「フフ…チビは覚えが良くて助かるし…この調子で立派な大人になるし…」

私は森に住まうたぬきの一匹だし…
それも拾ってきたたぬきのチビを育てる森の育て屋さんの一匹だし…
世のションボリからポコポコ産まれるたぬきもそのままのらりくらりと生きているいけるのもいれば知識も経験もないチビで産まれることもあるし…
別にほっといてもチビは気づいたら大人になるぐらいに育ってるし…
それでも一部のたぬき…私含めてのたぬきはチビが健やかに育ってほしいと思って育児をしているし…

「今日はもう遅いし…みんな一緒に寝るし…」
「ｷｭｰ」
「…ﾀﾇｰ」

ションボリ顔のチビたちはいつも以上のションボリ顔で寝床に付くし…
そのままチビたちはたぬき玉を形成してすやすやと寝息を立てるまで確認するし…
フフ…いつ見てもこの光景には癒されるし…

「たぬき…まだ起きてるかし…」
「今日は随分遅かったし…チビたちはもう寝ちゃったし…」

育てるたぬきがいるなら当然そのチビを拾ってくるたぬきもいるし…
チビたちが寝付いた後に住処に来たのはそのたぬきだったし…
たぬきが抱えてたり傍にはチビが何匹かいるし…

「安売りの豚バラから2匹…空の飴玉ケースから1匹…ヒトシャツの裏ポケットから1匹し…」
「相変わらずわけのわからない出身だし…」
「竹から産まれたたぬきに言われたくないし…」
「フフ…ションボリかぐやと呼んでもいいし…」

軽口を叩きつつ互いをもにもにしてチビを引き取っていくし…
まだ他たぬき慣れしてないのかキューとも言わず震えてるだけだし…
こうしたチビたちを強く育てることがたぬきの本懐だし…

「ところでこのチビはもうご飯済ませてあるし…？」
「まだだし…頼んでもいいし…？」
「まだ出せるから問題はないし…チビたち…寝る前にご飯を食べるし…」

他のチビたちと会わせるのは明日からでいいし…
今はお腹を満たしてゆっくりしていってほしいし…
チビたちは産まれてから初めての食事だし…気合入れるし…

「チビたち…今からご飯出すし…うっ…うっ…キュゥゥン…ふっ！」
ﾌﾟﾘﾌﾟﾘ…ﾌﾟﾘﾘﾌﾟﾘﾌﾟﾘ

たぬきのお尻からうんちを出して行くし…
今日はお昼と夕方に木の実を沢山食べたからまだまだ捻り出すし…
でもあんまり出しすぎるとチビたちも食いきれないから程々にするし…

「うっ…ﾄﾞｩﾝ…さぁチビたち…食べるといいし…」

たぬ木から産まれたなら目の前の甘い果実で食べる経験が養えるし…
でもそれ以外は食べる行為を知らないし…
更に口とお腹も弱いから柔らかい木の実以外は不調を訴えることになるし…
だけど同族で大人のたぬきのうんちは程々の栄養と柔らかくチビでも食べやすく健やかに育つ食事になるし…

「ｷｭｰ…ﾓﾆｭ…ｸﾁｭｸﾁｭ…ｷｭｰ♪」

腹ペコのチビは全身をうんちに預けてかぶりついたし…
初めてのうんちは柔らかく食べやすいのか分かりやすいぐらいにご満悦顔だし…
一匹がかじりつけば他のチビも続けてうんちを食べていくし…さすがに4匹もいるだけあってすぐに無くなりそうだし…
フフ…たぬきも小さい頃は親たぬきのうんちで育てられたもんだし…
今は食べる事はないけど親の味を覚えてこれからの思い出に残してほしいもんだし…

「ｷｭｰ…ｹﾌ……」

どうやら食べ終えてお腹もぽんぽんしてるし…
そのまま4匹がうんち塗れのままたぬき玉を作って寝ちゃったし…
やれやれし…明日から食べ終えた時は体を綺麗にするのを教えないとだし…
それと新しいチビたちの勝負服も作ってやらないとだし…
忙しい事は増え続ける一方だし…それでもこの生きがいは七冠の勲章に匹敵するものがあるし…
たぬきはそう信じているし…