GM [導入]
ブルライト地方
ハーヴェス──ユーシズ間の街道
GM [導入]
隊商が街道沿いにある村に寄り、休憩を兼ねて商売をしている
君たちは隊商の護衛や付き添い
あるいは村になにかしらの用事があってそこにいたのだろう
近場の林で採取の依頼などをしている事もあるかもしれない
ともあれ、しばしの自由時間だ
シュノ・ローディエ [隊商]
エルフがひとり。よいしょよいしょと荷を運んでいる。
シュノ・ローディエ [隊商]
それほど力があるようには見えない。華奢な体つきで、実際に運んでいる荷物の量もそう多いものではない。
だが一生懸命に運んでいた。数は少ないが途中でやめることなく、ひとつひとつ運搬して隊商の手伝いをしている。
シュノ・ローディエ [隊商]
額の汗を拭う。冒険者としてはまだまだ駆け出し。そんな青々しさがどことなく漂うエルフだった。
シュノ・ローディエ [隊商]
やがて与えられた仕事を果たし終わり、忙しく動き回っている隊商の人々に声をかけている。
シュノ・ローディエ [隊商]
終わったから休むのではなく、別の仕事がないかと声をかけているようだったが、他にはもうないから休んでいてくれと断られて若干気落ちしているようだった。
ガレン・キーガン [隊商]
……木箱に腰掛けて休憩しているナイトメアはその様子を見て微笑んでいた
ガレン・キーガン [隊商]
彼の使役するグリフォンは重い荷物を持って行ったり来たりと大活躍している……疲れる様子もない
実力のある冒険者の割には騎獣の維持費と安めの料金で雇えて……なおかつ単体で前衛と後衛をこなせる彼は、少しでも人件費を削りたい者にとっては良い契約相手だった
サム・ラクロトア [隊商]
では一方で村から荷物を持って隊商へと運んでいく少年が一人……
シュノ・ローディエ [隊商]
グリフォンは力持ちですね。|私《わたくし》の何倍もの効率で荷物をお運びになります。比べて|私《わたくし》のなんと非力なことか。
サム・ラクロトア [隊商]
「ふぅ……」
(些細な仕事かもしれませんが……これも駆け出しの冒険者の仕事)
(何より善行の一つです)
ガレン・キーガン [隊商]
……駆け出しが頑張っているのに自分だけ休んでいるのは悪いな、と思い立ち上がり、服についた木屑を払う
幸いナイトメアである自分の肉体は頑健だ。最近も自分が最も頑丈なパーティに入ることがあった
サム・ラクロトア [隊商]
(あちらに居るのは……エルフの方でしょうか?手伝った方が良いかもしれませんね)
(!……あれはグリフォン……重い荷物をあんなに易易と……流石です)
シュノ・ローディエ [隊商]
すっかり手持ち無沙汰になってしまって、放置されている木箱に腰掛けて足をぷらぷらとさせている。エルフにしては小柄な方だ。160cmくらいしかない。
シュノ・ローディエ [隊商]
この場で自分が何を求められているか、それを敏感に察することができるほどこのエルフは経験もなかったし、聡くもなかった。
もう休んでていいよと言われてから自分で新しく仕事を見つけようとするには、隊商の行っている業務は見かけ以上に複雑で技術がいるものも多い。
ガレン・キーガン [隊商]
「……こちら、どうです?」エルフに近付いてコーヒーを差し出す。力仕事はラヴズが頑張ってくれるのでちょっとした軽食を用意しているところであった
シュノ・ローディエ [隊商]
「あ……………」
「ありがとうございます」
差し出されたカップとナイトメアの男。交互に見てから、ふわりと微笑む。“微笑むことに慣れている”表情からはどことなく聖性のようなものが滲む。
サム・ラクロトア [隊商]
「そちらのエルフの方、もしお疲れならお手伝いを……?……と、失礼しました。ご休憩中でしたでしょうか?」
サム・ラクロトア [隊商]
合わせてナイトメアの男性の存在にも気づく
(ナイトメアの御方だ……角を隠していないのは珍しいお人ですね……)
シュノ・ローディエ [隊商]
両手で受け取ってカップを傾ける。ほんの少しずつ分けて口にした。
「あったかい」
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、休むときにはきっちり休むのが大事ですから」笑顔で返す。神官の方かなぁ、と考えるが詮索はしない
シュノ・ローディエ [隊商]
腰のあたりにハルーラ神の聖印がつけられているので何の神官かはすぐ分かるでしょう。
