

ここは野良たぬきが住み着くたぬ指定区域の公園
特別にたぬきが住み着くことが許されたたぬきの楽園…というわけでもない
悪さをすれば駆除はされ、指定されたトイレで排泄せずに所構わずうんちやおしっこをすると美観を損ねるという理由で見せしめにされることもある
これから話す内容はたぬきの公園に住むとある親子たぬきが起こした事件である



「さぁ遊び場についたし…ちび、みんなと遊んでくるし」
「ばぶーし！！」
ばぶーしと元気よく返事したこの子たぬきは頭の…精神の成長が著しく遅れているたぬきだった
オブラートに包んで言うと個性的、はっきり言ってしまうと発達障碍たぬきである
上半身はたぬきの服を着ているが下半身はスカートではなくおむつだけと言うアンバランスな恰好をしている
ちゃんとしたトイレトレーニングが出来ていない証拠であった
公園の遊び場に集まっているほかの子たぬき達の元へたどたどしい二足歩行で向かって言った
「よしよしし…仲よく遊んでくるし」
親たぬきは離れたところで見守りながらよっこいしっと腰を落とした


「ばぶばぶーし！」
仲間に入れて！と障碍たぬきは同族たちへ話しかけるも
「…はぁ…まーたこいつが来たかし」
「こいつどんくさいし何喋ってるかわかんないし遊び辛いんだし…」
「しかもこいついつの間にか漏らすし…」
「臭いし煩いし何言ってるかわかんないし…」
「あっちいけしっし！」
一緒に遊んでもつまらないのを知っているので子たぬき達は混ざろうとしてきた障害たぬきをモチッ！と強く押し飛ばした
押された障碍たぬきはそのままころりと一回転してぺたんと座り込んでしまった
拒絶された悲しみと突き飛ばされた痛みでワンワンと泣き始めた

「ばぶーし！ばぶーち！！ばぁぁぁぶぅぅちぃいいいいいい！！！」
ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘ…ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛﾛ…
感情のコントロールができないため怒ったり泣いたりするとすぐに漏らしてしまうのが障碍たぬきの特徴だ
「まーた漏らしているし…きったねぇし」
「こんな奴無視してみんなで遊ぶし！」

その様子を見ていた親たぬきはすごい剣幕で走ってきた
「コラ！お前たち！なんてひどいことするし！！」
そう言いながら子たぬき達の頭にゲンコツを振り下ろしていった
ゴッ！！ゴッ！！ゴッ！！ゴッ！！ゴッ！！！

この親たぬきは普通のたぬきとは違い筋肉を持っていた
友情のたぬきのもちもちとした体とは違い十分な破壊力を持つパンチを振るう事が出来たのだ
「うわーんし！いたいしー！！」
「こいつぶったしー！！」
「ダヌー！！！！！」
子たぬき達は大人に暴力を振るわれワンワンと泣き始めた
こんな状態になると当然この子たぬき達の親たぬきもやってくる

「あー！お前何してるし！またうちの子に暴力振るったかし！」
「当然だし！うちの子を馬鹿にして暴力振るったし！どういう教育しているし！！」
「お前のとこみたいな出来損ないの子たぬきと一緒に遊ぶと楽しめないんだし！少し考えればわかるだろうし！」
「なにおし！うちの子はちょっと個性的なだけだし！馬鹿にするなし！！」
障碍持ちの親たぬきは口論になるとすぐに暴力を振るい自分の意見を押し通そうとする
「あだだだだ！すぐ手を出すなし！」
「ったく…あの親子が来てから公園の治安が悪くなったし…」
「出ていくか死んでほしいし…」

暴力を振るう親と障碍持ちの出来損ないの子は公園内に迷惑を振りまいていたので他たぬき全員から嫌われていた




そんなある日の事
余り人の来ない公園に小学生の集まりがやって来た
「おー！そこそこ広いし他のやつらもいないじゃん！」
「へっへっへ、なっ？良い穴場を見つけたって言ったろ？」
「ナーイス！サッカーしようぜ！」

「…やばいし…人間の子供が来ちゃったし」
「今日は遊ぶのやめて隠れるし…見つかったらどうなるかわからないし」
「公園のたぬきは基本保護はされているけど子供に関してはあんまり言われないし…」
「まぁ広いだけで人間用の遊具も少ないからすぐに飽きて出ていくだろうし」

