伸ばしたし…
しかし一年間の売り上げは来年の売り上げも同じと限らないし…
そうした商品はそれこそお茶を取り扱うトンポリー社やコーラのヌカ・ボーラ社ぐらいなもんだし…
お客さまは新商品という言葉に弱いし…だから新しい商品を考えないといけないし…

そうして目に止まったのはまだ未成熟のたぬ木の木の実だし…
熟せば甘くて優しい実となって中にはたぬきのチビも入っているし…
すでに木の実もチビも商品として数多と利用されてるし…でも未成熟の実はされてないし…
理由は簡単で硬すぎるし…
熟す前の実はそれこそハンマーでも簡単に砕けないし…
そこまで苦労しても甘さも欠片もない酸っぱさや苦さもあるし…
ヒトによってはそうした酸っぱさを求めてるのもいるけど少数派だし…
コンビニは多数派があってこそのサービス営業だし…

「うーんし…やっぱり傷一つ付かないし…」

たぬき用包丁やハンマーで加工を試みようにもこの時点で詰んでるし…
以前テレビで見た未成熟の雛がいる状態のアヒルの卵を蒸して食べるバロットを見て木の実にも使えるんじゃないかと思いついたし…
熱湯に浸す、逆に冷凍庫に入れる、狸大学の実験室を借りて電撃を食らわせる、飛べるたぬきに頼んで上空から落とす、たぬき祈祷師を集めてお祈りをする…
試せることはだいたい試したけどやっぱり意味がなかったし…

「シシ…苦労してるようだし…でももうお昼の時間だし…」

悩んでいると同期のたぬきがお鍋を持ってきたし…
そういえばもうお昼を過ぎてたし…お腹もキューキュー鳴り始めてちょっと恥ずかしいし…

「一緒に食べるし…たぬき酒とおでんの組み合わせだし…ちょっと作りすぎたから協力してほしいし…」
「ムフフ…それなら喜んで協力するし…」

おでんの汁にお酒をトッピングしたちょっと大人の味だし…
もちろんアルコールは熱して飛んでるから勤務中でも問題はないし…
お昼のおでんは格別だし…疲れた頭と空腹の体がぽかぽかと温まるし…

「開発のほうはどうだし…？」
「まったく進まないし…実が未成熟の状態で加工するのが今までいなかった理由もわかるし…」
「まぁ…ションボリが集まってない実はそんなもんだし…」

そうだし…実が硬いのもションボリが集まり切ってないからだし…
かと言って集めすぎるとこの未成熟の実は熟してチビがすぐに産まれてくるし…
新商品としてお出しできる孵化直前の実にできれば…そう考えても妙案が出てこないし…

「しかしこのおでんよく染みてるし…自作かし？」
「違うし…たぬきおでん知ってるかし…？好みの味から産まれたチビをダシ代わりにしてるし…」

そういえばそんな商品が一部のコンビニで売りだされてると聞いたことあるし…
…考えてみれば子たぬき揚げもほんのりとした甘さも兼ね備えた揚げ物として木の実から産まれたチビを使うし…
こういった盲点に気付ける現場のたぬきも凄いもんだし…

「そうかし…盲点だったし…！」
「ヴッフ？」

たぬきは気づいたし…
未成熟の実を上手く食べれる直前までに加工する方法をし…
用意するのは加工用のスープだし…鍋いっぱいに水を入れて熱湯にしていくし…
そして冷凍から取り出した3匹ほどの果実産まれのチビを投下するし…
熱湯で解凍されて息を吹き返したチビたちは直後に熱いお湯の中でジタバタしてるし…
いいし…もっとジタバタするし…お前のそのジタバタが次に繋がるし…

「そのチビいらないならこっちで貰うし…おでんの具材に足すし…」

しばらくするとジタバタしなくなったチビたちは同期に渡すし…
その後蓋をしてじっくり煮込んだチビスープにいよいよ木の実を投下するし…
ドキドキするし…商品を開発して出来るか出来ないかの高揚感…これだから商品開発部はやめられないし…
チビたちを煮込んで産まれたションボリ熱湯を木の実に漬けて丁度良い熱量と時間で煮込んでいくし…

一回目は煮込みすぎて熱湯の中で産まれたチビがそのままスープの一つになったし…
二回目は中途半端に早くて硬さを残してたし…でも柔らかくもあるから道としては間違ってないし…
そして何度かの木の実とチビを犠牲にしてついに完成したし…
木の実の硬いはずの皮はたぬきのモチモチ手でも剥がせるぐらいに適度な柔らかさになったし…
そして中は甘さと酸っぱさが両立された新しい味覚のフルーツ風になってるし…
これは…売れるし…間違いないし…

「…………ｷ……………ﾀ…………………」

そして実を少し食べると中にはまだ未成熟のチビがいるし…
かろうじて口や四足が出来上がる前の形だし…この状態でも声を出せるんだから大したもんだし…
食べ進めるとモッチリとだけとすぐに噛み砕ける…寒天に近い食感だし…
実の味と合わさってこれはかなり食べやすいし…

この後の話だし…
新商品として『たぬバロ』は売り出されたし…
食べ方としては皮を剥いて食べたりするのが主流だし…中には皮ごとも食べるヒトもいるみたいだし…
スプーンでかき混ぜて中身を取り出すのも有りだし…まだ未成熟のチビがぷるぷると生き残ってるかで運勢占いもするそうだし…
売れ行きは好調だし…この功績で新しい勲章を得られるから同期には感謝だし…
でもここで浸ってる暇はないし…次の商品開発に向けて新しいネタを考えなくちゃだし…
目指せ七冠だし…！



たぬき余談話

バロットは前述の通りにアヒルの雛を使った調理
主にフィリピンや盗難アジアで食べられるゆで卵の一種
検索グロ注意だし…