サム・ラクロトア [隊商]
「お一人ではなくお二人とも、ご休憩中でしたか」
シュノ・ローディエ [隊商]
「あ………はい。もう仕事は十分だと、そうおっしゃられてしまいました」
ガレン・キーガン [隊商]
「きみもお飲みになりますか?甘めに作ることもできますが」やはり笑顔で話しかける
シュノ・ローディエ [隊商]
横合いから声をかけてきた神官の青年にも同じように微笑む。優しく、穏やかで、温かく、とそういうポジティブな形容詞がいくつも並びそうな微笑み。
サム・ラクロトア [隊商]
「よろしいのでしょうか?……ありがとうございます」
サム・ラクロトア [隊商]
「……お恥ずかしながら、甘めに作って頂くとありがたいです」
シュノ・ローディエ [隊商]
温かいものを口にするのはあまり慣れていないかのように、ちょっとずつカップの中身をすすっている。
ナイトメアの角もはっきりと目にしたはずだが、そこで顔をしかめたりなどの忌避感のような反応は一切見せなかった。
サム・ラクロトア [隊商]
「………そうでしたか」とエルフの……神官の方に返す
もしかしたら隊商の方が気遣われたのかもしれない……あまり深くは言わないでおきましょう
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、ボクも甘い方が好きですから。ちょうどいいです」笑顔で応え、【ピュリフィケーション】【メルティングシロップ】で甘い水を作ってコーヒーを作り始める
サム・ラクロトア [隊商]
(しかし……素敵な笑顔のお方だ。あの笑顔で救われた方も居るのでしょう)
……とエルフの神官の方を見て思う。実際のことは何も知らず。
サム・ラクロトア [隊商]
「……ありがとうございます」とナイトメアのお方にお礼を言う
シュノ・ローディエ [隊商]
「……………………」
ふと視線があう。くす、とまたあの微笑みを浮かべてみせる。
サム・ラクロトア [隊商]
(……しかしナイトメアの御方は何か式に出られる予定か出られた後だったのでしょうか?)※辻求婚してることは全く知らない
(……そしてエルフの神官の方は、いささか風通りが良すぎる様な……まるで敢えて……いや動きやすさを……?)
ガレン・キーガン [隊商]
「どういたしまして」笑顔
「お互い休めるときには休みましょう。服も緩めるとリラックスできますよ」と言いつつ自分は一切緩めない
サム・ラクロトア [隊商]
(……い、いや!あまりにも失礼な考えでした!)ぶんぶんと邪念を振り払う
サム・ラクロトア [隊商]
「……そうですね」ナイトメアの方の言葉で気を取り直す
シュノ・ローディエ [隊商]
「ふう………コーヒーというのは芳醇で温かい飲み物なのですね」
ごちそうさまでした、と笑顔でナイトメアの青年へ丁寧に一礼した。
シュノ・ローディエ [隊商]
「故郷では口にしたことのない味です。とても興味深いものでした。カップは……洗ってからお返しすればよろしいでしょうか」
ガレン・キーガン [隊商]
「お口に合ったなら幸いです。……ああいえ、ボクが洗い場に持っていきますよ。幸いボクは元気ですので」笑顔。そして実際に元気そうだ
シュノ・ローディエ [隊商]
「元気なのですか。元気であることはとてもよいことですね」
サム・ラクロトア [隊商]
(あのエルフの方も駆け出しの冒険者の方のようですね……)
といいつつ甘いコーヒー頂く
「……美味しいです、作って頂きありがとうございます」と改めてナイトメアの方にお礼……
シュノ・ローディエ [隊商]
「けれどご馳走になっておいてそこまでお任せするのは申し訳がありません。せめて|私《わたくし》にお任せくださいませ」
そう言って洗い場───村の水源のあるあたり───へカップを大事そうに握ってちょこちょこと歩き出す。
ガレン・キーガン [隊商]
「おや……いい子ですねえ。気張りすぎていないといいのですが」笑顔
サム・ラクロトア [隊商]
「……分かります。とてもよい笑顔の御方をお持ちの方ですので……」
>もう仕事は十分だと、そうおっしゃられてしまいました
とおっしゃっていたことを思い出す
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、いい笑顔でした」
「……力仕事は冒険者によく任されることですが……彼には不向きに見えます。配置換えを進言してもいいかもですねえ」
