たぬきのいる動物園

この世界でのたぬきはスラムや個人飼育などが許されていない。
なぜなら都市の環境汚染や作物被害など害獣と同類扱いなのだ。
駆除対象となり殲滅された世界でたぬきにお目にかかれるのは、
野山の山奥か動物園くらいだ。
今日は動物園に飼育されているたぬきの一日の記録をご覧いただきたい。

AM8:00
たぬき達の起床の時間である。小屋のような部屋に押し込められいたが、
飼育員によりドアが開きションボリと10数匹の群れが外に出てくる。
外を出るとガラス張りのプライベートのない環境であり見世物である事がわかる。
また飼育されているたぬきは服などは着せられておらず全員裸だ。


ガラス張りの部屋の中央の餌置き場にはたぬきフードが置いてあり、
少し酸味の効いた美味しいとは言えない食べ物をもそもそと食べ始める。
「今日もおなじだし…(ﾓｿﾓｿ)」
「だまって食うし…」
ちびたぬきは隅でションボリと親の食事を見つめている。
起床前に親のうんちを食べているため空腹ではないからだ。
食べようとすると親にぶたれる。
みなうつろに食事を済まして部屋の思いの場所に散りしょんぼりと佇む。



AM10:00
動物園が開園となりぱらぱらと客が入って来る。
しかしたぬき達のエリアはちょっと見るくらいで別のエリアに行ってしまう。
それもそうだろうその辺でションボリして佇んで何もしないのだ。
当たり前である。
たまにこだぬきに自分のうんちを与える事もあるが人間から見たら気味が悪くスルーされる。


AM12:00
昼食の時間である。相変わらずたぬきフードをもそもそと食べているが群れの中にいる2匹が喧嘩を始める。
「それはたぬきのだし！」
「なにをし！お前は食いすぎだし！」
そんな喧嘩のさなか相撲の行事(といっても扇と烏帽子のようなものだけ付けて全裸)
の恰好をしたたぬきがやってくる。
「お前たち見合うし…」
その言葉と同時にたぬきは見合って深く腰を落とした。
「のこった…のこったし…」
突如として相撲が始まる。
「のこった…のこったし…」
お互いの力は互角でお互いの腰辺りを掴んで押し引きしている。
（ﾋﾞﾀｰﾝ！）
一匹のたぬきは投げ出され負けを悟ると餌を譲りしょんぼりと部屋の隅の方へとぼとぼ歩いて行った。


AM14:00
午後は動物ふれあいコーナーで人と触れ合う時間だ。
そのため数匹のたぬきが移動しふれあいの仕事をする。
ただしたぬきは何もせずションボリとしているだけであり。
人気なのはもっぱらウサギやモルモットなどである。
一部子供もよってくるが。
「うわーんママ！あれ気持ち悪い！」
と言ってどっかに行ってしまう。
「なんでし…」
とたぬきはポツリとだけ呟いた。
泣いていた子供はふと見つけたふれあいコーナーの別の動物を見て泣き止み笑顔になった。
「ママ！これ面白いね！なんていうの！」
「それはねハダカデバネズミって言うの長生きなのよ」
「ネズミにすら負けたし…」


AM15:00
ふれあいコーナーにしょんぼりとしていると。
大人が一人寄ってきた。
「デュフフフこれがたぬきちゃんなんだね…こんにちは…」
「こ…こんにちはだし」
男は禿げ上がっておりチェック柄の服とジーパンの小太りの男だった。
「ちょ…ちょっとさわっていいかな？デュフ」
「ごじゆうにしてくださいし…」
そういうと男はたぬきのまた辺りを触り始める。
「ｷｭｲ！あっ！いやーんし！ｷｭｲｰｷｭｲｰ♡」
「気持ちいいのかい？たぬきちゃん？デュフフ…」
「ｷｭｰｷｭｰ！気持ちいし！ｷｭｲｷｭｲｷｭｲ♡！」
しばらくすると飼育員さんが小走りにやってきた。
「お客さん！たぬきのおまた弄っちゃだめですよ！」
「あっ！すいませんデュフ…もう帰りますデュフフ…」
飼育員が注意すると慌てたように立ち去る小太りの男であった。
「あちゃーこのたぬき発情しちゃってるよ…ほらこっちこい」
発情したたぬきはふれあいコーナーから出されて檻の中に入れらた。
「ｷｭｲ!ｷｭｲ！ｷｭｲ！ｷｭｲ！（ﾍｺﾍｺ）」
「吊るしとけば落ち着くかな子供生まれなきゃいいけど」
そう言ってたぬき達の部屋に戻され天井の鎖に檻ごと吊るされた。

この世界ではたぬきは雌雄不明でありたぬき達が交わりｼﾞﾀﾊﾞﾀ交尾する事で
子供両方から生まれる。リポップ現象はタヌキロイド大量散布により封じられたからだ。
ただ一人でも子供ができる事があり不思議である。

吊るされた発情たぬきをそっと下からたぬき達は見上げて
「私たちじゃ届かないし…助けられない…ずっとあのままだし…」
そう言ってたぬき達はまたうつむきしょんぼりとしていた。


AM17:00
日も落ちたぬき達は飼育員が開けた小屋の中へとぼとぼと戻っていく。
檻につるされたたぬきは相変わらず発情しており腰をﾍｺﾍｺと動かし続けていた…



後日談
檻につるされたたぬきは子供を産んでしまい飼育費用面からその子供は取り上げられ殺された。

飼育されているたぬきたち。
服を剥ぐ事で尊厳をなくし動物として扱わないと調子に乗るのでこの飼育法が一般的である。



