GM
[導入]
ブルライト地方
ハーヴェス──ユーシズ間の街道
GM
[導入]
隊商が街道沿いにある村に寄り、休憩を兼ねて商売をしている
君たちは隊商の護衛や付き添い
あるいは村になにかしらの用事があってそこにいたのだろう
近場の林で採取の依頼などをしている事もあるかもしれない
ともあれ、しばしの自由時間だ
シラルカ
[村内]
シラルカは一人村の中を歩いていた。連れ合いもおらず、たまたま村を訪れて滞在している気ままな一人旅だ。
偶然、隊商が立ち寄ったという話を聞き、少し顔を出してみるかと思っていた矢先のことだ。
シラルカ
[村内]
ふと、足を止める。視界に何か、見知った姿が映ったような。
シラルカ
[村内]
「……すまない、そこの方」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「んむ?」
背後から声をかけられて振り返る
金髪で背の低い人間がいた
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「おお、シラルカではないか」
「こんな場所で会うとはのう」
シラルカ
[村内]
「やはり……見間違いではなかったか。久しぶりだ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「久しぶりじゃの。元気にしておったか?」
外見に見合わぬ老いた声で老人のように
シラルカ
[村内]
「奇遇だ。先日、大浴場で探していたのだが見当たらず諦めかけていたが、こんなところで会えるとは思わなかった」
「私は見ての通り、そちらは?」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「最近よく通っておるから行き違いになったのかのう…」
>大浴場
シラルカ
[村内]
応答はやや端的で、声色もそっけなさを感じさせるが……その背に目を向ければ赤い尻尾が揺れているのが分かるだろう
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「うむ、この通り」
肩をグルグルと回してみせる
(日光を除けば)調子が良いようだ
シラルカ
[村内]
仕草が老人臭いな……
サンスベリア=ソロモン
[村内]
(老体じゃもの)
シラルカ
[村内]
本人も老体だと言っていたし、見た目にはわからないがやはりそうなのだろうな……
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「シラルカは何用でこちらに?」
シラルカ
[村内]
「ん……あぁ、ここに特別用があるわけではないが、少しこの地を離れるつもりだ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「おや。遠出の依頼が?」
シラルカ
[村内]
「個人的な都合だ。ウルシラ……だったかな。そこに向かおうと思っている」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「ウルシラ!中々遠くに行くんじゃのう」
「理由を聞いても構わんやつか?」
シラルカ
[村内]
「構わない。取り立てて大きな理由でもないからな」
「人生の目標をあれこれと考えてみたが、やはりどうにも……人だとか金だとか、あるいは安定した暮らしというようなものにも食指が動かなくてな」
「馴染みのある“これ”をもう少しやってみるかと思っている」 軽く拳を握り、空に向けて突き出す
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「なるほどのう」
納得したように頷く
武者修行というか…原点に帰るというか、そういうものを求めたんじゃな
シラルカ
[村内]
「他にもいくらか拳闘の流派はあるが……カスロットやマカジャハットは今一つ肌に合わなさそうでな」
「多少見るくらいはするつもりだが、最終的にはオークファルトの門を叩くかと考えての旅だ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「そうかそうか。…ん?」
「ワシを探しておったと言っておったが、それを伝えるために?」
シラルカ
[村内]
「あぁ」
「しばらく顔を合わせなくなる。数少ない友人に挨拶のつもりだったが……迷惑だっただろうか」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「迷惑などあるはずもない」
「…ふふ。嬉しいさ、ありがとうよ。シラルカ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「しかしそうか…寂しくなるの」
シラルカ
[村内]
「いずれ戻ってくるつもりだ。向こうで人生をかける目標でもできれば話は別だが」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「目標が見つかるならそれに越したことはない」
「じゃが戻ってこなければ会いに行くしかなくなるか…。難しいのう」
笑いながらの発言。本気ではない
シラルカ
[村内]
「会いに来てくれても構わないが」真顔
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「カカッ!ウルシラは遠いから気軽には会いにいけんな!」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「じゃがそうさな…。遠出する友の為に何か渡したいところじゃが…」
「あいにく依頼中での。大したものは用意できそうにない」
「なにか欲しいものはあるか?」
シラルカ
[村内]
「私もあまり荷物を増やす質ではないからな……」
「では、帰ってくるまで待っていてもらおうか。約束を貰いたい」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「約束?それでいいのかの?」
シラルカ
[村内]
頷く
「私の人生のそう多くない楔の一つになってくれ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「無欲じゃのう、シラルカは」
「それで良ければ」
小指を差し出します
シラルカ
[村内]
「……? こうか?」 しばらく首をかしげて、同じように小指を差し出す
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「ああ、これはワシが生まれた地方の約束のやり方でな」
「互いの小指同士を結んで、約束をするんじゃ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「そうして結んだ約束に、破った時の罰則を加えて…」
「実際にした方が早いの」
シラルカ
[村内]
「ふむ……どうすればいい?」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「指切り拳万、嘘ついたら針千本飲ます…」
小指同士を搦めて
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「指切った、と」
その言葉と一緒に離す
シラルカ
[村内]
「ゆびきった……」不思議そうな顔をして
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「約束を破ったら1万回殴って針を飲ませてもいい、という風習じゃな」
「物騒じゃろ?」
カカッと笑う
シラルカ
[村内]
「……なにやら恐ろしい呪文が聞こえたような気がするが」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「なあに、お主の方から約束を破ることはなかろ?」
ワシが待ってるという約束じゃしな
シラルカ
[村内]
「……そうだな」
「あなたを殴って針を飲ませるわけにもいかない。早く帰ってこられるよう努力する」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「先も言ったが、向こうで"何か"を見つけられたのならそれはそれでいいんじゃよ?」
かつての大浴場でのシラルカの話を想起しながら
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「…とはいえ、無事に帰ってワシに会いにきてくれるなら」
「それも嬉しいことじゃ」
「待っておる」
シラルカ
[村内]
「……必ず」
短く、言葉少ない返答。
シラルカ
[村内]
「では……また。いずれ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「うむ」
サンスベリア=ソロモン
[村内]
「”また”」
シラルカ
[村内]
視線を交わし、一呼吸の間見つめて、それから足を進めた。
サンスベリア=ソロモン
[村内]
後ろ姿を手を振って見送りました