サム・ラクロトア [隊商]
「!」(………あのエルフの方は男性だった……まだまだ僕は未熟だったな……)
サム・ラクロトア [隊商]
「………そうですね」
エルフの男性の方としてはとても中性的というか、なんと言いますか……
しかし力仕事がとても大変そうなのは同感です
ガレン・キーガン [隊商]
「まぁ……仕事の話は気が向いたらにしましょうか。今は休憩中ですし……彼がやりたくてやっている、という可能性もありますし」自分の分のコーヒーを少しだけ口に含んでリラックス
サム・ラクロトア [隊商]
「……は、はい」
手助けをした方がよい、という気持ちになっていたけれど、やりたくてやっている……
そうか、確かにそういう考えもありますね……
のみみ……
サム・ラクロトア [隊商]
神官として人を手助けをしたい、という気持ちも。
冒険者として……いや男として、やれることはやり遂げたい、という気持ちも。
両方理解できる……
シュノ・ローディエ [隊商]
「─────おまたせしましたぁ」
ぴかぴかに磨かれたカップを落とさないよう大事に両手で握りながらエルフが戻ってきた。ガレンのもとまで歩いてくる。
「こちらお返し致します。ありがとうございました」
カップを手渡し、ぺこりと一礼した。……物腰の多くに女性的なたおやかさが滲んでいる。
ガレン・キーガン [隊商]
「ああ、お帰りなさい。……綺麗に磨かれています、ありがとうございますね」受け取り、笑顔で返答する
サム・ラクロトア [隊商]
(……ああいった仕草は彼の生まれ育ちの影響なのでしょうか……い、いや!やはり詮索はよくない……)
のみみ……
シュノ・ローディエ [隊商]
「いえ、ご馳走になったのですからこのくらいは。|私《わたくし》は他にお手伝いできそうなことが無いか確かめに行って参ります」
サム・ラクロトア [隊商]
「……僕もこのコップを洗ってお返し致します。しばしお待ちください」
大事に持って洗いに行く……
(……本当に丁寧な御方だ。僕も邪念に負けず見習わなければ……)
ガレン・キーガン [隊商]
「お仕事熱心ですねえ……休むのも仕事のうち、ですが……キミとお話ししていると隊商の方々も癒やされるでしょうし、いいことかもしれません」
シュノ・ローディエ [隊商]
「ありがとうございます。人のためお役に立てることは|私《わたくし》にとって喜びなのです」
シュノ・ローディエ [隊商]
「といってもそれほど多くを熟せるわけではない非才の身故、お力になれることなどそう多くはないのですが………」
シュノ・ローディエ [隊商]
「けれど、|私《わたくし》などのお話で元気になってくださるというのであれば大変光栄なことですね」
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、素敵な笑顔ですから。きっと皆さん元気づけられますよ」
「ラヴズが巡回しているうちは弱い魔物も近付かないでしょうし……どうぞ、安心してお回りください。ボクはもう少し様子見することにします」
シュノ・ローディエ [隊商]
「ああ、ひょっとしてあのグリフォンは御身がお従えになっているものなのですね。たくさんの荷物をお運びになって、大変勇壮な伊達姿と思っておりました」
「きっと御身は|私《わたくし》が及びもつかないような高名な冒険者でいらっしゃるのでしょう。気にかけてくださりありがとうございます」
ガレン・キーガン [隊商]
「高名……まぁ、ボクはまだそこそこです。お手頃な契約料だからお声がかかりやすくはありますが……」
「ああ、そう、グリフォンです。ラヴズ……は名前でした。……ボクも名乗っていませんでしたね?ガレン・キーガンです。以後よしなに」笑顔
シュノ・ローディエ [隊商]
「これは……|私《わたくし》としたことが申し訳ありません。ご芳名を先にいただいてしまうとは……名乗るのを失念しておりました」
シュノ・ローディエ [隊商]
「シュノ・ローディエと申します。こちらこそ、どうぞよしなに」
サム・ラクロトア [隊商]
そんな時に綺麗に洗ったコップを持って帰ってくる
「!………私も早く名乗るべきでした。サム・ラクロトアと申します」
「お聞きするのではなくお聞こえする形となりましたが……ガレンさん、ありがとうございます」
シュノ・ローディエ [隊商]
