
買い物から帰ってきて買ったものを冷蔵庫に入れているとポテトチップスの袋がもぞもぞ動いていることに気づいた
中を見てみると豆たぬきがもしゃもしゃと海苔塩ポテチを頬張っていた
「おいしーし…おいしーし…？…やばいし！見つかったし！！」
逃げようとするするので袋を閉じて逃げ道をなくす
ポテチからたぬきの抗議の悲鳴が聞こえてくるが気にしないでポテチの袋目掛けて５～６回拳をふるう
袋を開けると顔を真っ赤にはらしてピクピク痙攣してい豆たぬきが居た

「ゆ、許してくださいし…出来心だったんだし…うどんの踊りを見せてあげるからそれで許してし…」
「ポテトチップス一袋以下の価値の存在が何言ってやがる…反省しろ」
「たぬ…」

反省の色が見えないので尻尾を掴んで袋から豆たぬきを取り出す
「ありがとうし…助けてくれるし？」
「うぬぼれるな」
「ｷｭｳ…」

尻尾から吊るされた豆たぬきはビクビクおびえながら震えている
そして水槽の上まで持っていき
「2分持ったら助けてやる」
ボチャン！！
離してやった

「あわわし…でもたぬきはほっぺが浮袋になるんだし…2分はへっちゃらだし！」
ヘラヘラニヤつきながら安心しきっている
下から浮かび上がってくるソレに気づくまでは


「ぷかぷかし…ん？この水槽は魚もいるし…ダヌ！？！？」

ジャプン！！

豆たぬきは尻尾を引っ張られ水中に引きずり込まれた
ｼﾞﾀﾊﾞﾀｼﾞﾀﾊﾞﾀ…「プハァ！し…なんだし」
再び水面まで上がった豆は混乱しながら自分の尻尾を確認すると…自分の尻尾が7割ほど無くなっていることに気づいた
そして痛みが走った


「いだだだし！！た！だぬぎ！！だぬびのじっぼがぁぁぁぁぁ！！！」
水面でジタバタするものだから他の魚たちも豆たぬきに気づいてしまった
尤もジタバタしなくても尻尾からの出血ですぐにバレていたのだが

ジャプン！！！

「ｷﾞｭﾎﾞｫ!!ﾎﾞﾊﾞﾍﾞﾍﾞﾍﾞﾍﾞﾍﾞ!!(ダヌー！なんだし！！痛いし痛いし！！)」
次は足に噛みつかれ再び水中に引きずり込まれた
他の魚たちも足に喰いつきｶﾞﾌﾞﾘｶﾞﾌﾞﾘと肉を引きちぎっていく
何とか上半身だけでジタバタし水面に上がろうとする
後5センチほどのところまで上がろうとするも…

ｶﾞﾌﾞﾘｶﾞﾌﾞﾘｶﾞﾌﾞﾘ!!!
再び水中深く引きずり込まれてしまった
豆たぬきはパニックになりながら水中で目を凝らすと…鋭い牙を持つ小型の魚が10匹ほどいることに気づく
そしてその魚たちが

グワァ！！！！

一斉に襲い掛かってきた

「ｷﾞｭﾎﾞｱｱｱｧｧｧｧｧｧ!!!(ひいぃぃいいいいいいいしぃいいいいい！！！)」
豆たぬきは恐怖のあまり失禁を…しなかった
なぜなら既に下半身がないので尿も糞も排出することが出来ない状態だった

時間にして2.4秒
上半身だけの豆たぬきに魚たちが群がったと思ったらそこには何も残っていなかった
僅かに白い肉片と赤く濁った水域がたぬきの墓標となってしまった


「うーん、39秒か…襲われてからは早かったな」


この魚はたぬきの様に臆病で小さく巨大な相手にはすぐに逃げ出す生態をしている
しかし自分と同程度だったりそれより小さい生き物に対してはその鋭い牙と強靭な顎で素早く喰らいつくと言う恐ろしい性質を持っていた
赤い眼をしたその魚は「ピラニア」と呼ばれるものだった


「ジタバタしながら食われるのはちょっと面白かったな…もう一回見たい、な」
ピラニアの飼い主は豆たぬきを探しに近所のたぬきのスラムへ足を運んで行った



おしまい








おまけ

・たぬきのスラム
ちびたぬきや豆たぬき達が一斉に姿を消したため親たぬき達はジタバタしながら探し続ける
ジタバタしながら町中をうろつく様子を気味悪がられ通報されたため、スラムのたぬきは全て駆除されることとなった