『たぬ死コ』

ある日、唐突に変なことを思いついた。
「そうだ、たぬきでシコってみよう！」
そう思ったきっかけは恐らく、さっき公園で見かけた裸たぬきだろう。

見ているこちらがションボリしてくるような、汚らしくみすぼらしい姿の裸たぬきだった。
なんとなく観察していると、股間にスジがあることがわかった。あれは間違いなく大陰唇だろう。
そのことを認識した瞬間、たぬきをヘンテコ生物ではなくメスとして見てしまったのだ。

それからというもの、いくらオナニーしても妙な興奮が一向に収まらない。
この熱はたぬきでしか発散できないのだろう。

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というわけで、ペットショップでたぬきを買ってきた。
大型のオナホや風俗なんかと比べればずっと安かったのでありがたい。
流石にあの裸たぬきとヤる勇気は自分には無かった。

「お迎えして頂きありがとうございますし…うどんダンスでも見ますし…？」
なんとなく一番太っていそうなたぬきを選んでみた。
オナホは肉厚な方が気持ち良いので、たぬきもそうではないかと考えたのである。

「うどんダンスは別にいいから、服を脱いでくれるかな？」
「？……わかったし…ぬぎぬぎし…」
モチモチな手で器用に脱いでいくと、モチモチを通り越してブヨブヨな身体が現れた。
直立していても横腹が二段になりかけている見事な太り具合だ。

それ以上に目を引くのは、やはり女性器にあたる部位……たぬきの言葉を借りるなら『たぬまん』だった。
産毛すら生えていないツルツルの縦スジが眩しい。
磁器のように真っ白なそれは、モチモチさと相まって饅頭とか大福のようでもあった。

……駄目だ、興奮が抑えられない。さっさとヤってしまおう。
と思ったものの、突発的に始めたせいでローションを用意し忘れていた。仕方ないので愛撫から始めよう。
「ベッドに仰向けに寝てほしいんだけど……」
「わかったし…………もしかして噂に聞く『たぬシコ』の人なんだし…？」
あっさりとバレてしまったが、バレたところで何の問題も無いので続ける。

たぬきの秘所をくぱぁと広げてみると、想像以上に人間のそれに似ていた。
膣らしき大きな穴、尿道らしき小さな穴、クリトリスらしきちっぽけな突起……
足りないのは小陰唇ぐらいで、むしろそのおかげでグロテスクさが無く美しい。

ここまで人間と似ているなら人間と同じように責めればいいだろう。クリトリスを軽く撫でまわしてみる。
「たにゅうっ！？すごいし…ヤバいし…言葉に表せないぐらい気持ちいいし…」
生まれてから経験したことの無い快楽の渦に一瞬で堕ちてしまったらしい。
たぬきの顔が一気に紅潮し、股からは尿だか潮だかよくわからない液体をドバドバと噴出していた。
その液体を拭い取ってみると、都合のいいことにやたらとヌルヌルしていた。ローションにピッタリだ。

たぬきの方に視線を移すと、陰部がくぱくぱと開閉を繰り返している。まさかウィンキングか？
しかも、うわごとのように「まんまんし…まんまんし…」と言い続けていた。
ここまでお膳立てされていると「オナホにしてほしいし…」と言われているように感じてしまう。
数分も愛撫していないが、あくまでも目的はたぬきでシコることなのだ。
セックスは『シコ』の内に入らない気がするものの、ここまで来て止めることなんてできない。
すっかり完全に勃起していた逸物をたぬきに突き刺す！

……その瞬間、何かがブチッと千切れる感触が肉棒に伝わってきた。それと同時に「ﾀﾞﾇｯ！」という悲鳴が響き渡る。
結合部から血が流れ出ているし、「たぬきにも処女膜があったのか？」と思ったのだが様子がおかしい。
人間の私にもはっきりとわかるぐらい、さっきまでと表情が全然違う。見るからに苦悶の表情だ。
への字口が曲がっている方の伸ばし棒（～）みたいな変な形になっている。
というか、原理は不明だが顔のバランスが崩れている気がする。
「たぬきの目ってこんな位置にあったか？」と思ってしまうぐらいヤバい。まるで福笑いを失敗したかのような……

それでも気にせずに抽挿を始めたのだが、こっちの方もなんかおかしい。
明らかに膣ヒダではない何かがニュルニュルと陰茎に絡みついてくるのだ。
気持ち良いものの、如何せん不気味すぎる……抜いて確認したいけれども射精もしたい。
仕方なく腰の動きを早め、なんとも不本意な射精をした。
悔しいが沢山出た……

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ペニスを引き抜くと、ピンク色の紐のようなものがカリ首に引っかかって一緒に出てきた。
それの正体は状況からすぐに察することができた。
「腸だ……」

たぬきに挿入した瞬間に膣を突き破っていたのだ。
行為中の反応から察するに即死ではなかったようだが、既に息を引き取っていた。
「そりゃそうだよな……人間の赤ちゃんと同じぐらいのサイズだもんな……入らないよな……」

何とも言えない気分のまま佇んでいると、死体の方から「ｷｭｰ…」という鳴き声が聞こえてきた。
しかし姿は見えない。「一体どこにいるんだ？」と耳を澄ましてみると、死体の中から聞こえている気がする。
まさかと思って死体の腹を引き裂くと、そこには一匹の子たぬきがいたのだった。
「まさか中出しで妊娠した？……いや、そんなわけ無いよな……」

生命の神秘と呼んでいいのかわからないヘンテコ現象に困惑しつつも、この子たぬきを飼うことに決めた。
「子たぬきの頃から開発すれば、もしかすると最終的に入るようになるのでは？」などという下心があったのだが。

「ところで……お前、さっきから何飲んでるんだ？…………さっき出した精液だ……」
「ｷｭｰ♡」
こいつは将来有望かもしれない……

完