たぬ食も広まりつつあって今ではコンビニのみならず、レストランやスーパーでもたぬ食を売るようになったし…
もちろんコンビニTANUKIも負けじと新商品を出し続けてるし…
とはいえ実際の食材を使った食べ物だけが何々料理というわけでもないし…

「おーす、開発たぬき…遊びに来たし…」
「営業部は暇なのかし…？」
「違うし…仕事の隙間を練って労いに来てるんだし…いたわれ…」
「しょうがない奴し…茶ぐらい出すし…」

口では何とでも言いながらも何かとやってくる営業たぬきの存在は結構ありがたい存在だし…
開発のために何日も缶詰になるから同じ開発部の人やたぬきとしか会話もモチモチをしないから寂しくなるし…
とりあえずまだ開発途中の茶菓子も感想も貰えるのも兼ねて出すし…
こいつは甘いもの大好きたぬきだからあえて辛口チェックで頼むし…

「おっ…こいつが新商品のたぬき饅頭かし…」
「そうし…とは言ってもたぬきなのは見た目だけだけどその見た目に拘った商品だし…」

たぬ食のために常にたぬきを食材にした商品を考えてたし…
そのために犠牲になったチビは数知れず、皆尊い犠牲となって多くの人とたぬきを喜ばせる料理になったし…
しかし開発が進むにつれて既存の枠組みの料理を超えるものが作れないし…
安いのがたぬ食の利点ならそこに美味いもないと手に取ってもらえないし…
しかし開発部の若いたぬきが一言呟いたのが盲点だったし…

『別にたぬきを使うことに拘らなくても良くないですし…？』

たぬ食なのにたぬきを使わない
これだし…これこそが新商品への光となったし…
例えば『ひよこ饅頭』…あれはひよこと名があってもひよこそのものを材料に使ってるわけじゃないし…
それと同様の考えで生まれたのが新商品『たぬき饅頭』だし…
見た目は完全に勝負服を着たたぬきと一緒だし…
言葉が喋れるぐらいのチビと同じ大きさで人には食べやすく、たぬきのおやつには大きめと言った感じだし…

「…むっ？この勝負服…抹茶味の生地だし…？」
「ヴッフ…生地はこだわりの味付けだし…」
「中身の餡子と合うし…やっぱり餡子はこしあんだし…」
「私はつぶあん派だし…もちろん二つの餡で販売予定だし…」

普通のお饅頭としての違いは生地にあるし…
たぬきの代表的な見た目言える勝負服には拘りの抹茶ベースにしてあるし…
この程よい苦みが中身の餡子とベストマッチな甘さになるし…熱いお茶が進むし…

「結構美味しかったし…見た目もたぬきそっくりでよく出来てるし…」
「そこは職人芸の賜物だし…金型たぬきはよくやってくれたし…」
「でもこれそっくりすぎないかし…？もっと緩くしたほうが良い気もするし…」

味に関してはお墨付きながらも見た目に改善余地有りと言われたのはちょっと意外だし…
確かにそっくりだけど焼き菓子だから精々焦げたチビか何かにしか見えないはずだし…
こうしてコンビニの新商品としてたぬき饅頭はたぬ食じゃないけどたぬ食商品として売られるようになったし…
見た目がたぬきそっくりということで女性客からの売れ行きが良いのと値段の手頃さから飼いたぬきのおやつにも好まれるようになったみたいだし…

「今日の三時のおやつだし…モグモグし……つぶあん美味しいし…」

「おっ…なんだか美味そうなものでも食べて……あいつチビ食ってるし…こわ～し…」