公園のたぬき達はションボリしながら隠れることにした
ある親子たぬきを除いて



「さぁちび、遊んでくるし…いじわるされたらお母さんがとっちめてやるからあんしんするし！」
「ばぁぶばぁぶし！」
障碍たぬきがもちもちとてとてと遊び場に走っていくも誰もいない
「ばぶーしぃ…？ばぁぶばぁぶ！！」
誰もいない悲しみにジタバタをし始めた

小学生たちはジタバタする障害たぬきに気づいた
「たぬきだ」
「たぬ指定区域の公園って書いてあったからそりゃいるか」
「ぷぷっでもこいつ変なの！おむつ履いてバブバブ言ってるぞ」
「天使たぬきってやつかな？」
「天使は喋るって聞いたことあるよ…」
「じゃあこいつ天使以下じゃん！」

自分を囲んでワイワイ話している小学生を見た障碍たぬきは
「ばぶーし…？ばぁぶばぁぶし！」
遊んでもらえるを思い小学生の足にもちっとくっ付いた
「ばぶーし！ばぶーし！」
「うわ汚ったねぇ！くっつくんじゃねぇ！！」
不快感を露にした小学生は障碍たぬきを振り払った後に軽く蹴飛ばした

「ばぶばぶばぶばぶ…ばぶーし！ばぶーちぃ！！！ばぁぶぅちぃいいいい！！！」
ブリ！！ﾌﾞﾘﾘﾘﾘﾐﾁﾐﾁﾐﾁ…ｼﾞｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞｼﾞｮﾛﾛﾛ…
障碍たぬきは癇癪を起しながらジタバタしつつ失禁をしてしまった

「うわ…汚ったねー！！マジで漏らしてる！！」
「おむつは飾りじゃなかったんだな」
「あー！！お前らうちの子になにしてるし！！」
小学生の暴挙にすごい剣幕で襲い掛かっていく親たぬきだったが

「なんだこいつ？このゴミの親か？」
「おっおっおっ…結構いいパンチしてくるたぬきだな、マッサージ器みたいだ」
いくらたぬきの中でパワーがあると言っても所詮はたぬき
人間の子供にすら通用しなかった
そして小学生たちも痛くないとはいえ暴力を振るわれたことは面白くない
「やるじゃない…これはおつりだ！取っておきな！！」
右足を振りかぶり親たぬきの顔面を横に撫でるように蹴り抜いた

「ダヌゥッ！！？」
首が180℃回転しそのまま倒れた
体はうつ伏せなのに顔を空の方向を向いている状態だ
「ブベッ…ﾌﾞﾙﾙﾙﾙﾙ…」
眼と口と鼻から大量の血を流しながら親たぬきは生命活動を停止…死んだのだ
ﾌﾞﾘﾘﾘﾘﾘ…ﾁｮﾛ…ﾁｮﾛﾛﾛﾛﾛ
体中の力が抜け体内の汚物をまき散らしていった

「ガハハハハ！子が子なら親も親だな…漏らしてやがんの！」
「でもくっせぇな…やっぱいつもの公園いこーぜー」
「そうだな、たぬきいない方が遊びやすいし！」

小学生たちは嵐のように去っていった…
残されたのは親の死体といまだにジタバタし続ける障碍たぬきだけ

「…子供たちは帰ったし…」
「ふぅ良かったし」
「しかもあの厄介な暴力たぬきも殺してくれたし！」
「因果応報し…さてっと」

公園のたぬき達は障碍たぬきを囲んでニヤニヤし始めた
「あいつがいないならもう怖くないし…」
「親が死んだんだし…お前も大好きなママの元に向かわせてやるし！」
公園たぬき達は手に持った小石や木の枝を寝転がっている障碍たぬきに向かい振り下ろしていった

ボコッ！ガスッ！ドコッ！ゴッガッゴッゴッゴ！！
「ばぁぶ！ばぁぶし！ばぶーし！ばびゅーち！ばぶっ！！！」
公園たぬき達にリンチされていった障碍たぬきは半日かけて殺された


「おいおいおい…なんだありゃ、ちっちゃなおむつ付けてるたぬきを他のたぬき達が虐めてるぞ！！」
その様子を見た公園の管理人がその様子を区役所に報告した
その結果…この公園のたぬき達は危険と判断されはたぬ指定区域から外された
当然たぬきを保護する意味もなくこの公園のたぬき達は危険と言う印象しか持たれなかったので全たぬきが駆除されていった



その結果この公園でたぬきを見かけることは二度となくなった…

おしまい