アリア
[浴場3]
「とうちゃーく」
個室へと移動して来ると持ち上げていた彼女を降ろす。
「あ、私アリアっていうんだ。あなたは?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「え、えと……?」きょろきょろと落ち着かないようにあたりを見渡して
「……ハウ、です」
アリア
[浴場3]
「ハウね、よろしく」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「よろしくお願いします……?」
アリア
[浴場3]
「それでどこから飲む?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「どこから……と言われても……」
直のみなんて、長らくやっていない。輸血パックだけだ
アリア
[浴場3]
「好きな飲み方していいよー?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
悩む。というか、飲むことが確定になっているのも分からなかった
しかし、ここに至って固まっているのもおかしいわけで
ええと……血を飲みやすくて、けれど不必要に流し過ぎないところ。流血が少ないところ
アリア
[浴場3]
「気は使わなくてもいいよ、ハウ。ナイトメアって頑丈だからね」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「……手首を借りても、いいですか?」
アリア
[浴場3]
「そこでいいの?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「……歯を立てやすいですし、太い血管もないので、止まりやすい、です」
アリア
[浴場3]
「飲みやすさは?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「……? 飲みにくくはないと、思います」
アリア
[浴場3]
「飲みやすいところから飲みなよ」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「……飲みやすいところが、どこなのか。いまいちわからない」
アリア
[浴場3]
「なるほどね」
「じゃあ試してみようか、色々」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「それはよくない。無駄な傷、作ってしまいます」
アリア
[浴場3]
「だいじょーぶだいじょーぶ。これでも|軽戦士《フェンサー》だから生傷とはお友達」
「吸血痕なんてすぐに治るでしょ」
多分。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「傷つきやすい立場だからこそ、出来る限り防ぐ物では……?」
アリア
[浴場3]
「そりゃあ依頼中はそうだけど」
「今はオフだしね?」
「……それとも長引く傷をつけたいのかな?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「そんなことは、ないですけど」
……あまり抗っても、この人は引かないのだろう。そう理解させられて、深く溜息をついて。
先ほど言った通り、手を取って。そこに歯を立てる。
アリア
[浴場3]
「ならおっけーおっけー」
「それにさ、ハウ。あなた一度も”飲みたくない”なんて言ってないからね」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「…………」見透かされたように言われて。
カプリ、と、静脈に穴をあけた。
アリア
[浴場3]
「ん」
少し眉を顰める。痛み無しとはいかないか。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
1点のダメージです
アリア
[浴場3]
:HP-1
アリア
[浴場3]
HP:42-1>41
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
ちゅうちゅう、と静脈の血を啜る。それは低い圧力で、ゆっくりと垂れてくる
アリア
[浴場3]
手首に噛みつかれている。血を吸いだされているのが感覚で分かる。なんだか変な感じだ。
空いている手が手持ち無沙汰だったので頭をなでる。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
頭を撫でられながら、口を離した。本来なら、これだけ飲めば十分生きていける。別に飲み溜めとかをできるわけでもない
アリア
[浴場3]
「それじゃ他の部位からも飲んでみよっか。次は二の腕行ってみよー」
手首から流れる血も気にせずに明るくそう告げた。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
ちろ、と長い舌で傷口を舐める。拭うように
「……」
言われるがままに、二の腕に舌を這わせて、牙を剥く。
アリア
[浴場3]
:HP-1
アリア
[浴場3]
HP:41-1>40
アリア
[浴場3]
筋肉が付いていながらも、脂肪が女性的な柔らかさを齎してもいる。
やっぱり口を離すまで頭を撫でている。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
やわらかい。歯を立てやすい。
……血の味は、実のところ好きではない。こうやって血を吸うという行為が、お前はラミアだと突きつけてくるから。おいしいと思ってしまうのが、自分の蛮族性を証明しているから。
「ちゅ、ちゅ……」
アリア
[浴場3]
「よしよし……」
吸われている間はずっと頭を撫で続けている。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
吸い付いた口はそのままに牙を離す。孔からの血を舌で舐めとっていく。
アリア
[浴場3]
右腕が赤く染まって来た。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「ほのへんに、ひときますか?」
アリア
[浴場3]
「そだね、二の腕は」
「次は……首とか?あ、ラミアって吸血する時その蛇の尾で捕捉したりってするの?やってみる?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「……痛いだろうに、どうして?」
アリア
[浴場3]
「え?」
「どうしてって言われると……」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「どうして、ここまでするの」
アリア
[浴場3]
「好奇心3割、お礼3割。あとは……お節介かな?」
「なんだか、ちぐはぐな感じがしちゃって。ハウを見てるとね」
「だって、堂々と尻尾を見せてるのかと思ったら隅っこ行くし、隅っこで身体を縮こませてるし」
「蛮族が人族の領域で胸なんて張れないっていうのも当然の主張だとは思うけどね?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「人に化けて、人をだますのは、ダメ。でも、ラミアであることは忌避されること。出来る限り不快感を与えないようにするのは、当然」
アリア
[浴場3]
「うん、それは正しいことだけどね」
「でもきっとそれはハウ自身にとっては窮屈なことだよね。生きる社会に合わせるというもの大切なことだけど」
「でも私は社会そのものでもなんでもないから」
「ただのあなたであっていいよ。それだけのこと」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
……最近は、本当に、変な人によく会う。
舌でふさいでいた二の腕の孔から血が出なくなったのを確認して、口を離した。
アリア
[浴場3]
「生まれを選べるならナイトメアじゃない方が良かったなーとは思うけどね。でも仕方ないでしょ?そう産まれちゃったんだもん」
「ハウだってそう」
