「デジモンゴーストイモゲーム!前回の三つの出来事。 一つ!逆井 平介が千年桜 織姫と出会った。 二つ!織姫は平介に掌動仮面ライダーの最新弾を買って来て欲しいと頼んだ そして三つ!平介が誤って旧弾のオーズを買って来てしまった!」 「う、嘘はやめでけれ。ちゃんと千年桜さんの言っだもの買っで来たべ」 突飛な事を言い出した織姫に昼食のうどんを食べていた平介の鋭いツッコミが炸裂した。 「…申し訳ございません。先日はどうもありがとうございました。…ところで本日はこれからどちらへ?」 織姫の質問に対し、平介が重々しく口を開く。 「……実は知り合いの人達がU池さ一緒に行ごう言い出しだ。あそごは殺されだ女の霊が出るだ牛鬼が出るだ言われでる場所で、おれでも知っでるほどの有名な心霊スポットだ……。ほだなとごろ行きたぐねぇ…」 だが織姫は平介の話の内容を聞いた途端吹き出してしまった。 「な、何がおがしいだ…?おれは真剣に話さしでるのに…」 「ごめんなさい。つい……」 笑いで出た涙を織姫が拭う。 「ですが安心して下さい……あそこなら何も出ませんので。私がそう手回ししておきます…。」 天ぷら蕎麦を完食した織姫は手を合わせて小さくごちそうさまと呟き、食器を持って立ち上がる。 「では、ごきげんよう」 そう平介に一言告げ、織姫は席をあとにした。 「何も出ない?手回し…?」 織姫の言った言葉の意味を平介が理解するのはもう少し後の事になる。