食べ物の最もポピュラーな保存法…それは塩漬けし…
腐敗しやすい肉や野菜を塩分濃度を高くして細菌を繁殖させにくくするし…
こうした保存、熟成法は世界的に広まってて何時から始まったのがいまだに不明らしいし…
それでも日本でも世界でも広まってるということは人間が考えることは世界中同じってことだし…
まぁもしかしたら古代のたぬきが考えたのを人が実現したってのもありそうし…
妄想だけならタダだし…

そしてたぬきも食用にされてる以上はたぬきの塩漬けも当然あるし…
たぬ食だと基本的によく食われるチビは使わないし…
理由としてはチビだと吸収性が高すぎて塩漬けにすると辛すぎるからだし…
もう塩の味しかしないし…
だからチビと比べて味もモチモチも落ち着いている成体のたぬきを使うのがポピュラーだし…

「なんだし…ご主人決まったんじゃないかし…？」

用意するのはペットショップで割引されたたぬきを使うし…
たぬ食は若いたぬきほど良いけど塩漬けは逆にそれなりに成長した個体のほうが味の深みが増すし…
在庫処分となったペットショップ産のたぬきの末路は色々あるけどこういうこともあるということだし…

「さわるな…お前誰だし……尻尾も濡れたし…」

まずは軽く水洗いしてついでに尻尾も濡らしておくし…
こうすると後々の作業が楽だから大人しくしてほしいからだし…
次に髪の毛と尻尾の毛を刈り取るし…塩漬けたぬきは今までのたぬ食と違って毛は邪魔にしかならんし…
塩漬け化で毛が固まるし…単純に食いづらいし…
更にまずいし…これも塩の塊みたいな味しかしないし…

「キュ…ギュグォォオ！？なにするし！？たぬきの毛をむしらないでし！ギュギィィ！！」

丸坊主にする勢いで毟るし…基本的に毛は残さずに全て刈り取るし…
その過程で皮ごと裂けたり千切れても死ななきゃ安いし…
ただここで気を付けるのは面倒だからと尻尾と耳ごと引き抜かないことだし…
塩漬けたぬきは珍味の部類でよくたぬきで美味しく食べられる頬よりもコリコリとした部位が好まれるし…
だから耳と尻尾はそうしたコリコリを味わえる部位だからそれを引き抜いた状態の塩漬けたぬきは価値が薄いし…

「タヌー…タヌー…ハ、ハゲたぬきになっちゃったし…ご主人助けてし…」

見事なハゲたぬきになったし…お坊さんでもきっとやっていけるし…
塩漬けたぬきはジタバタもさせずにただひたすらじっとさせる必要があるし…
だから手足も軽く縛って後はひたすら塩壺の中に埋めておくし…
顔だけは呼吸ができるように少し露出しておくのがミソだし…
ここでたぬきが動ける余地を残すと自分で窒息できるように塩を被って自殺するし…
ちゃんと壺の中に固定器具を備え付けておくのが塩漬けたぬきの他の塩漬けにはない要素だし…

「たすけてし…ジタバタできんし…なんなんし…たぬきがいったい何を」

パタンと蓋を閉めて出来上がりし…
軽く塩漬けされたたぬき肉を食べたいならこれでも一週間ほどもすれば食べれるし…
淡泊としたモチモチとしたお肉に塩辛さがあってお酒と凄く合いますし…

塩漬けの老舗であれば熟成まで行う3年から5年もかけるみたいだし…
5年…たぬきならポップして次のリポップを考える途方もない年月し…
もしたぬきが一から作ろうとすると食べれるのは次の世代になるし…世代を受け継がれて食べられる過去の食べ物…
それが塩漬けのロマンなのかもしれんし…

そんな塩漬けたぬきの肉を使ったおにぎりを期間限定で販売するし…
おにぎりのコンビニ商品の鉄板だし…
そんなコンビニのおにぎりに使う具材が普通のままだとコンビニTANUKIの名が廃るし…

いつものおにぎりより塩辛さもあるからきっとお酒も同時に売れるはずだし…
たぬき酒の追加発注もやっておくし…

塩漬けたぬきは、たぬきが何時でも捕まえられるが採れない日も来るかもしれないという戒めと備えの意味があると聞くし…
もしかしたら人間の家には古くから保存されたたぬき壺があるかもしれないし…
10年、100年物の塩漬けたぬき…一度は食ってみたいものだし…


「…ん？なんだこの壺…」ﾊﾟｶｯ
(ｷﾞｭｵｫ……ひか、り………？やっと……でれるし………)
「うわっキモ……塩漬け…たぬきの…？」
「た………す…け……」
「変な臭いだなぁ…捨てるか…」
「えっ…せめて…たべ……」ﾊﾟﾀﾝ