サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「~~♪」
鼻歌を歌いながら薬湯を揺蕩っている
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
ガラララ……
「ったーく、疲れたぜ……今回の依頼も無茶言いやがって……」
(……しかし幸運があるとすりゃこの噂の浴場見つけたことだが……)
「………こりゃ大当たりだったようだな……」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「おや」
入ってきた男性に軽く手を上げて挨拶
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「…………へぇ、てっきりびっくりするもんだと思ったが……慣れっこかい?」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「ここは混浴じゃからな。驚いていたら身が持たんわい」
肩をすくめて
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「………ハッ!」
体洗って……
頭洗って……
ソロモンのすぐ横に浸かる……
「バニーでカワイコぶったと思ったら、次は混浴風呂で人肌恋しい……てか?」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
だらしない声をあげてぐだーっとしている
その声は老いていた
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「…?すまんが、会ったことがあったかの?」
バニーの話をしているので…客かな?
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「………だいぶお疲れのようだな。ポーカーで俺が負けたこともサービスとか言って羊肉に塩カワイコぶって塩振ってたのも忘れたってか」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「んー?んー……ああ!あの時の!」
ポンと手を叩いて
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「これは申し訳ない。年を取ると記憶力が落ちてきてのう…」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「…………なんだ、そんなにまだまだイケる体しててか?」マジマジと体見つめる
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「じゃがあそこにおったのは名も無きバニー。ここにいる老体とは何の関係もない存在よ」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「カカッ!見た目だけはそうかもしれんの」
身体を見られること自体は気にしていない
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「はっ!重ねてただけに口は回るもんだな!」
「…………何の関係もないなら」スッと手を伸ばし
「………俺がアンタに手を出してもあそことは何の関係もないわけだ」あの時触れなかった手を握る
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「…ふむ?」
握られた手に目線を落として
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「どういうつもりかのぅ?」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「アンタは自分自身を過小評価してるようだが……」
「………勿体ねぇぜ?良い体してるのによ?」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「過小評価をしているつもりはないが…」
「誉め言葉と受け取っておこうかの」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「おう、そうだ……褒めてんだよ」
「喋り方だの記憶力だの、年取ってようが関係ねぇ」
「………あそこで店長と客に媚びて、ちっぽけな『サービス』してるのが勿体ねぇくらいにな……」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「………」
「なるほど?」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「念のために聞いておこうかの」
「ひょっとしてナンパなのかのぅ?これは」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「それとも…」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「ワシを商売女と思っておるのか?」
離されない手を、じっと見ている
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「…………ここの大浴場の話は前々から聞いてんだ」
「そしてあそこであんな格好して働いて」
「こうやって男に詰められても動じない」
「………さっき言ったとおりだよ。『人肌恋しいんじゃねぇか』ってのはよ」
握った手を話してそのままソロモンの肩を抱く
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
手でやんわりと押し返して距離を取ります
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「そうか。これはワシが悪かったな」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「老体だからと…気安く触れてはならん、とキチンと言うべきじゃった」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「!………まるで明日にでも死ぬようなこと言いやがってよ」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「似たようなものじゃよ。お迎えが近いでな」
平均寿命から計算して残り50年ほど
体感時間で言うならば…あっという間だ
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「………………はっ!綺麗に見えて長命種故の……ってか」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「さて。もう一度聞いてもいいかの」
「これはナンパか?それとも商売女と思ったのか?」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「商売女だろうがどうだろうか関係ねぇよ!………良い女が居るから口説いてんだ」
「老体だから、気安く触られてほしくないから……じゃあ一人でこもってりゃ良い」
「あんたがあそこで働いたり、ここで俺ともっと距離を取って上がろうとしないのは……」
「……諦めきれねぇだけじゃねぇのか?」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「口説くつもりじゃと。つまりナンパじゃな」
「ふむ………」
思案げ。何から言おうかと組み立て中
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
(((お前も諦めきれねぇのじゃねぇのか?)))
(………俺は違う。俺は生きるために冒険者をやってるんだ。こうするしか生き方を知らねぇからだ。生きて金を稼いで美味いもの食って女を抱きたいだけだ)
(………過去の事は知らねぇ!「砦の英雄」は死んだんだ!)
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「まずはこれからかの」
「ワシはそういう強引な口説きは好かん。商売女と勘違いされていたならまだしも」
「いきなり老体とはいえ女性の手を握るとは何事じゃ」
言われた通りに距離を取ります、大きく
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「そして諦め切れんのか、か」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「……その言葉、本当にワシに向けたものか?」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「!………何が言いてぇ」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「金払いの良い日雇いに入るのも、浴場で身体を癒すのもただの生活の営みじゃ」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「諦める、などという言葉が入る余地はない」
「……お主のどこかにある経験から出てきたのではないか、と思っての」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「ッッッ……違う!」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「違うか。ならいいんじゃ」
「ワシのように…もう残りの生でやり残したことがない、という状態ではないという意味じゃからな」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「やれることがあるうちは…生きていると感じられよう」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「ッッッるせぇ!俺は説教されにここに来たわけじゃねぇんだ!」また距離を詰める
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「こんなところじゃな」
「感謝と謝罪を」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
ふわり、と詰めたはずの距離が遠く離れて
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
「自分を見つめ直す…良い機会になった」
「すまんかったのう」
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「………クソッ!何がやり残したことがないだ……」
サンスベリア=ソロモン [浴場1]
ケインズさんの声を背に去っていきます
ケインズ・ヴァーミリオン [浴場1]
「…………俺だって………やり残したことはねぇんだ!」
「だから好き勝手やって生きてんだ……クソッ!」
「……………」
「………………なんつー女だよ………」ハァ………とため息をつく
「…………やり残したことがない………終わってるってことか………」
(…………………俺も似たようなもんじゃねぇか。15年前からずっと)
「…………………また会いてぇな……………」
ザバァ!…………バタム!