【たぶん７匹目】

「しっしっし～♪」
うちのたぬきが双眼鏡で近くの公園を覗いている
「おっ…あいつ転んでるし…あーあし、もどきに食べられちゃってるし…ししし！」
最近うちのたぬきは出歯亀行為に夢中である

「こらこら、下品だからそういう事はやめなさい。そんなところ見られたら噂になるよ」
「止めるなし…安全な場所から野良たちの生活を覗くのが楽しいんだし…ししし」
性格悪いなこいつ…
呆れながらたぬきから双眼鏡を取り上げる

「没収です。そんな悪い子に育てた覚えはありません！」
「なめるなし…私がこう育ったのは飼い主が原因だし…現実を見ろし」
性格悪いなこいつ…
諦めたのかトボトボ寝床に向かい寝転がった
「もう寝るし…ご飯になったら起こしてし」

甘やかしたつもりはないがふてぶてしく育ったものだ
これは躾が必要だな…そう思い私は双眼鏡にとある細工をした



次の日
「飼い主が物を隠す場所なんて丸わかりだし…あったし！ししし…双眼鏡ゲットだし」
案の定うちのたぬきは双眼鏡を勝手に持ち出し野良たぬきウォッチングをし始めた
「む！ちょっとぼやけてるし…レンズ調整するし」
そうやってレンズの調整をするためクルクル調節器を回していると…


ｷﾘｷﾘｷﾘ…ｶﾁｯ
仕込んでいたスタンガンのスイッチが入った


ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ！！！！
「ダニュイアアアアアアア！？」
たぬきは双眼鏡を目に当てたままビクビクビク！！と痙攣し倒れてしまった
当然の如く失禁もしている

「し、しびれたし…たしゅけてし…」
意識があるようだったので勝手に双眼鏡を取った事、止めろと言ったのに野良ウォッチングをし始めた事、
失禁した事の罰として両頬を思いっきりビンタをした後に首筋にスタンガンを当て気絶させた
「これで良しっと…」
軽く清掃したたぬき(裸)を寝床に放り投げた





次の日…
「飼い主…電気点けてし…暗くて何も見えないし…」
朝日が窓から射しいてまぶしいほどなのにたぬきは変なことを言い始めた
「いや…朝だけど…」
「え…？何も見えないし…」
「あーあ、またか…おい病院に行くぞ」
「…し？」


病院での診察の結果
「あーこれは視神経が焼き切れていますし…なんででしょうかし…まあいいや、ナースさん！たぬ工眼球用意してー！！」
「なんでし！？たぬきなんで目が見えなくなっちゃったし！？」
「ご主人が言うには双眼鏡でよく覗きしてたと言うし…覗いたまま転んだとも聞いたし…自業自得だし！」
「違うし！あの時…何があったはずだし！でも記憶ないしぃいいい！！」
俺のせいなんだけども黙っておくことにした
まぁ申し訳ないと思いつつも笑いをこらえられなかった
「ぷぷっ…宇水たぬき…」
「何が可笑しいし！！！！！！」


手術後
「これで見えるはずだし…どうだし？」
「見えるけど…みんなたぬきに見えるしぃいいいい！！！！」
「たぬき以外の生物の動きは脳への映像変換処理ができないし…たぬきみたいな単純な生物の動きなららくちんにできるからそういう設定にしてるんだし」
「ええし…」
可哀そうなことに本格的に頭がたぬきになってしまったようだ

「ふむ…ねぇたぬき、これ何に見える？」
飴玉を見せてみると
「ひいいぃし！！ち、ちびの生首だし！！飼い主の人でなしぃいいい！！！」
「ええ…医者たぬきさん、これ生き物以外もたぬきに？」
「そんなはずはないし…でも取り付けたたぬきの知能レベルが低ければ低いほどたぬきに見えるものが多いし」
「ぷぷぷ…頭たぬきたぬき…まぁいいや、ハイ！」
無理やりたぬきの口に飴玉を押し込んだ
「ぎゃあああ！！私ちびを食べちゃったしぃいいいいい！！」
「なーにやってるし…」




その日の夜、うちのたぬきは
「晩御飯もちびに見えるし…いただきますし…ぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいい！？！？！？！」
晩御飯とスタンガンを間違えて食べてしまい感電死した…


おしまい