「どこもかしこもクリスマスクリスマスで盛り上がってるッスねぇ」 「世間がどう盛り上がってようがワタシらには関係ねぇよ。いつも通り役目を淡々とこなすだけだ」 「フキ先輩ストイック〜。やーでも、クリスマスの時期に世の恋人同士は大体性の6時間過ごして るってウワサはマジなんスかね?」 「は?なんだそりゃ?」 「この「せい」は性別の「性」って書くッス。まあ直球で言えばヤッてるって意味らしいッスね」 「───ッッッ!?おっ、ま!いきなりナニ言って……」 「え、なんスかその反応。フキ先輩もしやおぼ────っ痛ぇ!?」 「うるせぇ。これ以上下らねぇコトのたまうならその口縫い合わすぞ……!」 「うっわ……サクラのヤツ下世話な話題してんじゃん。ヒくわ〜……ね、エリカ」 「あ、あはは……」 (そう、なんだ……世間の人達はクリスマスに、その、え、ええええっちなコトを……) (も、もしかしたら、たきなもそうなの……かな?あの榊遊矢って人と────) ───わたしのことを、シンクロモンスターの様に真っ白に染めて下さい…… 「……いやあああああっ!たきな、私の知らないうちにチューニングしちゃダメえええええっ!」 「え、エリカ!?」