「自分を否定して生きていくのは大変だからね」
「たまにはさらけ出しても罰当たんないよ」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「否定なんて……」していない、と。その言葉は出なかった。
アリア
[浴場3]
「少なくとも、私は怒らないし、不愉快になったりはしないからさ?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
父様と、姉様が。アタシを優しく見つめてくれていたのを、思い出してしまう。
アリア
[浴場3]
「好きにしていいんだよ?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
そのやさしさに甘えるのは、よくないことなのに。
けがらわしいらみあに、そんなことはゆるされないのに
アリア
[浴場3]
「ハウが何をしても、許してあげるよ」
強い子だなと思う。自分の理性に何重もの錠を掛けて。
でもそれはやっぱり、ずっと続けるだなんて大変なことだろう。まだ成長もしきっていない身で。
アリア
[浴場3]
「はい、どーぞ」
目の前で手を広げて全てを晒す。
だからまあ。たまには本能のままに貪たって、咎められはしないだろう。
少なくとも、私は。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
しゅる、と。広げられた手、それに怯えるように身をすくめる。小さくとぐろを巻く。
でも、尻尾の先端を、思わず伸ばしてしまう。
アリア
[浴場3]
抵抗もせず、伸びて来る尻尾をただ見ている。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
指先のように。尻尾の先が、アリアさんの足を、恐る恐る撫で上げていく。
アリア
[浴場3]
「もっと力、入れていいよ」
今だと本当に触られてる、身体を登られているなと、それくらいだ。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
……意識して、尻尾を離した。代わりに身を寄せる。
アリア
[浴場3]
「んー?」
抱きしめる。
「尻尾でぐるぐる巻きにしちゃってもよかったよ」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
そして、手を伸ばして、アリアさんの手を握ろうとして
「ぁ……」
その前に抱きしめられた。
「……」
アリア
[浴場3]
「あ、それともこの状態でぐるぐる巻きにしちゃう?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
胸に頭を埋められながらも、首を振った。
アリア
[浴場3]
「ん、そっか」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
|蛇の尾《ラミアとして》ではなくて。
|手のひら《にんげんのからだ》で触れたかったから。
アリア
[浴場3]
「よーしよしよし」
抱きしめると自然に胸に沈める形になった。そのまま背中をぽんぽんと撫でる。
幼い子をあやしているようだ。
「ハウは頑張り屋さんだからねー。たまにはこうして、甘えられる人がいないとねー」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
あたたかくて。やわらかくて。やさしくて。
ここちよくて。なきそうで。
おぼれそうで。
──だから、ダメだと。理性が警鐘を鳴らした。
肩に手を伸ばし、そこから身体を持ち上げて、尾を足にひっかけて踏み台にして。首筋に口を持っていく。
アリア
[浴場3]
意図を察して飲みやすいようにと頭をずらして噛みつきやすいように曝け出す。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
牙を、突き立てた。
……傷つけず、血は流さず、しかし、痛みは感じるように。
ガリ、と。
アリア
[浴場3]
「んっ」
今までとは違う噛みつき方。感じていた痛みが増した。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
その痛みで、抱かれる腕の力を緩ませて。
アリア
[浴場3]
だが、抱きしめる腕の拘束は解かぬまま。
しっかりと抱きとめたまま、片方の腕でハウの頭を撫で始める。
直接飲むのは慣れぬと言っていたから、こうなることもそれは当然あるのだろうなと、その程度にしか思っていない。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「!?」
わざと痛くしたのに、離れない。緩まない。
アリア
[浴場3]
「ハウ?吸わなくていいの?」
吸われる感覚をまだ感じていない。
アリア
[浴場3]
「あー、分かった」
「甘えたかったんでしょー。もう、可愛いんだからー」
勝手に解釈して抱きしめる腕を強くする。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「!?!?!?」
これは、ダメだ。歯を立てても抜けられないと、あたたかさの中で理解する。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「……くるしいから、離して」
なら、甘やかそうとするのを利用しよう
アリア
[浴場3]
「あ、ごめんね」
強くしすぎちゃったか、緩める。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
そうやって緩んだところを、するりと抜けて。
「今日は、ありがと、ございました。ごめんなさい」
アリア
[浴場3]
「?」
「謝る必要なんてないよ?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
首をかしげるのを他所に、脱兎のごとく個室を出ていきます!
アリア
[浴場3]
走って追いかけよう。
「あ、ねえねえ。ご飯一緒に食べようよー」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「おなかいっぱいなのでいいですっ!」
アリア
[浴場3]
「そう?じゃもっとお喋りしよー」
※敏捷22+2
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
こっちはフェンサー8なので敏捷は負けていても回避力は同等……!
アリア
[浴場3]
追いかけるだけならこちらに分があるということ。
「しばらく一人旅だったから寂しくってさ」
「ね、駄目?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
これは言いきった方がいい。このままずるずると流されたら、アタシは。
「……………だめ、です。さよならっ!」
アリア
[浴場3]
「えー、なんでー?」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「………このあといそがしいのでっ」
アリア
[浴場3]
「嘘だー」
「予定あるなら吸血する暇だってないよねえ」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
「~~~~~っ! しつこい、です!」
きしゃー。威嚇
アリア
[浴場3]
怖くもないのでその隙に手を絡めとる。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
そんな感じの追いかけっこが始まって〆でしょうか
アリア
[浴場3]
「はい、行こ行こ。べたべた引っ付かないからさ」
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
っていってたら捕まった!?
アリア
[浴場3]
隙を見せたな。
ハウ・リザーダイト
[浴場3]
では……そのまま連行されて〆ますか……