では、と隊商の人々がたむろしている方へてくてくと歩き出す。
ガレン・キーガン [隊商]
「いえいえ、お気になさらず。コップもありがとうございます。とても綺麗ですよ」笑顔
シュノ・ローディエ [隊商]
途中、サムとすれ違った。愛想良く控えめな朗らかさが宿る微笑みでにこりと微笑んで一礼し、自分にできることを求めて歩き去っていった。
サム・ラクロトア [隊商]
「シュノさん、またいつか。神のご加護があらんことを……」と礼しつつ……
「そう言って頂きありがとうございます。特に人からお借りした物ですから……」とガレンさんに返す
ガレン・キーガン [隊商]
「いい心がけですねえ。冒険者は特に……お仕事の際には丁寧にお話しできるといいですから」
サム・ラクロトア [隊商]
「はい。神官の末座に連なる者として、こういった礼儀は基本ですから……」
ガレン・キーガン [隊商]
「神官……かつ戦士でしょうか。厳しい道だと思いますが、頑張ってくださいね」笑顔 神にはあんまり関わりがないナイトメア
サム・ラクロトア [隊商]
「……はい」ヘビーメイスとラウンドシールド持ってるし、戦士とは見抜かれるよね
「厳しい道なのは理解しています。それでも弱き人を助け、それを脅かす者を破る……」
「それを貫きたいのです」
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、ええ……いいことです。お金のために、というのも無論大事ですが……ボクは愛のためにお仕事する方が好みですねえ」
サム・ラクロトア [隊商]
「あ、愛……ですか?」
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、愛です」笑顔
「人を守るのも、神を敬うのも、ケッコンして家庭を築くのも……愛でしょう?」
サム・ラクロトア [隊商]
「た……確かに恋愛だけでなく慈愛や敬愛も愛……ではあります……」
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、ええ、そうでしょう」笑顔
サム・ラクロトア [隊商]
(……愛……僕と|育ての親《サリューさん》も……親子愛という……いや、実際は……)
(……神よ!ここでもまた試練なのですか!)ぶんぶん
ガレン・キーガン [隊商]
「ふふふ……誰か好きな方でもいるのでしょうか。よいことです」笑顔
サム・ラクロトア [隊商]
「い、いや!そういうのではなくてですね!」
ガレン・キーガン [隊商]
「ふふ……ふふふ……」どこからともなく出した薔薇をくるくると回している
サム・ラクロトア [隊商]
(な……い、いったいガレンさんは何を……!?)
(いや……大浴場でも以前の畜産振興でも……その……色々ありましたが……それは愛とは違って……!)
サム・ラクロトア [隊商]
「こほん!……確かに……その……僕の場合育ての親である方に対して、親愛はあります」
「……ここまで育て、見送ってくれたその方の為にも、神官としても戦士としても……一人前の冒険者になりたいと思っています」
ガレン・キーガン [隊商]
「ええ、よい愛です」笑顔
「|自己《エゴ》のためでなく誰かのため……やはり、サムくんはよい愛を知っているようです」
サム・ラクロトア [隊商]
「……あ、ありがとうございます」
ガレン・キーガン [隊商]
「少年の身なれば、誘惑も多いでしょうが……どうか、愛を忘れないで。キミが誰かを愛しているとき、誰かがキミを愛している……と、昔聞きました」
コーヒーを飲み終えたコップの内壁に指を触れさせ、【ピュリフィケーション】で真水に変える
ガレン・キーガン [隊商]
「……そろそろ日も暮れる。コップを洗ったら周辺の警戒に行ってきますので、サムくんもお気を付けて」
「――ラヴズ、行きますよ」すっと手を上げてグリフォンを呼び寄せ、ガレンは林の方へ向かっていった
サム・ラクロトア [隊商]
「……ガ、ガレンさんもお気をつけて!」
礼をしてグリフォンと共に去るガレンさんを見送る
……誘惑……
サム・ラクロトア [隊商]
(…………神よ。これも新たな試練のあり方なのでしょうか……)
サム・ラクロトア [隊商]
(……いや、それを乗り越えてこその冒険者です!神よ、私も頑張ります!)
……そうして、純情ボーイなサム・ラクロトアは決意を新たに去っていった……/